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  • 7 weeks ago
Transcript
00:14昔、越中の国、平村に、そりゃ仲の良いちょうだいが、おっ母と三人で暮らしておった。
00:21姉ちゃん、おっ母はしょっぱいのダメだってば。
00:25うん、よし。
00:39雪深い越中の山里にもゆるゆると春が来て、寒さに震えることもない日頃とはなったが、兄弟のおっ母の病はまだ治らんのじゃった。
01:08ナムハクサンゴン、ナムハクサンゴン、ナムハクサンゴン、ナムハクサンゴン、ナムハクサンゴン、ナムハクサンゴン、ナムハクサンゴン、
01:10It was quickly going to die.
01:12You can see the face of the two of them.
01:16And my mother,
01:17she was also a loyal worker,
01:21and she had no idea what to do with the mountain.
01:26But,
01:28she had no idea what to do with the two of them.
01:32It was not easy to eat.
01:35I'm not sure what I'm going to do.
01:53I'm not sure what I'm going to do.
02:03体はまだ幼かったが働きではもう一人前だった
02:09こんな二人の願いが権限様に届かぬはずはなかった
02:16わしはたくさん権限じゃ
02:20これ二人の頂戴をよーく聞け
02:24今夜の夢に見るこの山の入れ湯に
02:28お前たちの母親を使わせてやるのじゃ
02:33この入れ湯じゃぞ
02:36これはわしが立てた湯じゃによって
02:42母親の病はきっとなるこの場所をよーく覚えておけよ
02:47はっはっ姉ちゃん
02:53二人はその夜同時に同じ夢を見たのじゃった
03:13夜があてるのを待ちかねて二人は白山権限様の遥かに見下ろしてござる山すすの深い深い森の中へと向かった
03:29道は確かに二人が夢に見た通りの道で迷うことも怖いこともなくやがて二人はお告げ通りの住み切った温泉に行き当たったのじゃった
03:36ひゅっそれ
03:41お姉ちゃんおっかきっとよくなるぞ
03:48うんそうとも偉い権限様のお約束じゃものな
03:52キャンやめろ
03:54ああ
03:56ああ
04:01ああ
04:02それからというもの
04:12二人は雨の日も風の日もおっかをその幼い方にしょってゴンゲン様の温泉に通ったのじゃった
04:25夏から通い始めて山がもみじに燃え立つ頃になるとゴンゲン様の霊言が現れ始めたのじゃった
04:40土系色じゃったおっかの顔にこの頃ではうっすらと赤みがさし娘たちの話に笑い声を立てることも多くなってきたのじゃった
04:52姉ちゃん今からゴンゲン様にお礼参りに行かんか
04:58今からなら暗くなる前に降りてこられるしな
05:10お母の重い病を治してくれたゴンゲン様に秋のものが取れたらお礼参りに行かねばならぬ
05:17二人は常々語り合っていたのじゃがそれが急に今日ということになったのじゃった
05:28二人はゴンゲン様の山へとやってきた
05:33ゴンゲン様の入口を示す石には
05:37女子は登るべからずと書かれてあった
05:45戸柱の二人はゴンゲン様に手を合わせ家へ帰ろうと道を降り始めた
05:47その頃から
06:03姉ちゃん
06:11姉ちゃん
06:22二人とも今日はどうしたんじゃろう
06:25鍋は煮えたというに
06:31姉ちゃん
06:33ゆきや
06:34ゆきや
06:35ゆきや
06:55ゆきや
07:00姉ちゃん
07:01姉ちゃん
07:02姉ちゃん
07:03もっとこっちおいで
07:13姉ちゃん
07:21もっとこっちおいで
07:24二人は知らんかった。
07:29子供二人だけで急に思い立ってのお山登りでなければ、
07:35丘に一言言った上でのことであれば、当然教えてもらえたものにな。
07:38このお山には主伝者たちによって、
07:42四人金税の厳しい掟が建てられておったのじゃ。
07:44四人結界。
07:47女子は子供である、登ってはならぬ。
07:50石にはそう刻まれておったのじゃ。
07:58幼い兄弟は、
08:00ついに戻ってはこんかった。
08:04四人金税の掟を破ったとして、
08:05お山が怒ったのじゃろうか。
08:11お山は痛い気な幼子にまで、
08:14掟の牙を剥けるんじゃろうか。
08:18それともただ偶然に、
08:22季節に早い吹雪が襲っただけだったのじゃろうか。
08:27もごいことじゃった。
08:29母思いの子が、
08:32母の病気回復のお礼参りで、
08:38こんな目にあわねばならんとかな。
09:00一人取り残された母親にとって、
09:01耐えがたい思いの、
09:03暗い冬が過ぎ、
09:07木々が緑に恵む春の終わりの、
09:09ある日のこと。
09:10母親は、
09:12二人の我が子のことを思い、
09:21とぼとぼと歩いていた。
09:30そこで、
09:31母親は、
09:34山肌に二人の姿を見つけたのじゃ。
10:04それは、あまりにも惜しい二人の命を、
10:08お山も残りの雪も消すことができずに、
10:14イルカのようじゃった。この雪の人形、
10:15雪人形は、
10:17その後も、 春が来るたびに、
10:21深い雪の下から現れ、
10:23いつか麓の人々は、
10:25お山を、 人形座と呼ぶようになったということじゃ。

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