00:05日本遺産の町、広島県呉市。
00:15かつて軍港として、日本の近代化を支えたこの町で人気となっている揚げ物があります。
00:18その名は、ガンス。
00:24白身魚のすり身にパン粉を纏わせ、唐辛子を効かせた一枚。
00:49今では広島のソウルフードともいわれる存在ですしかしこの1枚が脚光を浴びるまでには知られざる苦難の歴史がありましたそもそも会社の主役はかまぼこガンスはそのすり身のあまりから生まれた脇役だったのです
01:01食べ物も多様化して和からようにだんだんと移行するそういう時代にもあったかと思いますね。
01:11たまに帰るから気づくんですけど何か家に元気がないんですよね結構気まずいやばい感じなんじゃないみたいな話をしたら結構やばくて。
01:22時代の波が押し寄せ会社が存続の危機にさらされているその時彼女は立ち上がりました
01:30ガンス娘を名乗りすり身のあまりから生まれた脇役を託さえ県内外を飛び回りました
01:45家族のために大好きなガンスのために彼女の挑戦が泊まりかけていた家業の歯車を動かします。
02:05なぜ広島の誇りになったのか売れで生まれたガンスの物語そのそうだったのかに迫ります。
02:30日本遺産に認定されている町広島県呉市。
02:36明治時代日本の近代化を支える軍港として発展。
02:43最先端の技術と人が集まり挑戦の歴史を刻んできた町です。
02:51そんな呉に今名物と呼ばれるひと品があります。
03:00それが白身魚のすり身にパン粉をまとわせカラッと揚げた素朴な食べ物。
03:07子供から大人までいつでもどこでも楽しめる味です。
03:23今では多くの企業が作るガンスを1950年の創業当初から変わらず作り続けてきたのが今回のカンパニー三宅水産です。
03:29今でこそ広島のソウルフードともいわれるガンス。
03:35しかしこの一枚が光を浴びるまでには苦難の歴史がありました。
03:41もともとカンパニーの主力はたまぼこ。
03:46祝いの席や贈答品に欠かせない晴れの日の食べ物でした。
03:52ところが食の多様化、生活スタイルの変化。
03:58売れ行きは次第に落ち込み、会社は大きな岐路に立たされました。
04:04当時の状況を会長の清人さんはこう語ります。
04:22ネイル製品離れるんですか、やっぱり食べ物も多様化して、わからようにだんだんと移行する、そういう時代にもあったかと思いますね。
04:35窮地に追い込まれていたカンパニー。その異変にいち早く気づいたのが大阪で別の会社に勤めていた娘のゆうかさんでした。
04:47たまに帰るから気づくんですけど何か家に元気がないんですよね結構気まずいやばい感じなんじゃないみたいな話をしたら結構やばくて。
05:13家族の沈んだ表情を前に大阪での仕事を辞め家業に戻るという決断をします望みを託したのは主力のかまぼこではなく幼い頃から食べ続けてきた大好きな一枚こそ未来を変える切り札だと信じたのですすごいね。
05:23おいしくないわけがない売れないわけがないっていうのが何か自分の中で勝手にあってただただ好きだからどうにかしたいっていう。
05:51ガンスは創業当初から作られていましたがもともとかまぼこやちくわを作る際に余ったすり身を使い切るためのもの甘みと風味を出すためにタマネギを加えるけれどその分痛みやすくなるそこで殺菌効果のあるとうがらしを混ぜ込みあんこをまぶして揚げる。
06:10そんな知恵と工夫から生まれた一枚でしたカンパニーの最前線に立つのが祖父の代から受け継がれてきた味を今守り続ける存在です。
06:17うちは、メインはとうがらしが入って、パンチが効いたものになるので、いつからこのスタイルなんですか?
06:28ところでこの印象的な名前ガンス一体どこから生まれたのでしょうか?
06:47広島の昔の言葉で語尾につく言葉なんとかでございますっていうのをなんとかでガンス。すごく丁寧な言葉だったので、もともとそれでガンスで売り出そうっていうことになってからがガンスの始まりですね。
07:13受け継がれてきたものを守りたいゆかさんはガンス娘を名乗り県をまたいで試食販売に立ち続けることにしました家族のために大好きなガンスのためにそして訪れるガンス娘の小さなひらめきが止まりかけていた会社の運命を動かします。
07:37私この番組をご縁で15年ぐらい広島に変わってますけど最初のころから当たり前のようにガンスあってすごい食べてます。それを世に知らしめたカンパニーということでいろいろ楽しみですね。
07:52そうですね。というわけでスタジオには三宅水産の社長三宅貴之さんにお越しいただきました。よろしくお願いいたします。よろしくお願いします。ご一緒にお世話になります。そして早速なんですけれどもスタジオには三宅水産のガンスを持ってきていただきました。
08:15やっぱほらサクサクだ。いただきます。うん。間違いないね。この絶妙なあんぱいというかそのビリ辛とすみと玉ねぎの甘さがどちらもどちらをも押し上げという感じがしますよね。
08:40この子供のサクサクが唯一無二ですよね。素晴らしい。あれですか。もともと呉市というのは何者が有名な地域ではあるんですか。そうですね。呉市って軍港として栄えた港町になっております。なので水産物も豊富に採れてましてその中で親戚とか家族が集まるときにはもう必ずおでんをするっていう。
09:05あ、なるほど。お盆とか夏場でお祭りのときとか。そうですか。おでん文化がまずあるからそこに入る練り物っていうのが必要だというのもあるのかもしれないですね。今でこそね、クレッシー具合でも全然食べられている有名なガンスですけど、その知名度を上げるのはなかなかたくさんの苦労があったようでございますので、その辺を見ていただきましょう。こちらです。
09:26ガンスのPR作戦が大苦戦。それを突破した秘策とは?大阪での仕事を辞めカンパニーへ戻ったゆかさん。自らをガンス娘と名乗り、県内外を問わず試食販売に立ち続けることにしました。
09:37しかし自分が愛してやまないガンスは一歩外に出ると一口試してもらうことすらかなわなかったのです。
09:49ちょっと匂いを嗅いだりして、ああ、もう違う、いいみたいな感じの断り方とか、もう見た目で意味がわからないから、ああ、いいとか。
09:56呉では当たり前の味が外の世界では知らない食べ物だったのです。
10:18神奈川に行った時にパン粉のついてるものが初めて行ったからかもしれないんですけど受け付けてもらえないっていう雰囲気があって食べてももらえないんですよ一番自信のあるものが受け入れてもらえないっていうのは本当にどうしたらいいのかっていううん。
10:26当時この奮闘を間近で見ていたのがゆかさんの兄、たかゆきさんでした。
10:47戻ってきてはぁーって言ってちょっとご飯食べてもうソファーでパタッと寝るとかっていうのはもう日常ですね。疲れ切って売れなくてないって戻ることもありましたし。
11:12自信があったはずの一枚がまるで届かないそんなある日ふとひらめきました食べんでもええけみんさいふだんから私がずっと食べてたおいしいろんな食べ方とか食べ合わせを趣味でいろいろ写真とかに撮ってたんですね。
11:27それをある程度バランスよくピックアップしてお客様に渡してたら結構これが好評でいろいろぺちゃくちゃ方言であれがどうこうでこうじゃけって言っても結局は何が何か分からないけど最終的にそれを渡すとあっこういうことねって。
11:42このまま頬張るだけじゃない煮る挟む炒めるさまざまな料理にアレンジできることを言葉ではなく目で見せて伝えたのです。
11:57ささやかなことなんですけどそれの積み重ねで三宅水産のメインだったかまぼこ製造が三宅のガンスの方が結構出るようになっていったんじゃないかなと感じてます。
12:07スーパーマーケットだけでなく飲食店のメニューにも徐々にガンスが並び始めます。
12:12カンパニーはようやく窮地を脱することができました。
12:15しかしゆかさんは立ち止まりません。
12:20次に挑んだのがザ・広島ブランド。
12:30広島のイメージ工場と地域経済の活性化に貢献する商品を行政が認定する制度です。
12:37食品や工芸品など現在認められているのはたったの123品。
12:44その厳しい審査にガンスで挑む決断をしたのです。
12:58なのでプレゼンみたいなのがあるんですねちゃんとした方々がバーッてある審査員の方がねそこで3分間ぐらいあってで何か5分間ぐらい質問攻めをされる受験以来の緊張感の私も。
13:05震えながら審査を終えたゆかさん。そして。
13:16カンパニーのガンスはその独自性と品質が高く評価され2022年ザ・広島ブランドに認定されたのです。
13:17最近じゃん。
13:21しかし物語はここで終わりませんでした。
13:29認定式の会場でゆかさんの隣に座っていたのは広島が誇るうどんチェーン力の社長。
13:36この偶然の出会いがガンスを次のステージへと押し上げます。
14:02うちのだしとうどんにしたらおいしいよねって言ってそれをうどんの力さんがメニューとしてやってみないかって言われたらほんとにもういいんですかみたいな力の社長と話を重なるうちに互いの思いは重なりましたうどんのトッピングメニューとしてダンスを採用してもらえることになったのです
14:09本当に広島ブランドを通じて違うメーカーさんとパッキーを組んで商品を作る。
14:14飲食店の料理としてまた違うステージが開かれる。
14:19広島のうどんにガンスって入ってるよねって言ってもらえるきっかけ。
14:23広島に行ったらガンス食べたいよねって。
14:27本当にもみじまんじゅうレベルって言ってもらいたいな。
14:30でも俺の中でもそんな感じなんだよな。
14:35ガンスによって息を吹き返したカンパニー。
14:40高幸さんは毎日6時間以上現場に立ち続けています。
14:49その日の気温や水温、すり身の状態を見極めながら、今やガンスだけでなんと1日6000枚分。
14:55かつてのおよそ10倍の量の生地を練っているのです。
15:05基準で何分とかっていうのは決めてるんですけど、ただもうある程度のことはもう感覚と経験になってきますね。
15:19手を入れた瞬間のすり身の感じとかその辺りで全部判断していくので、もちろん食感とかあと味のほうにも左右しますし、そこは一番やっぱり気をつけていかないといけない。
15:43今日も黙々と生地を練り続けていますガンス娘として20年走り続けた優香さん泣きながら帰った日も売れずに立ち尽くした日も全てを力に変えてきましたそして今その挑戦はさらなる進化を遂げたのです
15:49いやー色々とねご苦労があったんですね。
15:56そうですね。さあというわけでここからはスタジオにはガンス娘の三宅ゆかさんにお越しいただいています。よろしくお願いします。
15:57よろしくお願いします。
15:58おでがんす。
15:59おでがんす。
16:11いや私もねあのマッサンって朝ドラーやった時に本当にしょっちゅうガンスガンス言ってたからやっぱりそういうなんかガンスムーブみたいなねいいですよね。グルーヴができてくるっていうか。
16:18そのコスチューム自体はまずはそれでちょっと販売していこうというふうにご自身で決めたんですか?
16:20徐々にですね。
16:21徐々に?
16:30初めのまあ言うた1年間は三角巾でエプロンでまあマスクありなしその頃そこまで厳しくなかったんですけどあったほうがいいなみたいなぐらいで。
16:38そしたらお客さんが来た時にまあよう頑張る試食のマネキンのお姉ちゃんじゃねーってよう給料もらえにさいよーみたいこと言われるんですけど。
16:39ん?と思って。私はその派遣の試食販売のお姉さんと同じ見られてるっていうのがすごく嫌で。
17:01なるほど。これいけんわと思うて。特徴持たせにゃいけん。それでたまたま私が立ったら背丈が150センチで皆様の人の目線の高さに等しいからバス停みたいに一番上にこうつけたほうがいいと思って。
17:27そしたら呼んでももらえるし、ただのお姉さんでもないってこうなって。だからまあ今座ってるからねあれですけどきっと立ってたら、ゆうかんさん小柄だから確かに目線の中にズバーンとこのハンコのようにバーンと入ってくるっていう感じがしますもんね。ありがんす。いやーありがんす。ガンスの想像以上の広がりにヤシマもびっくり。
18:01広島弁で丁寧な気持ちを表す言葉をそのまま商品名にしたガンス。広場に併設された直売所では時間限定で揚げたてを味わうこともできます。いいね。もともとはすり身のあまりから生まれた一台。それが今やカンパニーの売り上げの力割を支える看板商品へと成長しているのです。
18:12クレ市内で最もにぎわう商店街に人だかりができていました。開催されていたのはクレメンフェスタ
18:14&クレウマグルメハク。
18:29ラーメン、天ぷら、沖縄料理まで。クレをはじめ尾道、福山などおよそ50の店が一堂に会する四国の祭典です。
18:42その熱気の中にゆかさんと高幸さんの姿がありました。揚げたてのガンスを届けるため、自ら店頭に立っていたのです。
18:54一般ディストアのスーパーさんに用冷蔵で陳列という形で気合いまま下ろさせてもらっているんですけど、本来は揚げたてなんですね。そのジューシー感や鮮度感を届けたいので、
19:23お客様の声をダイレクティに聞きながら、我々は製造元として鮮度の良い揚げ物を提供する。そのやり取りをしたくて参加しております。今日はここの店頭用だよとイベント用にもらったのがすごくふわふわでびっくりしました。美味しいです。お店は大盛況。高幸さんも途切れることなくガンスを上げ続けていました。
19:50もうすごい寒いから、来ないかもしれないっていうパターンも考えてたんですけど、ずっといい感じであげてすぐのものをお客様にお渡しできたので、来てよかったなって思います。アリガンス。イベントやお祭りなどで、できるだけ多くの人と触れ合いたい。ガンスを一つの食人家として残していきたい。だからこそ、自分が立ち止まることはない。
19:55その覚悟をむかさんはまっすぐに語ります。
20:10一番には呉市内の方々に愛されて、そこから広島県内の方も巻き込んで、ゆくゆくは県外の方に、広島には三宅いうのがあるよねって言ってもらえるような形にはなれたらいいなと思いながら、
20:26夢は大きく活動し続けるでガンス。将来の目標としては、お好み焼き、もみじまんじゅう、広島の牡蠣に並ぶぐらいのものにしていきたいなって思います。
20:37そのわずか1週間後、ゆかさんはまた別のバスに立っていました。舞台は隣町の中学校。
21:00カンパニーのガンスを使った料理コンテストが開かれたのです。審査員として招かれたゆかさん。生徒たちが考えたアレンジメニューは、どれも発想豊かで堂々とした出来栄え。ガンスは次の世代へと受け継がれようとしていました。
21:28余り物の有効活用から生まれた1枚。それが今では、1つの食文化と呼ばれる存在へと育ちました。そしてカンパニーにも、新しい職人たちが育ち始めています。言葉だけでは伝わらないから、手取り足取り体当たりで。すくけ継ぐべき技術と心を、今日も必死に伝えています。
21:43グレで生まれた変わらないやつ。カンパニーは、今日も練り続けるでガンス。うまいを作り続けるでガンス。
22:02いやーすばらしいですね、でもなんか僕の中では、もうお好み焼き、牡蠣、あともみじまんじゅう、もう並んでいるといっても、過去分じゃないのかって、いやーまだまだ、まだまだっていう感じがあるんですね。
22:14僕、買ってる量で言うと、ガンスが一番ですよ。ありがとうございます。僕は。ありがとうございます。そして今、また新商品も開発されているということで。そうです。
22:29これ、進化バージョンって単純に思っていただけたらいいんですけれども。はい。名前はちなみに、ひじきのすりみコロッケ。すりみもあるし、クリーミーもあるし、素晴らしい。
22:58おいしい。おいしい。本当にクリーミー。そうなんです。スリーミー。ありがとうございます。ふしみ、おいしい。子供も好きですね。そうなんです。サクサク、クリーミー。そして最後、ひじきの食感っていう、この3つの食感が、だから、おいしい。
23:27ほんとに三宅すいさんは、あんばいがいい。ありがとうございます。マジで。そうですね。これはおいしいわ。冷凍食品とかにしてもらったら、もうほんとにお弁当とか入れたい。大きな企業タイアップ待ってますが。私らでは作れない。カメラに向かって。冷凍食品の会社様、よろしくお願いします。よろしくお願いします。素晴らしい。さあ、それでは八嶋さん、最後に今日の学びをお願いします。
23:57もうこれしかないでしょう。今回は、好きこそものの上手なれ。心折れずに、何か人に何かを勧めるっていう、ビジネスの基本だと思いますけど、やっぱり、自分が好きじゃなきゃ、なんかいろんな壁に打ち当たろうがないでしょうが、その先には進めないっていうかね。なんかやっぱり、あ、この人がこったけ好きなものがあるんだっていうことを、今の時代は共感するってことが、
24:19ものすごく重要なことだから、なんかその、単にお金もビジネスという、ビジネスライクっていう言葉もあるけど、それよりかは、本当に自分が好きなものを皆さんに知ってもらいたいっていう、思いみたいなものも全部、引き受けて食べるっていうのが、僕は食育にもいいのではないかなっていうふうに、
24:20今日もありがとうございました。ありがとうございました!ありがとう
24:22!ありがとう!
24:23Thank you!
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