00:00本当の傑作っていうのはね、やっぱり自分が考えた以上に、もう神様が降りてきたしか思えないよこの写真っていうようなのが本当にいい写真なんですよ。
00:11面白い。
00:12昨年1月に83歳で亡くなった日本を代表する写真家、篠山紀真さん。私も大好きな方でした。その紀真さんの次男で俳優の篠山明信さんに今日はおいでいただいていろいろお話を伺ったりしたいと思います。
00:29まあ貴重な映像とともにいろいろプライベートの時間もいろいろ伺わせていただきますどうも大変でしたねまあ60年以上にわたり第一線で活躍を続けた写真家篠山紀真さん秋信さんは3人兄弟の次男うん大変でしたねでもねお父様偉大な方だったんでねうんそうですね昨年の1月4日に亡くなったんですけれどもうんうん
00:58その直前の12月末まで撮影の仕事が入ってたんはいでも体力も結構落ちてはいたんですけれどもただもう仕事があるっていうそういう現場があるとすごいその元気になるんですね。
01:13なので父は本当にその現場とそういう表現というものにから力を得ながら生きてきてそしてその本当に亡くなる直前までそうですよね仕事に恵まれたということは本当にあの皆さんに支えていただいてあの写真家を全うすることができたとあの思います。
01:35お誕生日だった12月3日にはあの忍会があって皆さんたくさん集まったんですってねすごい
01:42そうですねあのこれは昨年の12月3日でその父が生きていれば84歳になったあの生前鉄子さんに本当大変お世話になりましたので本当にあのありがとうございました。
01:57お世話になった私がでお世話になりましていろいろね撮っていただいて本当に写真たくさん撮っていただきました。
02:04篠山さんには鉄子の部屋が始まった時からずっと出ていただいているので一番最初に出ていただいた映像は残ってないんですよもうあんまり古くてだけど2回目の39歳の時の篠山さんがありますのであなたのお父様ですよね。
02:19ちょっとご覧ください。
02:21キシンさんでよろしいですか。
02:23え、もう。
02:24本当はなんていうの?
02:25キシンっていう。
02:26キシンさん。
02:27道信って言うんです。
02:28本当は道信さん。
02:29誰も読めないの?
02:31道とはねこういう。
02:33だからねもう音読みにしちゃったんです。
02:35キシンさん。
02:36そうですか。でもおめでとうございました。
02:38135人の女友達劇者というので毎日芸術賞って大変な。
02:43でもやっぱりほら黒柳さんなんかが協力してくれたから昔。
02:46あれも10年くらい前ですよね。
02:48もうちょっと前ですよ。
02:49そうですかね。
02:50もうちょっと前でしょ。
02:51だからさ、あれから苦節10年。やっと賞をもらったっていう。
02:55おめでとうございます。
02:56ありがとうございます。
02:57ごめでとうございます。
02:58何が美しいか知ってるから。
03:00動物写真は。
03:02動物の写真はとても篠山さんが評価してくださる。
03:05あれはやっぱりね、本当に素人の怖さでね。
03:09大したもんですよ、あれも。
03:11いいなとかさ、面白いなっていう感じるとさ、それ貪欲に行くじゃない。
03:15あんまりほらライティングとかさ、光とかそういうの気にしないじゃない。
03:18ああ、もう時間がない、時間がない。
03:19撮ろう撮ろうって撮っちゃうじゃん。
03:20そう。
03:21でもこっちお願い、こっち向いて。
03:22ああ、ありがとうなってパート撮るわけ。
03:24そう、そう、そう。
03:25よく向きますね、ゾウやサイが。
03:26あれはね、完全に向きますよ。
03:28お忙しい皆さんもね。
03:30私がちょっとお願いしますとね。
03:33どうぶつ劇場っていう写真撮ってたんですね。
03:39その写真を褒めてくださってるところです。
03:41いやー、でも、1980年の映像ってありましたけど、僕は83年生まれなので、僕が生まれる、だから3年前の映像って。
03:50そうですよね。
03:51で、父が39ってありましたね。
03:53僕が今41なんで。
03:55じゃあね、あなたより若い。
03:57でも、映像を見て、自分より年下の人だとはとてもじゃないけど、思えない、なんかこう、若さのエネルギーと、あと、なんかこう、自信にね。
04:08まあね、このころも有名だったもんね、お父さんはね。
04:12徹子さんは本当に父と昔からその交流がありますので、なんか本当に僕からも徹子さんに、篠山騎進ってどんな人だったんですかって聞きたいんですよね。
04:25そうですか。
04:26どんな人でした?
04:27えーとね、まずは天才的な写真家だったんですけど、非常にね、思いやりのある方でしたね。
04:33思いやり?
04:34そうです。私の舞台を見に行いらして、私の時ちょっと裸に近い格好で舞台に出たりしてたんですけど、それで撮りたいとおっしゃったんですけど、とても私を安心させるために、当日、あの、篠山さんも裸になって。
04:49え?
04:51すごいですね、そんなことあるんですか。
04:53で、私、あの、裸になってね、飛び上がってくださいって言ったんで、あなたが飛び上がるんですかって私が言ったら、いやそうじゃない、僕が飛び上がるんじゃないし、あなたが飛び上がるんですよって言って。
05:03それでポンと私が飛ぶとね、こっちの人とこっちの人が羽を飛ばすんですよ、男の人の二人で。
05:09で、ビュッてここを通ったらうまく出てないところをOKにしましょうっておっしゃって。
05:13あ、隠れるって意味ですか。
05:15そうそう。そういう、私が嫌だと思うような裸なんかを出さないなと思って。
05:20それでいいですって言って、それ撮っていただいた。
05:23素敵な方でして、本当にね。
05:26で、あの、1979年にアイドルで歌手だった南沙織さんと結婚になって。
05:32これは世間は本当に驚きましたよね、その時ね。
05:36でもあなたお父様にお聞きになったことあるんだって。
05:38そうなんですね。晩年、父に付き添うことが多くなったので、父と二人の時間が増えたので、何かいろいろ聞きたいなと思って、いつしか。
05:48そういえばお父さん、なんでその、当時南沙織を好きになって結婚したいって思ったのって聞いたらですね。
05:58父が、当時の南沙織母は沖縄から出てきて、一人で芸能界で東京で頑張っていて、沖縄であの時、本土復帰のタイミングだったので、母がデビューしたのは。
06:16母がデビューしたのは。自分はどうしても沖縄の人代表として見られるところがあるから、沖縄の人たちの期待にも応えたいし、家族も守りたいっていう。
06:30まあ、若いけどすごくしっかりしてるなって父は当時感じたそうなんですね。
06:36いろんなことを背負いながら、この子しっかりしてるなと思って、そういうところに惹かれたんだってことを父が教えてくれたんですね。
06:45僕、そういうエピソード初めて聞いたので、なんかこれ母に伝えたら喜ぶんじゃないかなと思って。
06:54母に、お父さんこんなこと言ってたよって言ったら、母が篠山貴心が南沙織を選んだことより、
07:03南沙織が篠山貴心を選んだってことの方が大事件なんだから、あなたはもっとそっちを気にしなさいって言われて。
07:09本当に面白いね。
07:11なるほど、しっかりしてるなと思いました。
07:14貴心さんがね、奥様に初めて会った時のお話をしてらっしゃいますので、ちょっとご覧ください。
07:21500人のアイドルの写真集っていうことなんですけど、この中にたくさんの方が入ってらっしゃるんでしょ。
07:28ここでご紹介できるのは本当にちょっとなんですけど、奥様からちょっと、南沙織さんからなんですけど、この方も大変なアイドルでしたね。
07:36この時はアイドルでしたね。
07:38ほら、そんな鼻を垂らしたりしないよ。お願いしますよ。
07:41今は、今は幸せな奥さんですけど、今は幸せな奥さん。
07:45もうアイドルで大変でした。
07:46子供さんにいて。
07:47今はね。
07:48とにかく一番初め会った時にね、もう全然あれなんですよ。
07:53本当に?
07:54ちょっと今日、奥様の話だったら、急に鼻が耐えたんですけど。
07:59どうしたんですか、アイドルだった。
08:00いやいや、初めスタジオに行った時にね、紹介されたらば、沖縄の人だ。
08:06それから、アメリカンスクールに行ってる人だって言うんで、てっきり私は日本語が喋れない人だと思ったんですよ。
08:14それで、お、ビューリーフォルとか何か言ったらね。
08:17そしたらね、変な顔して見てね、変な人だなって見られたんですよ。
08:21かわいわね。
08:22これね、なんか、白いブラウス、紺のスカート、赤いベンチね、後ろに入れる青いスカート。
08:28なんとなく、いい写真ですね、これは。
08:30よくこんなベンチありましたね、赤いベンチ。
08:32あなたが作らせたわけじゃないでしょ、これ。
08:35テニスコートにあった、たまたまの。
08:38やっぱりこの方のすごいところは、皆さんね、その瞬間を撮る感覚がいいっていうのと同時に、やっぱり実はものすごい技術が終わりになるから、それらしい写真が撮れるんだと思うんですけども。
08:48でも南沙織さんおとりになったときは、だからそんなわけで、結婚することになるなんて、夢にも思ってない。
08:53あってから10年後ぐらいですもん、結婚する。
08:55かわいいね。
08:56かわいい。大変なアイドルだったのね、南沙織さん。
08:59本当に。
09:03どうします?あんなこと言って笑ってるけど。
09:05そうですね、だからやっぱり母が言うように、あの、篠山騎士が南沙織を選んだことよりも、
09:11南沙織が篠山騎士を選んだことのほうがすごいことなのよってね、母が自分で言ってましたからね。
09:16本当にすごいですね、考えたらね、そう思います。
09:20何歳と歳違うんだっけ?えっと、13です。
09:24そのぐらいなの?なるほどね。
09:26お母様、どうしてらっしゃいます?
09:28そうですね、あの、母は、まあ、父が亡くなった後は、かなり気丈に振る舞っていましたけども、最近、母と話すと、よく、お父さんに会いたいねって言ってますね。
09:48で、台所の流しのところに、父の家を飾っていまして。
09:56お写真を。
09:58はい、だから料理したり洗い物したりするときに、いつもその父の顔を眺めて、洗い物すると、あの、泡が父の家にかかって、それを拭いてあげるって言ってまして。
10:08これは、左側のお父様でしょ。
10:10そうですね、左が父で、真ん中が母で。
10:14母は、あの、引退した後、メディアに一切、こういう写真とかも出さなかったんですけど。
10:20そうですよね。
10:22あの、今回、あの、母も本当に黒柳さんには本当に、あの、大変感謝しておりまして、今回、僕が徹子の部屋に出演させていただくよって言ったら、あっ、じゃあ、せっかくなら、もう、夫婦と、あの、僕が写っているこの写真、あの、見せて。
10:40どこにも出していらっしゃらないでしょ。