00:00しておりますが
00:01ならお母様が帰られてから
00:04もう一度ご家族で話し合った方が
00:06良いのではないかしら
00:07え?お父様
00:09このような出過ぎた発言をお許しください
00:11ですが
00:13本当によろしいのですか
00:15今のお話ですと
00:17大学を出るまでに最低でも
00:196年かかるということですが
00:22そうなってきますと
00:24ともこさんは20代も
00:26半ばになってしまいますし
00:27あまり額をつけすぎても
00:30その
00:30お嫁のもらい手が
00:35ありますよ
00:37あるに決まってるじゃないですか先生
00:40だってうちの友子ですよ
00:57名列は向こうの駿河台の方だったよな
01:01うん
01:01さあほら願書出して
01:03神田じゃんかお前もんでも食べて帰ろう
01:05うん
01:05どうも
01:16ありがとうございます
01:17毎度どうもありがとうございます
01:19おーい
01:25どうした
01:28おじけついたか
01:31そうじゃないよ
01:33うん
01:34でも
01:35改めて6年って考えるとね
01:39途方もなく長い時間だなって
01:42大丈夫だって
01:44いざとなったら父さんが虎の面倒くらい全部見るし
01:49全部なんとかするから
01:50昭和6年12月
02:01あーくたびれた
02:04おかえり
02:05おかえりなさい
02:06ただいま
02:06春日香川から帰ってきました
02:09お土産買ってきたよ
02:11ご苦労だったね
02:13長い間留守してすみませんでした
02:16何か変わったことはなかった?
02:18あ
02:19えっと
02:21ん?
02:23ん?
02:24ん?
02:25ん?
02:26ん?
02:27ナムチ?
02:28ゆうどくんそろそろ行こうか
02:29あっ
02:29ちょっと何よ
02:31いや特段変わったことはないよ
02:33じゃあ
02:33いってらっしゃい
02:34いってらっしゃい
02:37へぇ
02:39ありがとう
02:42なんでなのお父さん
02:49そんなにお母さんが怖いの?
03:09だが・・・
03:13そんなにお母さんが
03:14女性の恵みも
03:15出てきた
03:17くだし
03:17ってきて
03:17ブーベリッド
03:18たくさんが
03:19ネット
03:222023
03:23ん?
03:24明律大学女子部法官
03:31君のような優秀な女性が学ぶにふさわしい場所だ
03:43女学校卒の人は面接と作文だけみたいだから
03:47虎ちゃんならきっと心配ないよ
03:50そこは心配してないの
03:52じゃあ虎ちゃんは何を心配してるの
03:56心配とかじゃなくてもどかしいの
03:58だって私にふさわしいなんて言ってもらった場所まで
04:01もう少しなのに倒す敵はあと一人なのに
04:05敵って
04:06よしやっぱり私今からお母さんに話してくる
04:09はいやめてくださー
04:11あ
04:12おいしそう
04:21恐れ入ります
04:23おいしい
04:25よかった
04:27虎ちゃん
04:35法律のお勉強がしたいんでしょうけど
04:38その話は
04:40今は
04:41えちょっと待って
04:42なんでそのこと知ってんの
04:43ん?
04:44ん?
04:44じゃなくて
04:45だって私その話お父さんと雄三さんにしか
04:48近くにいればわかります
04:50くれにお式が終わって年を越したら好きにしていいから
04:56はて
04:58結婚に向けて今私が一番何に気を使ってるかわかる?
05:07お肌の調子とか?
05:10お母様のご機嫌です
05:12虎ちゃん
05:14私がどうして直道さんと結婚することになったと思う?
05:22お邪魔してます
05:23それは兄さんが一目惚れした
05:33違います
05:34一目惚れしたのは私
05:37え?
05:40覚えてない?
05:41女学校に入ったばかりの頃
05:43直道さんが虎ちゃんに忘れ物を届けに来たの
05:48おっちょこちょいだな虎は
05:50ありがとう
05:51すいません
05:57大丈夫
06:00気にしないで
06:02私その時思ったの
06:07私この人のお嫁さんになろうって
06:10そこから私
06:12虎ちゃんに直道さんのことを少しずつ聞き出していって
06:17お見合いの話が進むのをひたすら待って
06:20今に至ると
06:22虎ちゃん
06:26つまり私が何を言いたいかわかる?
06:31花江ちゃんがえげつない女だった
