00:00ごよいおかみはあきこさまのもとにお渡りよ
00:09何年ぶり
00:10あきこさまはウキウキして
00:12ゆまみもされたんですって
00:13きゃあやる気もんな
00:15これはなんだ
00:20見苦しいことをするな
00:25そなたは安人の母であるぞ
00:30けがらわしい
00:31かつてのおかみの
00:35わたくしへのごちょうあいは
00:37偽りだったのでございますか
00:40けがらしいことだったのでございますか
00:44こうなすことは
00:45みかどたるもののつとめ
00:47ちんはまじめにつとめをはたしただけだ
00:51もうあのころのことはおぼえておらぬ
00:56そなたもわすれよ
00:59そして母として生きよ
01:03安人は
01:06わが唯一の巫女
01:09そなたは国もとなるやも知れぬ立場だ
01:15そのことを忘れるでない
01:18おかみ
01:22私
01:25東三条殿に下がります
01:29好きにせよ
01:30ただし
01:32安人は置いてゆけ
01:34信子とともに大切に育てよ
01:39本日東宮様のもとに上がりましたので
01:59ご様子をお知らせに参りました
02:02うん
02:03相変わらず弁学の成果全く上がらず
02:09昨日も母親と娘の双方に手をつけたという話を一日中私にお話になって
02:22よく似た親子で手応えも似ておる
02:26どちらと寝ておるか分からなくなることもしばしばじゃ
02:31知れ者の不利をしておるだけかと
02:34幾度か思ったが
02:36やはり誠の知れ者なのだな
02:40帝になられても
02:41誰もついては行かないかと
03:01私はあの
03:02ここからの景色が
03:06幼い頃から好きであった
03:08父上とご一緒にこの景色を眺めるおもれ
03:11胸が高鳴ります
03:14我が一族は常に
03:17都を見下ろしておらねばならぬ
03:19は
03:20それには
03:22お前の力が欠かせんのだ
03:25道金
03:27そなたは苦労度で
03:31帝のお蕎麦近くに使える身
03:34売善の女王を手名付けて
03:37帝の食事に薬を入れさせろ
03:41お命を取ってはならぬ
03:43お加減をいささか悪くされればよい
03:47お気が弱って
03:49大意を望まれれば
03:51そのような
03:53そのようなことをなすのが
03:56お前の役目なんだ
03:57何故私の役目なのでございますか
04:016年前
04:05お前は家の名を怪我した
04:08そのことを
04:10わしが知らぬとでも思っておったが
04:13好奇な者は
04:17自らの手で人を殺めぬ
04:19その掟をお前は破った
04:21お前を守るため
04:23わしはあの時の従者を始末した
04:26お前のおかげで
04:28わしの手も汚れたのかさ
04:30分かりました
04:38必ずやり遂げて
04:42父上のお心を取り戻しまする
04:45しくじったら
04:47我が一族の命運は尽きる
04:50分かっておるな
04:53はい
04:55はい
04:57はい
05:11今日は暇だな
05:35師匠の絵はどことなくおかしみがありますね
05:43おかしきものにこそ
05:44魂は宿る
05:46おう
05:47おう
05:48おう
05:49おう
05:50おう
05:51おう
05:52おう
05:53また
05:57突き返されました
05:59私は細工師ですが
06:02仕事も手につきません
06:05何がいけないのでしょう
06:07もう少し
06:14その女子のことを聞かせてくれぬか
06:17いやんごとない家の女房で
06:23額も深く
06:25字も書けない私なぞ
06:28到底かなわない女子なのです
06:30身の程知らずだと怒っているのやも
06:37代室を頼んで
06:40字が書けると偽っておるのか
06:43あ
06:44はい
06:45嘘は
06:48いずれあらわになってしまうと思うが
06:51まひろ
06:54お前は一体誰なんだ
06:56この際
06:59本当のことを言ってしまったほうがいいのではないか
07:04代室?
07:06嘘をついたことを浴びることで
07:11仲が深まるやもしれん
07:14歌はいらぬ
07:18歌なぞいらぬ
07:21まことの姿を見せろという意味だったのではないか
07:26相手の思いは
07:28では会えるまでかよ
07:31幸運を祈っておる
07:33ああ
07:38あ
07:40あ
07:42あ
07:45三郎は名前しか書けないから偉くはなれないか
07:59先日駒人の船が筑前に来着した件でございます
08:12が太宰府からの知らせによりますと万事滞りなく帰国の途に着いたとのことでございます
08:20おかみいかがされましたか
08:26大事ない続けよう
08:29太宰府は駒人たちに
08:34戸外の貢献をしていた長公はまれに見る関心で
08:40内緒だけど俺いよいよ帝になるみたいなんだ
08:44は
08:46内緒だよ内緒
08:48でも嬉しいだろ
08:50俺が即位したらお前を四季部の城のクロードにしてやるから
08:54俺などとご自分のことをおっしゃってはなりません
08:58皆俺から逃げていくのに
09:00お前だけはずっと傍らにいてくれた
09:03教え続けてくれた
09:06お前のおかげで
09:08俺はだいぶ賢くなったぞ
09:10トグ様
09:12飛んだ好き者のように皆は言うが
09:16俺だって
09:18見るところは見てるんだ
09:20先生
09:30うまくいきました
09:32おお
09:34先生のおっしゃった