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  • 15 hours ago

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00:30まさか鳥が言葉を使って喋っていたなんて
00:44ジャージャーはヘビだぞ
00:54ジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジ
01:24僕鳥の声がするとそっちの方が気になっちゃうんで申し訳ない。
01:32来ました。
01:34執念の観察と膨大なデータから、鳥は鳴き声を使い分け、仲間たちに天敵の存在や餌場を伝えていることを世界で初めて証明。
01:47論文は海外の科学専門誌で絶賛された。
01:54今年は優れた動物の生態研究者に贈られる国際的な賞にも輝いている。
02:04研究の歩みをユームラスに綴った著書。
02:08僕には鳥の言葉が分かるは異例の大ヒットとなり今やすっかり時の人と言っている鳥の能力を世に知らしめたいとメディアにも積極的に答えている。
02:35けれど、日常の大半は途方もない観察と実験の積み重ね。
02:45撮ろうとするといなくなるって。
02:48なかなか来てくれないですね、今日ね。
02:52もうしょうがないですが、これ多分ダメだ。ダメじゃないんだけど、成功なんだけどこれも。
03:02あ、こいつ死んでるほら。
03:04分かりたい。
03:06なんでこんなの?
03:07そのためならば、どんな苦労だって楽しめる。
03:11鳥の声には驚くほど敏感だった。
03:18今のはシリカです。
03:25あ、今泣いてたのがね。
03:28今のはキビタキ。
03:34渡り鳥です。インドネシアの方から来る。
03:40今のはコガラっていうやつね。
03:43標高高いところにしかいないシジュウカラの仲間です。
03:48年間ざっと10ヶ月は軽井沢の森で過ごしている。
04:00もう20年、野鳥のシジュウカラを研究してきた。
04:05あれがスバコなんですけど。
04:09一帯には自作のスバコが200ほど。
04:13まずは中を確かめてゆく。
04:165月はちょうど産卵期にあたっていた。
04:31卵はヘビに狙われやすい。
04:38必要に応じてプラスチックのドームを活用していた。
04:45胸元に黒いネクタイ模様があるシジュウカラ。
05:00鳴き声の種類も多い。
05:04メスは巣に入ってと促した。
05:06メスは巣に入ってと促した。
05:10メスは巣に入った。
05:12メスは巣に入った。
05:14メスは巣に入ってと促した。
05:16メスは巣に入った。
05:28巣に入ってと促した。
05:32何百回となく観察を重ねて解き明かした。
05:34シジュウカラの会話。
05:40今年も新たな実証実験に取り組んでいた。
05:55東京大学の準教授は、2年前、世界で唯一の動物言語学という分野を立ち上げた。
06:13彼の元には各国の研究者が集い、それぞれのテーマに取り組んでいる。
06:20彼女はエドモノンガ。
06:25チェン君は…
06:29誰もが鈴木の偉業に感銘を受けてきた。
06:36科学者の多くは懐疑的だったが、彼の論文とデータは鉄壁だった。
07:01そもそもの観点が言葉っていうのは人間のコミュニケーションだけだっていうふうに考えてる人たちは動物に何かその要素があるなんて発想はなかった。
07:11言葉を持つのは人間だけ。
07:18動物の鳴き声は感情の表れでしかない。
07:23言語こそ人に与えられた特別な能力。
07:29そんな固定観念を鈴木は覆したのだ。
07:36新緑の6月。
07:40須貝の始終からが天敵にどう対応するか。
07:45データを集めるために森へ向かった。
07:51観察や実験には7つ道具を携えていく。
07:57双眼鏡のほかに小型のビデオカメラと鳴き声を記録するマイク、レコーダー。
08:05加えて今回は。
08:09例えばハシブトガラス。
08:13本堂天っていうイタチの仲間の白星ですね。
08:18アオダイショウという蛇が四十巻の天敵なんですけれども。
08:22これ蛇のレプリカですね。
08:2525万企画してると思います。
08:28ここからね、マジでクマ出るんで気を付け。
08:38念のため、クマよけスプレーを持参した。
08:49巣箱を見通せる場所に陣取り。
08:52準備に入る。
08:55あっ、孵化してる。
08:59予定通りだ。昨日孵化の予定だったかな。
09:06あっ、ダメだ。親がらしちゃった。
09:10ピッツピーって鳴いてるでしょ。
09:12で、警戒しろっていう意味なんで。
09:15守れないと。
09:20地獣からは警戒心が強い。
09:23息を潜め、じっと待ち続ける。
09:34来た。
09:38入った。
09:40蛇を素早く巣箱の下に置き。
09:45実験開始。
09:47蛇定時。
09:49来た。
09:51オスじゃない。
09:53オス。
09:54ジャージャーは蛇の存在を知らせる言葉。
10:05巣に戻ってきたオスが、姿の見えないメスに警告を発した。
10:09目の前で起きる一部始終をノートに記し、後で映像や音声と照らし合わせてデータ化している。
10:21オスがずっと来ない。
10:26オスの警告を聞けば、メスは確かめに来るはずなのに、一向に現れなかった。
10:36オスが戻ったのは、オスが巣を離れた1時間後。
10:43オスとメスのやりとりを見ることはできなかった。
10:50でも面白い。
10:54やっぱり一夜一夜違うし。
10:57デコボコ夫婦みたいな。
10:59デコボコカップルみたいな。
11:01これだけ個性が強いから、たくさんデータを取らないと、ちゃんとした結論に導けない。
11:08うん。
11:11だからまあ、今年1年で終わるような研究じゃなくて、来年まで多分かかる。
11:17論文には、少なくとも100回以上の実験結果が必要だそうだ。
11:32別の日、意外な訪問者があった。
11:40料理研究家、ドイヨシハル。
11:44見えた?見えた。見えた?
11:47この辺に小さいのある。
11:50バードウォッチング仲間のドイは、鈴木と出会ってたちまちファンになった。
11:56めっちゃ綺麗じゃないですか。
11:59本当にね、鳥の声なんて私も全然聞かなかったけども、
12:03鈴木さんと一度ね、東京のあそこの大学の近所の公園行ったじゃないですか。
12:10あ、行けない。
12:11あそこで鳥を見に行ったら、たった1回でね、
12:14もう鳥の声がすっごい聞こえるようになったんですよ。
12:17あ、ほらほら。ジェスターしてる。ちょっとちょちょちょちょちょちょちょ。
12:20今、今、今、今。
12:21あの枝でほら、翼をパタパタってやってるでしょ。
12:24メスがオスに先に巣箱に入れ、お先にどうぞって言って、
12:29翼をパタパタって。
12:31これ、やってるでしょ。今、左になってくる。
12:33これも今までの発見の一つ。
12:39ジェスチャーは、チンパンジーなど類人猿だけの行動と言われてきた。
12:48300を超えるデータの賜物だ。
12:54研究者でもなんでもないから、言葉を持たないっていう概念があることか知らないよね。
13:00だから、犬だって猫だってなんか喋ってるような気するし、
13:04なんか動物同士ってきっとコミュニケーションで、まあ言葉がある。
13:09逆に言葉があるっていうことを発見してくれて、
13:13私たちが信じてたものを信じていいんだっていうことが分かることがすごいし、
13:20それを証明するっていうプロセスがすごいなと思うんだよね。
13:25なぜ?という素朴な疑問。
13:32自ら答えを見つけるまで諦めない。
13:381983年、東京の生まれ。
13:43幼い頃は昆虫に夢中だった。
13:49小学校に進むと捕まえた虫を観察しては、
13:53気づいたことを図鑑に吐き込んでいた。
13:59落とし玉で双眼鏡を手に入れたのは高校時代。
14:04以来、野鳥に魅せられてきた。
14:10ヒオドリですよ。
14:11にはいますね。
14:14で、それ以外がいる?
14:15もう一度。
14:16中学・高校の生物部で一緒だった脇谷良志郎さんは、
14:21同じ東大でウナギの研究に取り組んでいる。
14:25この間、論文、実はね、一緒に書いて。
14:30それがちょうどこの間、公開された。
14:33初めて統合生物に挑戦。
14:36論文によれば、オオウナギは、なんと陸に上がって
14:41餌を捕食するというから、こちらもユニーク。
14:46鈴木は実証実験に協力した。
14:50どうやったら、このチャチャがもっと入らない。
14:54あの、固い実験にできるかっていうのは、
14:57やっぱりここは、彼の経験を物言うんで。
15:00文化行動学とか得意だから、そのウナギの行動をどうやって解析するか。
15:05うんうん。
15:06としたら、昔から見たものに対しての強い自信みたいなのはあったよね。
15:11図鑑読みながら平気で、この図鑑間違ってるって言っちゃう側だったから。
15:15自分らが見てきたものと違うっていう。
15:17そこの部分が実は、今の研究ですごい大丈夫ですから。
15:21そう。そう。そうなんだよね。そう。
15:23第24回新潮ドキュメントショーは、鈴木俊孝さんの、僕には鳥の言葉がわかる。に想定されます。
15:38かつて両親は、研究に没頭すると、新職も忘れがちな我が子の将来を、案じたこともあった。
15:47激汗しちゃったんですけどね。それで慌てて、その翌年くらいから車で行ってですね、いろんな買い出ししたものがね、起こってて。
15:58小さい時からちょっと視点が違うところもあったので、だから、そこからちょっとはまればいいのかなと。
16:06うん。
16:07言ってもふんって聞くんだけど、やっぱりそれを自分で納得するまで何か確認しないと嫌なんて。
16:14でも、母との約束は守れなかった。
16:21質問につい熱心に答えてしまったから。
16:26でも、母との約束は守れなかった。
16:33質問につい熱心に答えてしまったから。
16:397月。ヒナが巣立ちを迎える頃。
16:52今、最も注力している研究の時期が来た。
17:01最初に気づいた時にも、ずっと覚えてて。
17:06筑波だったんですけど、チジュカラがヘビだって鳴いてて。
17:10で、あそこヘビいるよって言って近づいて行ったら、
17:13親鳥がヒナ連れて、アオダショウとかわざわざ連れて行ってた。
17:18それを見て、これもしかしたら教えてんのって思って。
17:21そこからこの研究がスタートして。
17:25で、もう5年ぐらいやってるかな。
17:29100回を超える実験を重ねているが、論文に仕上げるにはまだデータが足りない。
17:37シジュカラは、「ヘビに気をつけろ!」という言葉をいつ学ぶのか。
17:44始めます。
17:47あ、来ました。
17:491時間遅い。
17:53こっちヒナがいるでしょ。
17:55呼んでくると思う。
18:01胸元の黒いネクタイがまだ小さい幼鳥。
18:07ところが、親鳥は何のアクションも起こさなかった。
18:14育ったばっかのヒナの場合は、親鳥が連れてこないんですよね。
18:20これ、早いわやっぱ。
18:22餌っぷ空いてるもん、親が。
18:25まだ教える段階ないから、連れてこないです。
18:30赤ちゃんの成長を待つのは、人も同じだ。
18:36幼稚園の年少さん、年中さんみたいなのがあるみたいな。
18:43いや、全然ね、このスタッターとのこと、全くと言っていいほど分かってない。
18:48研究されてないからね。
18:51発見だらけ、こういうの。
18:56一方で、実験をやりにくくする環境の変化も。
19:02まだオスはね、日々確認したんだけど、だけど電話ね、教える相手がいないから来ない。
19:09まだ幼鳥がいなさそう、周りに。
19:14繁殖失敗したりしてるかもしれないですね。
19:17避暑地の軽井沢さえ、この夏は猛暑。
19:23鳥の生態にも異変が起きている。
19:30ついこの間まで、日本で繁殖してなかった鳥なんです。
19:34冬鳥だったんですけど、最近、それがもう1年中いるようになって。
19:39まあ、多分気候変動とかの関係だと思うんですけど。
19:45残念ながら、この日は全くデータが取れなかった。
19:54いや、今日来なかったけれども、あれは発見なんです。失敗じゃなくて。
19:58思った通りにならないこと自体が理由があって、それが発見につながるっていう。
20:04よく言われるのが、CGくらいの言葉じゃ、全部解き明かすような目標ですか?とかあるんですけど、そういうわけじゃない。
20:11で、研究していく中で、いろんな気づきがあって。
20:17どこを証明するのかっていうのは、やっぱり時間かかることだから、選んでいかなきゃいけなくて。
20:22自分の中では、自分がやっている研究が一番面白い自信はある。
20:30それは、実験を続けて3日目のことだった。
20:36あっ、来ました。
20:39ナズルがジャージャン鳴いている。
20:42ヨーチョウヨーチョウ。
20:56同じ枝にヨーチョウが止まる。
20:59地面のヘビを気にしていた。
21:06そして。
21:08有効なデータがまた一つ加わる。
21:14永遠と続く鈴木の地道な研究に、思わぬ人が注目していた。
21:25この秋、東京の書店が主催するトークイベントに招かれた。
21:35鷹が来たのと、ヘビが来たのとは違う。
21:37対談相手は、鈴木の著書に深く心を動かされた。
21:42家人、田原町。
21:45限られた言葉で思いを語る達人だ。
21:49鈴木さんの本を読んでいてね、鳥の言葉。
21:53基本は命を守ることに使うわけですよね。
21:58本当、言葉ってそういうもののためにあったんだよねっていう。
22:02今、私たちそういうことに言葉を使えているかなっていうと。
22:07むしろ人と人がいがみ合ったりとか、SNSなんかでも誹謗中傷とかね。
22:14この四重からからすごく学ぶことがあるなっていうのは感じたことの一つですね。
22:21四重からにとっても言葉の力は生きる力だけど、我々にとってもね。
22:25そうですよね。
22:26やっぱ言葉の力は生きる力なのかなと思いますね。
22:31浅間山が初冠雪を迎えた11月。
22:41鈴木は自然の中で命をつなぐ者たちの生きる力を教えてくれた。
22:48今ちょうどね、昆群といっていろんな鳥が一緒に群れていて。
22:54その群れの結局というかね、そのを維持するためにもやっぱり常に泣き声を出すんですよね。
23:04集まれ!と四重からが鳴くと、そこが餌場としてさまざまな鳥がやってくる。
23:14鳥だけではない。
23:19ここだとね、2本リスがいるんですけど、鳥が移動するとリスも移動して。
23:24リスもやっぱり鳥の言葉に頼って生きている。
23:27ひるがえって、私たち人間はどうだろう。
23:36僕は思うのはね、昔は人間は鳥の言葉がわかったと思うんですよ。
23:40それを知るってことは、本当の意味で人間が自然とのつながりを取り戻すことなんじゃないかなと思うんです。
23:50鳥に入りたいってこと?
23:51えっとね、最初鳥になりたいって気持ちもあったんですけど、やっぱ鳥って鷹に食われたり、蛇に襲われたりするから、まあ人間でよかったかなって思う部分もあります。
24:02鈴木俊孝には、いつか公にしたい発見が山ほどある。
24:12自信を持って論文を仕上げるために、観察と実験を繰り返す日々は終わらない。
24:21次回、バムンディ2夜連続スペシャル。 25歳。ものづくりへの渇望。
24:38さよむせー。
24:41怖っ。
24:43血とか吐きながら高い声出してたんですよ。
24:46どういうこと? 血?
24:47高い音を出そうとして、高い音を出す音をして…。
24:55鳴った音楽
25:02音楽
25:03音楽
25:04音楽
25:05音楽
25:06音楽
25:07音楽
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