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  • 2 日前

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教育
トランスクリプション
00:00特集はアメリカの保守活動家チャーリー・カーク氏が銃撃され死亡した事件です
00:06事件現場となったユタの大学には村瀬さんがいます
00:11はい、容疑者はあちらの建物の屋上から
00:18こちら側、今は大きな正常記が掲げられている
00:23あの下にいたカーク氏を狙撃したとされています
00:26まさにこの頭上を通った一発の銃弾が歴史を変えたと言われているんです
00:32カーク氏の事件以降、トランプ政権によるメディアや批判する人への圧力が強まり
00:38さらに分断も進んでいます
00:40アメリカ社会の現状を取材しました
00:43人々は歩き続けていた
00:51その奥には渋滞した車列が続いている
00:55歩き疲れたのか、ハイヒールを手に持ち裸足で歩く人も
01:02目的はこの巨大なスタジアムで行われる
01:08チェアリー・カーク氏の追悼式だ
01:11カーク氏は今月10日に銃撃され死亡
01:16トランプ大統領に近い保守系の政治活動家だ
01:21ずっと向こうの方まで行列が並んでいます
01:26さらにこちらの方を向くと
01:31続々と会場に向かう人々が集まってきているのが分かります
01:37この男性は800キロ以上離れた町からやってきたという
01:45いえ、車で来ました
01:5212時間です
01:55過酷でしたが、なんとか着きました
01:59高校を卒業したばかりの若者の姿もあった
02:07チャーリー・カーク氏の功績を称えるために来ました
02:12私たちの世代を誰よりも代弁してくれました
02:17会場のスタジアムは最大7万人以上収容できるが入りきらず
02:26近くに別の会場も用意されていた
02:30追悼式ではトランプ政権の閣僚らが
02:36次々とスピーチし、カーク氏を称えた
02:40トランプ氏とイーロン・マスク氏の姿も
02:47幼い2人の子供と共に残された
02:54カーク氏の妻、エリカさん
02:57涙ながらにこう訴えた
03:01分断に歯止めをかけるような言葉だったが
03:24トランプ氏は
03:26ランプ氏のリアル・カーク氏を称えた
03:28ドランプ氏を称えたことができる
03:30危険なことができる
03:31私は敵者を愛している
03:34そして私の良いのが良いのが
03:36私は、私は敵者を愛している
03:38でも今、エリカさんが話している
03:41そして、全国の組に合わせを
03:42私が、私はそれを知っている
03:44でも、私は敵者を愛している
03:46私は敵者を愛している
03:48カーク氏の悪いのが
03:50誰も悪いのが
03:52誰も悪いのが
03:55響き渡る銃声と逃げる人々
03:58カーク氏は10日の昼ごろ
04:02学生向けのイベントで講演していたところ銃撃された
04:07事件現場となったユタ州の大学に向かった
04:18カーク氏が倒れる瞬間を目撃した学生は
04:26銃声を聞いてすぐ後ろの建物に逃げ込みました
04:31ひどい光景でかなり怖かったです
04:35振り返った時チャーリーが倒れていくのが見えました
04:41予期せぬ状況でとてもショックでした
04:46暴力に訴えるのは正しくありません
04:49とても悲しいことです
04:52訴追されたのは同じユタ州に住むタイラー・ロビンソン容疑者
05:00銃撃後交際相手に対し
05:05カーク氏のヘイトにはもう耐えられないというメッセージを送っていたという
05:10ロビンソン容疑者は1週間ほど前から犯行を計画していたということで
05:18検察は死刑を求刑する方針だ
05:22カーク氏とはどんな人物なのか
05:28より良い人生を送りたいなら
05:33できるだけ若いうちに結婚し
05:35多くの子供を持つべきだ
05:37以上
05:3831歳だったカーク氏
05:43インスタグラムでは1300万以上など
05:47SNSで多くのフォロワーがいる
05:5018歳の時に設立した保守系団体の本部の前では
05:59この場所がですね
06:02まさに今や聖地のような場所になっています
06:07あちらにチャーリー・カークさんの肖像なんかも飾られてですね
06:15花で埋め尽くされています
06:18すごいですねこれ
06:21この数
06:23十字架をかたどったボードには
06:28メッセージが側面までびっしりと書き込まれていた
06:33キリスト教福音派だったカーク氏
06:39福音派は人口の4分の1を占め
06:42アメリカ最大の宗教勢力とも言われる
06:46聖書の言葉に忠実で
06:49忠実や同性愛などに反対する人も多い
06:53チャーリーは道徳的な面で聖書を羅針盤にしていました
07:00チャーリーは彼個人の意見ではなく
07:04神の真理に従っていたのです
07:08カーク氏は各地の大学でイベントを開き
07:13学生からの質問に答える様子を
07:16SNSなどで発信してきた
07:19テントには私を論破してみろと書かれている
07:39人口妊娠中絶で多くの命が失われているとして
07:46ナチスによるユダヤ人虐殺を引き合いに出したことも
07:51望まれていないからといって
07:54大量の命を消し去ることは決して正当化できない
07:57そうしてアウシュビッツ20世紀最大の恐怖が生まれ
08:02ユダヤ人は望まれていないとされたんだ
08:05中絶はホロコーストだと
08:07その通り実際それよりも悪い
08:12間違ってる
08:13LGBTを受け入れるべきでないのはなぜかと聞いた学生には
08:20自分がトランスジェンダーだと考える人がいることは否定しない
08:26自分は実際より若い
08:28背が高い
08:29金持ちだと思う人もいる
08:30この世には
08:32妄想にとらわれた人が大勢いる
08:34妄想にはノー
08:35現実にはイエスというのが
08:37社会の役目だ
08:39リベラルな考えの学生たちを論破することでも
08:45支持を得てきたカーク氏
08:47トランプ氏とはどのような関係だったのか
08:512016年トランプ氏が初めて大統領選挙に出た時には
09:00カーク氏はどちらかといえば
09:01トランプ氏は本当の保守ではないということで
09:05警戒をしていました
09:07しかしトランプ氏が当選して以降
09:11急速に政権との距離が近くなりまして
09:172024年においては
09:19とりわけ若者の保守票の掘り起こしに
09:25貢献したと言われています
09:27彼が最後住んでいたアリゾナ州
09:31ここは激戦州の一つでしたけれども
09:33カーク氏の貢献によって
09:36アリゾナ州でもトランプ氏が勝てたという評価があります
09:39カーク氏は大学で学生たちと議論している
09:45さらかに銃撃され命を落とした
09:49彼はあの舗装された場所にテントを張っていました
09:56私がいたのは芝生との切れ目のところです
10:02至近距離で事件を目撃した留学生のヤシャ・パラダイさん
10:10アフリカのジンバブエ出身だ
10:14カーク氏に質問する列に並んでいたという
10:19特に同意できない点を問いただそうと思いました
10:26ニャシャさんが聞きたかったのは
10:31カーク氏自身の番組での発言についてだ
10:35申し訳ないが黒人パイロットを見ると
10:38資格を持っているのかなと思う
10:41この発言は多様性などを尊重する社会を目指す取り組みを批判したものだが
10:49人種差別的などとして批判が上がった
10:53黒人でパイロットの勉強をしているニャシャさん
10:59カーク氏の死後深まる分断に強い危惧を抱いている
11:05飛行機が飛ぶには左右の翼が必要です
11:11この国はいろんな意見を持つ人たちで気づかれてきました
11:15同意できないことについて
11:18知的に言葉で戦うのはいいですが
11:21暴力を肯定する人たちは絶対に受け入れられません
11:27カーク氏の死が緊張を高めるのではなく
11:32沈めることにつながってほしいと願っています
11:36しかしトランプ氏は事件直後から
11:42容疑者をサハと決めつけ
11:45攻撃的な主張を繰り返してきた
11:48サハへの圧力強化の一環として
12:06反ファシズムを掲げるアンティファを
12:10国内テロ組織に指定する大統領令に署名した
12:15しかしアンティファは明確な組織や
12:19リーダーを持たない運動とされ
12:21アメリカメディアは具体的に
12:25どんな組織や個人が対象になるかなどは
12:28不明だと伝えている
12:30企業から解雇される人を出始めている
12:36チャーリーの殺害を祝う人を見たら
12:42避難し雇用主に連絡を
12:44バンス副大統領らの呼びかけもあり
12:49SNS上でチャーリー氏の言動に
12:53批判的な人たちの勤務先を
12:55見つけ出そうとする動きが拡大
12:58大学教員、政治評論家などが
13:02相次いで解雇または停職処分を受けた
13:0611年間も働いてきましたが
13:12事前に相談も何もなく解雇されてしまったので
13:16すごくつらいです
13:18アメリカを代表する有力紙
13:24ワシントンポストのコラムニスト
13:27カレン・アテア氏が
13:29報道特集の取材に応じた
13:32人種差別などをテーマに記事を出筆し
13:36全米黒人ジャーナリスト最優秀賞を受賞
13:41ワシントンポストでは
13:43黒人記者の退職が続いていて
13:47在籍する最後の黒人コラムニストだった
13:51解雇の理由は
13:55アテア氏がSNSにこう投稿したことだった
13:59暴力を煽った白人男性に対して
14:06大げさな哀悼を示さないことは
14:09暴力ではない
14:10アテア氏は
14:13カーク氏のことを言ったつもりはないというが
14:17弁解の予知すら与えられないまま
14:21職場を去ることになった
14:22開校通知書に記された言葉にも
14:26大きなショックを受けたという
14:29組織の信頼性を損ない
14:35さらに当社スタッフの
14:37身体的安全を脅かすものです
14:40ワシントンポストは
14:45一体どうなってしまったのでしょうか
14:48私の知っているメディアでは
14:50なくなってしまいました
14:51この開校通知は
14:55ジャーナリストにとって
14:56悪い前例になると思います
14:58白人について批判するな
15:03という意味が込められているのです
15:05この今の極端なアメリカの状況って
15:10ご自身どう受け止めてらっしゃるんでしょうか
15:15報道の自由に対する攻撃は
15:18第一次トランプ政権になってから始まり
15:22この数年間強まっていく雰囲気がありました
15:25そして今
15:28私たちが直面しているのは
15:30大きな恐怖を感じたメディアが
15:34トランプ政権に迎合することです
15:36政権が批判的なメディアを黙らせようとする
15:41困難な状況だからこそ
15:44真実を語ることが
15:46かつてないほど重要なのです
15:49アメリカで20年以上暮らすジャーナリスト
15:56津山恵子さん
15:57これまでにない言論弾圧が起きていると訴える
16:02今のアメリカの状況をどういうふうに
16:07捉えていますか
16:07近代アメリカ史の中で
16:12今メディアの状況というのは
16:15本当に権力に最大の
16:19そして最悪の攻撃を受けている状況だというふうに思います
16:23津山さんが特に衝撃を受けたのは
16:28ABCテレビの人気司会者
16:31ジミー・キンメル氏が
16:33カーク氏の殺害事件を巡るこの発言で
16:37番組が一時休止に追い込まれたことだ
16:41マガハは容疑者を自分たちの仲間ではないことにしようと必死で
16:48事件から政治的利益を得ようとしている
16:52キメル氏の発言というのが別に違法行為にも値していないにもかかわらず
17:01政権を批判したそしてトランプ氏の名前も言っていないんですね
17:06その発言の中では
17:07放送免許の停止ということもちらつかせて
17:10圧力をかけ
17:11そしてABCテレビが番組をいったん停止するという決断に至ったというのは
17:17本当に驚きでした
17:19言論の弾圧というのに屈した近代アメリカ紙の最初の例になったんじゃないかなと
17:28言論の自由を守ると声を上げた人たちの力もあり
17:40番組は6日後に再開された
17:43その日の放送でキンメル氏は
17:51テレビで何を言っていいのか悪いのかを
17:54政府がコントロールすることは許されない
17:58だが番組再開が決まった後も
18:03トランプ氏は強い不快感を示し
18:07訴訟を起こす可能性さえ示唆した
18:10フェイクニュースのABCが
18:13ジミー・キンメルを復活させたのは信じられない
18:17ジミー・キンメルは低い視聴率のまま
18:22腐ってしまえばいい
18:23津山さんは政権に批判的なメディアに対する圧力が
18:30かつてないほど強まっていると話す
18:34フリーランスの記者ですね
18:46私も含めてですね
18:48こうした人たちというのは
18:50ニューヨークにもたくさんいるんですけれども
18:53大きな企業といった後ろ盾がないのでですね
18:56警察に不当に逮捕されたりとかですね
18:59海外から取材に来ている記者の場合ですね
19:03一時帰国をして帰ってくる時に
19:07ソーシャルメディアで発言していたことを
19:10材料にですね
19:11アメリカに入国できなくなったりするのではないかと
19:15いったことを非常に懸念しています
19:19銃撃事件の場に居合わせたアメリカの学生たちは
19:26今のアメリカ社会をどう見ているのか
19:29間違いなく大きな分断を生みました
19:35共和党にも民主党にもがっかりしています
19:40彼の死を祝っていた友人もいます
19:44悲しいです
19:46トランプ政権の対応について
19:51批判的な意見を持つ学生もいた
19:54今回のことで
19:57政権側にチャーリーを利用する機会を与えてしまいました
20:01チャーリーがかわいそうです
20:04反対勢力に対して
20:06より攻撃的になり始めています
20:09例えば
20:10政府に批判的なことは言ってはいけない
20:13もう居場所はないといったように
20:16チャーリーのことを気の毒に思うというよりは
20:20自分たちのプロパガンダや思想を押し付ける手段にしているのは確かです
20:26いいえ
20:33残念なことに今にも人々はアメリカから離れていくでしょう
20:38事件現場のユタバレー大学からお伝えします
20:44今回この現地で取材をしまして
20:48この事件は宗教的側面も強いということが伝わってきました
20:53多くの人々はこのカーク氏が
20:57キリスト教福音派の価値観を広める過程で
21:01殉教したんだと受け止めているんです
21:04例えばこちらをご覧ください
21:06こちらにはイエス・キリストと包容するカーク氏の絵が
21:11そしてこちらには十字架もあります
21:13こういったものからも
21:16殉教者のイメージが伝わってきます
21:18実際トランプ大統領も追悼集会の中で
21:22カーク氏のことを殉教者と表現しました
21:25もう一つその追悼集会で印象に残ったのは
21:29トランプ氏の側近たちが
21:31このカーク氏の銃撃事件について
21:33敵あるいは邪悪な者たちとの戦いとして
21:37語っていたことなんです
21:38宗教が前面に出てくる中で
21:41敵と味方に瞬別する状況は
21:44分断という言葉以上に抜きさしならない状況だと思いました今の空気感というのが伝わってきましたけれども私がお話を伺ったアティアさんは今回、自分の意見を発信したことで仕事を失ってしまいましたただ、これまでのアメリカというのは人が自分と違う意見を持つということは当たり前だったわけですよね
22:09それが今は全然違うんだと今のアメリカはアメリカではないとまでおっしゃっていました
22:16でも、そんな今だからこそ真実を伝えなければいけないんだとして
22:22リスクがある中で私たちの主催に応じてくださったわけです
22:26改めて村瀬さん、まさに今、社会が変わってしまうそんな空気を感じますよね
22:31そうですね、こちらの大学で学ぶ学生さんによるとですね、政治的な話題であるとか、あるいは科学死殺害事件については、その場にいる全員が同意しない限り話題にしてはいけないと指導されているということなんです
22:49これは分断が進む社会の中でのマナーということなのかもしれませんけれども
22:54私自身も取材をしていて、人々が以前よりも発言に慎重になっていることを実感しています
23:01私が政治的な質問を投げかけると、相手がどのように答えるか、瞬準するのがわかるんです
23:09かつてのアメリカでは、多くの人々が堂々と何の恐れもなく政治的な意見を表明していました
23:16アメリカがこの分断を乗り越えて、自由で平和な社会を維持できるのか、今まさに岐路に立っているのだと思います
23:25ありがとうございました

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