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00:00That woman gave her money
00:06It was worth $2,776,000,000
00:12The North of the North of the U.S.
00:18She's another one of her face
00:24He was going to talk about the cycle of cash and betting.
00:32The breakthrough was on boom.
00:34He was going to talk about cashier and fees.
00:44My husband was still in集まり.
00:49But when the bubble came, the capital was collapsed.
00:55The power of the power of the power of the power of the power was gone.
01:01The money was taken by the girl's bank.
01:04The money was paid for the company's bank.
01:07The money was made for the money to make a loan.
01:14I was not allowed to say that.
01:19偽造した信用金庫は経営破綻。
01:25尾上は逮捕され、個人として史上最高額の負債を抱え、自己破産した。
01:36バブルの女帝と呼ばれた彼女。
01:40だが法廷で見せた素顔は意外なものだった。
01:47あんな桁数のお金彼女必要としてたと思えないんですよね謎の女相場師が一つの金融機関を消滅させた前代未聞の経済事件3つの視点から人々を狂わせたバブル時代の闇に迫る
02:15かつてバブルの時代、商売の街大阪を騒がせたとんでもない事件がありました。
02:45この札束の山がおよそ100億円。
02:54ある女性が証券マンや銀行マンに勧められ、金融機関からなんと総額2兆7700億円もの大金を借り入れたのです。
03:09その人物の名は尾上縫。
03:15両邸の女神だった彼女は神のお告げで株の上昇を言い当てる天才相場師として脚光を浴びました。
03:24文明の分岐点は、
03:271991年8月13日。
03:34預金証書の偽造が発覚し、尾上が大阪地検特捜部に逮捕された日です。
03:42なぜ、両邸の女神が複数の金融機関から莫大な融資を受け、犯罪に手を染めることになったのか。
03:52第一の視点は、
03:58当時、尾上の姿を目の当たりにした人々。
04:03彼らが目撃したのは、一両邸の経営能力を遥かに超える異常な金額の取引でした。
04:12前代未聞の経済事件。
04:15狂乱のアナザーストーリー。
04:23これは、逮捕後に撮られた尾上の店の写真。
04:29かつて、神のお告げが下された現場だ。
04:3625坪ほどのこじんまりとした小料理屋。
04:41この場所から毎日桁外れの巨満の富が生み出されたその中心にいたのがなにわの天才相馬師と呼ばれた尾上麗。
04:58当時、その一部始終を見聞きした証券マンたち。
05:05すごい金額の取引を個人でされている。
05:10その注文でノルマが全員分が達成というような様様ということになる。
05:15おぬえさんモーデンに行ってね。
05:17神様、神様ってガマのお告げとかなんとか行ってやってるって。
05:21相馬の神様みたいな扱いになってるし。
05:24だが、そこからわずか数年で、彼女は塀の中へ。
05:32狂乱の現場で金融マンたちが目にしたものとは。
05:39後にバブルと呼ばれる空前の後継期に湧いていた80年代後半の日本。
05:53ここ経済の街大阪も金の匂いが充満していた。
06:03証券取引を学ぶ教室も大人気。
06:07株や不動産に投資し、利益を狙う。
06:12在宅ブームが巻き起こっていた。
06:19その頃、大手証券会社に就職し、
06:23後に毎日新聞の記者に転じた一式、秋広。
06:33配属されたのは難波支店。
06:37目と鼻の先に尾上が営む寮邸があり、
06:42先輩社員が通い詰めていた。
06:48突然、支店全部のノルマが達成という、
06:52その支店としては仕事が果たせたということですので、
06:55まあ様々ということになる大口の、超大口ですよね。
06:59お客さんとんとされるというのは、ある種尊敬というか、
07:02憧れのような対象ではあったと思いますね。
07:07別の大手証券会社で大阪支店長を務めていた、
07:12津田明。
07:14尾上と初めて取引したときのことを、
07:20今も鮮明に覚えている。
07:24いきなり100万株ぐらいボーンと買ってくれた。
07:27ちゃんとこぎっても落ちるし、
07:29小村証券としては全然リスクないな。
07:31100万株、200万株ね。
07:33多いというか300万株いっぱいにまとめて買っちゃう。
07:36だから普通のお客さんの何十倍買うんだから。
07:39超大手じゃないよ。
07:41ウルトラ超大手みたいなもんね。
07:44あまりの高額取引に驚いた津田は、
07:48自ら足を運び、南の町外れにある、
07:52彼女の店を確かめた。
07:55ちょっとまあお客さんの接待には使いづらいかなって、店の雰囲気と、やっぱり店の作りとかね、やっぱりあるじゃないですか、大阪でいえば、当時は、吉祥とか、大和岩という料亭があったじゃん。
08:07料亭と言うけど料亭じゃなくて、うん。
08:10まあ、カッポー料理屋にちょっと毛が生えたって感じだな。
08:13だから、ありえないと思ったよ。
08:14えぇ、こんなとこのお上が、なんでだろうっていうのは。
08:17もともと小野上は、南で小料理屋や小さな料亭を切り盛りするお上だったが、趣味の占いで培った、確信めいた物言いで、著名人や在海人の人気を集めていた。
08:40パトロンがいるとの噂がささやかれるなど、昔から、不思議と金は持っていた。
08:5184年には、6億5千万円もかけて、料亭が入るビルを新築。
09:02店の奥のタンスには、常に多額の現金を蓄えていたという。
09:13バブル期に入ると、店の客だった銀行員の勧めで、タンス預金を銀行口座へ移し、株取引を始めた。
09:29このころから彼女は、店の奥のガマガエルの石像に祈りを捧げ、次に値上がりする株の銘柄を占うようになる。
09:42これが当たると評判を呼び、店には連日、金融マンが列をなし、彼女から競うように注文を取っていった。
09:55ヌイの会と呼ばれる会が開かれ、証券会社や銀行の支店長クラスのメンバーが詰めかけては、神のお告げを求めた。
10:10誕生日には、彼らから大量のコチョーランが贈られ、彼女はこう喜んだという。
10:17コチョーラン屋さんみたいになりました。
10:24誕生日には、彼らから大量のコチョーランが贈られ、彼女はこう喜んだという。
10:33コチョーラン屋さんみたいになりました。
10:39原稿だとか証券だとか、いわゆる世の中的に言うエリート、そこの幹部が次々来て、頭下げて、チヤホヤしてもらって、
10:54それは非常に気持ちよかったんだろうなというのは、抜けられないというか、やめられないというか。
11:00ご自身が拝まれて祈祷されているところで一緒に頭下げたり、一緒に旅行行ったり、
11:06これはなかなかそれまでの人生でもない経験だったと思いますね。
11:14神のお告げはよく当たり、株は上がり続けた。
11:20だが、実態は。
11:23冷静に考えたら、バブルであるだけ株が上がっている状況ですから、
11:30ある程度、目をつぶってやっても上がる時代ではあったと思いますね。
11:36当時何でも当たるよ、待ってるやん。
11:39100%当たるよ。
11:41彼女が我慢のお告げで何だかと言ったら、来たら連中買うから、その株上がるよね。
11:45金はさらなる金を呼ぶ。
11:52大手の銀行は、彼女に億単位の融資を行うようになる。
11:57とりわけ熱心だったのが、産業金融の優と呼ばれた、日本工業銀行だ。
12:09大企業の設備投資を支えてきたが、この頃、個人の顧客を開拓する必要に迫られていた。
12:21そこに、彗星のごとく現れた存在。
12:30工業銀の担当者が語った言葉が残されている。
12:35大阪という町は、そこの知れない町です。
12:41ああいうすごい資産家が、全く無名の資生人として隠れているという、夢のような話がある町なんですから。
12:52担当者は、割引工業債券。
12:59通称、割工と呼ばれる、先に利息が割引された債券の購入を進めた。
13:08これを担保に、工銀からの融資は膨らみ続け、
13:14最終的にはなんと、総額2400億円が貸し付けられた。
13:23彼女はその金で、株を大量に買い漁り、
13:28個人株主として、名だたる大企業と、肩を並べるほどになっていた。
13:38さらに、ノンバンクと呼ばれる、町場の貸金業者までが、
13:45競うように株取引の資金を、彼女に貸し付けた。
13:50やっぱり競争意識っていうのは、すごかったんかもしれませんね。
13:55他社と取引してる。
13:57なのに、うちができてない。
13:59となったら、負けちゃいますよね。
14:01というのが、銀行証券、中傷問わず、
14:04それを引き継いだら、やっぱり自分が担当している間に、
14:07それをやっぱりなくすっていうのは、
14:09絶対それを避けなくちゃいけない。
14:11彼女の金融資産は、3年足らずで、6000億円を超える額に達した。
14:23ところが、89年の年末をピークに、株価が急落。
14:34半年で、半値近くにまで下がり、
14:38株で積み上げた資産は、みるみるうちに減った。
14:43負債が資産を上回る、いわゆる債務超過に陥り、
14:52金利だけで、1日、2億円近くも払わなければならなくなった。
15:01当時、彼女と取引していたのは、
15:0414の銀行と、およそ50のノンバンクに及ぶ。
15:11一両邸のおかみに貸し付けた巨額マネーが、
15:18日本の金融業界を揺るがす、大問題に発展する恐れがあった。
15:28証券会社の大阪支店長だった津田は、
15:31このころ、尾上との取引を停止した。
15:36資金繰りの危しさを直感したからだ。
15:41普通は野村証券で、ほとんどのお客さんが値上がりしたら、
15:45野村証券で売るんだよ。
15:47彼女は売らない。
15:49持って帰っちゃう、必ず。
15:50変わったお客さんだ。
15:52最初は、そういうこともあるかなと思ったけど、
15:55毎回そうだから。
15:58それで、これはやっぱりちょっとまずいんじゃないかなと。
16:01ここで痛い目に遭うことを考えると、
16:03当然ストップかけるのが当たり前だ。
16:05そしたら、彼女は相当クレームつけてきたらしい。
16:08だから、営業部長は相当ねじ込んできましたよ。
16:11こんな大事なお客さんを。
16:13それはもうルール優先だと。
16:15追い込まれた斧上は、ついに犯罪に手を染める。
16:22付き合いが一番古い東洋信用金庫の支店長を訪ね、
16:29偽の預金証書を作るように迫ったのだ。
16:34堪忍してくれとしぶる店長おかみはじきに返すと譲らない結局支店長は偽造に応じ彼女はそれを別の金融機関につなぎの融資の担保として差し出した
17:01普通考えたら、融機関に人がやるはずのないことなんですけど、やっぱりそれだけ数字を上げてもらって、会社に貢献してて、で、それをやらないともう取引き切るよとご本人に言われて。
17:18そしたらもう、でもそれでもやっぱり悩まれたと思うんですよね。
17:21第一歩のその最初の一線ですよね、合法違法の。
17:24やっぱり一歩超えちゃうと、まああとはもうだいぶハードルが下がるというか。
17:3091年、バブル崩壊。
17:36この時、彼女への貸し付け総額は2兆円以上に膨らんでいた。
17:47謎の女相場主をめぐる怪しげな取引は、徐々にメディアでも報じられるようになる。
17:58警察も動いていると聞き、尾上はついに観念した。
18:06最も親しい公銀の担当者に、ひそかに打ち明けた。
18:12担保に入れた300億円の預金証書は、偽物だったと。
18:22その告白は、すぐに大倉省へ通報された。
18:28調査の結果、いくつもの金融機関から、偽の預金証書が見つかった。
18:38この時、事の重大さに青ざめ、混乱を食い止めようと奔走した男がいる。
18:48当時、大倉省近畿財務局長だった、竹島和彦。
18:58昨日のことのように覚えてますけど、ナショナルリースという会社が、500億円、額面500億円の偽用基準証書をつかまされたと。
19:09大変なことが起きてるんだなと。
19:11取り付け騒ぎになってはいかんと。
19:14取り付け騒ぎ。
19:18金融機関の破綻が噂になり、人々が一斉に金を引き出そうと殺到する事態。
19:28それだけは避けねばならなかった。
19:33だが、偽造された預金証書の総額は3420億円に上る。
19:42東洋新金の全預金量に匹敵する額だ。
19:48先に情報が漏れたら、日本中がパニックになりかねない。
19:56竹島はひそかに日銀から数百億円もの現金を東洋新金に搬入させた。
20:11人を動員してね、取り付け騒ぎに備えて、現金を用意するなり、財務局の職員を各、
20:20東洋新金の30ぐらいあった支店にですね、貼り付ける。
20:26あまり早く職員に言ってもですね、これはリスクがありますから、
20:32早朝5時ごろからに何十人というような職員を集めたわけですね。
20:39さらにその夜、ホテルである人物と密会した。
20:46当時の同意検事生に2人だけでお会いして、実はこういう事件が発覚しましたと。
20:53ここはさせますからよろしくお願いしますという話をお願いしたわけです。
20:58大阪府の府警の本部長にも警察官を配置していただくというような言葉をお願いに行ったということです。
21:08全てを秘密裏に進め迎えた運命の日まことに申し訳なく深くおわび申し上げます。
21:23東洋新金が架空預金証書の存在を公表。
21:30その直後、竹島も会見に臨み、東洋新金の預金には問題がないことを伝えた。
21:42そして大阪地検は支店長と共に尾上縫いの逮捕を発表した。
21:55情報は事前に漏れることなく、取り付け騒ぎは無事、回避された。
22:02砂渡りといえば砂渡り、何とか間に合ったという。
22:12一応局長としてはほっとしたというか。
22:15マスコミの中では、どうも大阪の信用金庫で事件が発覚したそうだみたいな。
22:22そういう情報が流れてたんですね。
22:25後から聞いてみると。
22:27だけど、それは預金を奪うような話だから、そんなことありえないよ。
22:33というようなことで、記事にできずにいたという話を後で聞きました。
22:40尾上は逮捕された。
22:45だが彼女が異常な取引を続けた理由は、謎のままだった。
22:56一夜にして天災相場師から犯罪者へと転落した尾上縫い。
23:03破産した彼女の負債総額は、個人として史上最高の4300億円にも及びました。
23:13第2の視点は、その尾上縫い本人。
23:21後に明らかとなったのは、実は株の知識は素朗と同然で、天災相場師とは程遠い、素朴な一人の女性の素顔でした。
23:34バブルの泡に溺れた人生、その実像に迫るアナザーストーリー。
23:47尾上が集団された和歌山刑務所。
23:54懲役12年の刑に服していた彼女と、同じ部屋で過ごした女性がいる。
24:02中野、ルミ。
24:07覚醒剤取締法違反で服役し、出所。
24:13現在は飲食店を経営し、厚生支援の仕事にも携わっている。
24:20真面目にやっていると、刑務所って2人部屋に変わるんですよ。
24:252人部屋っていったら、もう狭いですよ。3畳ちょっとぐらいの正平なんですけど。
24:29その異部屋にやったときに、尾上さんとギュッて一緒になった。
24:31お母さんみたいな感じになってきて、あんたみたいな娘やったら困るなとか言うから喋ったりとか。
24:37神がかった物言いは、刑務所でも変わらなかったという。
24:43私は特別な力を持っているから、というのは言ってましたけど。
24:48毎日欠かさずに、7時ぐらいから神さんと拝み出して、神さんとお告げを聞いて。
24:55でも、ほんまに楽しい人やったから。
24:58社会で会いたかった。
25:032兆円を借りた女相場師の実像とは。
25:121930年、尾上ぬいは、5人兄弟の3番目として奈良の貧しい家に生まれた。
25:24定職につかず、その日暮らしの父親と、信心深い母親。
25:33毎朝、お経を読む母の声で目覚め、祈りは自然と身についた。
25:427時になると、急にお経を上げ出して、真剣に拝んではりましたよね、いつも。
25:49何拝んでる?ってよくから聞いたら、シッって言われて。
25:52シッ、今、みーさん来はったから黙ってって言って。
25:55なんか、みーさんといろいろお話はされてたみたいですね。
25:58みーさんっていうのは蛇なんですか?
25:59蛇なんでしょうね。うん。
26:01六畳一間に7人が暮らす厳しい生活高等小学校を卒業するとすぐに実家を出て大阪で働き始めた二十歳で結婚し一時を設けるも4年で離婚
26:28その後、バーのママやすき焼き屋で働きながら戦後の混乱期を生き抜いた。
26:42貧乏やったからのし上がるって言い方じゃなくてちゃんとした生活をしたかったねみたいな声があ、そうな。でもお金は持ってるって言ってはりました。うちはお金は持ってる。
26:561965年、35歳の時に料亭を開くと、彼女はたびたび客の前で自らの経歴を語った。
27:10うちは吉野のある豪農の家に生まれまして。
27:15奈良女子高等師範を卒業して大阪で働き始めましたんや。
27:22貧しい執事を隠し、学歴を偽る。
27:27虚実が入り混じる話をしていた。
27:34証券マンから毎日新聞の記者へと転身した一式昭弘。
27:43尾上を取り調べた賢治に取材すると、彼女について耳を疑うような話が返ってきた。
27:54悪いことしたなぁと、3000億働いて返しますわというふうにおっしゃったらしいですね。
28:02当然、賢治さんの方は3000億円というお金ですから、1億ずつ返しても3000年かかるんやでというふうに優しく語りかけたら、
28:13そうやなって言って、悪いことしたなというふうにうなだれた感じで肩を落としてらっしゃったと。
28:21賢治は彼女の印象をこう語っていたという。
28:29金融知識がほとんどなかったみたいだよっていうのは基本的なことを聞いても全然経済用語を分かってらっしゃらなかったしまあいろいろのらりくらりいろいろ話されてまあ余裕得ないんですけども時間かけて話聞いていったらまああのうそをつく人ではなかったということでしたね。
28:49後年この事件について取材した元朝日新聞の記者奥山敏弘。
28:59彼女をこう分析する。
29:03尾上さん自身が何らかの戦略とか戦術とかあるいは自分なりの哲学をもってそのお金を借りてそれを株とかに投資していたというわけではない。
29:15彼女は自分の周りの人たちが喜んでくれれば銀行の人たちと自分との間でいい関係が作ることができればそれは自分の幸せみんなの幸せ。
29:25そんな一方で11年に及んだ裁判では彼女が信用金庫の支店長に証書の偽造を執用に迫る様子も明らかにされた。
29:47おかみさん人目もあるので証書を作るなんてできないですよあんた一人でここへ証書持ってきて作ったらええんやないのあんたがその気になったら一人でできるえい神さんもできるって言うてくれてる。
30:10支店長は後に
30:17催眠術にかかったみたいだったと供述した。
30:24弁護団は上場借料を求めたが休憩通り
30:31懲役12年の刑が確定した。
30:3773歳で収監された尾上。
30:42年の離れた中野が世話をすることも多かったという。
30:49結構な高齢やったから多分動きももう普通のもう年配の方でゆっくりやったしすぐに立ち上がることもできひんかったから若い子からしたらはよせよみたいな感じに言われているとこもあったかな。
31:03本当はね刑務所は人のことをやったらいけないんですよ。
31:06でもやっぱりあの先生担当の先生も見かねてやっぱりできひんことをせえっていうのも無理やからもうやったって中野って言われて分かりましたよってまあ布団たたんだりとかそういうビビってやったりとかまあ楽しく介護みたいなもんですよね。
31:20途中で嬉しかったがもうあんた信用してるから養女に来てくれ養女に来いって言われたから行くわって帰ってきたら絶対連絡ちょうだいなとか言って。
31:32時が経ち事件のことをどう振り返っていたのか。
31:39うちが悪いんやけどなって周りに迷惑かけたみたいな感じも言ったりとかなんか人を悪くはあんまり言ってなかったから。
31:47ただちょっと先でも思い出したんですけど私は踊り子やったねって言ったから世間とかにね世の中に踊らされてってことなんかな。
31:58かつてのバブルの女帝も晩年は衰えが隠せなかった。
32:058ヶ月くらいかなってそこは小谷さんがちょっと別の部屋に行かれてから地方始まったんやろね。
32:14最初は自分で歩いてはったけどだんだん手押し車になって帰る前にちょっと会ったんですけどイムかなんかだったんかな。
32:22久々に会ったから小谷さん元気?って言ったら。
32:25もう地方症が進んであってあんた誰や?って言った時にめっちゃ寂しいと思って。
32:31うせえやろって思って。
32:35小野上は仮出所の後、2014年頃に亡くなったという。
32:443000億円以上の預金証書を偽造した小野上の犯罪は金融機関にも大きな影響を及ぼしました。
33:00偽造元となった東洋信用金庫は1年後に九州合併され消滅。
33:08小野上に多額の資金を融資した日本工業銀行も金融再編の中、統合されその名が消えることとなりました。
33:21第3の視点は
33:23小野上の関罪人を務めた弁護士、滝井茂雄。
33:31滝井は融資した銀行相手に訴訟を起こし、金を貸した側の責任を世間に問い続けました。
33:42その狙いはどこにあったのか。
33:45バブル時代のモラルを問うアナザーストーリー。
33:53小野上の逮捕後、金融機関が被った損失をどう処理するかが大きな問題となった。
34:03東洋新金は消滅。
34:16店舗や職員、損失の一部は他の信用金庫が引き受けた。
34:224300億円もの負債を抱え、破産した彼女に資産はなく、銀行やノンバンクは債権回収の目処が立たなかった。
34:38そんな中、むしろ金を貸した側の責任を問う男がいた。
34:51重要課題として資産改革を取り上げる。
34:55弁護士、滝井茂雄。
35:00大阪空港の騒音問題や医療加護問題と向き合う人権派弁護士として知られていた。
35:12犯罪人として尾上の負債を処理する立場になった滝井は、こう語っていた。
35:23警官として金さえ、金利さえ入ってくれば、どんなことをしてもいいのかっていうね。
35:30そこに対する根本的な疑問がありますね。
35:33弁護士が世に問うた、バブルの狂乱の後始末。
35:41滝井とともに民事訴訟に関わった小林邦子。
35:56当時はまだ駆け出しの弁護士として、滝井の事務所に就職したばかり。
36:03ただ、この裁判は強烈な印象が残っているという。
36:10事務所にある電卓使えない。桁数が少ない。
36:15だから桁の大きな電卓に買い替えてって事務局にお願いしたのを覚えています。
36:21あとはもう本当に滝井先生の後、お供という形で、
36:25南の両邸の江川とか、あの辺りについてって、尾上さんにも会ったりとかはしてました。
36:34先生先生って言って、会うと腕を絡めてくるような方なので、
36:40年齢的にもこっち若かったのでちょっと怖いなというか、逆に。
36:47調べを進めるうち、小林はこの取引の異常さを肌で感じるようになる。
36:56例えば、鉱銀から割り鉱と呼ばれる債券を購入すると。
37:03それを担保に、鉱銀を含む銀行やノンバンクから、
37:10さらに株を買うための金を融資される。
37:15だが、返済時に発生する利率は、割り鉱より融資の方が高い。
37:24彼女が損をする、逆座屋と呼ばれる取引になってしまう。
37:31融資された金で株を大量に購入していたため、
37:37株価が上がらなければ、借金がどんどん膨らむのだ。
37:44いや、もう理解不能ですよね。
37:47だから彼女は本当に分かってたのかどうなのか、
37:51合理性がない感じですよね。
37:54動いてる分には周りにはお金は落ちていくけれども、
37:58じゃあ彼女自身は借金増えていくだけなので、
38:01一体何を考えて皆さんお金を貸してたんだろうなっていう。
38:06この方法で、総額2400億円を彼女に貸し付けた公銀は、
38:15預金証書の偽造が公になる直前に、
38:20いち早く債権回収に動いていた。
38:25それ自体は何だ悪いことで、何だ否定することではないんだけれども、
38:31やっぱりそのやり方ですよね。
38:34公銀足るものがこういうことをしてたのかっていうところでの、
38:37やっぱり滝井先生としては、いやこれダメでしょっていう感覚は、
38:41やっぱり終わりだったんじゃないかと思います。
38:44滝井は、金を貸した側の責任を問うため、
38:50公銀を相手に債務の一部返還を求める3件の民事訴訟を起こした。
39:01当時、記者だった奥山は、この訴訟を画期的なものと捉えていた。
39:10滝井さんは、公銀になったことをクレイジーだというふうに評価していましたね。
39:17その当時は、銀行の側の責任追及をしようという発想が、
39:22世の中にはあまりなかった頃です。
39:26尾上さんの詐欺事件として、あの事件は処理されました。
39:31尾上さん、一人の責任のみを追及するというのは、
39:36非常にバランスを変えているなというふうに思いました。
39:39奥山は、彼女に金を融資した公銀の担当者にも話を聞いた。
39:49公銀の副支店長だった人から、尾上さんというのは、
39:54気合だけはあるんだけれども、およそ論理的に話をできる人ではありません。
40:01株の取引に関する知識なんかはほとんどなしに、
40:06行き当たりばったりに取引をしていた。
40:09まあ、銀行サイドもやっぱり分かってたんだなというふうに、まああの、感じました。
40:19公銀は融資に違法性はなく、資金運用は自己責任だと争ったが、
40:26滝イラは2件で勝訴。
40:29公銀からおよそ170億円が支払われ、負債の返済に充てられた。
40:37やっぱり大きな権力とか、例えば行政であるとか、
40:42この場合だと大きな銀行だとか、力を持っているところが、
40:48力の使い方っていうのをちゃんと考えなきゃダメなんじゃないのと、
40:53力を持ってたら何してもいいってわけじゃないよね。
40:56この民事訴訟が行われていた頃、バブルの後遺症が次々に露呈した。
41:06私らが悪いんであって、社員は悪くありませんから。
41:11金融機関の破綻が相次ぎ、穴埋めに公的資金が投入された。
41:24金融再編の荒波の中、公銀も合併によってその名を消すこととなる。
41:33滝井はその後、最高裁判事に任命された。
41:40裁かれる立場っていうもののことから裁判所っていうのができた。
41:46そういう経験が少しでもやってていることができれば。
41:53裁く側へと立場が変わっても、金を貸す側の責任を問い続け、消費者金融のグレーゾーン金利や、過払金返還訴訟で、画期的な判決を下した。
42:1290年代、テレビのコマーシャルにおいても、消費者金融の存在感は大きかった。
42:20お客さんを食い物にするということは、どこまで許されるのか。
42:24ここまでは許されないんじゃないかっていうのが、滝井さんの問題的だったと思います。
42:2890年代のあの局面では、尾野さん側の敗訴に終わってますけれども、
42:33それがやがて一つの最高裁の判例として形成されていくという、
42:39より公的な形で消化させていったと言ってもいいのではないかなというふうに思っています。
42:462015年に亡くなった滝井。尾野上についてこんな言葉を残している。
42:56僕は一種の被害者だと思いますからね、時代の。
43:02彼女が本当にやっぱり愚かだったとは思いますよ。
43:07その場その場しのぎで、いろいろやっちゃいけないこともやったので愚かだったとは思いますけれども、
43:13群がったんだろうなってしか思えない。やっぱり。
43:16尾野上さん自身がね、そんなに贅沢したかったとか、
43:20あんな桁数のお金、彼女を必要としてたと思えないんですよね。
43:25やっぱりある意味、みんな正気なくしてた時代だったのかなとは思いますね。
43:31和歌山県荒野山。尾野上は、バブルの絶頂期にここに建てた墓に葬られた。
43:46だが最近、刑務所で共に過ごした中野が訪ねると、墓じまいがされたのか、跡形もなくなっていた。
44:01BS世界のドキュメンタリー大国籍を持つISの遺事たちがシリアに大勢取り残されている母国に帰国できない子どもたちの悲劇今夜放送美の壺ブルーのタウト日本文化に称賛のまなざしを向けたドイツ人建築家タウトが見つめた日本の美に迫ります
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