00:06誠一郎、火の時間はとっくに始まっているぞ。食事はきちんととれとあれほど言っただろう。
00:13すみません。久しぶりに仕事で集中しすぎていました。行きましょう、アレシュさん。
00:18さっさと行くぞ。
00:22昨日出された喋り方の課題。
00:32ひとまず妥協案として名前の継承だけ変更することになったが、それだけでここまで機嫌が回復するとは。
00:34じゃあ、俺はこれ。
00:37お前も来るんだよ。
00:39津橋のスープも食べろ。
00:43私もご一緒してよいかね。
00:48ああ、またこのパターン。
00:53教会からの収支報告書に不備はなかったようだな。
00:55はい、収支報告書としましては。
00:59君の報告書も受け取った。ご苦労だったね。
01:00いえ、それが仕事ですので。
01:08そう、俺が任されていた仕事はここまでだ。
01:15ようやく正気も抑えられて落ち着きたいところだが、あれを放っておくわけにはいかないのが現状だ。
01:22あと魔力がどうのと言っていたが、その剣も使えるのだろう。
01:25教会に首輪をつけるのを手伝えってか。
01:27だが…
01:31勘弁してください。
01:35政治的なあれこれを私に求められても困ります。
01:41礼拝帳に記載があるのに寄付をしていないとされた貴族の方への確認と、
01:45経理科の資料と照らし合わせたものは提出いたしますが、
01:50名前を消された方たちへの対応は法務部でお願いできますか。
01:52ふん。
01:56それと、特別礼拝による魔力の件ですが、
02:01現在魔導科で結界に必要な魔力と合わせて数値化できる装置を作成中です。
02:07魔道具の使用を多く行う業者への確認も遂行中ですので、
02:10こちらも形になり次第お渡しできるはずです。
02:13ああ、いいよ。
02:16本当に素晴らしいね、聖一郎。
02:20そこの黒い獣に飽きたら、ぜひ声をかけてくれよ。
02:24お戯れよ。
02:29お前の冷静さと仕事への距離を置く姿勢を、
02:32私は気に入っているから思うのだが、
02:35今回はとても乗っているね。
02:37そうですね。
02:42私もさすがに意図的に命を狙われたとあっては、
02:45徹底的にやり遂げたい気持ちになります。
02:52そのためには、教会の内情はすべて白日のもとにさらす必要がある。
02:54どういうことだ。
02:56詳しく聞かせろ。
02:57えっ?
02:58あっ!
03:10まるで魔法のような毎日に、 僕は出会ってしまったんだよ。
03:36たまりにたまった生活は、 どっか遠くへ消えてしまった。
03:43さよなら、またどこか出会いましょう。
03:48そんな日々も日々もなくなってしまうほど、
03:51君のいる世界は正しい。
03:55君のいる世界は美しい。
04:06まるで魔法のような毎日に、 僕は出会ってしまったんだよ。
04:17忘れてたあの想いが今、 君と目を覚ましてゆく。
04:23どれだけ離れようとも、 そばにいる。
04:33二人を、鼓動。お、お前、もう来ないはずじゃ。
04:34左札は終わりましたけど、 四塾をここでやると言ったじゃないですか。
04:39勝手に入るな! 許可を取れよ! 誰にですか? 司教様なら、
04:44四塾の許可はいただいてますよ。
04:46何だよ。 元気じゃんか。
04:51何です?
04:52何でもない! とにかく、 シーグボルド様に聞いてからじゃないと。
04:57わかりました。
05:01シーグボルド様は来客中だ。 サレン。
05:06駒使いとおまけの異世界人が、 軽々しく会える相手じゃないんだよ。
05:09教会では、 出身や生まれを盾に取って、 差別することは禁止されています。
05:14何だと。
05:16それに、 こいつ、 この人は、 身寄りのない子供や庶民に勉強を教えて、 可能性を広げようとしてくれているんです。
05:25アブランシンの教えに沿っているのは、 どちらでしょうか。
05:29お前!
05:33何の騒ぎですか。
05:34す、 すみません。 シーグボルド様、 騎士団長様。
05:40こいつらがお話し中だというのに取り告げと。
05:42私が呼んだのだ。
05:47遅かったな。
05:48そうですか。
05:50セリオ、 祈りの間に向かうので、 子供たちを呼んできなさい。
05:55は、 はい。
06:25フレードリックも持ち場に戻るように。
06:26そうでしたね。 シーグボルド様。
06:29騎士団長殿がさんづけなのに、 私に様はおかしいです。
06:34えっ。
06:36あっ。
06:43いえ、アリシュさんは親しくしていただいているので、 その、近しい間柄、 友人としてお呼びしているので。
06:51はっ。
06:54私は、友人にはなれないのですか。
06:59友人というか、立場が違いますし。
07:00立場など、 神の前では、 人は等しく平等です。
07:05はぁ。
07:07あっ。
07:07ちょっ。
07:11アリシュさん。
07:13近藤さーん。
07:15白石さん。
07:16みんなでお祈りに行こうとしてたら、 セリオくんとばったり会っちゃって。
07:21アリシュさんも、お祈りですか?
07:23ああ。
07:26なんですか、イオリウス様。 なんでここにアリシュがいる。
07:29いろいろあるんです。
07:31それよりなんで白石さんが まだお祈りに参加してるんですか。
07:37少し気になることがあってな。
07:39浄化が一段落した今は、 私が監視しながら様子を見ている。
07:43もしかして、 結界の話ですか。
07:48なぜお前が結界の話を。
07:49あ、あれか。
07:57王とを守る結界に魔力が使われることは、 王族以下、死経までしか知らされていないから。
08:01情報源は明白だよな。
08:02私の手のものに調べさせたが、 結界に使われる魔力の中に、 ユアのものはなかった。
08:09それはいい情報です。
08:13こちらではそこまで調べられていなかったので、 助かりました。
08:15待てよお前。
08:19今、私とユアを何かの計画に組み込んだな。
08:21ちょうどいらっしゃるのですから、 ご一緒していただいてもよろしいではないですか。
08:26お前、私を誰だと。
08:29前から思っていたが、 私に対する敬意が欠片も感じられたことがないぞ。
08:36なんだ、気づいていたのか。
08:37私どもの国のことわざ。
08:40教訓には、 立っているものは親でも使えという言葉がありまして。
08:45なんて国だ!
08:48私と白石さんの故郷ですけど。
08:50仕方ないな。
08:58行きましょう、ユリウス様。
09:01真実を知るために。
09:08俺がいない間に、 殿下ともずいぶん親しくなったようだな。
09:12それで一体、何をされるのですか。
09:16いつものお祈りですよ、シュプリアーノさん。
09:17よろしくお願いしますね。
09:22それじゃあ皆、ご神体の前に並んでください。
09:27ありがとうございます。
09:33あれは何ですか。
09:35魔力を測る魔道具です。
09:38魔道家から試運転を頼まれまして。
09:41神聖な祈りの間でそういった実験をされるのは。
09:44お祈りはアブランシンへの信仰を示すものです。
09:49心を計るような行為は教会にふさわしくありません。
09:50よい、許そう。
09:52あっ?
09:52司教様!
09:54宰相様!
10:02わが教会には何もやましいことがないと証明してみせますぞ、宰相殿。
10:02それはありがたいです。
10:05シュプリアーノ。
10:07はい。
10:12では、祈りを始めます。
10:19それで、何がわかるというのだ。
10:22今回のお祈りで捧げられた魔力の量です。
10:23だから、何だと言うんですか。
10:27祈りはアブランシンに捧げられたものですよ。
10:29いえ。
10:34お祈りで捧げられた魔力は、首都を守る結界にも利用されています。
10:41そしてこちらが、オート結界に使われる魔力を数値化したものです。
10:42うん。
10:45ひと月分に換算すると一致するな。
10:46当然でしょ。
10:53わたくしどもは国民の義務として、祈りの力を国に納めているのですから。
10:54ふん。
10:56うん。
10:56なんだ、まだあるのか。
10:59はい。
11:03こちらは三日前からのお祈り時の魔力計測地です。
11:04はぁっ!
11:05どういうことだ!
11:08計測は今、お、行ったばかりだろ!
11:10あっ!
11:13シールボルド、貴様!
11:35魔道具は4日前に完成いたしましたので3日前からシーグボルドさんにお願いして測定してもらっていました数値はご覧のとおり連日今日の数値より明らかに高いですさて魔力の余剰分はどこにいったのか司教はご存じかな?
11:43わたしの調べでも結界用に錠納された魔力に聖女の魔力がなかったと聞いている。
11:48貴様ら、ユアの魔力をどこにやった!?
11:55えー、こちらは国内の産業で今年度使われた魔力の統計です。
12:03供給元の業者も追って調査しましたところ、実在を確認できなかった業者が数箇所あります。
12:04なっ!
12:14でもおかしいんですよ。その業者から買い取った魔力と余剰分を比べても、まだ少し魔力は余るんですよね。
12:15は?
12:18マテイウス司教はやはり知らない。
12:29ほんの少しずつなんですが、これが毎月だとすると、かなりの魔力がたまるはずなのですが。いったい何に使われているんですかね?
12:37シプリアノさんシプリアノさん?
12:46シプリアノ、答えなさい。神聖なる神徒の祈りの魔力をどうした?
12:51神聖なる、ですか。
12:54フッ!
13:01笑わせないでください。まことなる神はメルケシンただ一神!
13:05アブラーンなどという身勝手な小物、神などではない!
13:07貴様、邪教徒か!
13:10メルケシン?
13:13東方で崇拝されている神だ。
13:19異界や外部から敵を排除し、調和を司る女神だという。
13:21異界からの敵?
13:24何が聖女だ!何が浄化だ!
13:28おまけに今代の聖女は異界人だと?
13:33異界などと道をつなぎ、均衡を揺るがす行為こそが大地を汚すんだ!
13:38アブラーンシンこそが正気を生み出す邪神なんだよ!
13:39何ということ!
13:45アブラーンシンのご加護で、この国は北条を与えられてきたというのに何と罰当たりだ!
13:48何が北条の神だ!
13:55たかが百年ほどしか保てない、平穏と北条しか与えられない神など、神ではない!
13:56貴様!
13:59聖女、後ろに。
14:05ハハハハハ、愚かな。魔力を何に使ったかと言ったな。
14:08これだよ。
14:10高濃度の魔力を感じる。
14:12あれは、爆発するぞ!
14:37ああまただまた助けられる俺だってあなたに傷ついてなど欲しくないのに!
14:45貴様!
14:47貴様!
14:49ハハハ、うまくできた!
14:53ヤウア、な、何よ…
14:55ヤウア、危なくないのか?
14:57ヤウア、危なくないのか?
15:01ヤウア、もう大丈夫だと思います。爆発しちゃうと危ないなって思って。
15:02私の魔力で包んで固めたので。
15:05Is that possible?
15:08That's what you do with近藤さん.
15:11What?
15:13It's that the man of the森で the gate is.
15:16It's not that the gate is not the gate.
15:20It's not the danger.
15:21I...
15:23I...
15:24I...
15:25I did it just that I was doing it.
15:57でも近藤さんが考えて実行するように行動したんだから近藤さんがやってるのと同じじゃないですかなんだその顔は何するんですかさすがは油安心がお選びになった聖女様と使徒殿ですこんな尊き方々を否定するなどメルケシンの教えこそ排他的で間違っているんですよ
16:25シュプリアノいや何を信じるかはその人の自由でしょう使徒殿は何をそうですよね神様なんていっぱいいるのが普通じゃないですか聖女様神は油安心ただ一心ですそれを聖女様が一番よくご存知でしょうなんでですか確かにこっちの世界に呼ばれて浄化の力も授かったけど
16:41それと他に神様がいないのが関係ありますかそれに油安心は国境ですがロマニ王国では他の宗教を禁止してはおりませんよそうですよね最小閣下ああ
17:04メルケシンを信じてくださるのですか日本は八百万の神の精神が備わっている国だ何も信じていないが全てを信じているそして何も否定しないまあいるんじゃないですかその程度だ
17:31私を許してくださるのかそれとこれとは話が別でしょえ寄付金の横領に魔力の横領殺人未遂に器物破損しかも国の中枢ともいえる王族最小聖女がいる中での行為ですから国家反逆罪もつきますよ油安教の神とを装った詐欺罪も適用されるな
17:55国家反逆罪とは別に不敬罪と侮辱罪もつくだろうこれで本当に俺の教会での仕事は終わったその後マテウスは返協を送りシプリアノは一生を檻の中で過ごすこととなり
18:29近藤の兄ちゃんシグマ君今日も魔導かはいイストさんが呼んでくれたんでシグマ君は正式に宮廷魔導家への出入りが許可され例の私塾にも通っているその私塾は応募者が殺到したため当初の予定よりもクラス分けを増やして開かれているユーリウス王子と白石さんは意外とうまくいっているようだ
18:57コンルーお前電化付きの管理になるつもりはないかご冗談はお前忙しいんじゃないのかよええだから計算の授業は部下に引き継ぐことになりましたえよろしくっせうんお前なんかしたのか初対面っすよお前もうここには来ないのかよ来ますよ
19:18まだ私塾も始まったばかりですしさそうか聖さんってほんとどこ行ってもモテるっすよねあだってここに来る前も聖一郎経理課を出てホーム部付きの経理課独立組織になる気はないかお断りします
19:39聖一郎さんシーグボルドさん今回の事件のこともあり実家に帰ってきてはと言われたのですがあれは教会への寄付金で軍を抜いて額の多かったエールバール公爵家の紋章
19:56私はやはり私の信じる神にお仕えしたいと思っていますしかし見識も広げなければと思いましたですので教会に来た折にはぜひ声をかけてやってください分かりました
20:23聖一郎帰るぞそして俺はいずれは日本に帰るつもりだってあるお前今日最少と殿下から勧誘を受けたらしいなお耳が早いですねですがどちらもお断りしていますよ
20:53おい言葉遣いまだ家ではありません子供かアレシュさんの気持ちに答えることが正解であるかどうかの判断がつかないだがもう少し暖かくなったら海沿いの街に行かないか何です急に海があるんですかああ実家の本家にある
21:18別宅もあるから人目を気にせず休息できるお前は働きすぎだから仕事と距離を取らせるのが一番だろうまたそういうことを分かっているある程度の目処がついてからだお前の仕事を中途半端に放り出させはしないどうした聖一郎
21:34どこか痛むのかどこか痛むのかまたそういう何が氷の気候子だ何が黒い獣だ分かった認める
21:39もらってばかり守られてばかりをもうやめたい
21:56アレシュさんなんだ医務局に戻るかこれからのことは二人で話し合おう
21:57お?これは
22:25?カララプイ俺の故郷で祝い事の時に食べられる料理だなっ静一郎どうした熱が出たのか別にどこも悪くないですただ少し気恥ずかしいだけです気恥ずかしい
22:40なぜだ俺がいた国では恋愛事はあまり大っぴらにする話ではなかったので手紙ではそう思わなかったが分かったバルトムにも言っておこうん
22:54?手紙とはお前からの返事の手紙だ返事なんてまさか読んだんですか
23:07俺に当てた手紙なんだから俺がもらって読んで何が悪い勝手に机の中を漁るのはヤヌシとはいえどうかと思います俺じゃないバルトムが渡してきたんだ
23:26俺が入院している時か通りで退院した時にアレシさんがそれほど機嫌が悪くなかったわけだ返してください俺宛の手紙だから俺のものだろ出してないんですからまだ俺のものです
23:30渡されたんだから俺のものだ
23:36アワフィギューアワフィギュー
23:38アワフィギュー
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