00:00おつかれさにとても好評でした
01:00お父さんとお母さんこの先生とお知り合いってこと?
01:20いやいや懐かしいねあのゼミナール旅行
01:23なおことくんが旅館で働く君に一目惚れしてね
01:28どうしても結婚したいと言っていろいろ手を尽くして
01:33お?おお君
01:37やっぱり君井の爪君の娘か
01:42これはまずいまずいぞ
01:45珍しい苗字だからね
01:48願書を見てもしかしたらとは思っていたんだよ
01:51やめて
01:53合格だから
01:55え?
01:57一応試験は受けてもらうがその結果を見るまでもなくだ
02:03言っただろ
02:05あそこは君にふさわしい場所だって
02:08ありがとうございます
02:11女子部で待ってるからね
02:14はい
02:18この後一杯と言いたいところだがさすがにね
02:32あ、構いませんよ
02:35せっかくですから
02:37行ってらっしゃいよ
02:39はい
02:41おー
02:42おー
02:43おー
02:44おー
02:45おー
02:47はい
03:17あの
03:39お母さん
03:46まずはごめんなさい
03:50隠すつもりはなかったの
03:54でも結婚式もあったし
03:57なかなか話し出せなくて
04:00でもね
04:02やっぱり私
04:04明日女学校の帰りに
04:07呉服屋さんにでも行きましょうかね
04:08え
04:10さすがに
04:12三度もお見合いを断られた振袖じゃ
04:15縁起が悪いでしょうしね
04:17母さん
04:19そうだ
04:20ラコードは穂高先生にお願いしましょう
04:22先生はね
04:24父さんと母さんが結婚した時も
04:26ご尽力くださってね
04:27お母さんってば
04:28法学部も歌劇団も同じ
04:30どうせ全部お見合いから逃げるために
04:32そうだよ
04:34だって私
04:37やっぱりお見合いはしたくない
04:40婚姻制度について調べれば調べるほど
04:47心躍るどころか
04:49心がしぼんでいく
04:51結婚がいいものだなんて思えない
04:55小高先生に何を吹き込まれたか知らないけど
04:59吹き込まれてなんていない
05:01けど
05:04先生は
05:07私の話を遮らなかった
05:11それどころか
05:16もっと話をしろ
05:18話を続けろって
05:20そんな風に大人に言われたことなんて
05:25今まで一度もなかった
05:27それだけですごく嬉しかった
05:33法律のことは
05:38まだまだ全然わからない
05:40でも
05:42そんな人が勧めてくれる場所でなら
05:45できるかもって思ったの
05:47心の底から
05:50自分を誇って笑えるかも
05:53胸を張って一番になれるかもって
05:55もちろんそのために
05:58必死に勉強する
05:59知ってるでしょ
06:00私が女学校でも
06:01あなたが優秀なことぐらい
06:03わかってます
06:10ご視聴ありがとうございました
06:19ご視聴ありがとうございました
