- 6 週間前
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ショートトランスクリプション
00:00おはようございます
00:30ユキ
00:32おはようございます
00:37おはよう
00:38一緒にピアノ室まで行こうか
00:41いえいいんです
00:44一人で行きますから
00:46そうか
00:46おはようございます
00:54おはようございます
00:59おはよう
01:03皆様おはようございます
01:07大津先生だ
01:09大津先生おはようございます
01:14おはよう
01:16おはようございます
01:18ちょっと皆さん
01:22三つ子と大津先生
01:23日本ピアノコンクールが終わったら結婚するのよ
01:26本当ですね
01:28昨日学長のお父様がおっしゃったの
01:30きたわよ
01:32きたきた
01:34おはようございます
01:37おはようございます
01:39あんたが大学やあずま家にいられるのも
01:42二週間後の日本ピアノコンクールまでよ
01:45よくにピアノの教育も受けてないあんたが
01:48あずま音楽大学ピアノ科ピカイチのピアニスト
01:51三つ子に勝てるわけがないんだから
01:54あんたは亡くなったゆきひこう兄様の娘なんかじゃない
01:57真っ赤な偽物
01:59コンクールに負けたら
02:01あずま家の財産も大津先生もさっさと諦めて北海道へ帰ることね
02:06わかった?
02:08学長のお父様も本当にいいこと言ってくださったわ
02:11あなた日本ピアノコンクールで三つ子さんと五分に渡り合おうなんておこがわしいわよ
02:17失礼よ
02:18身の程を知ることね
02:19そうよ
02:20偽物なら偽物らしく今のうちにコンクールを辞退したら
02:25その通りよ
02:26あなたプリンセスの三つ子さんと張り合って大津先生の花嫁に立候補するつもり
02:30とんでもない思い上がりね
02:32今のうちにさっさと荷物まとめて北海道へ帰りなさいよ
02:35偽物のくせに厚かれしいわ
02:37酒種のくせにずるずるしいわね
02:39あきれて物も言えないよ
02:40あたしはあつの駅さん
02:47堂々とコンクールに出て堂々と戦ってやる
02:50文句あるか
02:52なんだなんだてめえら
02:54寄ってたかって雪をどうする気だよ
02:56また雪をいびってたね
02:58いい加減にしなよ
02:59思い上がりをたしなめたって当然でしょ
03:01この子ったらコンクールに優勝したら
03:04大津先生と結婚しろと言われていい気になってるんですもの
03:07え?何やて
03:08誰がそんなこと
03:09学長さんがそうおっしゃったの
03:11ミツコさんか野川ゆきか
03:13日本ピアノコンクールに勝った方を大津先生と結婚させて
03:16将来その二人に東音楽大学を任せたいって
03:19ゆきさん
03:21学長さん本当にそう言ったの?
03:24ええ
03:24もしコンクールに勝ったら大津先生と
03:28ゆきさんは大津先生の前から消えてもらうわ
03:33これであんたあのおついすましてミツコとゴムゴムの勝負だよ
03:36そうだよ
03:37みなしごだったあんたが一躍名門東家の御礼女
03:40東音楽大学の本当のプリンセスになれるんだ
03:43ゆき
03:44チャンスだよチャンス
03:46あなたは私コンクールではフェアに戦うつもり
03:52必ず優勝してあなたのような偽物今度こそ私は大津先生の前から消えてもらうわ
03:58わかったわね
04:00行きましょう
04:07ダメだよゆきじっとしてなきゃ
04:09恥ずかしくない?恥ずかしくない?
04:11照れない照れない
04:13ほらじっとして
04:14ほらなかなかと思うんやな
04:17いかすよゆき
04:20かわいいよ
04:21よーにおせるがな
04:23ほんとほんと
04:24かわいい
04:25おつ先生とお似合いや
04:27ははは
04:28たたかた
04:29たたかた
04:31たたかた
04:33たたかた
04:34たたかた
04:35たたかた
04:37たたかた
04:39たたかた
04:41たたかた
04:42たたかた
04:44たたた
04:45たたた
04:46たた
04:47たた
04:48たた
04:49やめろバカサギは
04:50日本ピアノコンクールの課題曲は結婚更新曲じゃない
04:56ショパンの革命だ
04:59わかってるだろ
05:00はい
05:01はい
05:02いいか
05:04日本ピアノコンクールまであと2週間しかない
05:08みんな悔いのないようにコンクールの優勝を目指して力いっぱい練習しろよ
05:14はい
05:15はい
05:16さあ
05:17ショパンの革命のレッスンやろう
05:19野川ゆき
05:21お前まず引いてみろ
05:23はい
05:25はい
05:26はい
05:27はい
05:28はい
05:29はい
05:30はい
05:31はい
05:32はい
05:33officials
05:34ね
05:35こういった
05:38ん
05:40ん
05:42ん
05:44ん
05:46ん
05:48ん
05:50ん
05:52ん
05:54ん
06:00ん
06:02ん
06:04いやのが主任教授の先生
06:06俺が聞いたところによると大津構造って男はあんたたちの大学経営は金儲け主義だとケチをつけた男
06:14あんたたちが反対するにもかかわらず特待生制度を作った男じゃねーか
06:20そんな男がミスコさんと結婚したら一体あずま音楽大学はどうなるんだよ
06:24心配はいらないね
06:26ミスコは家式で利好な女だ
06:29貴族的で特待生が大嫌いだ
06:32私たちは影でうまく糸を引いたら
06:35ミスコは亭主の大津構造を丸め込んで
06:38特待生制度なんかやめさせるぞ
06:41でも万が一ミスコがあの偽物の雪にコンクールで負けたらどうなるの
06:47大津女教授とあの娘が結婚してお父様の後を継いだら
06:51はずま家の財産はおろかあずま音楽大学も雪と大津の自由になってしまう
06:57そんな心配なら野川雪をコンクールに出さなきゃいいじゃないか
07:01これは雪をコンクールから締め出せば締めたもんだが
07:04刑事さんそんな甘い手があるのかね
07:07それじゃお二人の力を借りるか
07:10野川雪をピアノコンクールから締め出すためにな
07:13すぎたねえシンデレラ
07:25このでっけいサロンででっけいピアノを弾いてやけにご機嫌
07:31デイブに幸せそうじゃねえか
07:34何を言いたいんですか
07:37人間の幸せなんてそう長くは続かれ
07:40一寸先は闇って言うからな
07:43今お前はご暗くの中で嬉しがってるが
07:46明日は地獄に落ちるかもしれねえんだ
07:48針の山、血の池の中でひんひん鳴いてるかもしれねえんだよ
07:53立ったで、この薄ぎたね死んでるな
07:56今度俺とお前があるのは
07:58地獄の中かもしれねえな
08:00楽しみに待ってるぜ
08:06はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは
08:12おはようございます
08:18おはようございます
08:20今日は久育先生、ドーツ先生の連談ね
08:22そうね、楽しみね
08:42これがうつなずぴぴょうのおたり股は3人でひく連談だ
08:46この連談はお互いの意味がぴったり合うと
08:48一人でひくより豊かなハーモニー、美しいアンサンブルが生まれる
08:52昔から名ピアニストたちがこの連談を試み
08:56多くの名曲が作られた
09:03今私と大津授業所が弾いたのが
09:05連談の傑作シューベルトの軍隊行進曲第1番
09:09これを午後の授業で一般学生の代表と
09:14特大生の代表を2人で長よく弾いてもらいたい
09:17へぇー
09:19一般学生の代表は?
09:21それはもちろんミツコさんです
09:23私たちのプリンセスですもの
09:25ミツコさんに決まってます
09:26あるよね、ミツコさんよ
09:29特大生の代表は?
09:31特大生の代表?
09:32えぇ、何だろう
09:34学長が日本ピアノコンクールで優勝を期待していらっしゃる
09:39野川ゆきくんかな
09:41野川ゆき、あんたしかいないよ
09:43そうそう、ゆきは特大生のプリンセスだからね
09:45よーし、よーし、では私が弾いた低い方の音をミツコさん
09:52大津くんの弾いた高い方の音を
09:57野川くんに弾いてごらん
10:00ゆき!
10:01頑張るなよ
10:02頑張りね
10:03引いてね
10:04大丈夫
10:05大丈夫
10:06ゆき
10:13ゆき
10:14はい
10:15お前は東家のお手伝いだ
10:19音楽大学の売店へ行って
10:23これと同じものを買ってこい
10:25これは?
10:27ひげ剃り用の髪剃りの肌は全部使ってしまった
10:31私はおしゃれでね
10:33いちいち二度ひげを剃らないと気持ちが悪い
10:37買ったらすぐ臨庁室へ届ける
10:40はい
10:41わかりました
10:42はい
11:05あ
11:06このカミサリの肌は?
11:09この髪剃りの肌は?
11:13あの、すいません。
11:15この髪剃りの肌ください。
11:17600円ね。
11:22ユキです。
11:26失礼します。
11:29買ってきました。
11:31そこに置いておいてくれ。
11:33はい。
11:39わー。
11:55ミツコは、シューベルトの軍隊行進局の低い方をひふむ。
12:01四小節目にたたくのは、このキーだ。
12:05ミツコはこの木を叩くのは
12:10第16小説目
12:14それまでに大騒ぎすればよ
12:19ミツコさんと野川行くの連談なんて聞き物よね
12:27どうなるのかしらミツコさんについていけるのかしら
12:30さあシューベルトの軍隊行進局第1番の連談だ
12:38ミツコ野川行くん始めてくれ
12:42お願いします
12:44こちらこそ
13:00現場の間に何が光るものがある
13:13神サビの刃
13:17神サビの刃
13:19誰だ
13:25誰がこんなことをやったんだ
13:27誰がやったんだ
13:30私は昔
13:32ヨーロッパの音楽コンクールでこれと同じ事件を見た
13:36優勝候補と目されたその我がい女性ピアニストは
13:41ライバルがキーの間に仕込んだ紙剃りな方
13:45上から力いっぱい叩いて
13:50指をちぎれんばかりに切った
13:52血は白いキーの上にパッと飛び散り
13:55そのピアニストは凄まじい悲鳴とともに死神した
14:00結局その金髪の少女は
14:05神サビの刃で指の神経まで切ってしまっている
14:08傷が治っても指を動かすことができない
14:11つまりピアニストとしての命を絶たれてしまったのだ
14:15となるとこれは単なる障害事件じゃない
14:17この神サビの刃一枚で
14:19一人のピアニストが殺されてしまったの
14:23この神サビの刃は
14:36ミツコが引くキーの間に挟まれていた
14:39私が早く発見して止めたから助かったら
14:42どんどん引き進んで第16小説まで行ったら
14:46ミツコの指がこのカミソリの刃を叩く
14:50そしたらこの子の指は深く切れて
14:53二度とピアニストは聞けなくなるんだ
14:55誰だ
14:57ピアニストアズマミツコを殺そうとしたのは
15:01恐ろしい
15:03ミツコ!
15:05救急車!
15:06救急車!
15:07救急車!
15:09ミツコ!
15:11ミツコ!
15:12ミツコ!
15:13救急車!
15:15ミツコ!
15:18ミツコ!
15:19ミツコ!
15:20ミツコ!
15:21ミツコ!
15:22ミツコ!
15:23ミツコ!
15:24ミツコ!
15:25ミツコ!
15:26ミツコ!
15:27ミツコ!
15:28ミツコ!
15:29ミツコ!
15:30ミツコ!
15:31ミツコ!
15:32ミツコ!
15:33ミツコ!
15:34ミツコ!
15:35警察はどうしてこんなに長くユキを調べているんですか
15:38それは
15:39あの子がピアノのキーにカミソリの刃を弾かれた疑いがあるからだ
15:43バカバカしい!
15:44僕はユキに会いますよ
15:45ダメを入っちゃ取り調べ中なんだから
15:47どいてください
15:48ユキ!
15:49ユキ!
15:50ユキ!
15:51ユキ!
15:52ユキ!
15:53ユキ!
15:55ユキ!
15:56。
15:57ミツコ!
15:59ミツコの心にを抜いてごめんぱくぱくって
16:01ピアノにカミソリの刃をしかけない
16:06るんだよ開いてくれ 私何もしてないんです本当に何も
16:13全然信じてください わかってるお前があんま卑怯なことするはずがない
16:19とんでもない間違いださあ来るんだ
16:22ええええええええ
16:30お前は学長のおじいさんから日本ピアノコンクールに優勝したらあずま家の孫として認めてやる
16:39大津公道との結婚も許すそう言われて舞い上がった あずま家の財産
16:45そして憧れの先生との結婚 お前にとってはボンと正月が一緒に来たような話だからな
16:52ところがお前のライバルあずま人子がいるかにお前がピアノコンクールには絶対に 優勝的
16:59そこでお前がピアノの中にこの紙剃りを仕込んでミスコの指を切りピアノコンクールに出場さ せないようにしようとした
17:08そうだろう いいえ違います私がやったんじゃありません
17:13やまれ お前のカバンの中にあった紙剃りの刃のケースが何よりの証拠だ
17:19ほら見てみろ ピアノのキーに仕込まれた歯とこれと全く同じだ
17:26どうして?どうして紙剃りの刃が私のバッグの中に?
17:32とぼけるな!
17:34お前が大学の売店で買った紙剃りの刃だ!
17:38売店のおばさんがはっきり証言した!
17:41それはピアノコ主任教授のアスマ・シタユキ先生に頼まれて買って 先生に渡したんです!
17:47ところがシタユキ先生は お前に紙剃りの刃を買えと頼んだり
17:52紙剃りをもらった覚えはねえさ
17:55そんな!
17:56お前はアズマ家の長男 アズマユキヒコの娘だと言い張って
18:00アズマ家の財産を目当てに乗り込んできた偽者だ!
18:05鬼刑事の俺がいくら締め上げても しぶとく泥を剥がない涼しい小娘だからだ!
18:11しかし今度ばかりは色と欲に目がくらんでいる 冒頭疾風を出したな!
18:18私は偽者さんない!本物よ!
18:21いや偽者だ!偽者だ!偽者だからやったんだ!
18:24偽者じゃピアノコンクールに勝てていくのだ!
18:27どうしたたしの言うことを信じないのよ!
18:30あの紙剃りの刃はヒサユキ先生が!
18:34お前はヒサユキ先生が!
18:45証人がいるわよ!あの人が見てたんだ!
18:49私がヒサユキ先生から 紙剃りの刃を変えて頼まれたの!
18:53あの人が見てたの?
18:55誰だ?誰だあの人って!
18:58あんたか!私の父親だって言い張ってる!あの人よ!
19:02何だと?
19:04この男が!
19:06そう!この人です!
19:08こいつはお前の親父じゃねえか!
19:10こんな奴に証言させても娘をかばって いい加減なことばかり言うだけだ!
19:15第一な!肉親の証言はサトもケンジさんも認めねえよ!
19:21私の父親はアツマユキヒコ!アツマユキヒコです!
19:25この人じゃありません!
19:27ケンジさん!この人を探し出して聞いてください!
19:30ヒサユキ先生が紙剃りの刃を私に買わせたことがはっきりしますから!
19:35いや!これはお前の父親だ!お前の親父だよ!
19:39今更こんな奴を探してもしょうがねえ!
19:42私を返してください!お願い!
19:45日本ピアノコンクールまであと2週間!2週間しかないんです!
19:50それまで私ピアノを弾いて弾いて弾きまくらないと!
19:54うるせえ!これだけの証拠が揃ってだ!
19:57ケンジさんも基礎に踏み切って!
19:59お前は家庭裁判所から少年寄送りだ!
20:02ピアノコンクールランが出れるはずがねえだろ!諦めるんだな!
20:07ピアノコンクールランが出てきました!
20:22野川幸との面会、特別に許可するよ!
20:28ありがとうございます!
20:30先生!確かにその男の人が見てました!
20:35そうか!その人がお前と久幸先生が会ってるところを見たんだな!
20:40はい!
20:41ユキ!その人はどこにいる?どうすれば会えるんだ?
20:45その人、千歳空港のロビーで私にこう言ったんです!
20:50もし追い詰められてどうしようもなくなったら
20:53俺をお前の部屋の窓にもするんだ!
20:58俺が助けに行く!
21:06分かった!赤いハンカチを窓の外へ出しておけば、その男が来るんだな!
21:12はい!
21:13そのハンカチはどこにある?
21:15私の部屋の机の中です!
21:18よし!俺は必ずその赤いハンカチの人に会って、お前の無実を証明してもらう!
21:24そして、お前をここから助け出す!
21:27安心して待ってろ!
21:29でも先生!
21:30このまま、何日もピアノの練習ができなかったら、どんどん腕が落ちて…
21:34日本ピアノコンクールの入賞なんてとても無意です!
21:41私を一流ピアニストにしたかったお父さんの夢!
21:47私を本物の集め息にしたかったお母さんの願い!
21:51もう、どっちも叶えられません!
21:54バカ!
21:56これくらいのことで参るな!
21:58死んだお父さんとお母さんが泣くぞ!
22:01でも…
22:02ユキ!
22:03ショパンはな、祖国から遠く離れて、戦火に包まれた古国ポーランドや、愛する家族のために戦えなかった。
22:13その悲しみや苦しみ、生きどおりを、革命という曲に叩きつけた。
22:19ピアノが弾けない、コンクール目指して戦えない今のお前は、そのショパンと同じだ!
22:26ショパンと同じ?
22:28そうだ!
22:29ショパンの悲しみや苦しみが分かったら、お前は、素晴らしい革命が弾けるぞ!
22:36先生!
22:38壁でも床でも、ピアノの代わりに叩きまくれ!
22:42心の中で革命を歌って、口ずさんで、指を動かすんだ。
22:49ユキ!
22:50どんなことがあっても、負けるんじゃない!
22:54分かりました!
22:56私、やります!
22:58もう、弱音なんか吐きません!
23:02よし!
23:12お前、薄ぎ溜めシンデレラ!
23:24とうとう極楽の東家から、鉄棒子の地獄の中には落っこちてきたな!
23:30どこだ、居心地は!
23:32こんな絵がいくら叩いて練習しても、コンクールには出れやしねえよ!無駄な努力だ!
23:39おい!
23:41もう午後8時だ!静かにしろ!
23:45刑事さん!
23:48どうして午後8時に出てくるんですか?
23:51いつものように、夜中の12時にしてください!
23:54それまで、ピアノの練習を続けますから!
23:58商売!
24:03これじゃ、明日からまた夜中の12時に会おうぜ!
24:07ご視聴ありがとうございました!
24:36ミツコ!
24:37パパでしょ!ピアノのキーの間にカミソリの刃を挟んだの!
24:41いや、あれはな!
24:43私に嘘は言わないで!
24:47ああ、私がやった!
24:51娘のお前をコンクールに勝たせるためだ!
24:54そう、そうよ、ミツコ!
24:56ほっといたって、私がコンクールに勝つのに!
25:00どうして馬鹿なことを!
25:01確かにお前は勝つ!
25:03しかしない、ミツコ!
25:05私とおばさんは毎日、万が一のことを考えて!
25:08どんなことがあったって、私は偽物野川勇気なんかに負けないわ!
25:13どうして自分の娘を信じてくれないの?
25:16本当に情けない、パパとおば様ね!
25:19許せないわ!
25:20ミツコ!
25:21何よ、パパ!
25:23子供のためなら、道に落ちてる小枝でさえ、つまずいて転ぶんじゃないかと思って取り除く!
25:30それが親というものだ!
25:34子供のためなら、
25:36税悪の見栄えもつかなくなってしまうんだ!
25:41お前はそんなパパを訴えるか?
25:43警察には言わないわ!
25:45パパやおば様の手に手錠なんかかけさせたくないから!
25:49おい、ミツコ!
25:57どう考えてもさ、あの心の優しいユキちゃんが、髪袖の歯でお前の指を切る!
26:05そんな残酷なこと、考えるわけないよな!
26:09俺、いろいろ考えてみたんだけど、怪しいな、親父のやつ!
26:16フルスタイルはね、パパを疑う証拠がどこにあるの?
26:19撃ちこぼれは黙ってくださいよ!
26:21痛い!
26:22痛い!
26:23痛い!
26:24痛い!
26:28痛い!
26:29本当には妹ながら、なんて気の強い奴だ!
26:35先生!
26:36野々木君、ユキの部屋へ行こう!
26:39何ですか、先生!
26:40何ですか、先生!
26:46あれの人、来ました!
26:47赤いハンカチ!
26:48先生!
26:49これでしょう!
26:50野々木君!
26:51このハンカチを窓の外に吊るしたら、きっとその男が現れる!
26:58この部屋で朝から晩まで見張ってくれないか!
27:01やりますよ、先生!
27:03ユキちゃんのためなら、たとえ火の中、水の中!
27:07野々木君、頼むよ!
27:10任せてください!
27:11任せてください!
27:20あんた!
27:21主任教授の親父や、理事長のおばちゃんと組んで、
27:25ユキを落とし入れたんだろう!
27:26はっきり言いなよ!
27:27え?
27:28私を、どうする気?
27:30あたいは今でこそこの大学でステラガにピアノを習ってるけどさ、
27:34昔川崎だとシーッとは名の乗ったスケバンさ、
27:37男とタイマを張っても負けたことがねえんだよ!
27:40本当のこと言えよ!
27:42見つかって!
27:43大阪の震災橋界隈じゃん、ちょっとした顔やったんやだよ!
27:47なめたらあかんで!
27:49ユキをはめたやろ!
27:50あたしだち、ただの洗面の娘じゃないよ!
27:53地元の浅草じゃ、一番のおけんばだったんだ!
27:56ユキのためだったら、なんだっけんだからな!
27:59こっちも仙台で散々引っ張らかってたんだ!
28:02弁歌とピアノが大好き!
28:05あたいの血が騒ぐんだよ!
28:07あなたたち、あたしをおどかして?
28:10ユキを助けるためや!
28:11本気やで!
28:12そうなんだよ!
28:13え?
28:14本当のことは飽きなよ!
28:15ミシコさん!
28:16今度の事件は、あんたたちの仕方に決まってるわ!
28:19ねえ、正直に言ってよ!
28:21あずま家の人間がそんなことやるもんですか!
28:24馬鹿にしないで!
28:25てめえらが雪をはめたんだ!
28:27てめえにあいてえのかよ!
28:29やれるもんならやってみなさいよ!
28:31そのロープやパイプで、あたしを叩きなさいよ!
28:35ミシコさん!
28:36あなたたち、ミシコさんに何するの?
28:39ミシコさん、この人たちの脅しを一人で跳ねつけるなんて偉いわ!
28:42あなたたち、ミシコさんに指一本でも触れたら承知しないから!
28:45なに!?
28:47じゃあ、まっすぐな!
28:48今度は、私たちが会えてよ!
28:49さあ、やってごらんなさいよ!
28:50たたいてみなさいよ!
28:51さあ、やったな!
28:52さあ、やったな!
28:53さあ、やったな!
28:54さあ、やったな!
28:55さあ、やったな!
28:56さあ、やったな!
28:57さあ、やったな!
28:58さあ、やったな!
28:59ほんとにユキってこと同じね!
29:00韓国で、はじしらずで!
29:01あなたたちも、私たちをロープやパイプでたたえて、
29:03一人残らず、警察の入院場に入るといいんだわ!
29:05ほんとだ!
29:06そうなったら、お出したり!
29:07ユキって偽物も、あなたたちのら猫も、
29:09みんないなくなってくれたら、この大学も元のように静かになるわ!
29:13さあ、やったな!
29:14さあ、やったな!
29:15早くやったな!
29:16早くやったな!
29:17早くやったな!
29:18早くやったな!
29:19早くやったな!
29:20この野郎!
29:21言わしておけば、ユキになるよかった!
29:23やったな!
29:24なにやってるな!バカ!
29:26やめろ!
29:27今度こんな真似をやったら、その制服を引っ張らして、
29:31この音楽大学から叩き出すぞ!
29:34お前たちは揃って!
29:37せっかく俺が作った特待生制度をぶっ壊す気か!
29:41あたしたち、なんとかユキを助けてくって!
29:44ユキのことは俺に任せろと言ったはずだ!
29:46でしゃばるな!
29:47引っ込んでろ!
29:50ユキはな、誘致場の中で、ピアノはなくても、
29:54一人で必死に革命の練習をしてるんだ!
29:58暴れるほど力が余ってるんだな!
30:00ユキのように、脇目も振らずにピアノを弾け!
30:03分かったか?
30:05はい!
30:06ユキのように、赤い奴隷の中で、
30:09ユキのように見つけたら、
30:11ユキのように、ラブレの中で、
30:13マジネの中の中で、
30:15朝から、
30:16ユキのように、
30:17ユキのように、
30:18反対に伝わってくれ!
30:20おい
30:23薄ぎだねえシンデレラ
30:26今はきっかり
30:29夜中の12時だ
30:31おい
30:34お前が待ってるのはこの男
30:36お前の親父だろ
30:38親父の証言は
30:41役に立たねって言ったはずだ
30:43それにな
30:44この男がのこのこと警察にやってきたら
30:47俺が締め上げて
30:48お前の父親だということを泥を吐かしてやる
30:52そしたらたちまちお前は偽物
30:53東幸彦の娘じゃないということが
30:55はっきりするわけだ
30:57たとえこの豚木から出られるようなことになっても
30:59お前は東家から叩き出されるんだ
31:02日本ピアノコンクールなんか出るやしねえよ
31:04刑事さん
31:06あなたは本当に
31:08ピアノに紙製の刃を挟んだ犯人は
31:11私だと思ってるんですか
31:12ああ
31:12それがどうした
31:14何の罪もない人間を捕まえて
31:17得意になってるなんて
31:19偉そうにひげなんか生やして威張ってるけど
31:22あんたこそ偽物
31:23偽物検事さん
31:24私
31:27どんなことをしても日本ピアノコンクールに出るんだから
31:30練習の邪魔するな
31:32さっさと消えろ
31:33リザメラケンジ
31:34出て行け
31:36出て行け
31:37出て行け
31:38それじゃまた明日
31:42夜中の12時が
31:44次だねえシンデレラ
31:48また来るぜ
31:50ハハハハハハハハ
31:54ご視聴ありがとうございました
32:24ご視聴ありがとうございました
32:54やっとあなたに会えましたね
32:56どうしたらユキは助かるんだ
33:00あずば音楽大学の校内でピアノ科の主任教授
33:04あずば久幸先生が
33:06ユキにカミソリの歯を買うように頼んだ
33:09あなたはその二人を見てるはずです
33:13あなたの見た通りだな
33:16カミソリの歯をユキに買わせたのは
33:19久幸先生だとはっきり分かります
33:21警察で証言して
33:24ユキを助けてやってくれませんか
33:26いやそれはできない
33:28これは自分の身分を明かすわけにはいかないんだ
33:32どうしてできないんです
33:34あなたは一体誰なんです
33:37何者なんですか
33:40もし
33:43あの刑事の言うように
33:45あなたがユキの父親だったら
33:47どうして自分の娘を助けないんです
33:50君は何か
33:52私が自分の娘をあずば雪に仕立てて
33:57あずば家の財産を狙ってる
33:59そう思ってるのか
34:02そうは思いませんが
34:03今ユキを助けられるのは
34:06あなただけなんです
34:08警察で証言してください
34:11ユキを助けられるのは私だけじゃない
34:16もう一人いる
34:17もう一人
34:18いる
34:19そうだ
34:20ピアノ科の主任教授とユキが会っているのを見ていたのは
34:25私だけじゃない
34:28もう一人いるんだ
34:31それは誰ですか
34:32あずま
34:34ミツコだよ
34:36あずまミツコ
34:37主任教授の娘だ
34:41ユキを助けたかったら
34:43あずまミツコを警察に連れて行って証言させろ
34:46大津先生
34:50一体何のご用ですね
34:53事件の日
34:54君がここで何を見たか
34:56正直に言ってくれないか
34:58君の指を傷つけるためにピアノに挟まれた髪剃りの刃
35:06ユキが自分で買ったと警察は決めつけているが本当は違う
35:12ユキは君のお父さんに頼まれて大学の売店に買いに行ったんだ
35:16ミツコ君
35:18ここで君が見た事実を警察へ行って話してくれないか
35:22留置場の中で苦しんでいるユキを助け出してくれ
35:27いえ
35:28私は何も見ていません
35:31ミツコ君
35:32君が警察で事実を話したら
35:35今度は君のお父さんが刑事に連行される
35:38あずま家や
35:40あずま音楽大学にも傷がつく
35:42君があずま家の娘として
35:44お父さんをかばい
35:45家や学校の名誉を守りたい気持ちはよくわかるが
35:49このまま放っておいたら
35:52ユキはピアニストにも
35:53あずまユキにもなれない
35:55頼むよ
35:58あの罪のない子を助けてやってくれ
36:01でも私本当に何も見ていません
36:04本当だな
36:07ええ
36:08本当です
36:10どうか
36:11わかった
36:12それなら警察で行って
36:15ユキの前で行ってくれ
36:17何も見なかったと
36:19あいつが納得するまではっきり言ってくれ
36:22ミツコさん
36:34こんなに血まめができるほど
36:40壁や床をピアノのキートを持って叩いたのか
36:43ユキ
36:44ものすごい練習をしたな
36:46先生
36:48早く留置所から出て本物のピアノが弾きたい
36:52赤いハンカチの人に会ってくれたんですか
36:55あああった
36:56それで
36:58確かにあの人は君と久幸先生が会ってるのを見ていた
37:02しかし見ていたのはあの人だけじゃない
37:05このミツコ君も見ていたんだ
37:08ミツコさんも
37:10いいえ
37:11私何も見てないわ
37:13ミツコさん
37:15本当に本当に何も見なかったんですか
37:18本当よ
37:19大津先生
37:21私帰ります
37:22待って
37:24待ってください
37:25ミツコさんは初めて会った時から
37:29とても私には厳しくて何度も喧嘩をしたけど
37:32でも私
37:34綺麗で上品なミツコさんにいつも憧れていたんです
37:39プリンセスっていう言葉がぴったりの人だって
37:43ミツコさんはやっぱりアズマ家で生まれて育った人
37:47キリッとして堂々としていて
37:51本当に素晴らしい人
37:53私もミツコさんのようになりたい
37:56そう思って努力しましたけど
37:59私はやっぱり北海道で生まれて
38:03漁師さんにもまれて育った人間です
38:06とてもミツコさんのような美しい人柄にはなりません
38:10ピアノだって同じです
38:14ミツコさんのピアノは美しくって
38:17上品でテクニックは完全
38:19私ミツコさんに負けまいと思って
38:23指に血まめができるまで練習しましたけど
38:27やっぱり私のピアノは乱暴で
38:31ガサツでミスタッチだらけ
38:34日本ピアノコンクールで優勝を争っても
38:37とても勝てるとは思えません
38:39でも私ミツコさんと一緒に戦える
38:44そう思っただけで
38:46とても嬉しかったんですけど
38:48このままではそれも夢夢です
38:53本当にミツコさんはピアノでも人柄でも
38:57最高のプリンセスです
38:59でもそのプリンセスが
39:03お父さんをかばうために嘘をつくなんて
39:07プリンセスっていつも綺麗で堂々としているんでしょう
39:11嘘をつくなんて汚いこと絶対にしないんでしょう
39:16ミツコさん
39:18本当のプリンセスになってください
39:20綺麗で立派なプリンセスになってください
39:25お願いします
39:26ミツコさん
39:27お願いします
39:28分かったわ
39:32私はプリンセス
39:34プリンセスよ
39:35言いましょう
39:36ケンジさんの前で何もかも
39:38私見ました
39:43聞きました
39:44私の父があなたにカミソリの歯を買うように
39:47頼んでいるところを
39:49ミツコさん
39:50黙っていてごめんなさい
39:53私の父を許してくれる
39:55ええ
39:56私
39:58日本ピアノコンクールに出られたら
40:02もう満足なんです
40:03コンクールで
40:05お父さんが優勝した時と同じ課題曲
40:08ショパンの革命を弾くことができたら
40:11もうそれだけで
40:12ミツコさん
40:14ありがとう
40:15本当にありがとう
40:18ありがとう
40:20ありがとう
40:20肝心要のところを
40:32自分の娘に見られていて
40:34しかも当人が全然気がつかないとは
40:37あんたも情けない男だね
40:40とてもじゃないが
40:42安心して手なんてくれねえよ
40:44ケンジさん
40:46どうなるんだね私は
40:49ミツコお嬢ちゃんの証言で
40:51あんたを逮捕するところだったが
40:53しかしその点
40:55俺も抜かれはない
40:56担当のケンジさんに散々吹き込んどいたよ
40:59音楽大学の中で起こった軽視な事件で
41:02しかも学生や卒業生から
41:04どっと基礎猶予の単眼書が出てるってね
41:08あんたもどうやら
41:11基礎を免れそうだ
41:13そうか
41:14それを聞いて安心したい
41:17ところで伊勢役先生
41:18あんた学長代理
41:21ピアノ科主任教授の地位を利用して
41:24かなり悪どいことをやってるそうだな
41:27悪どいこと
41:28何のことだ
41:30俺もケンジのくせに
41:33悪どいことが大好きでね
41:35まあ似た者同士
41:37これからもお互いに持ちつもたれつ
41:40現って仲良く付き合いましょうや
41:43パパ
41:48二度とユキってこの前で
41:50私に恥を欠かさないで
41:52そんなことまたやったら
41:54私はずまけから飛び出すから
41:56やっぱり俺いいことやったんだな
41:58パパ
41:59パパ
42:00少しは反省した
42:00黙ってろ
42:02落ちくぼれのくせにいい気になるだ
42:05親に説教できるからか
42:08おめでとう
42:23よかったね
42:24よかった
42:24ずいぶん心配したよ
42:26ほんまによう辛抱したな
42:28ユキ、これからは日本ピアノコンクールに向かって、一着戦を!
42:33一着戦!
42:36ありがとう、皆さん。
42:39龍一の七日と違って、本当に自由って素晴らしい。
42:45サラがある。
42:47ダイチがある。
42:49友達がいる。
42:52先生がいる。
42:54これが自由ね。
42:56最高だ気分!
42:58自由を楽しむのも、日本ピアノコンクールまでよ。
43:06私、龍一場の中で、ちまめだらけのあなたの指を見て、本気で戦う決心をしたの。
43:13絶対に負けない。
43:15絶対にあなたには渡さない。
43:17コンクールの優勝も、大地先生も。
43:19私も負けない。
43:26きっとコンクールで優勝してみせる。
43:29あずの駅になってみせる。
43:31そして、大地先生と。
43:33ゆずき、熱水が始まるよ。
43:39やあ。
43:40おはよう。
43:41先生、おはようございます。
43:43おはようございます。
43:44さあ、ショパンの革命を引きまくるぞ。
43:50ゆずが戻ってきたから、がんばろう!
43:53プルキャー!
43:54日本ピアノコンクールまであと10日だ。
43:56がんばれよ。
43:57あたいたち、虹猫もがんばるよ。
43:58ついてやろう。
44:00がんばろう!
44:01がんばろう!
44:03がんばろう!
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