- 5 か月前
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ショートトランスクリプション
00:00第1話 花がいっぱい
00:18まるでお花畑みたい
00:20何の花は?
00:24広下様か?
00:25薔薇の花は横山様か?
00:30今日はお父様の誕生日パーティー
00:42今日はお父様の誕生日パーティー
00:55日本最高の音楽家や音楽評論家の皆さんがお集まりになるんですからね
00:59グラスやお皿
01:01失礼のないようにピカピカに磨き上げてよ
01:03はい
01:05おばさまこのドレスを見て
01:07おじいさまの代理でパリの音楽祭に行ったママが送ってくださったのよ
01:12どう?
01:14お姉さまがパリから?
01:16いくらしたのかしら?
01:18やっぱりお高いものは違うわね
01:20そうね
01:21素敵です
01:22最高です
01:24ミスコ
01:26パパ
01:27今日のパーティーには
01:28日本ピアノコンクールの審査員の方々もお見えになる
01:32コンクールで優勝するのは
01:34名門東家の一人娘
01:37東美津子だってことを
01:39俺きれきに印象付ける絶好のチャンスだ
01:42自分がパーティーの主役だと思って
01:45精一杯皆さんをおもてなししなさい
01:48はい、パパ
01:50任せて
01:52お父様の誕生パーティーが始まったら
01:55台所から一歩も出ちゃダメよ
01:57いいこと?
01:58あんたはお父様の長男
02:00東ゆき彦の娘と名乗ってこの東家に乗り込んできたけど
02:03実は真っ赤な偽物
02:05偽物がパーティーの席をうろうろして
02:08スキャンダルのもとになったら大変ですからね
02:11わかった?
02:12絶対に誕生パーティーの席に出ちゃダメよ
02:16どうしてゆきちゃんがおじいさんの誕生パーティーに出ちゃいけないんだ
02:20頭くるな
02:21同じ孫なのに
02:23片方はキンギラ銀の服着てパーティーへ
02:25片方はエプロン姿でしけた台所に閉じこもってる
02:29こんな不公平
02:31俺許せないで
02:32許せないで
02:50オッツ先生がいらしたわ
02:51いらしたわ
03:06オッツ先生
03:07お待ちしておりました
03:09いらっしゃいませ
03:10さ、サロンの方へ
03:11ユキさん、この服着てよ、この服
03:21待ってき
03:25でも、信之さん、どうしてこの服?
03:27いいから着ろよ
03:29こいつを着て、おじいさんの誕生パーティーに出るんだよ
03:31パーティーへ?
03:33あんなに出るなって言われたのに、あたし叱られちゃいます
03:39君のお父さん、ユキヒコイさんの代わりに出ると思えばいいんだよ
03:43お父さんの代わりに?
03:45ユキヒコイさんは、おじいさんの長男だ
03:47もし生きてたら、きっと出席するよ
03:51君やその代理さ
03:53ほら、来て来て
03:55さあ、来た来た
03:57カパーティー
03:59おめでとうございます
04:05ありがとう
04:07各も多数の皆さんが
04:09私の誕生日のパーティーにご出席くださって
04:13誠に感謝に絶えません
04:16皆さんの、このご好意に応える方法はたった一つ
04:22今年こそ、私が創立した
04:26東音楽大学から
04:28日本ピアノコンクールの優勝者を出して
04:32私の音楽教育の正しさを
04:35皆さんにお見せすることです
04:39おじい様、お誕生日おめでとうございます
04:42私、おじい様のたった一人の後継ぎとして
04:45きっと日本ピアノコンクールに優勝
04:47おじい様の願いを叶えてみせます
04:49そうか
04:51今日はお誕生日のプレゼントとして
04:53コンクールの課題曲
04:55ショパンの革命を弾かせていただきます
04:57ああ、弾いてくれ
04:59弾いてくれ
05:00はい
05:01ご視聴ありがとうございました
05:03ご視聴ありがとうございました
05:05ご視聴ありがとうございました
05:07ご視聴ありがとうございました
05:09お会いしましょう
05:11ニスコ
05:17ミスコ!うまくいこうとするな!
05:32革命は力だ!日常だ!
05:47さあ!ビグビグしない!堂々と!
06:06さあ!堂々!
06:17私の服!リアリング!ネックレスまで!
06:24彼女に服を貸してやるなんて親切だね、君も!
06:29さあ、行きま!ほら!さあさあさあ!
06:36学長さん、お誕生日おめでとうございます!
06:41ああ、お前何を思っているんだ?
06:46お父さんの写真と日記、そして、楽譜です。
06:51そんなものを持っていてどうするつもりだ?
06:54ゆきい子さんの娘だといいぐらい好きか?
06:56いいえ、そんな!
07:00学長さんの誕生日のパーティーに、死んだお父さんを出してあげたくて。
07:05それで、お父さんの写真と、
07:09畳の日記と楽譜を。
07:17ゆきひこの日記か。
07:20書いてあることは、どうせ父親の私に対する恨みだろう。
07:24違うんです。それだけじゃありません。
07:30この日記に、どんなことが書いてあるか。
07:34学長さん、聞いてください。
07:38昭和三十九年、十二月二十三日。
07:45外は、相変わらずの吹雪。
07:48フミコとアズマ家を出てから、ちょうど半年になる。
07:52病に倒れて以来、フミコには苦労のかけっぱなしだ。
07:56我々の結婚を認めないで、アズマ家から追い出し、
08:00私とフミコをこんなに苦しめている父が憎い。
08:04しかし、それとは裏腹に、心の底で、私は芸術家の父を尊敬し、愛している。
08:13衰弱しきった私の体には、北海道の冬は辛く厳しい。
08:19自分の命もそう長くはない。
08:22と思うと、せめてもう一度、もう一度だけ、父に会いたい。
08:29父の前でピアノを弾きたい。
08:32この曲を、父の前で弾いてみて。
08:41その曲とは、お父さんが、私の送ってくれた、この曲です。
08:48そうか。
08:50ユキ、弾いてみろ。
08:53はい。
08:59お父さん。
09:29ご視聴ありがとうございました。
09:41ご視聴ありがとうございました。
09:45ご視聴ありがとうございました
10:15ピアノの腕はまだまだだが
10:20指に心がこもっている
10:23偽物のくせにパーティーに出て
10:34雪彦二様の娘だなんて
10:36日記を見せたりピアノを弾いたり
10:38第一あなたとんでもない泥棒ね
10:41泥棒
10:42このイヤリングもこのネックレスも
10:46この服もみんな私のものよ
10:49さあ外して
10:51そして
10:53脱いでよ
11:00脱いでよ
11:03おい何をするんですか
11:05この服は俺が着せたんだよ
11:07ユキさんが勝手に来たんじゃないんだ
11:09見せ物の泥棒猫
11:11おい
11:12みつこ
11:13なんてことするんだよ
11:14お兄様もひどい人
11:16パパやおばさまがどんなに怒ってるか
11:19来てちょうだい
11:20なんだよ俺パパとおばさんが苦手なんだよ
11:24うるさいわね
11:25うんと叱られなさいよ
11:26おい
11:27さあ兄様来て
11:28やめろよ
11:29早く
11:30ゆきいこさんの日記とこの額預かっとく
11:38何をするんですか
11:40返してください
11:41これはみんな私のお父さんの大事な形見なんです
11:45うるせえ
11:46このノートの字はお前が書いたんだな
11:48お前の字だな
11:49そうです
11:51この三つともちょっと借りとくぞ
11:54この三つともちょっと借りとくぞ
11:56このノートの字はお前が書いたんだな
11:59お前の字だな
12:01そうです
12:02この三つともちょっと借りとくぞ
12:06一つともちょっと借りとくぞ
12:21筆跡鑑定の結果
12:24楽譜の生まれるという字と
12:28ノートの生まれるという字は
12:31同じ人間の字ですが
12:35日記は全く別の人間の字ですね
12:38ふーん
12:41この娘が東家の亡くなった長男
12:48ゆきひこ氏の娘だと言い張るたった一つの証拠は
12:52この楽譜に書かれた文字が
12:55生まれ来る我が子に捧ぐゆきひこ
12:58お前は確か
13:00俺は父親のゆきひこさんが
13:02生まれ来る我が子
13:04つまりお前にあてて書いたそう言ったな
13:06はい
13:08ああ言った間違いない
13:10ところがそれが大違い
13:13お嘘だ
13:14え、お嘘?
13:15お嘘ですね
13:16ああ、嘘も嘘
13:17この娘の真っ赤な嘘だ
13:19この日記の字は
13:22東ゆきひこさんが書いた字だ
13:25この楽譜の字は全く違う人間が書いた
13:29じゃあ誰が書いたの
13:31この大学ノートを書いた人間
13:35つまり野川ゆき
13:37お前が書いたの
13:38お前が自分の手で生まれ来る我が子に捧ぐゆきひこ
13:42そう書いたの
13:43そうだな
13:44はい
13:46私が書きました
13:49お父さんの字を招いて
13:51すいません
13:53申し訳ありません
13:55許してください
13:57とうとう泥を吐いたが
14:00なぜお前がこんな小細工をやったのか
14:03そんなことは分かりきった話だ
14:05東ゆきひこの娘に見せかけて
14:08東家の財産を乗っ取るために
14:10まことししやから証拠を作ったんだよ
14:12そんなつもりで書いたんじゃありません
14:15うるせい
14:16誰にこんな知恵をつけられた
14:18お前の死んだお袋か
14:20それとも
14:21いつの父親に知恵をつけられたのか
14:24どうなんだ
14:26いい違います
14:29みんな違うんです
14:31私はただ
14:33お父様
14:34これでよくお分かりになったでしょ
14:36この娘
14:38ゆきひこお兄様の娘どころか
14:40お父様の財産を狙うとんでもない詐欺師
14:43真っ赤な偽物よ
14:44学長の誕生パーティーの時に
14:47ゆきひこさんの日記を見せべらかして
14:49本物らしく見せたつもりだろうが
14:52いい気になるととんだボロが出るもんだな
14:55おい偽物
14:57さっさと泥を這いちまえ
14:59赤ねえと
15:01手錠をかけて処理ひょっぴくぞ
15:03臭いメシをたっぷり食わして
15:05とことに締め上げてやる
15:08手錠?
15:10だけんじゃねえ
15:12罪もねえのに
15:14どうして手錠なんかかけるんだよ
15:16どうしてしょっぴくんだよ
15:18私は何にもやっちゃいねえ
15:21何にも悪いことなんてやっちゃいねえ
15:23おい
15:24その字を偽造しておいて
15:25ただで済むと思ってるのが
15:27阿部がゆきひこの娘になりすまして
15:29あずばけの財産を乗っ取るつもりで
15:31あれを変えたとすると
15:33刑法159条
15:35四分所偽造
15:363か月以上
15:385年以下の懲役を食う立派な犯罪だ
15:41さあ
15:42ささと吐くんだ
15:43どうしてもはかねえなら
15:45手錠をかけて処理食っぴくぞ
15:47ぶた箱に叩き込んでやる
15:49わしの目の前で手錠をかけるな
15:53父様
15:54父様
15:55父様
15:56大丈夫
15:57父様
15:58父様
15:59父様
16:00父様
16:01父様
16:02何したんだお前は
16:132
16:22警察に追われるなんて何が起こったんやろ
16:24絶対何かの間違いよ
16:25そうだよ
16:26おっ先生
16:27先生
16:28てかが来て地真の子でゆきを探してきたよ
16:30そうか
16:31ここにも来たか
16:32はい
16:33ゆきから何か連絡はなかったか
16:35先生
16:36先生
16:37ゆきさん
16:38どうして死んだお父さんの字を真似て
16:39偽の署名なんかしたんですか
16:41俺にもわからないわからないが きっと何かの事情があるはずだ
16:46俺は雪を信じる お前たちも友達なら雪を信じろ
16:51もちろん雪を信じてる なあみんな
16:54だけど今頃何してるんやろ 雪のことだ
16:59あいつはどこにいても必ず俺に連絡してくる 俺はそれを信じてます
17:04失敗するぞ
17:09大事件が起きたのよ大事件何よいいから早く早く 一体何よ
17:14野川雪のことよ 怖かった
17:18ページさんが手錠を出したらあの子いきなりパッと逃げて
17:25どこの逃げ足のすごい早さ 何で顔負けよ
17:28じゃあ警察に追われてるの 動物中の犯罪者なのね
17:32ページさんがはっきり言ってたわ 自分所偽造は立派な犯罪
17:37かまったら3ヶ月以上5年以下の懲役で って
17:40えええええええええ
17:43やっぱり人子さんのおっしゃってた通り あの野川雪見つものの詐欺師だったのね
17:48雪が詐欺師 犯罪者
17:51ひどいこと言ってないさ
17:53ユキはうちら特待生のプリンセスやね そのプリンセスを侮辱する機会
17:57ユキは悪いことなんかやってないよ 絶対に立つの間違いさ
18:02しかしとこれ以上目 これ以上雪を確認しやがったらぶっ飛ばすよ
18:06ダメダメ ダメダメよ
18:09また喧嘩をして暴力を振るったら 今度こそ特待生全員が退学よ
18:13ここは我慢しなきっちゃう ヤッシーちゃん
18:19これからドッジボールをする みんな位置につけ
18:23はい
18:24はい
18:26はい
18:31はい
18:32はい
18:33はい
18:34あ
18:35あ
18:36喧嘩で暴力ふるったら退学だ けどさ
18:38スポーツならいくらやつけたって文句言われないよ
18:40れないよせやせや お嬢さん連中をむっちゃくちゃに叩きのめして雪の敵を打ったらえないの
18:47うん頑張ろう ファイトアーン
18:51じゃあ始めるぞ
19:00よくも雪を詐欺して呼んでくれたね
19:05いいいい!.
19:15大ファイアー
19:18てめぇわかんないのか 雪は詐欺してねー
19:25いいっ
19:27だ
19:30大社とは何や!
19:34警察に追われていたら、きっとに判断だよ!
19:39警察が間違ってんのよ!
19:43呼びの悪い野良猫ばっかり!我慢できないか?
19:47野良猫の強さ、見ててやるよ!
19:51やったー!雪やったぞー!雪!
19:54皆さん、頑張りますよ!
19:56えい!目の辺の5連丁目!
20:01みなさん、タイトよ!
20:04雪、行くぞ!
20:08野良猫!
20:11このボール、受けてみな!
20:18雪、見てろ!
20:21雪、やってるな!
20:23雪の代わり!
20:26雪、やるぞー!
20:29雪の敵!
20:31行けろ!
20:33殲滅にしてやるから、雪!
20:36さぁ、雪!あと2人!
20:39しっかり!
20:41おー!もうすぐ殲滅さー!
20:44おー!
20:46おー!
20:48あと1人だぞー!
20:50おー!
20:51イツコさん、ファイト!
20:53雪の敵、おー!
20:54おー!
20:55おー!
20:56おー!
20:57おー!
20:58雪を閉めやらせて!
21:01えい!
21:03えい!
21:05雪の敵め!
21:08あ!
21:10え!
21:12雪の敵、おー!
21:14ん
21:20いー
21:28とって雪の敵を取ってやったんだもう彼方 息になって騒ぎなさいよ今頃野川行き警察に捕まってるんじゃない
21:36何やってん スポーツは最後までスポーツだ
21:40喧嘩は許さないぞ
21:44ん
21:52雪です どうして連絡してこないんだ
21:58ユキカー 3つくん
22:02入ってもよろしいかしら 何のようだこの時間に
22:08先生私今までピアノはテクニックだけが大事だと思ってましたけど エネルギーや体力力強さや激しさこそ大切だとおっしゃる先生に感心しました
22:20私 大胆で夢のある先生についていきます
22:24君 そんなことを言うためにわざわざ僕のマンションに
22:28いいえそれだけじゃありません 先生
22:32野河幸さんが現れて私生まれて初めて嫉妬心を感じました それではっきりとわかったんです
22:40私は大津先生を心から愛している 先生先生は私がお嫌いですか
22:48いや 美人で上品な人だと思ってるよ
22:54ああああああああ ああああああ
23:01もしもし大津ですが もしもし
23:06もしもし あの
23:09野川雪ですけど 大津先生
23:12私 三津子よ
23:14これ以上大津先生にご迷惑をかけないでちょうだい
23:17ええええええええ 今の電話雪からだろう
23:23そうです
23:24三津子くん 雪は刑事に追われて僕に助けを求めてきたんだ
23:29それをどうして
23:31分かってます でも私
23:33先生が好きだからどうしても切りたくなって仕方がなかったんです
23:37しかし君のやり方はフェアじゃない
23:40僕は嫌いだね 先生には女の気持ちがわからないんですわ
23:45先生 野川雪はやっぱり偽物です
23:48私 どんなことをしても大津先生の心の中からあの子を追い出してみせますから
24:06ん
24:15ああ 今日のドッジボールちょっと張り切りすぎてしもたわ
24:24雪の敵 雪の敵表
24:27思いっきり あのお嬢さん連中にボールぶつけたら
24:31つい力が入ってしもて
24:33でも 雪さんが心配ね
24:35この2月の寒い夜 どこを逃げ待ってんのかしら
24:39ほんと心配だよ
24:40もしもし
24:43え? あんた雪?
24:46雪なの? 今どこにいるのさ
24:49私 今 絹田の緑地公園に隠れているの
24:53はい どこにいってこ me
24:56ご視聴ありがとうございました
24:59ほんと心配ながら
25:00細かくdenんでくる
25:02火を消すと
25:03火がつけません
25:04火がつけます
25:05火それによって火がつけます
25:07火がつけます
25:08火はつけない
25:10火で火がつけたら
25:11火がつけます
25:12火がつけます
25:14火のようだ
25:15火がつけます
25:16火がつけます
25:17火がつけません
25:21火がつけます
25:22火がつけてほんとおやんかし
25:23ご視聴ありがとうございました
25:53ご視聴ありがとうございました
26:23ありがとう
26:24さあ 乗った乗った
26:28さあ 早く乗るんだよ
26:30ゆき
26:32このヘルメットさえ被ってたら
26:34警察の連中だって 寮の連中だって
26:36全然あんただって気が付かないよ
26:38さあ 行かだゆき
26:39うちとさえこで作ったラーメン おいしいやろ
27:05うん おいしい
27:07何倍でもお借りしたらいいで
27:09まだ行さん 作ってあるからな
27:12ありがとう
27:13私 皆さんにはっきり言うけど
27:17私文書偽造なんて恐ろしいこと全然やっていないんです
27:22私がお父さんの字を真似て生まれ来る我が子に捧ぐ
27:27ゆきひこって書いたのは
27:29実は いいんだよゆき
27:32何も言わなくったって
27:33そうや
27:34私たちはあんたを信じてる
27:35間違ってるのは警察さ
27:36でもゆきさん
27:38どうしておつ先生に電話しなかったの
27:40先生 あんたからの電話
27:42ととも待ってたのに
27:44先生には電話しました
27:45でも 美津子さん
27:48美津子さんが電話に出て
27:50迷惑かけるなって言ったから
27:52何だって
27:53あの美津子が先生のマンションに
27:56ゆきが逃げ回ってるときに
27:58先生のマンションに潜り込む
28:00美津子も美津子
28:01平気で部屋に倒す大地先生も大地先生だよ
28:03そうだよ
28:04誰とも許せない
28:06よし
28:07もう大地先生なら勝手にしない
28:09あたりたちの力だけで
28:10ゆきをかくまおうよ
28:12そうだよ
28:12そうやけど今日理事長が言うとったやないの
28:15もしゆきをかくまおうたら
28:17うちらも捕まるって
28:18あんなのどうしよう
28:20逃亡法上犯人言いとく
28:22なんと言われたって
28:23ちっとも驚かないわ
28:25でも
28:26私のために
28:27皆さんに
28:28迷惑がかかると
28:30いいんだよゆき
28:31友達って何か知ってる?
28:34なんでもないとき仲良く付き合うのは
28:36ただの遊び仲間
28:38いざってとき
28:39困ったとき
28:40命がけで
28:41本気で助けようのが
28:43本当の友達ってもんさ
28:45ゆき
28:46あたりたちに友達じゃなかったの?
28:50ありがとうみなさん
28:53私
28:53このお礼に
28:55いつかきっと
28:56一流ピアニストになって
28:58皆さんお友達に
28:59すっごいご恩返しをします
29:02よくいった
29:03楽しみ
29:05恩返しばっかりで
29:07顔が大切な先生
29:09いいか
29:14ショパンの革命は
29:16何度も言う通り
29:18先生
29:20ショパンの革命の話は
29:22もう聞き飽きました
29:24ショパンの恋愛なら
29:25興味あるけどさ
29:26何?
29:27ショパンと
29:28ジョルジュ・サンドとの
29:29ロマンス
29:30聞かせてほしいんや
29:32恋の都パリで
29:34二人が毎晩何をやったか
29:36ついでに大津先生も夜
29:39マンションで何をやってるか
29:41話してもらいたいね
29:42それ聞きてー
29:43お前たち教室の外で立ってろ
29:59お前たち教室の外で立ってろ
30:02もうお津先生のレッスンなんて
30:03こっちからお困りだよ
30:04コマンションに入れてさ
30:06おい
30:07ユキはどこにいる
30:09知ってるはずだ
30:11答えろ
30:13知らないね
30:15ユキがどこにいるか
30:16知ってるはずないだろ
30:17本当にユキの行方を知らなければ
30:20お前たちはもっともっと
30:22心配するはずだ
30:23ユキは
30:25お前たちの大事な友達だからな
30:27みんな平気ではしゃいでいるのは
30:30ユキを寮にかくばっているからな
30:33そうだろ
30:34違うんだ
30:35かくばってなんかいないよ
30:37お前たちが
30:38なぜ俺に反抗するのか
30:40その理由もわかってる
30:44ユキから聞いたんだろ
30:46あの子が
30:47俺のマンションに電話したら
30:49ミツコくんが出て
30:50俺に迷惑をかけるなと切った
30:52そそくらしいお前たちは
30:55すぐ考えた
30:57大津公造って冷たい奴
31:01ひどいやつ
31:02許せないってな
31:03そうだろ
31:05そうだろ
31:08いいか
31:10野田はユキには確かに才能はある
31:13しかし
31:14俺のレストを受けないと
31:16日本ピアノコンクールには優勝できない
31:19お前たちは
31:20ユキを隠し通して
31:22あの子をコンクールで落選させたいのか
31:25それでもユキの友達なのか
31:28友達なのか
31:31先生
31:32わかりました
31:33ユキさんは寮にいます
31:35不適されて申し訳ありませんでした
31:38すいませんでした
31:40私たちが間違ってました
31:42ごめんなさい
31:43ごめんなさい
31:44すいませんでした
31:45ごめんなさい
32:08ひどい目にあったな
32:10ユキ
32:13先生
32:14私
32:15東家のザーさんが欲しいために
32:17死んだお父さんの血を真似て
32:19あんなことを書いたんじゃないんです
32:21違うんです
32:23全然違うんです
32:25どう違うんだ
32:27私のお父さん
32:30私が生まれたとき
32:32もう死んでました
32:33だから私
32:36他の子供みたいに
32:38お父さんに可愛がられたり
32:39甘えたりしたことは一度もなかったんです
32:42私はとっても寂しかった
32:45私はとっても寂しかった
32:48それで
32:49子供の時から
32:50お父さんが作ったあの曲を
32:53毎日毎日
32:54学校の音楽室で弾いて
32:57自分を慰めていたんです
33:00そして
33:02毎日弾いてるうちに
33:03なんだかあの曲は
33:05お父さんが私のために作ってくれたような気がしてきて
33:09いいえ
33:10絶対にそうだ
33:11そうに違いない
33:13そう思って
33:15夢中でお父さんの字を真似て
33:17生まれ来る我が子に捧ぐ
33:19ゆきひこ
33:20と楽譜に書いたんだな
33:22毎日その字を見つめていると
33:27写真でしか知らないお父さんの顔が
33:30生きているように
33:32私に優しく笑いかけて話しかけてきて
33:35私も
33:37お父さんに甘えたり
33:39話しかけたりして
33:41とても楽しくピアノが弾けたんです
33:44わかったよお前の気持ちは
33:46じゃあ
33:47どうして逃げたりしたんだ
33:49怖かったんです
33:51刑事さんが手錠なんか出したから
33:53ただ恐ろしくって
33:57でも先生
33:59日本ピアノコンクールがどんどん迫ってきて
34:02もっともっと
34:04山の練習をしなくちゃいけないのに
34:07ただに寝待ってたら
34:09先生
34:10私どうしたらいいんですか?
34:12とにかく
34:13このようにいたら特大生たちに迷惑がかかる
34:16俺のマンションへ行くんだ
34:19俺の部屋のピアノで
34:20コンクールの課題曲
34:22ショパンの革命のレッスンをやろう
34:25でも
34:26そんなことしたら
34:27今度は先生に迷惑が
34:29どんなことになろうと
34:31俺は平気だ
34:33きっと切り抜けてみせる
34:35ユキ
34:37お前はただ
34:38ピアノのことだけ考えろ
34:39みんな忘れて練習するんだ
34:42先生
34:44先生
34:45元気を出せ
34:47ユキ
34:48はい
34:49ユキ
34:50そこをもっと歌え
34:54感情を込めて
34:55もっと盛り上げろ
34:57もっと盛り上げろ
34:59ユキ
35:01そこをもっと歌え
35:02感情を込めて
35:03もっと盛り上げろ
35:05そこをもっと盛り上げろ
35:11ユキ
35:13そこをもっと歌え
35:14感情を込めて
35:15もっと盛り上げろ
35:17ユキ
35:27そうだ
35:28この調子だ
35:29ユキ
35:30忘れるだよ
35:31ユキ
35:37パパ
35:39ユキって子本当にそれ恐ろしいわ
35:41警察から追われてるのに
35:43ずずしく大津先生のマイションに潜り込んで
35:45ピアノのレッスンまで受けてるのよ
35:47本当か
35:49あの娘は大津君のマイションにいるのか
35:52いよいよ偽物のシンデレラに
35:55とどめを刺すときがきましたね
35:57行きますか
35:58よし
36:08イスコ
36:09なぜケイジのユキの居所を教えた
36:13あの子は憎いから
36:15捕まえさせたいのか
36:17おじい様
36:18私大津先生が大好きで
36:20将来結婚したいと思ってました
36:23ところがあの野川ゆきって子が現れて
36:25大津先生を自分のものにしようとしてるんです
36:29おじい様
36:30私も東家の娘よ
36:32誇りがあるわ
36:34どんなことをしても
36:36先生をゆきって子には渡さない
36:38きっと私のものにしてみせる
36:40それだけよ
36:47もっと激しく
36:50もっとダイナミックに
36:57先生
36:59ごめんなさい
37:01どなたです
37:02私だ
37:03しじり教授の東家だ
37:08大津君
37:09どう開けろ
37:10とうとう捕まえたぞ
37:12この薄ぎたねえ死んでねえな
37:14生まれくる我が子に捧ぐ
37:29ゆきひこ
37:31ゆきひこ
37:32この字は確かにお父さんの日記の字を真似て
37:37私が書いたんです
37:39本当に悪いことをしました
37:41申し訳ありません
37:43今更謝ったって遅いわよ
37:46でもそれは
37:48私を
37:49東ゆきひこの娘に見せかけるためじゃありません
37:52そんな必要はないんです
37:54私は
37:55東ゆきひこの本当の娘なんですから
37:58嘘をつけ
38:00お前の本当の望みは
38:01この東家の財産をいただくことだ
38:04財産?
38:06財産のことなんか
38:07全然考えたことがありません
38:09学長さん
38:10信じてください
38:11いや
38:12お前は財産を狙ってるんだ
38:14しぶといズーズーしい小娘だからな
38:17刑事さん
38:19ゆきが財産を狙ってる証拠はあるんですか
38:22証拠?
38:23そうです
38:24証拠です
38:25証拠なんて
38:27証拠なんて
38:28この娘を影で操ってる男
38:30この娘の実の父親
38:32この男さえ捕まえて泥を吐かせりゃ
38:35いくらでも手に入るさ
38:36しかし
38:37まだこの男を捕まえてはいない
38:39泥も吐かしていない
38:41となると
38:42ゆきが財産を狙ってる証拠は全くないわけだ
38:45全くないわけだ
38:46何を言いたいんだね君は
38:48財産を狙わない人間は
38:50いくら他人の名前を書いても
38:52私文書偽造
38:54私文書偽造の罪にはならない
38:56そうですね刑事さん
38:58ゆきのやったことは
39:00私文書偽造ではない
39:02ただの落書き
39:03いたずら書きと同じで
39:04全く罪にならない
39:06刑事さん
39:08あんたはそれを知りながら
39:10あずま家の人間と組んでゆきを脅かし
39:12このあずま家から追い出そうとした
39:15公務員の刑事がそんなことをしてもいいんですか
39:18よし
39:19ゆきがあずま家の財産を狙って乗り込んできた
39:22偽物だって証拠を
39:24がっぽり集めて
39:25皆さんの目の前にずらっと並べてやるよ
39:32学長
39:33これでゆきがゆきひこさんの字を真似て書いても
39:37全く悪意がなかった
39:39それがはっきりわかったでしょう
39:41よーくわかった
39:44しかしゆきが本物かどうかまだわしには判断できん
39:48ゆき
39:50今までどおりお手伝いとして
39:53このあずま家に住んで音楽大学へ通え
39:56大津君
39:58ゆきが日本ピアノコンクールで優勝できると思うか
40:03その可能性は十分にあります
40:06十分にあります
40:08きさいくん
40:09みつこに優勝する力はあるのか
40:12ええそれはもちろん
40:14大津君
40:17私とケイさんが小さい時から
40:19英才教育を施したみつこです
40:22必ず優勝します
40:24どうぞご安心を
40:25両方とも自身がある
40:27この二人のどちらかが優勝すると言うんだな
40:31よーし
40:34わかった
40:35大津君
40:37君のご両親は私の非常に親しい友人だったが
40:41不幸にして君は六歳の時に
40:44お二人とも交通事故で亡くなってしまった
40:47それから私は自分の息子のように君を育てて
40:52一流ピアニストにした
40:54学長
40:56そのご恩はよくわかっています
40:58学長を本当の父親と思って深く感謝しています
41:03だったらわしのわがままを聴いてくれ
41:06日本ピアノコンクールで
41:08みつこが優勝したらみつこと結婚してくれ
41:11ゆきが優勝したらゆきと結婚しろ
41:15そして将来はわしの後を継いで
41:18東音楽大学を盛り立つでくれんか
41:22学長
41:24学長
41:26大津君
41:27わしの命もそう長くはない
41:31いろいろ考えてこう決心した
41:33無茶な要求かもしれんが
41:36承知してくれんか
41:40学長のお気持ちはよくわかりました
41:43考えさせてください
41:45そうか
41:47おじいさま
41:48私必ずコンクールに優勝して
41:51おじいさまの夢を叶えてみせます
41:53ゆき
41:56お前は
41:58はい
41:59私
42:00死に物狂いで頑張ります
42:02頑張ります
42:12私が
42:14この私が
42:15美津子さんと同じ立場で
42:17日本ピアノコンクールで優勝争ったり
42:21大津先生と
42:22まるで夢みたい
42:24まるで夢みたい
42:25ん
42:27ん
42:28ん
42:29おい
42:42薄着食べシンデレラ
42:43お前はコンクールに出て
42:45水工場ちゃんと張り合って
42:47大津構造を取り合う気だろうが
42:49とんでもない話だ
42:50お前はそんなごみ分じゃねえよ
42:53どうして
42:54おい
42:55本当にコンクールに出られると思ってる
42:58コンクールには絶対出られねえよ
43:01コンクールの前に
43:03俺がお前が偽物だという証拠を掴んで
43:06この屋敷から放り出してやる
43:07お前が夢中になっている王子様
43:10大津先生もお前の目の前からパッと消えちまうんだ
43:13いくらはどかされたって平気
43:18あんたの言うことなんか何も信じないから
43:22そうかい
43:23じゃあいつまでもバカな夢を見続けるんだな
43:26この杉田ねえ死んでるな
43:28負けるもんか
43:37絶対に負けないから
43:39何が何でもコンクールに出てやる
43:43コンクールで優勝して
43:45私は安妻幸彦の本物の娘
43:48安妻幸だとみんなに認めさせてやる
43:52それからきっと
43:55きっとうち先生と
43:57ご視聴ありがとうございました
44:14ご視聴ありがとうございました