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00:00イランとイスラエルの攻撃の応酬は今週、トランプ大統領が停戦合意を宣言して以来、表向き静けさを保っています
00:10ついに軍事介入に踏み切ったアメリカですが、果たしてこの停戦は本物なんでしょうか
00:16イランとイスラエルの停戦合意
00:22完全に戦闘が終結するとされた25日以降、大規模な攻撃は伝えられておらず、両国とも停戦を維持する姿勢を見せている
00:38今月13日に、イスラエルがイランの核関連施設などを空爆したのを切り始まった軍事処突
00:57イラン保健省は25日までに627人が死亡し、4870人が負傷したと発表
01:09一方のイスラエルもミサイルやドローンによる反撃を受け、28人が亡くなったとされている
01:19首都テヘラ攻撃を受けた直後から赤獣医者に当たるイラン赤シンゲッシェが救助活動を始めたがれきの中に人がいた救助活動のさなかにも爆撃は続いた
01:46赤獣医者のビルの近くや病院でも爆発が起きた
01:57集中治療室です
02:04患者さんがいたんですが、残念ながら甚大な被害を受けています
02:08医療機器もダメになりました
02:11赤獣医者は救助に当たっていた4人の職員が死亡このうち2人はイスラエルの攻撃を受けた救急車に乗っていたと発表した
02:26生放送中にイランの国営テレビも攻撃を受けた
02:35何人の同僚が中にいたのか分かりません私は1階にいて爆撃されました建物の天井は崩れ落ち中は灰色一色になっていた
02:49衝突が激化する中22日にはアメリカのトランプ大統領がついにイランの核施設への空爆に踏み切る
03:08この翌日にはイランとイスラエルが停戦に合意したと投稿したのだった
03:17さらにトランプ大統領はイランへの攻撃の成果を日本への原爆投下になぞらえてこう強調した
03:28テヘラン上空で爆音を響かせる飛行物体
03:56撮影したイラン人の男性は仕事をしていた日本からイスラエルの攻撃の前に帰国していた
04:05この数週間のイラン国内の状況をこう話す
04:11空爆なりまたはドローン無人機を使って空爆されてました
04:21うちの母がちょっと今高齢なんで私介護もしてはいるんですが
04:29家政婦もいらっしゃるんですけどすっごいもう怖くて怖くて叫んでましたね
04:37幕府によって窓ガラスが割れた家もあった
04:43妹のシュートメに当たるんですけど
04:48おととい私はちょっと見に行ったんですが
04:52彼女の家の300メートルのところに空爆がありまして
04:58完全に窓のガラスとか割ってましたね
05:02さらに
05:04私の友人の友人に当たるんですけど
05:08その人の家も爆風でもう完全に散乱してますね
05:13ガラスとか
05:14まあこの12日間して
05:18早朝夜朝夕方関係なく受けましたね
05:26今回の攻撃にはイスラエル側のスパイも関わっていたとして
05:33イラン当局は疑いのある人物を逮捕処刑している
05:38こうしたことから今街中で多くの検問がされているという
05:46今チェックポイントがすごいんですよ
05:50街と街の間怪しい車などにはチェックしてますね
05:5410キロまで先行くまでに20カ所もチェックポイント
05:59チェックポイントチェックポイント
06:01陸軍がやったり今度警察がやったり
06:05ですから数が増えてます
06:08でも本当に誰がスパイかも分からない
06:13もしかしたらすぐお隣の人がスパイかもしれないと思うと
06:17本当に怖いですよ
06:22怖い
06:22アメリカとイランの対立が決定的になったきっかけは
06:321979年のイラン革命だ
06:37それまでイランは
06:44新米派のパーレビ国王が実権を握っていたが
06:49イスラム教シーア派の指導者
06:52ホメイニシ率いる勢力によって倒された
06:55その後イランは
06:59欧米型の近代化政策を
07:02マクオから排除する一方で
07:05核開発を進めていった
07:08だが2009年
07:11オバマ政権発足で
07:13アメリカはイランと対話する方針に転換
07:17そして2015年
07:21アメリカを含む6カ国は
07:24イランの核開発を制限する見返りに
07:28イランへの制裁を解除する核合意を締結した
07:33しかし
07:38新たに大統領に就任したトランプ氏は
07:422018年
07:59国際社会が反対する中
08:02トランプ氏は一方的に核合意からの離脱を表明
08:07再びイランに制裁を発動した
08:11かつてオバマ政権下で
08:17大量破壊兵器に関する政策を担当した
08:21ゲイリー・セイモア氏は
08:24アメリカが核合意から離脱したことを逆手に取り
08:31イランは核開発を加速させました
08:33経済制裁を加えることで交渉を進めようとした
08:39トランプ氏の戦略は失敗したのです
08:42しかし大統領に返り咲いたトランプ氏は
08:47まだイランと交渉の余地があると考え
08:51武力でイランの核施設を破壊することで
08:55交渉をうまく進められると考えているのです
08:59交渉は可能ですが
09:13イラン政府があれだけの軍事的な敗北にもかかわらず
09:19強引に歩み寄るかどうかは不透明です
09:22アメリカ・ロサンゼルス市内の一角に
09:3114万人以上のイラン系移民が暮らす地区がある
09:35テヘランゼルスとも呼ばれるこの町には
09:42イラン料理のレストランや
09:45ペルシャ語の本を扱う店などが軒を連ねる
09:49イラン最大の反体制派グループで活動していた男性
09:57ルーズベイ・ファラハニプールさん
10:01デモを組織したことなどから逮捕され
10:062000年末にアメリカへ逃亡
10:11現在はロサンゼルスで3つのレストランを経営し
10:15西地区の商工会議所の代表も務めている
10:20イランにいた頃は何年も怯えていました
10:27刑務所に3回も入れられました
10:32釈放された後
10:35自分の名前が処刑リストに載っているのを知り
10:38イランから脱出したのです
10:42今回のアメリカの攻撃について
10:47イラン人コミュニティの反応は2分しているという
10:51アメリカの攻撃については
10:56半分の人が支持
10:58もう半分は反対しています
11:00反対派はより攻撃的で
11:05イランの政権側に立ち
11:07今もイランの旗の下に集まっています
11:11男性はアメリカに移住しても
11:18生活への不安は変わらないという
11:22イランの脅威があるので
11:27安全だと感じたことは一度もありません
11:312年前私のレストランは銃撃されました
11:35警察は守ってくれていますが
11:38命が脅かされていることに変わりはありません
11:42今後何が起きると思いますか
11:47イランとイスラエルが
11:51有効的になることはないと思います
11:54戦争が起きなければ
11:56それだけで十分です
11:58ヨーロッパ諸国と東アジアの国々
12:02中国、日本が
12:05新たな戦争を招かないように
12:07協力してくれることを願っています
12:10イラン側はイスラエル
12:16そして介入したアメリカをどう思っているのか
12:211979年のイラン革命直後に創設された革命防衛隊
12:31最高指導部続々の精鋭部隊だ
12:35今回その革命防衛隊のトップランを殺害された
12:42革命防衛隊の元司令官で現在イランの国会議員を務める男性
12:50この日殺害された革命防衛隊幹部の葬儀に参列した
12:55IAEA、国際原子力機関に加盟申せず
13:02核を保有しているとされるイスラエルが
13:05核施設を攻撃したことに対し
13:08こう一度打った
13:10イスラエルとアメリカは国系だと思います
13:15イスラエルはIAEAに加盟していたことすらありません
13:20イランだけでなく世界はイスラエルが
13:2490から120の核弾頭を保有しているということを知っています
13:29核を持っているのに
13:32国際社会からいかなる制限も受けていない
13:36唯一の国なのですよ
13:38イスラエルが脅威なのか
13:40イランが脅威なのか分かりますよね
13:43アメリカが攻撃をした直後に
13:48トランプ大統領が停戦を発表しました
13:52トランプ大統領はこの停戦にこぎつけたことを
13:57大きな手柄としていると思います
13:58一部にはノーベル平和賞の声まで
14:02言っている人さえいるぐらいになっていますね
14:04トランプ氏はロシアとウクライナの戦争も
14:10イスラエルとガザの戦争も
14:13止めることができていません
14:15アメリカは核施設を攻撃しましたし
14:20ノーベル平和賞が戦争の旗振り役に
14:24送られるものになるとしたら
14:26それはいたずらか悪ふざけかジョークでしょう
14:31トランプ氏が手柄として主張する
14:36停戦合意は維持されるのか
14:39イラン政治を専門とする
14:42東京外国語大学の松永教授に話を聞いた
14:47アメリカが両者は停戦合意していると言ってるだけですけど
14:53両者は同意してないと思うんですよね
14:55アメリカの大統領は今
14:57自分がアレンジしたので
14:59この停戦は続くべきであると
15:02今は今日は思ってるかもしれませんけれども
15:04明日になったらまた考え変えるかもしれないと
15:07するとやっぱりイランとしては
15:09何を信用していいのか
15:11全然分からないという状態になっていると思います
15:13先生はこれは軍事行動によって
15:18その目標は達成できると思われますか
15:21達成できないと思いますね
15:22むしろ逆で核武装をしないといけないほど危険な地域に
15:28我が国はあると思っているとすれば
15:30その危険な状態に仕向けているのは誰かと
15:35中東地域で核武装をしていると
15:38見なされているのはイスラエルだけですし
15:41アメリカは核保有国であり
15:44中東に軍事的に展開をしてますよね
15:46ですからイスラエルとアメリカが仮に
15:50非核武装化をすれば
15:54イランが感じているかもしれない
15:56核武装をしなければいけないという必要性もなくなる
16:01トランプ氏がイランに体制の保障を与えなければ
16:08停戦合意の持続は難しいと松永教授は指摘する
16:13もしアメリカの大統領が表面的な
16:18カッコつきの合意だけを追求しているとすれば
16:22やっぱり話がかみ合ってないと思うんですよね
16:25イラン側がそういう形だけの合意に乗ってくる可能性というのは非常に低いと思うんですよね
16:31もし誰かが問題を解決したと思っているとすれば
16:35東京世田谷区でペルシャ絨毯の輸入販売会社を営む
16:47イラン人のホスロー・タギーさん
16:50テヘランで暮らす妹家族のことが気がかりだ
16:57今月13日
16:59イランが攻撃を受けたと知り
17:02すぐに連絡したが
17:04妹に電話したらあれも出ていられなくて
17:09もう1日は10回くらいやったんですけど
17:14時間帯は
17:16いろいろな時間でやってたんですけど
17:20妹だしやっぱり連絡取れなくなったら
17:25心配で心配で
17:28今飛行機も全然飛んでないし
17:31結局一番
17:34家族とか親戚とかこういうので話すのは
17:39電話しかないんですよね
17:41連絡がついたのはこの2日後
17:47無事ですとメッセージが送られてきた
17:51緊張に包まれた現地の様子が伝わってくる
17:58どこ行っても休みだから
18:02人がほとんどいないって言ってたんです
18:06用事ない限りは外に出られなくて
18:11ずっと家でニュース聞いたりとか
18:14外に出て何が起きるか分からないじゃないですか
18:18だから万が一爆弾とか落ちたら
18:24戻る道なくなったら
18:26家に戻らないじゃないですか
18:28まだ家にいるとまだ安心感はあるんじゃないですか
18:31今週火曜
18:36谷さんは数日ぶりに妹と話したが
18:40現地の状況は変わっていなかった
18:44朝の4時まですごい激しい爆弾とかこういうのあったんです
18:51全然寝られなかった
18:53普通の国民だからそういうの慣れてないから
18:58やっぱり怖いんですよね
19:00朝まで寝られなくて
19:02朝までずっと爆弾の音は聞こえてるんですよね
19:09翌25日
19:14アメリカのトランプ大統領が
19:17完全に戦闘が終結するとしていた時刻が過ぎた
19:22タニーさんが妹に電話をかけると
19:26タニーさんは自分の無力さを感じているという
19:53戦争はどうして始まるか
19:57私たちは分からないんですよね
19:59私たちは普通の国民だから
20:02戦争のことは全然意識はないんですよね
20:06結局政府と政府の関係で戦争始まるんだけども
20:13国民は全然関係はないんですけど
20:18お話を伺ったイラン在住の男性からは
20:24イランの街なかの映像もいただいたんですけれども
20:27なぜかずっと地面が映されていたんですね
20:31理由を聞くと街なかでスマホを掲げて撮影をしてしまうと
20:35それすらもスパイ行為とみなされて
20:38逮捕される可能性があるそうなんです
20:40一般的に戦争というと
20:42国境を越えた先の敵国を警戒するものですが
20:46今のイラン国内は隣人ですらも警戒しなければならない
20:50異様な事態だと感じました
20:52そうですね
20:52取材をした専門家やイランの議員さんたちは
20:56口をそろえて今回の軍事行動では
20:59問題を解決しないんだと言っているんですけれども
21:02一方のトランプ大統領やその側近たちは
21:04イランの核兵器開発を完全に葬り去ったんだと
21:08勝ち誇っています
21:09バンス副大統領に至っては
21:12トランプドクトリンという言葉を言い始めています
21:14要は外交交渉で解決できない問題は
21:18圧倒的な軍事力で解決するんだということなんですけれども
21:22こうした言動は軍事大国のおごりそのもののように
21:25見えるんですけれどもね
21:26トランプ大統領ですが
21:29イランへの攻撃を正当化するために
21:32広島と長崎を持ち出しましたよね
21:35全く不適切だと思いますし
21:38日本人にとって感化できない発言だと思います
21:41原爆が戦争を終わらせたというのは
21:44アメリカの一方的な主張です
21:46実際には原爆10日前からアメリカは
21:49日本の降伏を確信していました
21:51一方で戦後ソ連が仮想的国になると見ていたんですね
21:56戦争を終わらせたというと
21:59耳に聞き触れはいいんですけれども
22:02次の敵ソ連にですね
22:04ソビエトに当時アメリシカしか持っていなかった
22:08核兵器の威力を見せつけたかった
22:10その犠牲になったのが
22:12広島と長崎
22:14そういった見方もできると思います
22:16ご視聴ありがとうございました

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