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ショートトランスクリプション
00:00第1話 日本航空
00:30第1話 日本航空506便 帝国11時40分発 東京行きはただいまから搭乗手続きを受けたまわります
00:39いらっしゃいませ 東京まで2人お願いします
00:48ご予約はお取りでございましたでしょうか 506便お願いします
00:52はい 足し込まりました
00:53日本航空939便 沖縄駅の日東全国が日本一周ツアーを参加の皆様にお渡り申し上げます
01:05日本航空出発3番カウンターにお集まりくださいませ
01:11俺は今まで影からそっとお前を見守ってきたが
01:14この北海道で例の刑事が俺の存在を知った
01:17東京へ帰ったらきっと
01:19刑事や東家の連中がお前を締め上げて
01:23俺の正体を突き止めようとするだろう
01:26でも
01:26あなたはお母さんが死ぬ間際に突然現れて
01:30どこの誰か私にも全然わからないんです
01:33いくら聞かれたって答えようがないでしょう
01:36それでいい
01:38どんなに締め上がられてもしぶとく黙り通して
01:41東音楽大学の学長の孫として
01:44天才ピアニスト東雪彦の娘として
01:48東家を継ぐんだ
01:50どうして私が東家
01:52もし追い詰められてどうしようもなくなったら
01:54これを
01:57お前の部屋の窓に起こすんだ
01:59俺が助けに行く
02:02お前の部屋の窓に起こすんだ
02:07お前の部屋の窓に起こすんだ
02:09お前の部屋の窓に起こすんだ
02:11おはようございます
02:25今日はコンクール局のテストよ
02:27学長のおじいちゃんにテストされるなんて
02:33ビビっちゃうよな
02:34ほんまやで
02:35ドキドキしちゃう
02:37緊張するわ
02:38学長さんのテストなんて
02:39コンクール局のテスト怖いわね
02:41私に当たったらどうしよう
02:43おはようございます
02:47おはよう
02:48大津君
02:53コンクール局を始めてくれ
02:55はい
02:55学生たちがどの程度
02:58ショパンの革命を弾けるようになったか
03:01自分の耳で確かめたいんだ
03:03はい
03:04最初に
03:06学長の前で弾くのは勇気がいる
03:08自信のあるやつはいるが
03:11まず特待生の野川由紀から始めたらいかがでしょう
03:15あなたのペアの学長もお聞きになりたいでしょう
03:17よし
03:20おい
03:22君柄だ
03:24はい
03:25はい
03:25ゆき
03:27ゆきがんばんしっかりね
03:29自信持って
03:30落ち着いてゆき
03:31大丈夫大丈夫
03:32ゆき
03:32ゆき
03:33戻りやったって
03:34いけるから
03:35しっかりね
03:36大丈夫だよ
03:37大丈夫大丈夫
03:38ゆき
03:38ゆき
03:39落ち着きや
03:40がんばって
03:43野川由紀
03:44目を閉じろ
03:45今
03:51ショパンの祖国ポーランドは火に包まれている
03:54爆発する大砲の弾丸
03:57燃え盛る家々
03:58逃げまどって泣き叫ぶ女子ども
04:01祖国を守るために革命の勇士たちが
04:05侵略する軍隊に立ち向かってバタバタと倒されている
04:09パリにいて共に戦えないショパン
04:11ただ悲しみと怒りにもた打ち回る
04:15これがショパンの革命だ
04:17ゆき
04:21ショパンの革命を引きます
04:39ご視聴ありがとうございました
05:09ご視聴ありがとうございました
05:39ご視聴ありがとうございました
06:09ダイナミックだ
06:10東美津子以下
06:12この大学には
06:14ピアノのうまい生徒は何人もいる
06:17しかしどれもきれいにまとまりすぎていて
06:20魅力はない
06:21久しぶりに自由でのびのびとした
06:25ピアノを聴かせてもらった
06:27ありがとうございます
06:29よかったな
06:31雪のクヤの最高
06:37最高
06:38最高
06:39最高
06:40最高
06:42最高
06:42最高
06:44ご視聴ありがとうございました
06:45ご視聴ありがとうございました
06:53ご視聴ありがとうございました
06:54いやいいか
06:55おかげなしに
06:56お父様やっぱりお熱が
06:57学長さん
06:58大丈夫ですか
06:59お前はアズマケも人間じゃない
07:00引っ越しろ
07:01ゆき
07:02ゆき
07:02おじいさま
07:04さあ参りましょう
07:04お風邪だったんですって
07:08お熱をしていらしたんですって
07:10大丈夫かしら
07:11学長も言った通り
07:18お前のピアノはまだまだ下手で
07:20話にならない
07:21テクニックはみつこくんの足元にも
07:24及ばないぞ
07:24はい
07:25分かってます
07:40なっちゃいない
07:40指がどんどん滑って転んでる
07:42滑って転ぶ
07:44お前は素早いが
07:46そそっかしいリスだ
07:47だからどんどん指使いが早くなって
07:50リズムを正確に刻めなくなるんだ
07:52こいつをマスターするには
07:54練習に練習を重ねるしかない
07:57さあ
07:58左手だけのトレーニングだ
08:00続けろ
08:01はい
08:10またそそっかしいリスになった
08:17テンポが早すぎる
08:18もう一度
08:19はい
08:21ゆき
08:35先生
08:36これくらい大丈夫です
08:38いいからじっとしていろ
08:39俺も無我夢中でピアノの練習をしてた頃は
08:5510本の指全部に巻いたくらいだ
08:58ありがとう先生
09:01今日のレッスンはここまでにしておく
09:09ゆき
09:10コンクールまであと1ヶ月しかない
09:13あずま家へ帰っても
09:15左手の練習を怠るな
09:17はい
09:20レッスンありがとうございました
09:22じゃあ明日
09:24ありがとうございました
09:26あなた大津先生に初恋ってわけ?
09:39のぼせないでね
09:40先生があなたのレッスンに熱心なのは
09:43特待生制度を成功させたいからよ
09:46教師と生徒というだけ
09:48男と女の関係じゃないわ
09:50世界的な天才ピアニスト
09:52大津先生にふさわしいのは
09:54名門あずま家で育ったこのあたくし
09:57北海道から出てきた田舎娘なんか問題がいいよ
10:00身の程を知ることね
10:16先生
10:16具合はいかがでしょうか
10:18熱はかなり高いですが
10:20単純な風邪です
10:22絶対安静を守られたらすぐ回復なさるでしょう
10:25冷たいタオルで冷やしてあげてください
10:28分かりました
10:29ではご大臣
10:29ありがとうございました
10:30来たわよ刑事が
10:39俺は刑事だ
10:42忙しいんだよ
10:44しょっちゅう呼び出されたんじゃかなわないね
10:47今日は私がお呼びしたんです
10:49あんたが
10:51野川由紀には父親らしい男はいるんでしょ
10:55早くその男を捕まえて父親だって白状させてください
10:59あの子はこの家からも東音楽大学からも出てってもらって
11:05日本ピアノコンクールに参加できないようにしなくちゃ
11:07もし優勝でもしたら大変なことになるわ
11:11しかしコンクールで優勝するのはお宅のお嬢さん
11:14三津子さんに決まってるんでしょ
11:17それもちろん三津子は野川由紀に負けるはずはないわ
11:20でも万が一
11:22万が一
11:23今日ちょっと学長があの娘のピアノを褒めたからって
11:28それは計算の取り越し苦労だ
11:30いいえ
11:31あの子は恐ろしいわ
11:33今だから言うけれど私
11:37初めてあの子のピアノを聴いた時
11:40ゾッとしたの
11:42テクニックはとても粗末だけれど
11:45何かすごいものがある
11:48もしあの子が優れた教師に出会って
11:54テクニックを磨いたらどうなるか
11:56コンクールまであと一ヶ月
11:59大津先生についてレッスンを重ねたら
12:02ひょっとして
12:02そう思った私
12:05心配で心配で
12:07コンクールの審査員は新しがり屋だ
12:10今日学長があの娘のピアノを褒めたように
12:13ピアノの上手下手よりは
12:15息の良さに飛びつく
12:18刑事さん
12:18なんとか早く
12:20ことは簡単さ
12:21あの娘を音楽大学に通わせない
12:24この屋敷に閉じ込めておいて
12:26ピアノは弾かせない
12:27そしたらあの娘
12:28どうすると思う
12:31困りに困って
12:32この男に助けを求めるよ
12:35こいつが乗り出してきたら
12:37俺がとっ捕まえて
12:39野川由紀の父親だということを自白させ
12:42小娘をこの屋敷からほっぽり出す
12:44それで万事解決だ
12:46で、でも
12:47どうやってあの子を屋敷に閉じ込めるの
12:50俺の知恵は金で買ってもらうぜ
12:55学長は40度近い熱を出して苦しんでいらっしゃる
13:14老人の風邪は怖い
13:17肺炎を起こしたらあっという間に死んでしまう
13:20お前に学長の看病を頼みたい
13:25はい
13:27喜んで
13:28学長もお前の看病を望んでいらっしゃる
13:34風が完全に治るまで
13:37音楽大学を休んで
13:3924時間月切りで看病してくれ
13:42大学を休んで
13:45でも
13:47コンクールはもうじきですし
13:49大学で大津先生のレッスンを受けないと
13:52お前は学長の命よりコンクールの方が大地か
13:55いいえ、そんな
13:56お前が本当に学長の孫なら
14:01命がけで看病するはずだが
14:03コンクールが近いとか
14:05大津助教授のレッスンがあるとか
14:08それを口実に断ると言うなら
14:10お前はやっぱり偽物だ
14:14いいえ、私は本物です
14:17だったら看病するのか
14:20学長は私のおじいさんです
14:24病気で苦しんでるのにほっとけません
14:27私、看病します
14:31きっと学長さんの風邪を治します
14:34そのかわり
14:36学長さんの看病の合間に
14:38あずま家のピアノでその練習だけはしたいんですけど
14:42ああ、いいと思う
14:44この屋敷にはピアノが三台もある
14:46好きなだけ弾くがいい
14:48ありがとうございます
14:50ありがとうございます
14:52ご視聴ありがとうございました
15:22ミツコ
15:27お前までピアノに会議をかけるのか
15:30パパもママもおばさんもお前も揃って
15:33ユキちゃんにピアノを弾かせないなんてあんまりだね
15:36なることは汚えよ
15:38他のピアノのことは知らないわ
15:40私はウスの間
15:43あの偽物に大事な自分のピアノを使わせたくないだけ
15:46それだけよ
15:52はぁ
15:57はぁ
15:59はぁ
16:01はぁ
16:03はぁ
16:06はぁ
16:09あの学長さんの熱少し下がりました
16:13またぶり返す恐れがある
16:15看病続けろ
16:16頼んだわよ
16:17お父様東家と東音楽大学の大黒柱なんだから
16:21大変だねユキちゃん
16:23行ってらっしゃいませ
16:25行ってらっしゃいませ
16:32さぁ
16:33学長さんが眠ってらっしゃる間に
16:35前手の練習
16:37練習だ
16:38さぁ
16:52Bjorn
16:55Bach
16:57ご視聴ありがとうございました
17:27はい、東ですか
17:43大津先生
17:46学長の風が全開するまで
17:48お前は看病のために学校を休む
17:51総主任教授の久幸先生から聞いたが
17:53本当か
17:57ええ、本当です
17:59私、一生懸命看病して
18:02一日も早く学長さんの風
18:04治してあげたいんです
18:06お前が心を込めて看病してあげたら
18:08学長の風もすぐに治る
18:10ただ
18:11ピアノの左手のトレーニング
18:13看病の合間にしっかりやってくれ
18:16分かったな
18:17はい
18:17はい
18:18ピアノの練習も一生懸命やります
18:22じゃあ先生
18:25バカ
18:32バカ
18:33バカ
18:34バカ野郎
18:35このうちにはピアノが3台もあるから
18:38好きなだけ弾いてもいいって言っといて
18:41死んでも人にピアノを弾かせない気なんだ
18:44どこまで人をコケにしたら気が済むんだ
18:47悔しい
18:50バカ野郎
19:04もし追い詰められてどうしようもなくなったら
19:06これをお前の部屋の窓に起こすんだ
19:11俺が助けに行く
19:14学長さんの風さえ治ったら
19:32すぐに大学に行ける
19:34大津先生のレッスンも受けられる
19:37ユキ
19:39あんな正体のわからない人を頼りにしてはダメ
19:43こんなことでへこたれてはダメよ
20:13ダメだ
20:26紙の鍵盤だと指が沈まないし
20:30ますます滑って転んじゃう
20:32全然うまく16ボンプが叩けない
20:35こんにちは
20:37こんにちは
20:38これから?
20:39え、特別レッスンなの
20:40本当?頑張ってね
20:41こんにちは
20:42こんにちは
20:43こんにちは
20:44こんにちは
20:45これから?
20:46え、特別レッスンなの
20:47本当?頑張ってね
20:48こんにちは
20:49こんにちは
20:50こんにちは
20:51こんにちは
20:52これから?
20:53え、特別レッスンなの
20:54本当?頑張ってね
20:55こんにちは
20:56こんにちは
20:57ドン
21:00ブレーズ
21:01あとは
21:02きめたち
21:03な、何です?
21:04エルキの友達、仲間なの
21:05夕木、今日でもう3日も大学出てこないけど
21:10学長の課程、まだ治らないんですか?
21:12なんか
21:13これ以上大学休んだらレッスン不足でさ
21:16ユキのコンクール優勝は全く絶望的になるんだよ
21:19そうだよ
21:20先生に心配してんだよね
21:21どうしてユキ一人に看病をつけるのさ
21:24病人は東音楽大学の学長さんじゃないか
21:27看護婦なんか2,3人当たるじゃんか
21:29そうだんだろ
21:30第一あんたのママの教授
21:32おばさんの女理事長
21:33妹のミツコ
21:34三人も女がいるんだろ
21:36代わり箱に看病したらどうなのさ
21:37それはごもっともなんですけど
21:40あんたピアノが大嫌いで
21:42しょっちゅう大学をずり休みしてるそうやないの
21:44ああ
21:45何日でもずり休みして
21:47ユキの代わりに期待をしたら
21:49そうよ
21:50お願いするわ
21:52私たちどうしても
21:53ユキに大津先生のピアノのレッスン受けさせてやりたいの
21:57ユキはあたりの特待生の推しなんだ
21:59なんとかコンクールで優勝してもらいたいのさ
22:02あんたは男と見込んで頼むよ
22:04な
22:05ユキのためにひと肌脱いでやって
22:07お願い
22:07頼むわ
22:08お願い
22:08お願い
22:09僕だってひと肌脱ぎたい
22:12脱ぎたいんですが
22:14お兄様ちょっと
22:16特待生なんかと何を話してらっしゃるの
22:19えーとあの
22:21ショパンについて
22:23バッハかな
22:24さあ私たちと一緒に行きましょ
22:27行きましょ
22:27行きましょ
22:28あ 俺らしいピアノを弾くには
22:34相当のパワーとエネルギー
22:37体力が必要だ
22:38これから毎週2回
22:41体力強化のためにスポーツをやる
22:43やったー
22:45これもピアノのレッスンの一つだと思える
22:49まず、縄跳びだ
22:51縄跳び、生まれてから一度も運動したことないのは
22:55運動したいけないって久彩之先生に言われてるものね
22:58ピアノ以外は何もしちゃいけないって
23:00それを縄跳びだなんて
23:02私できないわ
23:04おつ先生、先生のおっしゃる通りです
23:08私もできるだけ体力を作って
23:10もっと力強くピアノをしたいと思います
23:13よし
23:13さあ、みなさんやりましょ
23:16私たちからやりましょ
23:17さあ、早く
23:18私たちから
23:20さあ、早く
23:22どうなってんだよ
23:24ほんま
23:24行くわよ
23:26それ
23:271
23:293
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26:219
26:2210
26:239
26:249
26:259
26:2710
26:31神のピアノじゃ指が沈まない
26:35左手の練習にならない
26:3816本音符がまるで叩けない
26:41このもののピアノが弾きたい
26:44ピアノが弾きたい
26:46神のピアノじゃダメだ
27:01神のピアノ
27:31どうした
27:35俺に何をしてもらいたいんだ
27:38ピアノが弾きたいんです
27:39毎日練習しないとコンクールなんかとても優勝できない
27:44でも私が弾くピアノがないんです
27:48このヤシのピアノは弾けないのか
27:51ダメなんです
27:52みんな鍵がかかっていて
27:55この屋敷から出られるのか
27:58それもダメなんです
28:00私昼も夜も学長さんの看病をしなくちゃいけないんです
28:04私どんなことをしてもコンクールに優勝して
28:09お父さんのようなピアニストになりたいんです
28:11これを撒いてくださった先生のためにも
28:16お願いです
28:18私を助けてください
28:20分かった
28:21ピアノは弾かせてやる
28:23その代わり
28:24何が何でも日本ピアノコンクールに優勝して
28:28学長に自分の孫だと認めさせろ
28:32もう私
28:33何が何でも構わない
28:35あなたがどんな恐ろしいことを考えていても
28:39ピアノさん
28:41ピアノさん今弾けたら
28:42ピアノさん弾けたら
28:45おい
29:00学長が夜ぐっすり眠る時間は
29:06睡眠薬がよく聞く午前2時から午前4時まで
29:12ちょうど今頃です
29:16よし
29:19その2時間の間だけピアノを弾け
29:22弾き終わったら俺がまた鍵をかけて帰る
29:25おい早く聞け
29:27はい
29:36ご視聴ありがとうございました
30:06大津先生おじいさまのお見舞いですか
30:09あいにく父も母もおばさまも出かけてますけど
30:13私がお相手しますわ
30:14野川由紀は学長の部屋かい
30:17由紀さん
30:19先生
30:22由紀
30:23学長見舞いに来たついでにお前の様子を見に来たんだ
30:29夜昼ぶっ通しの看病じゃ大変だろう
30:33だいぶやつれたな
30:35でも学長さん
30:38だんだん熱が下がって食欲も出てきて
30:41私嬉しいんです
30:43それはよかった
30:44ところで由紀
30:46看病の合間に左手の練習
30:49ちゃんとピアノでやってるか
30:51はい
30:52なんとか
30:53よーし
30:55聞いてみろ
30:56よ
30:57ご視聴ありがとうございました
31:06ご視聴ありがとうございました
31:19ご視聴ありがとうございました
31:25ん
31:26ん
31:27ゆき
31:29学長の看病しながらよく練習したな
31:32左手の指が滑っても転んでもいない
31:35本当ですか先生
31:37本当に私の左手
31:40ああ
31:41すごい進歩だ
31:43もうそそっかしい率じゃないぞ
31:45嬉しい
31:48ゆき
31:51よくピアノのレッスンを続けたな
31:53ご視聴ありがとうございました
32:23そろそろ午前4時だ
32:28ピアノをやめて
32:29学長の看病に行け
32:30さあ早く
32:32はい
32:34はい
32:36はい
32:41ああ
32:42ああ
32:44ああ
32:47な
32:53ああ
32:53ああ
32:54ん まあ恐ろしい話
32:58私たちが寝てる間に雪の父親らしい男 この屋敷に毎晩忍び込んできてあの娘にピアノを弾かせてたの
33:07そっとするは針金でピアノの鍵開けたし見たいするなんてその人泥棒かなんかかしら あっはっはっ
33:16奴はとうとう我々の仕掛けたままに引っかかって娘を助けに来た 水
33:23その男は今夜も来ると言ったんだねそういう今夜も午前2時から4時まであの子に サロンのピアノを弾かせるつもりよ
33:30よし こっちは刑事を呼んでその男を捕まえさせる
33:36ケージに締め上げられて雪の父親だと白状すれば もうこっちのもんだ
33:43はあはははは はっはあ
33:47雪ちゃんかわいそうに
33:51長寿さんの風まだ治らないの雪が管理を始めてからもう1週間 大事な日本ピアノコンクールを前にして一週間モーツ先生のレッスン受けなかったら雪の優勝なんてありっこないんだよ
34:03そうなの 雪に勝って学長さんの看護をしなさいよ
34:07看護をしないよ なんて言うたら
34:09誰では済ませへんで!
34:11あんたみたいだ!ヒョロヒョロ!
34:13めちゃくちゃにぶっ飛ばしたんで!
34:15こっちはね、本家なんだよ!
34:25もう我慢できない!
34:27いくらパパに怒られたって
34:29屋敷から叩き出されても結構
34:31行く者のためだ
34:33みんな行ってしまいます!
34:35来てください!
34:37今夜こそあの男をとっつかまえて泥をはがしてやるか!
34:51今夜こそあの男をとっつかまえて泥をはがしてやるか!
34:57お前は野川由紀の父親だろ!
35:03もう逃がさねえぞ!
35:05正体を引っ張らしてやる!
35:07ちょっと待った!
35:08待てよ!
35:09待てよ!
35:10待てよ!
35:11待てよ!
35:12待てよ!
35:13待てよ!
35:14何か!
35:15どうしてユキとピアノの練習の邪魔するのさ!
35:17ユキは1日でたった2時間!
35:192時間しかピアノが弾けないんだよ!
35:21ユキのピアノの邪魔せんとけ!
35:23ユキにピアノ弾かせてやれよ!
35:25ユキにピアノ弾かせてやれよ!
35:27ユキをいじめんだよ!
35:29なんで今頃ててくんだよ!
35:31いつも出てくんだ!
35:3212時から!
35:33今12時から!
35:34ピアノ!
35:35あんたはエチのユキだ!
35:36ユキぶっ飛ばしてやる!
35:37ユキだ!
35:38ユキだ!
35:39ユキ!
35:40ユキ!
35:41ユキ!
35:42ユキ!
35:43ユキ!
35:44ユキ!
35:45どうして特待制なんかを連れ込んだんだ!
35:47はい!
35:48ピアノを思うように弾けないユキちゃんがかわいそうで
35:51次!
35:52ノブユキさん!
35:54みんな!
35:55私のことを心配してくれて!
35:58本当にありがとう!
36:00でも!
36:01こうなったらまた!
36:03髪のピアノで練習するから安心して!
36:06それ!
36:07それが問題なんや!
36:09髪のピアノなんて人すぎるわ!
36:11冷たいね!
36:12あちまけの人間は!
36:13ひとりのクラス鬼だよ!
36:14ユキを立ち込めていじめやがって!
36:16ピアノのサンターバルクスで引っ掛かないなんて!
36:18バカ野郎!
36:19お前たちのおかげで
36:21あの男を見失ってしまったよ!
36:23お前たちのあの男に
36:26ノハ行きの父親だということを認めたぜ!
36:28そのご娘のバケオカを引っ掛かしてやろうと思ったのに!
36:31お前たち!
36:34お前たち!
36:36お前たち!
36:37お前たち!
36:38お前たち!
36:39お前たち!
36:40抜いて!
36:41この薄いタレに死んでるだ!
36:43さあ!
36:46学長さんの看病しなくちゃ!
36:49神戸!神戸!
36:53神戸!
37:05神戸!
37:19神戸!
37:25神戸!
37:27神戸!
37:29神戸!
37:30神戸!
37:31神戸!
37:32神戸!
37:43先生!
37:44神戸では何を言っていましたか?
37:47疲労の余り 一時的に意識を失って倒れたらしい
37:52手当てを受けて今ぐっすり眠っている 目が覚めたらすぐに元気を取り戻すよ
38:01若くて健康な体だからな
38:08拓聴さん 熱が高くて苦しいでしょ
38:14早く風が治って 元気になってください
38:18ピアノが弾きたい
38:25ショパンの革命
38:28左手の練習がしたい
38:32だけどピアノがない
38:36私どうしたらいいの
38:40ピアノが弾きたい
38:45動く 鍵盤で思いっきり弾いてみたい
38:51あんたたちには呆れだね
39:02学長が風邪で倒れたのをいいことに
39:05ユキに夜昼ぶっ通し 月切りの看病させた
39:10当然ユキは大学へ行けない
39:12僕のレッスンも受けられない
39:14おまけに このうちのピアノ全部に鍵をかけたから
39:18ユキは看病の合間にピアノの練習もできない
39:21あの子は日本ピアノコンクールを目の前にしているんだ
39:26ちょっとやることがひどすぎませんか
39:29仕方がないね
39:31そしたらユキは困って
39:33実の父親に助けをもておると思ったからさ
39:36ユキはピアノに命をかけているんだ
39:39死んでもいいからピアノを弾く
39:42その情熱こそピアニストの血だ
39:45ユキの体に天才ピアニスト東幸彦の血が
39:49学長の血が流れている証拠だ
39:52僕はユキをますます本物だと信じる気になりましたね
39:58お父様
40:04ダメよ
40:05無理なさっちゃう
40:06お父様
40:07学長
40:07いやもう熱は下がった
40:10ユキ
40:11ユキはどこにいる
40:14ユキはどこだ
40:16おじいさん
40:17どこユキ
40:18ユキちゃんはね
40:21この一週間
40:22昼も夜もおじいさんの看病を一人でやったんだよ
40:25ユキが一人で
40:26昼も夜も
40:29そのためユキちゃん疲れ果てて
40:32夕べ倒れたんだ
40:34今は自分の部屋で寝てるよ
40:36かわいそうに
40:39わしのために倒れたのか
40:42いいえもう元気です
40:46いつものように働きます
40:48ユキ
40:50わしはユキヒコとお前の母親
40:53ふみことの結婚を認めないで
40:55この屋敷から二人を叩き出した
40:58そのわしをお前は憎んでるはずだ
41:02憎んでます
41:03今でも憎い安宿症だと思ってます
41:08じゃあどうしてわしの勘弁をなんかしたんだ
41:10私
41:13病気だったお母さんを長い間看病して
41:16病気の人がどんなに辛いか苦しいか
41:20とってもよくわかるんです
41:21私
41:23相手が誰でも
41:25病気の人を放っておけません
41:27だから
41:28学長さんの熱が下がるように
41:31早く風が治るように
41:34ただそれだけを考えて看病したんです
41:37そうか
41:40いや
41:41おかげですっかり良くなった
41:43ユキが本当にユキコの娘か
41:48それとも偽物かまだわからん
41:51しかしわしに対する看病だけは本物だ
41:55学長
41:55本当にこの娘
41:59ユキに感謝していますか
42:01ああ
42:02老人の風は危ない
42:05下手をすると命取りの病気を起こすからな
42:09ユキはわしの命の恩人だ
42:13じゃあ
42:14褒美をやってください
42:16褒美
42:17なんだ
42:18このグランドピアノを弾いてもいいと
42:22ユキにおっしゃってください
42:23わかった
42:25夜だけは弾いてもいい
42:28昼間は音楽大学で大津くんのレッスンを受けろ
42:32学長さん
42:33ありがとうございます
42:35お父さん
42:44お母さん
42:46喜んでください
42:48私
42:49また今日から音楽大学に通って
42:52大津先生のレッスンを受けられます
42:54アズマ家のピアノも弾けるし
42:57日本ピアノコンクールにも出られるわ
43:00本当に嬉しい
43:02嬉しくって嬉しくって
43:05じゃあ
43:08行ってきます
43:09ピアノを弾かせてくださって
43:24ピアノを弾かせてくださって
43:36ありがとう
43:37でも
43:39あなたは私のお父さんじゃないわ
43:43風のように現れて
43:46風のように消えていく人
43:50ご視聴ありがとうございました
43:52ご視聴ありがとうございました
43:57ご視聴ありがとうございました
43:59ご視聴ありがとうございました
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