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  • 2 days ago

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00:00I'll see you next time.
00:30I'll see you next time.
01:00I'll see you next time.
01:59I'll see you next time.
02:31I'll see you next time.
02:34時間を見つけてはこの部屋に籠って描き続け、もう7年になるらしい。
02:40I'm 64 years old, so I'm going to get out of it.
02:47I'm going to get out of it.
02:51I'm going to get out of it.
02:58I want to get out of it.
03:01遠藤から動画が送られてきたのは取材を始めてすぐのことだった。
03:23頼んだつもりはなかったが、脚本を書く遠藤の自撮り動画は、次の日も。
03:34また次の日も届いた。
03:40時には旅先のホテルからも。
03:47ならばとカメラを増やして遠藤も熱意に応えることに。
03:53ただし執筆の邪魔にならないように設置したあとスタッフは引き上げた。
03:59仕事がオフの日、遠藤は必ずこの部屋に来ている。
04:1215分で食事を済ませると、カバンから台本やノートを取り出し、並べた。
04:21出演するドラマのクランクインが迫っていた。
04:40ひとしきりセリフの練習を終えると、おやつの時間。
04:55そしていよいよ脚本に取り掛かる。
04:59一心不乱に3時間。
05:10さすがに疲れたのか、昼寝に入る。
05:15と思いきや、2分で終了。
05:26続いて読書タイム。
05:30吉川英二の宮本武蔵を少しずつ読んでいた。
05:35夕方6時になると帰宅。
05:49数日撮影してわかったのは、このルーティンを判で押したように繰り返しているということ。
05:57久瀬官房長官は元警察長官だと。
06:05昼寝も決まって2分。
06:08宮本武蔵を10分だけ読んで、1日を締める。
06:18こまめに刻まれた反復の中で、ひときわ時間を割いていたのは、脚本の執筆だった。
06:39こっちは木の書き終わったわけじゃなく、こっちです。
06:45こっから荒く書いたのを、こっち側でもう一回遂行し直して、
06:51最後の原稿用紙に書き写しながら、また遂行している。
06:57アイデアから脚本に落とし込むまで、丁寧に段階を踏んでいる。
07:02清書した後も、遂行して何度も訂正を入れていた。
07:07パソコンを使わないから、作業はおのずとアナログになる。
07:17パソコンを使わないから、作業はおのずとアナログになる。
07:21パソコンを使わないから、作業はおのずとアナログになる。
07:31完全に切り張りしている、そのテープ。
07:33清書の割に割と置き直し。
07:43パソコンならね、そういうとこが便利だなと思うよね。使いこなしている人。
07:51このノートを印刷所に頼んで、立派な台本にするという。
07:56どんなストーリーなのだろうか。
08:06一番最初は、このノートから始まって。
08:11最初のアイデアノートには、妻が突然蒸発と記されていた。
08:23大家族の母親が失踪するという、サスペンスだという。
08:30角はキュンってこう来るようなのが、一番のテーマにしている。
08:37人を感動させたいんだろうね、きっとね。
08:40だから俳優だけじゃ、もちろん俳優がメインなんだけど、
08:47もうちょっと違う形で人も感動させたいと思うと、こういうものに手を出すよ。
08:54何か言い足りなかったのだろうか。
09:05数日後、遠藤は会うなり、自らの脚本への熱い思いを語り始めた。
09:1250後半になった男が、新たな情熱が芽生えたことを、ちょうどこの情熱大陸っていうのならば、
09:28短い時間なら表現できないだろうけど、
09:33本当の自分の中で今やってきたことっていうのが、
09:37ちゃんと表現できるんだったら、
09:40ドキュメンタリーとして、恥ずかしいことも全部、
09:44セキュララに出していいんじゃないかなっていうふうに思って、
09:49作っていただいた。
09:51そうそうそう。
09:52はい。そうですね。
09:54じゃあちょっと、座らせてもらった。
09:57言ってる意味わかるよね。
09:58あ、わかります。
10:00短山さん。
10:01はい。
10:05俺、本当は仕事もいっぱいっぱいな人間として。
10:09不器用なのも見てわかるじゃん。
10:11はい。
10:12もう大体。
10:14で、俳優業も一生懸命やって、
10:19ギリギリ、なんとか俳優として成立してるっていう気分なんだよね、自分の中では。
10:26ずっとですか。
10:28ずっと。
10:29ずっと。
10:30いっぱいいっぱいいるわけ。
10:31でも本当は作りたいんだよ。
10:32撮りたいわけ。
10:34もうカメラをまかしたいぐらい。
10:36ダメって言われたもんな。
10:37どういうとこがダメなんだろうって。
10:38考えにいて考えにいて、最後まで諦めないと思うんだよね。
10:40だって7年やり続けてるって。
10:42はい。
10:43そうは簡単にへこたれないから。
10:46本当に現実味になってきて。
10:48伊達や水京で脚本を書いているわけではないのだ。
10:52最悪にもういろんなパターン考えて。
10:55ありがとうございます。
10:56ありがとうございます。
10:57よろしくお願いします。
10:58ありがとうございます。
11:00ありがとうございます。
11:02セリフの練習に励んでいたドラムが、クランクインを迎えた。
11:06ありがとうございます。
11:07いつも雰囲気違うって。髪型が違う?
11:12そうですね。
11:13この役はこうです。刑事役なんで。
11:17現場にはマネージャーを務める妻の雅子さんも同行していた。
11:281時間前じゃなくていいからやっぱり置いといてって言われて、
11:34これ30分でいいから、スタック30分でいいから、連呼してました。
11:39ガチガチも緊張していますので、すごい疲労感みたい。
11:43とはいえ、場を和ませるのはベテランならでは。
11:50180分。
11:52あ、正しいって。みんな嘘ついてるでしょ。
11:55みんな嘘ついてるでしょ。
11:56みんな嘘ついてるでしょ。
11:57はい、その番号、後ろ向いてください。
11:59はい、こっち。
12:00はい。
12:01はい、バリーとって。
12:02はい。
12:03はい。
12:04カメラが回る直前まで、セリフを繰り返していた。
12:15すいません。
12:17はい。
12:19久世官房長官、元警察長官だぞ。
12:22今でも警察の人事にものすごい影響を持ってるんだよ。
12:25気に入らないやつ簡単に飛ばされたんだぞ。
12:28はいはい。
12:29実は、自分の演技を見るのが苦手だという。
12:42物を作ることが好きなんで、その中で役者が一番できることなんで、これが好きなんだけど、大嫌いな仕事。
12:56すごく心が見られるか、苦しいか。
13:03そもそもなんで勝手に隣、そもそもなんで勝手にたまに追いかけたんだ、そもそもなんで勝手にたまに追いかけたんだよ。
13:11いくらでも報告する、いくらでも報告するチャンスあってだろうよ。
13:16あわいく、危うく、危うく、危うく、国家公務員総合職、国家公務員総合職採用試験に合格して。
13:27セリフには、今も難儀する。
13:34東京生まれの東京育ち。
13:38落ち着きがなく、勉強が苦手な少年だった。
13:45高校は中退。
13:47アルバイトを転々としている頃、
13:49協議本位で俳優養成所のオーディションに応募したら、受かってしまった。
13:55だけど人に見られて緊張してなんか変な癖があったのね。
14:01両手が動かないみたいな。
14:03こうこんななって芝居体を揺らしてセリフ言ってたりとか。
14:08だけどまあ人を作るっていうのが面白くてこう続いたんだけど。
14:13俳優の仕事を通して、ものづくりの面白さに目覚め。
14:2020代後半、勢いで脚本を書いた。
14:25これは持ち込んだけど、全くダメでしたね。
14:32その後、なじみのプロデューサーの好意で刑事ドラマの脚本をすぐは手がけた。だが大幅に書き直されてしまった。
14:45芸道の行き着く詐欺はな地獄なんて。
14:50遠藤は俳優に専念し、脚本を書くことをいったん忘れた。
14:56いつもね、半分以上はね、こうやって、
15:03妙母が散歩してる後ろにくっついてる。
15:07はいっ!
15:09結婚して35年になる。
15:13妻のまさこさんは、頼れる姉のような存在だと遠藤は言う。
15:1945歳で独立して事務所を設立。
15:24まさこさんが社長になって、そこから仕事の幅が広がった。
15:29これ明るくしないとダメだね。
15:32ただ、まさこさんは、遠藤がまた脚本を書いていることを心配していた。
15:39真剣にやると怖いんだと思うんだよね。きっと俺が変なことになりそうで。
15:46そこにいっぱい見てるから、余計なことに手出して落ち込んだり乱れたりされるのが嫌なんだと思うんだよ。
15:53仕事は俳優だけにとどまらない。
16:08妻のまさこさんが勧めれば、どんなオファーも受けている。
16:15沈黙の艦隊。北極海大海戦。
16:21かってぇ、なんだこれ。かぼちゃってこんなの?
16:25遠藤が料理にヒクワックするバラエティ番組は、その賢明な姿が受け、今年からレギュラー化された。
16:33もうね、もうええよ。
16:37慣れない料理をメニュー見ながら作るじゃん。
16:43実はこの仕事が一番体力的にきついっていう。
16:48あ、そうなんですね。
16:49うん。
16:52ふっくらしてるって感じ。
16:54なんか、牛中でふっくらしてる。
16:56牛中でふっくらしてる。
16:58わ、はん。わー、こいつだ。
17:00ねえ。
17:01あ、こいつだ。
17:02あ、こいつだ。
17:09すごいハードですね、今日、明日。
17:11そうだね。
17:14移動中、不意に飛び込んできたメッセージに目が止まった。
17:23どうして、どうせ、難しいのかな。
17:27しんどいこととかってさ、嫌だけど、結構そことのせめぎ合いが、こうね、面白かったりするんだろうけど、大体はきついじゃん。きつこもっちゃうじゃん。
17:38だけどそれがポンってなくなっちゃったら、なんかボヨーンとした人生になる気がするんだよね。
17:42何にも悩みも何にもなくなっちゃった。
17:45遠藤さん、悩みは多い方なんですか。
17:48何でいっぱいあるようになる。ちょっと油断すると全部悩みになっちゃう。
17:52全部。
17:53そういえば、遠藤はノートに書いていた。
18:01苦悩あっての歓喜だと。
18:12取材を始めて5ヶ月がたった頃、遠藤はついに脚本を書き上げた。
18:18これを製本に回す。
18:27はい、さっこいさでございまして。
18:29もしもし、今度個人的にそちらで台本作りをお願いするって言った遠藤と言いますけども、遠藤圭一って俳優知ってますか。
18:41あ、いや、もちろんです。
18:43ああ、あの、お礼なんですよ。
18:45あっ!
18:46初めまして。
18:47それで、個人的にこれ何年かかけて、ずっと脚本を書いてて、これ別に誰かに頼まれてるとかじゃなくて。
19:02印刷会社には一人で赴いた。
19:05すいません、今回。
19:06ああ、すいません。
19:07物々しきつまんで。
19:08うん。
19:13あっ、すごい。
19:16例えば、こういうのって読めます?
19:19そうですね。
19:21大体は読めるかと思います。
19:24はい。
19:25はい。
19:28そして、待望のものが届いた。
19:39表紙からこだわっていた。
19:42撮影現場で誕生日のサプライズ。
19:57ありがとうございます。
19:58遠藤圭一は64歳になった。
19:59ありがとうございます。
20:00そして、あの脚本を売り込む日が来た。
20:12待っているのは、旧地のドラマプロデューサーだ。
20:17ドラマプロデューサーだ。
20:23あっ、来ました。
20:26すいません。
20:27お待たせしました。
20:28すいません。
20:29すいません。
20:30すいません。
20:31失礼します。
20:32ごちそうです。
20:33ごちそうです。
20:34お疲れ様です。
20:35お疲れ様です。
20:36お疲れ様です。
20:37忙しいです。
20:38忙しいだからね。
20:39お疲れ様です。
20:42印刷したんです。
20:43え?
20:449冊目。
20:45カト。
20:46何処でした?
20:47タイトルは?
20:48そうだよね。
20:49コピー現金と言うタイトルかと思ってね。
20:51そんなドラマだろう。
20:52内山さんとやりたいのはまず大事ですけど、
20:57ダメだった場合に、そこ違う所持っていかなきゃいけないので、
21:01その辺は…
21:02触らせて。
21:03はい。
21:04触らせて。
21:09テーマみたいなものはいるんですか。
21:12信じるとか、信じるとか、愛し抜くってやる。信じ抜く、愛し抜くとか。
21:23最終的にどこかでキュンってくる作品が好きなので。
21:28ロマンチスト。
21:31ロマンチスト。
21:33こんな話したことないから。
21:377年かけて完成させた、大家族のサスペンスドラム。
21:44言い過ぎなく能弁になっていた。
21:48やっぱ俺、こういうの作るのが好きなんだなと思って。
21:548年間、ほぼ毎日のように考えてきた作品なので。
22:00自分の中に世界があるのね。
22:04いや、でもそれまで折れないで帰ったのはすごいです。
22:10港中で見ちゃうから。
22:12本当に経緯を申します。
22:14ありがとうございます。
22:15ありがとうございます。
22:16確かにありがとうございます。
22:17じゃあ、連絡待ってます。
22:19連絡します。必ず。
22:21我が子のような脚本を託し、きっぽうを待った。
22:32脚本を売り込んでから数週間後、遠藤から連絡があった。
22:39どうやらすぐに採用という話にはならなかったようだ。
22:48事務所に訪ねると、プロデューサーからの感想を読んでくれた。
22:54まずはとても面白かったです。
22:57日常にそんな奇跡は起こらないけれど、小さな事件や感動や成長は必ずあると信じさせてくれる物語でした。
23:08ただ、現段階でドラマ化するのは難しいとのこと。
23:15まさこさんが今まで脚本について閉ざしていた口を初めて開いた。
23:23ずっと夢の実現っていう楽しいものをうちに秘めて日々過ごしていたんだなっていう。
23:34そうね、夢っていうかそれないと。
23:41その中に入ってると喜びでいられるって感じなのかな。
23:47物を作る。
23:50喜びの中に入ってられるのが好きなのかもしれないんだよね。
23:57後日、また動画が届いた。
24:04また一からコツコツコツコツ直して、再度また持ち込んでみたいと思います。
24:12大好きだから、ものづくりを諦めない。
24:19今ならわかる。熱心に自撮りを送ってきたのは、情熱大陸を一緒に作りたかったからなのだと。
24:27次回の情熱大陸は皮膚科医、かばしまけんじ。
24:42すごい。
24:43皮膚って誰にとっても重要な造物ですかね。
24:47単なる皮じゃなくて。
24:48次回のThe industries。
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