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  • 1 week ago

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00:00狂言詩野村満載
00:30プロフィギュアスケーター 羽生譲
00:32世界を舞台に日本の美を表現する2人が
00:37今年3月初共演を果たしました
00:41そんな2人がラジオで再会
00:53普通の人ではないということは確かですね
00:56いやいや普通ではない方が目の前にいらっしゃる前で
00:59僕は普通じゃないとは言えにくい
01:01表現者として認め合う2人の貴重な対談を
01:05テレビ特別編としてお届けします
01:07野村満載のラジオで福袋
01:12皆様いかがお過ごしでしょうか
01:18狂言詩の野村満載です
01:20今回はゲストにプロフィギュアスケーターの
01:24羽生譲さんをお迎えいたします
01:273月に羽生さんが座長を務めるアイスショー
01:32ノッテステラータ2025に出演させていただきました
01:37本当に震災3.11を機に始められたショーの3度目ということで
01:47羽生さんがいろんな思いを持ってこの企画をされていること
01:52そして他のスケーターさんたちもその思いを受け止めてやっていること
01:56私もそれに加わらせていただいたこと
01:58そんなことをですね
02:00含めて今日はたっぷりとお話を伺いたいと思います
02:05それではラジオで福袋スタートです
02:08まずはこの曲からお聴きください
02:23ノッテステラータ2025のエンディング
02:26スケーターの皆様観客の皆様の笑顔を
02:29会場いっぱいに広げたこの曲
02:32ミセスグリーンアップルでダンスホール
02:35失礼します
02:39こんにちは
02:40はいどうも
02:41ようこそお越しだけでした
02:44お願いします
02:44先日ありがとうございました
02:46ありがとうございましたこちらこそ
02:48いやいやその時以来でおります
02:49どうもありがとうございました
02:50ありがとうございます
02:51めちゃくちゃ緊張しますよ
02:53いやどうぞ
02:53なんかそうだね
02:55この間ずーっとスケート靴を履いてるのがね
02:58目にかかっているので
02:59ちゃんとなんか本業してたんですけど
03:01なんか一青年に戻られたような感じがいたします
03:06どうぞお座りください
03:08お願いします
03:09お願いします
03:14羽生ですお願いします
03:16それでは早速ご紹介しましょう
03:20プロフィギュアスケーターの羽生譲さんです
03:25よろしくお願いいたします
03:27よろしくお願いいたします
03:29新コースの野村マサイです
03:31ラジオは時々
03:35何回かゲストで参加させていただいたりはしたんですけど
03:39まあやっぱり緊張しますね
03:41本業じゃないのでやっぱり
03:44緊張するっていう言葉が
03:46割合よく使われますよね
03:47多いんですけど
03:48僕本当に緊張しいで
03:50ちっちゃい頃から本当に緊張してばっかりで
03:52最初の試合とかも
03:54僕らスケートのプログラム一番最初に
03:58最初のスタートのポーズでつかなきゃいけないじゃないですか
04:00最初のスタートのポーズにつく前に
04:03こけてしまうみたいな
04:04ぐらい割と緊張はする人間でしたね
04:07まあまあでもそれは一つ
04:09やっぱりいろいろ完璧に
04:11伝えたいという思いがやっぱり
04:14緊張感にいいみたいな
04:15そうですね理想は高いですねやっぱり
04:19理想が高いからこそ
04:20それをこなしたいっていうのは
04:23強く思いすぎているのもありますかね
04:26まあでもそういう方でないとですね
04:29なかなかゴールドメダルを
04:322回も取られるというですね
04:34エンパというのは普通の人ではない
04:38ということは確かですね
04:39普通の言い方はなっちゃうかもしれないけど
04:41普通ではない方が目の前にいらっしゃる前で
04:43僕は普通じゃないとは言いにくいんですけど
04:46いやいやいや
04:47まあそういう意味でも
04:49ちょっと似たところもあるようなね
04:51気がちょっとこの間一緒に
04:53お仕事させていただきながら
04:55私もとにかく初めて
04:57まあ胸をお借りしてというか
04:59一緒のステージに立った
05:01ノッテステラータでございますけれども
05:02まずはこのノッテステラータという
05:05催しがどういうことかはね
05:07ちょっとお尋ねしたいと思いますけれども
05:09あのこのノッテステラータという
05:11愛称はそもそもノッテステラータという
05:13言葉に満点の星という意味があって
05:16僕は2011年の3月11日の時に
05:21壊れてしまった街の中
05:23また街灯も含めて電気が真っ暗になっている中で
05:28見上げた星空が
05:31本当に綺麗で
05:34あの綺麗さは別に簡単な言葉で
05:39その希望だったとか
05:40何か癒されたとか
05:42っていうことは言いにくいんですけど
05:45でも何かあの綺麗さに目を奪われて
05:48でその記憶というものが
05:51すごくすごく自分にとって
05:53大切なものになっているんですね
05:55でそれが
05:57まあなんというか
05:59偶然の巡り合わせだったんですけど
06:01たまたま僕自身
06:03ノッテステラータという楽曲に出会いまして
06:06でそれが自分のエキシビションのプログラムになって
06:10でそのエキシビションのプログラムを
06:13大切にしているからこそ
06:15愛称にノッテステラータというタイトルをつけて
06:172023年から震災に対して
06:20また震災含め
06:23いろんな全国での災害に対して
06:26ちょっとでも支援をしていきたい
06:27きっかけになりたいという思いで
06:29立ち上げた愛称ですね
06:30なんか僕もコロナの最中も含めてですね
06:50やっぱり劇場とかこういう芸能はなぜやるのか
06:54劇場は何のためにあり芸能は何のためにあるのかという時に
06:59やっぱりこう決して我々は負けちゃいけないし
07:03生き続ければちゃんと星が見ててくれるし
07:09また復活できるというかな
07:13だから繋がってきているんだと
07:15そして何か劇場やそういうパフォーマンスを見ることで
07:20生きている実感をまさしく得るっていうのが
07:23僕もすごくそのために劇場に行ったり
07:27スケートリンクに行って足を見るとかっていうことがある
07:30生きてる人間じゃないと足運べないし
07:32そしてここでやっぱり気持ちよくなったり
07:34泣いたり笑ったりすることで
07:36何か語る質を感じて
07:38生きててよかった来てよかったっていうのが
07:40なんか我々の使命のような気がするんですけど
07:42そうですね
07:43モノテスラともまさしくそのために
07:46企画された
07:47そうですね
07:49僕自身もそのコロナの時もそうなんですけど
07:52実際にその3.11当時に
07:55地震だった時に
07:57スケートリンクで練習をしている最中だったんですけど
08:00自分のホームリンクがやっぱり崩れていく姿も
08:05ずっと目に焼き付けながら
08:09その轟音とともに揺れていましたし
08:12実際にその後リンクが使えなくなってしまうんですね
08:15そこから僕自身もやっぱり被災者として
08:20また周りにたくさんの命を亡くされた方々含め
08:24本当にいろんなものを亡くされた方々が
08:26たくさんいらっしゃる中で
08:28スケートというものを望んでもいいのだろうか
08:30そもそもスケートという言葉を発してもいいのだろうか
08:34みたいなことまでやっぱり当時考えましたね
08:37だからこそこの会場も含めて
08:41震災当時
08:42遺体安置所になっていたということもあったので
08:46やはりその3月11日の付近であの会場で滑るということの意味
08:51そしてあそこで本当に滑ってもいいのかということを
08:56毎回毎回その覚悟を問われるような気持ちで滑らせていただいてますね
09:01私もまさしくの狂言の中にある鎮魂という思いでね
09:07参加させていただきました
09:09何かやっぱり遺体の安置所だったということも含めて考えて
09:13そこで胸になる死を遂げた方たちの思いがある場所でですね
09:19なんだかその単に浮かれてじゃいけないし
09:23まあでもそういう思いに対するこちらの一つの気持ちを提示した上で
09:29でもまあ今現在生きている人間はまた前を向いて歩いていかなければいけないし
09:34っていう再生というかな
09:36そういう思いがありますけれども
09:41でもまあとにかくあそこのグランディ21ですか
09:46やっぱりそれは何か一つ感じるものが私にもありましたけれども
09:51深井 怖さはやっぱりありますね
09:54毎回あそこで滑ることに対して
09:57何かあのまあ能狂言もそうだと思うんですけど
10:02踏みしめるという動作があるじゃないですか
10:06で僕らはやっぱりそこに氷を敷いて
10:09さらに何かお化粧をするような形で
10:12その場所に対してなんかエンタメというものを作っていくっていう作業をしているので
10:19単に面白いというか単に楽しいっていう気持ちだけで
10:24やっぱり乗ってはいけない気がしていて
10:26でそれこそその踏みしめる作業
10:29音を鳴らすという作業が
10:31何かしらそのそこに存在していた魂の叫びのような
10:37ところまで消化できたらいいなということは
10:41何か思いながら滑らせていただいてましたね
10:44深井 そうですか
10:45なんかそういう能的なものっていうのは
10:48本当に内在されてるなっていう気がするので
10:51深井 本当ですか
10:52いやまあなんかそれを言っていただけると
10:55なんか日本人として生まれて誇らしい気持ちになりますね
10:59深井 ここはまあ兄さんと僕がしゃべると必ずこういう話になってくるというような
11:06これも宿命のような気もいたしますけどね
11:09まあそんなことでね今回はまああのゲストにお招きいただいた時に
11:14何をしたらいいかなと思いつつ
11:18私が震災3.11の震災を海外で聞いた後すぐ東京戻ってきて
11:26何かできないかと思った時にこの
11:29まあボレロというですね
11:32ラベルという作曲が書いたボレロという曲を使って
11:36何か鎮魂と再生の一つ
11:40セレモニー 儀式というか
11:42まあもちろん舞踊曲なんですけれども
11:44できないかと思って
11:46長年というか10年くらい温めていた作品をですね
11:50やりたいなと思ったら受け入れてくださいまして
11:53まあちょっと大胆な演出というか私の勝手でですね
11:57スケートリンクの真ん中に能舞台をぶっ立てるというか
12:02まあ運び出すというね
12:04あんまりあることじゃない方ですか
12:08いやもう初めて見ましたあれは
12:09はい
12:10まあ我々のね
12:40足拍子もいろんな曲でいろんなパターンもあると思うんですけどね
12:45特に三羽走という曲で足拍子をよく使いますし
12:49まあある種
12:50冬に眠っている魂を起こすとか
12:57再生させる春のためにこう
12:59芽吹いて来いというようなね
13:01そういう意味合いがあると思うんですけど
13:04私が選ばせていただいたボーレロもね
13:07その三羽走にね非常に層を得て作っておりますので
13:11まさしくねリンクの上で足拍子を踏むということが
13:16まあちょっとそういう意味では感慨深かったですね
13:19深井 僕自身も一緒にやらせていただいている時に
13:22ずっとその共鳴というか
13:25ずっとずっとその
13:26同じタイミングで足拍子をするわけではないですし
13:30ま実際にその
13:31まリンク上に作った
13:35仮説のですけどね
13:37作った舞台で鳴らす足拍子の音と
13:40その僕らが
13:41頑張ってその氷の上を叩きつけて鳴らす音っていうのが
13:45全く違ったものなんですけど
13:47なんかそのシンクロした瞬間の
13:50お互いのその音の共鳴みたいなものが
13:54ものすごくなんか神聖な感じがして
13:57僕らはその滑っている瞬間
14:01客観をずっとし続けられるわけではないんですけど
14:04それでも何かいいものをしてるなというか
14:08何か魂に対して僕らが捧げられることを
14:13捧げているなというなんか実感はありましたね
14:16なるほど
14:17ずっとボレルは僕は一人でやってたんですけど
14:20羽生さんはじめ素晴らしいスケーター
14:23それからシーリンゴーさんの振り付けもあって
14:27本当に盛り上がりましたけれども
14:30もうあれは一生忘れられない
14:35宝物にしていこうって思いました
14:38そうですか
14:39なんかね今回初共演でしたから
14:42いろいろ私はもうある程度出来上がっているものをやって
14:46周りの方に合わせていただいている部分もありましたけれども
14:49深井 リハーサルでも大変でしたね本当に
14:52もう本当これは現場の我々しか感じられないことだと思いますが
14:59まあリハーサル本当に大変で
15:02もう満載さんも焼きもきしながらご覧になられてたんではないでしょうか
15:07いやいやまあでもねあのやっぱりちょっと震災との兼ね合いも含めて
15:11生きている人が突然倒れるっていうような
15:15まあ死をちょっと表現したいなっていうのはあって
15:18スケーターの方たちをバタリバタリと
15:20リンクに横になっていただくということもお願いしました
15:255人の方たちが優しく寝て
15:29震災に遭われた方を一つ象徴もし
15:31そして彼らが復活し
15:34そこにまあ飛来する羽生譲さん
15:37奮する金色の天使というかね
15:41その衣装の形としては
15:43静止状態だとどちらかというと
15:45仮衣に近いような形を作っていた
15:47あんなにたもとも大きいスケートのね
15:50そうなんですよね
15:51ポッションはなかなかないですよね
15:53本当に非常に扱いが大変で
15:55よく日に日に上手くなっていったなとか
15:58なびかせ方とか
15:59恥ずかしいです
16:00深井 僕自身が割と満載さんが
16:03演じている役の写し用の鏡というか
16:10なるべくその存在に近い状態にしたいな
16:13ということもあって
16:14毎回その満載さんの舞を見ながら
16:18自分に何かその満載さんの成分を
16:22全部卸しに行って
16:24もう型とかわからないけど
16:26野村満載だったらこうするっていうものを
16:29毎回細胞に行き渡らせながらやってましたね
16:35ヤンヤン なんかおかげさまで進行率がどんどん
16:38初日2日3日と上がっていった気がしますけどね
16:41深井 いやでも満載さんがだいぶ合わせてくださったんだな
16:44ヤンヤン いやいやいや
16:44ヤンヤン でもこちらもだんだん前でやってらっしゃるのを見て
16:48なるべくシンクロしたのが面白いなと思って
16:50やっぱりそうするとお互いの力が加わると
16:53一人でやることよりこんなにやっぱり倍化するっていうかね
16:56ヤンヤン すごかったですよねやっぱり
16:58ヤンヤン ということでそのラベルのボレロをお聴きいただきましょう
17:02ヤンヤン これはパリ音楽院のパリの方の…
17:17ヤンヤン そうですね
17:19ヤンヤン へぇー
17:21ヤンヤン これもね色んなやっぱり指揮者のそれこそカラヤンとかね
17:28ヤンヤン そういう人も聞いたんですけどね
17:31ヤンヤン あんまり個性が強い意識だとね
17:34かえってなんか音と前があんまりマッチしなくて
17:38ヤンヤン これはノーマルというか
17:41おとなしめな方だとは思うんですけども
17:45ヤンヤン なんかフィギュアもそういうのがあります
17:47ヤンヤン そうですか
17:47ヤンヤン やっぱ音楽って音楽で完成されてるわけじゃないですか
17:51ヤンヤン やっぱりその音楽にそのフィギュアスケートを乗せるということは
17:56ヤンヤン 完成されているものに対して何か何か
18:00ヤンヤン 下手をすると壊しに行ってしまうというか
18:03ヤンヤン パッケージ化されているものを可視化しようと思って壊してしまうパターンもあるので
18:08ヤンヤン だから最終的にはその音がそのフィギュアスケートの良さ
18:13ヤンヤン 演技の良さを出してくれないといけないので
18:16ヤンヤン やっぱ音選びはすごい大事ですね
18:20ヤンヤン いやーでもこのボレロね
18:24あの私の周辺の感想を聞くとね非常に高くてですね
18:29ヤンヤン ありがとうございます
18:29ヤンヤン みんななんか自然と涙がこぼれたとかね
18:32ヤンヤン いうような感想をたくさん頂戴しました
18:35ヤンヤン いやーなんか僕自身も
18:37ヤンヤン 信じたって思いながら
18:41ヤンヤン 回して頂いてました
18:43ヤンヤン そうですか
18:43ヤンヤン 今回の催しで私も初めて東北でボレロさせて頂いてね
18:48ヤンヤン 本当にそういう意味では何か
18:51ヤンヤン 一番場所を得たっていう変な言い方ですね
18:54ヤンヤン 僕はそのために作ったので
18:56ヤンヤン 本当に今回ありがたく存じております
18:58ヤンヤン ありがとうございます
19:00ヤンヤン 続きということで生命の話を伺いたいなと思います
19:13ヤンヤン はい
19:14ヤンヤン 元々のねあの羽生さんと私のつながりはこのまさしく生命という
19:19ヤンヤン 私が主演した音名寺という映画の主にエンディングに使われていたテーマで
19:27ヤンヤン アニオさんがあれはフリーの曲に選ばれたということですよね
19:33ヤンヤン そしてゴールドメダルを取られたと
19:37ヤンヤン 本当にあの曲に助けられたというか
19:41あのプログラムに助けられた感じはしてますね
19:44ヤンヤン 出会いは10年前
19:47きっかけは金メダルに輝いたプログラム生命でした
19:52ヤンヤン 本番を前に映画音名寺で安倍の生命を演じた満載さんから表現のアドバイスを受けました
20:02ヤンヤン 例えば生命の始めの時代こう同じポーズしていただいてますけど
20:07生命がやってたからっていうだけでなくてこれにすることで何かこの
20:13ヤンヤン 例えばこれが天を向いていてこっちが通平軸を持っていて自分の意識は地に足にあるとかっていうような天地人をまさしく司どっとるのやと
20:25意識を込めればそれが集中の一つのケーキになりますよね
20:31何かすっごいもうすごいためになりすぎて今頭がちょっと混乱してるんですけどパンパンなんですよ本当はすごいな何かすごいなすごいところに来てるな俺
20:44そして迎えたピョンチャンオリンピック
21:14実際の演技をね拝見していてまさしく天地人をつかさどいる
21:44音楽をまといというかななんかね目的意識があるって滑るっていうことがとても羽生さんにとって良かったなとまぁちょっとすいませんあの客観的な意見になっちゃうかもしれませんけど
21:56いやきっとね採点競技ってさ点を取るためにっていう意識でやるざるを得ないじゃないですか僕らにはちょっと想像ができませんけれどもそうすることとある世界を作っていくためにっていうことは全く違うことなんだろうという
22:12そうですね そういう表現のために演技をするっていうことが点数につながったのかなというふうにもちょっと思いましたけれども
22:22あとはなんかあのそのジャンプを表現の一部にするみたいなことは特にあの強く強く考えるようになったプログラムがやっぱ生命からでしたね
22:33まあそれこそサンバ走なんかはもちろんもうそのジャンプ飛ぶということ自体にすごく意味があると思うんですけど僕らはそのフィギュアスケートという競技の中であんまりそのジャンプに対しての意味っていうのを考えたことが多分ないと思うんですよね
22:51ヤンヤン それは点をある意味で稼ぐもの
22:54深井 そうなんですよねスコアとして見ているところがやっぱ強くて
22:57であとはまあ勝ちとか負けるとかではなくて自分の限界に挑むみたいなスケーターもいるので
23:06ある意味ではそのなんか限界のジャンプに対して挑戦するぐらいなイメージしかないスケーターもやっぱいますね
23:14ヤンヤン ただやっぱあの生命という楽曲自体にやっぱり満載さんとお話しさせていただいてどんな物語が存在していて
23:23全ての表現のそのいわゆるまあ型となるような振り付けが存在していて
23:31やっぱその状態の中でジャンプを飛ぶとなった時にそのジャンプが成功するということがその到達点ではなくて
23:41ジャンプを成功させることは当たり前であってそのジャンプ自体が通過点というかその表現するための要素として存在している
23:51だからジャンプを飛んでいるだけというような形になっていったのはやっぱ生命からでしたね
23:58ヤンヤン あとはその曲に対してどのジャンプがふさわしくて
24:03いわゆるその氷を蹴ってから飛ぶようなジャンプと遠心力を使ってブンと回すようなジャンプっていうものが大きく2種類あるんですけど
24:13そのブンって回す音がそこにはまっているのかどうかそこに存在する意味があるのかっていうことと
24:23あとは逆にその足を大きく氷に叩きつけて飛ぶジャンプっていうものがその音に合うのかっていうことは非常に考えるようになりましたね
24:33ヤンヤン いやね僕は本当に実際に今回も生命を間近に見ながらね
24:38いかにやっぱり音をまとうかっていうか音にこだわられて音の意味を体現化するっていうことに本当に引いててらっしゃるなってことは
24:47まじまじと目撃したわけですけども
24:50でも本当にだから生命の楽曲今回一緒にさせていただいて本当に細かく計算されて編集もされたんでしょうね
25:00ヤンヤン 自分でも編集して初めて自分で音楽の編集いわゆる速度とかも含めて編集したり
25:10あとSEの入れ方だったり逆再生して違う音作ったりとかもしてるんですけど
25:16そういうのとかも入れたりしてどうやったらこの質感が出るのか
25:22どうやったらこの振り付けをしていただいた時のかっこよさみたいなものと物語性っていうものがちゃんと基礎点決として現れるのかっていうのは非常に計算しながら作りましたね
25:36ヤンヤン という完璧な作品に私が割り込むという
25:40ヤンヤン いやいやいやとんでもないですよ僕が割り込んでる方なんでどうせなかというと
25:44ヤンヤン いやいやまあでもねセイメイというこのロマチで書いてあるね作品はまさしく金メダルを取った曲ですからね
25:53ヤンヤン そうですね
25:53ヤンヤン そういう意味での金字塔でありますしそこにどういうふうに私がコミットしていくかっていうことは
26:00頭を悩ませたところではありますが
26:04まあまあこれもなんとなく演出もさせていただきながら
26:10ヤンヤン みんなで作りましたけどうまくいったなとちょっと思ってるんですけど大丈夫でした
26:15ヤンヤン もう本当に幸せ者でした僕は
26:17なんかあ本物やっとやってきたって思って
26:21ヤンヤン いやいやいやまあなんかね僕も久しぶりに20数年前の映画を見直したりして
26:28まあその映画をちょっと再現しつつ
26:31ハニューさんの演技と邪魔にならないようにかついい関係性を保ちながらということでね
26:39させていただきました
26:40セイリュウヒ ボンピ
26:43ギービで工具が…
27:01激 ギーボン キーボンキー
27:33救急尿律令
27:47映画と同じように人形というものを使ってまるで式紙のように羽生結弦という一人の存在がパンと現れて演技をし始める時によって御明堂の詩人を呼び出すかのような感じで
28:15衆をかけると動き出すとそういうような構成になりましたよね
28:20縦置きに長方形を考えた時に一番向こう側に部隊があって
28:26そこで遠隔操作してるみたいなのではちょっと面白みがないなと思って今回リンクサイドを走らせていただきました
28:38もう本当に他のインタビューで言いましたけど野村満載に息切らせるようなことをするなと
28:45深井 本当に思いました自分は
28:47深井 いやいやいや羽生さんの演技を見守っているように見えて実は次の地点に何秒で行かなきゃいけないとかね考えながらねしておりましたけれども
28:58なんか現場に行くまで本当にどうなるか分からなかったんですけどだから僕も一応その全部フルで滑れる準備はしてきてはいて
29:07で実際やってみてやっぱフルで滑っている中で満載さんが死を唱えた方がいいんではないかってなった場合は僕毎回フルで滑るしかないかなって思ってたんですけど
29:18深井 まあそしたら体がもたらないんでしょう
29:20深井 もたらなかったですね
29:21深井 本当に毎回あの生命に関しては何かそのピョンチャンオリンピックを超えるぐらいの緊張感をまさか3日間連続で行うとは思わず本当に大変でした
29:35深井 そのために本来なかった6分間練習も
29:38深井 はいもうあれはあれはもう本当にマンサイさんと行う生命はちゃんともう準備しきれた状態じゃないと
29:48もう緊張感があまりにも高すぎてプレッシャーと責任と緊張感があまりにもありすぎて
29:57深井 あれはあのなんだろうもう演技のクオリティの方が優先だって思ってはい作らせていただきました本当に
30:06深井 ということで話題沸騰のこの話題沸騰って今この2人で話題沸騰だけども
30:13生命で使用されているものの原曲映画お苗字のメインテーマをお聴きください
30:27深井 最近もうこれを聴くと羽生さんが滑り出す方が目に浮かぶね本当にね
30:34深井 どう演出しようっていうことと自分どう魔王っていうことと
30:38深井 いやもう本当に僕ももうこの曲聴くとイメージトレーニングが始まってしまうので
30:45深井 もうなるべく聴かないようにはしてますね
30:47深井 この曲を舞い終わった演技し終わったって時にはもちろんいつもものすごい
30:57深井 充実感であったりやったっていうやっぱり表現しきったって感じになりますか?
31:02深井 今回は特になんですけどどこまでその式神羽生結弦で居続けられるかっていうことを
31:10常に考えながらその幕が折り切るまで式神であり続けるっていうのはすごい意識しましたね
31:17深井 でも平昌オリンピックはあまりにも嬉しすぎて
31:20深井 もうなんか歓声とともに羽生結弦がもう湧き出ちゃったっていう記憶はありますね
31:26深井 いやでもなんか今回のねノッテステラータでは逆に言うと
31:30深井 最後に救急に降り強いでバーンっていって
31:33深井 今一瞬また人形の形に戻ってそして五号星がバーンとね
31:37深井 リンクに出現したのはある種そこにもこの我々の人工の意思というか
31:44深井 生命という楽曲なり存在を通じてね
31:47なんか思いをさせた瞬間になった気がしますね
31:51深井 僕から質問なんですけどやっぱりフィギュアスケートって西洋のものじゃないですか
31:58深井 もちろんその生命というそのプログラム自体は振り付けしてくださった方々も含めて
32:05そのいろいろ勉強をしてくださった上でそのちょっとでも日本らしさがありつつ
32:12でもその西洋の文化であるそのフィギュアスケートらしさっていうものが
32:18全面に出ているものだと思うんですけど
32:20深井 やっぱ満載さんは狂言だったり能っていうものを
32:26まさしくボレロもそうなんですけど
32:28結構いろんな形にしていってらっしゃるじゃないですか
32:32いわゆるその西洋の文化との絡みとかも含めて
32:36どのようにそのそこにメリットがあってデメリットがあると思ってますか
32:44深井 まあでもねやっぱり能強言が扱う世界観っていうものが
32:49かなり広いと思いますけど
32:51扱いきれない部分も世の中にはたくさんあるし
32:55それが西洋の文化によって見えてきたり
32:58逆に我々の技が新たに活かせるっていう気がするんですね
33:04まあボレロはまさしくそういう意味で
33:07聞くとラベルっていう作曲家が大体日本に触発されて
33:12あんなに繰り返す音楽を作ったっていう説も聞きました
33:16ラベルっていうの映画も自伝の映画も見ましたけど
33:20工場に行って工場が同じリズムをずっと刻んでいるのに
33:24すごく彼は聞き惚れたりするっていう
33:27ちょっとまあ普通の作曲家とは違うところがあるんでしょうけど
33:30でもやっぱり同じリズムを刻むからこそ
33:33高揚していくっていう
33:34まあつまり彼らからの歩みより
33:38どこか日本に結びつけるっていう
33:41やっぱりそういう
33:43まあ媒介になる曲があるから
33:45我々もそっちに参加できるし
33:48ですから非常にそれに向いた曲っていうのは選ばれる
33:53とは思いますけれど
33:55あとはどの分野でもやっぱり
34:00似ているところがあるというか
34:02結局表現するということは
34:05全て共通する根源に流れている
34:09血液みたいなものが存在しているんだろうなっていうのは
34:12なんか思いますね
34:13まあマンサイさんにおっしゃっていただいた
34:15その方のこともそうですし
34:17あとはその天地陣の話もそうでしたし
34:20あとはそのメリハリのつけ方
34:22上波球の考え方みたいなものも
34:26結局はその音楽聴いてても
34:28音楽作っている人たちはそこを多分意識してらっしゃる方々もたくさんいる
34:33またその先ほどのラベルのその向上の続いている音に関しては
34:39ミニマルミュージックなんかと完全に一致しているところもありますし
34:45でも僕らもある意味では同じことの繰り返しをすることによって見せている表現とかっていうものもありますし
34:53何かやっぱ人が感じられるその美しさであったり
34:58人が感じられる何かその感情を揺さぶられるというものであったり
35:05まあなんか周波数みたいなものって
35:08体で演じていても耳で聞いていても
35:12視覚から入ってくるものであっても一緒なのかもしれないですね
35:15ヤンヤン そうですね
35:16でも本当にやっぱり空間時間というものをどうトリッキーに動かしていくか
35:22ずっと同じことをやってしまえば飽きるし
35:24これぞというのを見せる前には静寂というか
35:28あえてあまり動かないと抑制することによって場合に見えるとか
35:31そういうねあのなんだろう感覚ってね
35:35なんだろうね本当にいろんな人に会いますけど
35:40持って生まれたセンス
35:43ヤンヤン そうなんですか
35:44なんかねそれは科学的にね
35:46数学的にこうやってパターンを作ればできますよって言っても
35:50まあできるんだろうけどなんかそこにはねこう溜めと伸びやかさとかっていうところに
35:57なんかそこがスケートと能楽の表現の近いところかな
36:04リズムに乗って足がこう当然蹴るっていうところと
36:09当然シューって伸びてリズムから
36:12ヤンヤン 逸脱することは
36:13ヤンヤン 逸脱してね
36:14流すっていう言い方はわかんないけれども
36:17ただシューとひとかきで滑っていったりする
36:20我々も最初のうちは運びがこうリズムに合わせてるんだけど
36:24時々シャーっていう風にリズムを超えて運ぶ
36:29ヤンヤン そういうところもねなんか勝手に近似値を感じていたんですけどね
36:35ヤンヤン いやもう本当にフィギュアスケートでそのリズムを刻むということが本当に難しくて
36:40やっぱそこを諦めてしまっているスケーターたちってたくさんいるんですね
36:44でこんなに多分リズム刻んで音に合わせて滑るスケーターっていないと思うので僕以外は
36:51実はボレロもねリズムに合わせるところとメロディーに合わせるところと
36:57特に一人で待っていると自分であっち行ったりこっち行ったりしながらバランスを取るということをすごく不審しましたね
37:07ヤンヤン まさしくフィギュアスケーターはその
37:09ヤンヤン そういうことなんだ
37:10ヤンヤン そこをずっとやってますね
37:12ヤンヤン なるほどね
37:13ヤンヤン どれだけその僕がすごく好きなアーティストがマイケルジャクソンさんなんですけど
37:19ヤンヤン やっぱり彼は音を例えばミュートにしてしまったとして
37:25見ててそれだけでもダンスだけでもかっこいいというか
37:33別に音が鳴ってないのになんとなくもしかしたらこの曲流れてるのかもしれないなとか
37:39ここでこういうSEが鳴っててここでライティングがこういう風に当たっててとかっていうのが
37:45なんか勝手に想起されてしまうっていうのがすごく楽器っぽいって思ったんですよ
37:51ヤンヤン なるほどね
37:51ヤンヤン 体自体が
37:52ヤンヤン 装飾までちゃんと見えてるっていうね
37:55ヤンヤン そうなんですよね
37:55だからその自分がフィギュアスケートとして演じていくときに
38:01なるべくその音楽に寄り添いたいし自分たちが演じたいその役割であったり
38:08その映像というものを大事にしたいんであれば
38:11どこでどこまで自分がじゃあ今背景なのかその役なのか
38:17どの音なのかっていうのをなんか徹底的に拾って
38:21それがもし演出がなかったとしても音がなかったとしても
38:25それが見えるような表現者になりたいなっていうのはなんか思いますね
38:30ヤンヤン いいですねもう何十年も前ですがまず立っただけでおっと思い
38:34手を一個上げただけで
38:36ヤンヤン かっこいいですよね
38:37ヤンヤン かっこいいっていうさ
38:38マイケルはまさしくそうじゃない
38:40一挙手一投足がまるで別次元
38:43ヤンヤン でもマンサイさんはまさしくそれで
38:45ヤンヤン いやもう本当にそれこそボレロに入っていく時のその立ち振る舞いから
38:51あそこであの袴を広げて座りに行くその膝の音の瞬間から
38:57なんだろうその空気の静寂というか支配感が
39:01なんか宇宙が広がっていくような感じは僕はずっとしてましたね
39:05ヤンヤン なるほど
39:06ヤンヤン でまあとにかくね職業羽生譲さん
39:09ヤンヤン ありがとうございます
39:10ヤンヤン 勝手に私が呼び始めて
39:14ヤンヤン 使っていただいているようでございますけど
39:16ヤンヤン ありがとうございます
39:17ヤンヤン いやもう本当に個人と私は
39:20あのもうマスコミの前でも申し上げましたけど
39:23まあなんかもう個人という存在ではなくて
39:26公やけなパブリックな存在になられてきているなと思いますけれども
39:31今後やっぱり職業羽生譲る
39:34また羽生譲るという存在はもう
39:36羽生譲る君のものではないんだよっていう言い方もおこがましいですが
39:43ヤンヤン まあそうですねただやっぱりその皆さんの中で
39:47あのなんだろう想像して膨らみ続けている羽生譲るっていうのは
39:52まあある意味ではその僕の体の器から逸脱していって
39:56どんどんその自分が理想とするような形に飛んでいってくれてるっていうのは間違いなくて
40:02だからこそ僕はこの生身の方の羽生譲るにとっては
40:06その皆さんがやっぱり理想としてくださる像であったり
40:10皆さんが求めてくれる像であったり
40:13そういったものに近づいていけるような努力を常に続けていきたいなと
40:18あとはやっぱりその僕自身がたくさん応援されてきた
40:22そしてこれからも応援し続けたいと思う3.11
40:25またいろんな災害に対してやっぱ心を寄せ続けたいなっていう風に思ってます
40:31樋口 素晴らしい
40:33こんなことができる日本男児は今
40:35あんまり見渡してもいないような気がするな
40:40深井 そんなことないです
40:41樋口 ということで話はつきませんが
40:45お時間には限りというものがございますので
40:47またの機会にぜひ
40:49そんなにすぐではなくてもね
40:51また数年後にまたお目にかかって
40:53ぜひまた大きくなった職業羽生譲る
40:57羽生譲るさんとお目にかかりたいと思います
41:01本日は誠にありがとうございました
41:03ありがとうございました
41:04ありがとうございました
41:12いやいやまたぜひ
41:15またぜひぜひ
41:16こちらこそ
41:17なんかねたくさんの人に
41:19あのやっぱり持ってステラーター見ていただきたいものだなと思いました
41:23本当にボレロは本当にどっかに飾りたいって思った
41:28飾りたい
41:28でもなんか僕ら有形ではないじゃないですか
41:33ある意味では
41:33その一瞬のその会場の空気感とともにあるからこそ
41:38あれが出来上がってるわけだね
41:39でもねいつかねちゃんと保存したいな
41:44そういう力が終わりですから
41:46もしそういう催しがあったらぜひ私も
41:48ハセサンジェルつもりで
41:50よろしくお願いします
41:51ありがとうございました
41:52またじゃあ最後に
41:54もう手洗えない
41:56ただいまお聞きいただいているのは
42:02羽生さんからのリクエスト
42:04米津健司さんの
42:06Bow and Arrowです
42:10いやーあっという間ですね
42:12まあ羽生さんと喋っていると
42:13時間を忘れてしまうという感覚ですけれども
42:16本当にあの
42:17お会いする旅ごとに
42:20何かこう
42:21彼の細身の身体からはちょっと想像できないのは
42:24やっぱり彼の中の宇宙観であるとか
42:26責任感であるとか
42:28そういうものをすごく感じますね
42:30いやいや
42:31あのー
42:33
42:34もうすぐ完璧になってきますけれどもね
42:38まあこういう風に次なる世代の方たちが
42:41いろんな思いを持っていただけるというのはね
42:43なんとも心強く頼もしく思っております
42:46それでは本日はこれまで
42:49さらば
42:50さらば
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