00:00あ、一発かどうかは重要ではないけど
00:03そうそう、別に受かるまで何回でも受ければいいんじゃないか、な
00:07そうよ、ゆうぞうさん、おかわりは
00:10お願いします
00:10はい
00:12わかるよ、どんまい
00:19次は目星なしにする
00:21あらやねさん
00:26何か用か雑用係
00:29雑用係じゃなくて演出補佐です
00:31やねさん、今日お時間ある?
00:33授業が終わったら私の家で衣装作りをし
00:35行くわけないだろ
00:36あら、そう
00:40でも嬉しい
00:41は?
00:42やねさん、検事役を演じられるんでしょ?
00:44こういう催し物には参加しないんじゃないかと思っていたから
00:47ご一緒できて嬉しいなって
00:49この場所がなくなるのは困る
00:51それだけ
00:52そうね、私たちの居場所をこの社会に残さないと
00:55あ、でもせっかくなら楽しみましょうね
00:58たらこちゃん、よかったら脚本読んでみてくださらない?
01:03もちろん
01:08法廷劇の脚本は
01:11学長が選んできた判例資料と筋書きをもとに
01:15りょうこがしたためました
01:22ただいまよりご覧教しまするは
01:23法廷劇、毒まんじゅう殺人事件
01:27罪を犯したのは被告人、女級のほうこ
01:32おつぞうさん、おまんじゅう
01:35あーん
01:35あーん
01:37うんうんうん
01:38ほうこさんのおまんじゅうは最高だ
01:42うれしい
01:44もっと食べて
01:46ほうこは自身が勤めるカフェの客だった
01:497歳年下の医学生、おつぞうと恋に落ち
01:53おつぞうはほうこの住むアパートに転がり込んだ
01:57ほうこさん、新しい参考書が必要でね
02:00参考書ね
02:02はい
02:03研究費も
02:04はい
02:06生活費はすべて、ほうこが負担
02:11いつか結婚しよう
02:12はい
02:13お金も必ず返す
02:14はい
02:15辛抱してくれ
02:17はい
02:19おつぞうは博士号を獲得のため、親元に戻りましたが
02:23そこから5年以上、ほうこは資金援助を続けました
02:26しかし
02:28もう会いに来ないでくれ
02:31そんな、おつぞうさん、待って
02:35医者になったおつぞうは、こうこに結婚はできないと別れ
02:38を聞き出しました
02:39さらに、彼の親元を訪ねたこうこに、彼の両親は
02:42あなたのような方は家庭人には向かないわ、帰ってちょうだ
02:45い
02:46息子にはもう関わらんでくれ
02:50ああ、そんなひどいよよよよよ
02:54怒ったこうこは、おつぞう一家殺害を決意
02:59なんと、おつぞう宅に
03:02包中剤入りの手作りまんじゅうを届けるのであります
03:07これでよし
03:12変装したこうこが、そっと玄関に置いたそのどくまんじゅ
03:16うを
03:21これは、もしやこうこさんか
03:26おつぞう一家は疑いもせず、うまい、うまいと食べ
03:29ました
03:34やっぱり、こうこさんのまんじゅうは
03:36ああ、しびらるー
03:41そして全員、重体に
03:43そこへ現れた、おつぞうの祖父
03:46ん?みんな昼寝か?
03:48おお、こりゃうまそうじゃ
03:51不運なことに、この祖父が亡くなってしまいます
03:59この事件をめぐって、検事と弁護士が白熱の火花を
04:02散らす
04:03法廷劇、毒まんじゅう殺人事件なのでございます
04:10うん、私の筋書き通り、よーく書けている
04:14恐れ入れます、よかった、これでお稽古が
04:18桜川くんも出演するんだよね
04:21記者をたくさん集めておくからさ
04:24女子部の宣伝、よろしく頼むよ
04:26あ、すいません
04:31ありがとう
04:35いらっしゃい、りょうこさま
04:38ごにんご、ごにんご
04:39そちらです、りょうこさま
04:41ふっふっ
04:56珍しいですか、庶民の家は?
05:00やだ、私たら
05:03どうぞ、いくらでも見てください
05:05ごめんなさい
05:06ドラちゃんのおうちは、庶民の家じゃないでしょ
05:10失礼します
05:12どうぞ
05:17ほら、女中さんもいらっしゃるし
05:20え?
05:22え?
05:22女中さんがいる家なんて、普通でしょ
05:25あ、あ、違います
05:26花江は兄のお嫁さんで、私の義理の姉で
05:33ごめんなさい、私、失礼なことを
05:38いいんです
05:41私なんて、女中みたいなものですから
05:44花江、何言ってんの
05:50はい
05:51はい
05:53では、ゆっくり
05:54あ、花江
06:03花江、あの
06:05何も気にしてないから
06:08あ、そう?
06:09あ、ね、よかったら花江も衣装作り手伝ってくれない?
06:13花江、お裁法得意だし
06:15無理よ、トラちゃんと違ってやることがたくさんあるんだから
06:18あ、ねえ
06:20私なんて、女中みたいなものだって、さっきの
06:23あれって、どういう意味?
06:25お母さんに、そんなにコキ使われてるの?
06:29トラちゃんに、お嫁に来た人の気持ちなんてわからないわ
06:33よ
06:34あ、お母さん
06:40これ、昨日焼いたクッキー
06:42お母様、あの
06:43家のことは私がやっておくから、トモコの手伝いしてあげ
06:47てちょうだい
06:56ご視聴ありがとうございました