Ninja

  • 11 年前
《一度に見きれないアニメーション》
みなさんが普段目にするアニメーションと異なり、「忍者動態活写」ではカット割りや場面転換がなく、俯瞰のままストーリーが進みます。常に同じアングルから見る構図のため、飽きやすかったり、心情表現が難しいという短所はありますが、ジオラマや蟻の巣を見るかのように、たくさんのおもしろいストーリーを目撃でき、何度も見るたびに新しい発見があるという長所があります。
なぜ「一度で見きることができないアニメなのか」?
現在のテレビアニメやPV、CM等の露出の多い映像表現は画面の展開がものすごく早いです。これらの表現は瞬時に変化する場面、アングル、ストーリーでいつの間にか見ている人を釘付けにします。しかし、そのような引き込み方ではなく、アングルが固定されている1つの絵の中で中身だけがどんどん変化していく映像表現はたくさんの人の興味をそそる映像になるのではないでしょうか。
このような一見シンプルだけれども何度も見たくなる映像は、デジタルサイネージやインターネット上の新しい表現として、見る人の興味を獲得できると思われます。
単純にストーリーを強調する表現ではなく、噛めば噛むほど味が出るスルメのような表現、咀嚼することで深まる表現は今新しく感じられるはずです。
世界はいつも同時多発的に物事が起こっていて、そのストーリーがどこかで繋がっているおもしろさを、誰でも見やすく、親しみやすく表現しました。
日本でも世界でも忍者の知名度は高く、動きや術のバリエーションが豊富なので、様々な動きで画面の中に変化をつけることができます。また、俯瞰の構図は日本の屏風絵の様で昔から馴染みがあり、海外の人から見てもとても日本的で伝統的に見えます。
しかし、その伝統的な表現の中に活き活きとしたアニメーションが加わることで新しい表現になっているのです。

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