00:00デマと誹謗中傷にさらされていた兵庫県議の丸尾真紀さん
00:10ひとまず安堵できたのは橘隆被告が逮捕・起訴されたから
00:21同僚だった竹内秀明元県議に対する名誉毀損の罪でした
00:29竹内元県議会議員どうも明日逮捕される予定だったそうです
00:36個人攻撃は丸尾議員にも向けられていました
00:41実は丸尾とかが書いたんですって嘘を
00:47あの告発文章書いたのは竹内だけじゃなくて丸尾真紀も書いておるんです
00:54兵庫県知事のパワハラ疑惑を追及する議員らを
00:58デマや陰謀論を用いておとしめたのです
01:03悪意はSNSという新しいメディアを通じて拡散しました
01:12デマを信じた人々は丸尾議員に敵意をむき出しにします
01:20聞くに絶えない罵声を留守番電話が録音していました
01:24立花さんを信じてた人の多くが今も信じてられるんじゃないかなというふうに思います
01:40収まらないデマや誹謗中傷
01:45竹内元県議はことし1月
01:49自ら命を絶ちました
01:52亡くなったあとも
01:57壮絶な攻撃は止まりません
01:59個人に対する誹謗中傷は今現在もやみません
02:05私たち遺族にとって
02:07このような耐えがたい時刻があるでしょうか
02:12立花被告の逮捕後も事態はエスカレート
02:17竹内元県議の妻や子供の個人情報が
02:22SNS上にさらされるようになったのです
02:26拡散増幅するデマ
02:32今年参議院議員選挙や宮城県知事選挙でも
02:38SNS上に飛び交いました
02:41デマは分断と憎悪をもたらします
02:48その行き着く先には何が
02:51教訓は人類史上最悪の犯罪にありました
03:05私は最悪のデマゴーグになるだろう
03:08プロパガンダの天才と呼ばれた
03:14ヨーゼフ・ゲッベルス
03:15ナチスの宣伝大臣です
03:19人類史上最悪の犯罪と言われるホロコースト
03:25毒ガスなどを用いた大量殺戮で
03:30ユダヤ人などおよそ600万人が
03:33犠牲になりました
03:34ナチスによる狂気のジェノサイドは
03:40いかにして起こったのでしょうか
03:42そこにはゲッベルスの狡猾な策略がありました
03:53シオン賢者の議定書
03:55ここにある陰謀論がしたためられています
03:59それはユダヤ人が世界を支配しようと
04:03黙論でいるというもの
04:05ナチスはこの陰謀論を演説で引用し
04:10ユダヤ人への憎悪を広げていったのです
04:13ドイツ現代史を研究する
04:17東京大学名誉教授の石田裕二さん
04:21ゲッベルスは半信半疑だったような気がするんですけど
04:27でもやっぱりこれは使えると思ったんですね
04:29第一次世界大戦後のドイツの映像です
04:35街には失業者があふれていました
04:38苦しい生活を強いられている原因は
04:42ユダヤ人たちにあるのでは
04:45人々の間でそんな噂が流布しました
04:49ゲッベルスはその風潮を追い風に
04:54陰謀論を用いて扇動したのです
04:58ゲッベルスのユダヤ人に対する攻撃は
05:09先鋭化していきます
05:11これはユダヤ人の映画だ
05:19ある映画の上映中でした
05:24ナチ党員が叫び悪集団を投げつけ
05:28ネズミをばら撒いたのです
05:30これはその騒動後に撮影された写真です
05:38警察官たちがナチスによる妨害を防ぐために
05:43集まっています
05:44上映されていた作品は
05:49西部戦線異常なし
05:52反戦を訴えた傑作として
05:55人気を博していました
06:08原作者はドイツ人エイリヒマリア・レマルク第一次世界大戦での実体験をもとに書き上げベストセラーになりましたそしてレマルクはゲッベルスの目の敵になるのです
06:30西部戦線異常なしは
06:35卑劣で人を蝕むような本だ
06:38この本は捏造されたものである
06:42ドイツの北西部にレマルクの資料館があります
06:50ここの研究員はレマルクについて多くのデマが留付されたといいます
06:57レマルクが死んだ兵士から日記を奪い取り
07:01それを出版したという噂や
07:04彼は一度も前線に行ったことがないという噂もありました
07:08そのせいで彼は鬱状態になった
07:11反戦を訴えるレマルクはナチスの政策に背いているとみなされ
07:18邪悪な存在に祭り上げられます
07:21ユダヤ人だというデマまで流されたのです
07:26レマルクやユダヤ人作家の本は
07:37紛書の浮き目にあいます
07:39ドイツ国籍まで剥奪されたレマルクは
07:43亡命を余儀なくされました
07:45ラジオ放送でマイクを前にするゲッベルス
07:561933年大統領の指名で首相となったヒトラーは
08:03当時の新しいメディアラジオを本格的に利用するようになります
08:09野党に使わせないんですよ
08:12だから選挙戦は圧倒的にナチスに有利な形で行われるんですが
08:17選挙翌日の新聞はナチスの大躍進を伝えています
08:24連立与党として初めて過半数を獲得しました
08:30放送の威力を思い知ったゲッベルスは
08:36安価なラジオの大量生産を支持します
08:39これは当時生産されたラジオ
08:44爆発的に売れました
08:46そしてゲッベルスの思惑通りになるのです
08:52党大会を記録したプロパガンダ映画
09:01ヒトラーへの熱狂が渦巻いています
09:04こうして権力を掌握したナチスは
09:11人類史上最悪の犯罪へと突き進みます
09:15しかし海の向こうのラジオ局が彼らにあらがい始めました
09:26イギリスロンドン
09:31ヒトラーやゲッベルスにあらがうラジオ局がここにありました
09:36イギリス政府の要請で始まったBBCのドイツ語放送
09:45ナチスのプロパガンダに対抗するために目指したのは
09:49真実の放送でした
09:52BBCのドイツ語放送に詳しい
09:58歴史研究家のエミリー・オリバーさん
10:01BBCの常に真実を伝えるという戦略は
10:08ナチスの嘘を暴くためのものでした
10:10ドイツ国民に対して真実を伝え続ければ
10:14やがて彼らは政府を疑い始め
10:17支持しなくなるだろうという考えでした
10:20例えば東部戦線で多くのドイツ兵が犠牲になったという事実
10:27ナチスが隠したい戦況をBBCはありのまま伝えたといいます
10:33当時のドイツでは海外の放送を聞くと
10:39厳罰に処されました
10:41それでも戦争末期には200万人から300万人が聞いていたそうです
10:49実際死刑になったケースもありましたし
10:54毛布を頭からかぶって聞いていたという話も多く残っています
10:59ドイツ人リスナーを増やすのに効果的だった番組があります
11:08捕虜になったドイツ人の声を放送に載せたのです
11:12心配していた家族は聞き耳を立てたはずです
11:18戦争が進むにつれ
11:21BBCの情報を信じる人が増えていきます
11:26ドイツでの反響も中立国スイスを通じて
11:31イギリスに届いていました
11:33ドイツ人は大人になると
11:45僕が正常となると、デッドヲブルズの話に聞いてきた
11:49お母さんの話を聞いてみんなに選ばせる
11:52誰が正常にの正解を見る
11:52誰に正常に徐々に文化した
11:55デマを悪用する独裁政権に真実で立ち向かおうとした人々がいました
12:10拒絶ないまぜの情報が氾濫する現代
12:15歴史から私たちが何を学べばよいのでしょうか?
12:21どの時代もきっと今の生活苦の原因を単純化して何かに押しつけることの恐ろしさっていうのは存在するんだと思いますけどその中でランモルさん今ってSNSがメディアがよく分断っていう言葉を使いますけど今まであったものがSNSで可視化されやすくなったっていう側面もあるのかなと思いますしどんなこと感じます?
12:41そんなような気もしますしやっぱりSNSの時代になって変わったのは僕は放送とか情報の発信っていう点で新しい時代になったのかなというふうにはすごく感じていまして
12:53やっぱり今まで情報を発信するっていうのは一部の権力であったりだとかメディアと言われるところしかできなかったのが全員が発信者になれてまた受信者にもなれる時代でそうするとすごくミクロないろんな問題が発生するっていう中でどういうふうに情報というものを捉えるかっていうのがすごく僕らの時代は変わっているような気がしています
13:13確かに情報の価値というか人などの時代はきっと情報を限られたところしか発信できなくてそれをコントロールすることの難しさがあったと思うんですけど
13:21一方で今は情報過多でありふれた情報の中からどうやって取捨を選択するのかっていう難しさが新たにあるのかなと感じますけど
13:28松村さんはどういうふうにことを感じてますか?
13:31私はアイドル時代にやっぱりいろんなデマに悩まされたことがあってそれこそアイドルの中ではよく匂わせっていう言葉があって
13:41この同じ誰々と誰々が同じポーズをしてたっていうこの2人は付き合っているんじゃないか
13:46それが本当なのかデマなのか全くわからないけど発信することによってそれを見る人が本当だって信じる
13:53でもそういうのってやっぱり最初の発信力がすごい強くてこの話は嘘ですっていうことを正しい情報を発信してもそれが意外と伝わりづらいっていうのが
14:03やっぱりちょっとデメリットというか怖いところだなと思うのでやっぱり受け取る側がどういうふうにこの情報を得た情報を
14:11これが本当なのか嘘なのかっていうのを確認するまではいかなくても全部を信じるようじゃないような
14:19こっちの受け取り手が結構重要なのかなと思います
14:241回広がるともう止められないですよね
14:262回広がると迫って水すべきがれるやるのが一つや感じるцию