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教育
トランスクリプション
00:00森友学園問題、新たに開示された文書から見えてきたこととは
00:06今月、財務省は森友問題に関する9000ページ近くの内部文書を開示
00:14その中には決済文書を解散させられ
00:19自ら命を絶った赤木俊夫さんが残した一冊のノートがありました
00:25赤木ノートっていうのを今受け取ってきました
00:31これはもうちょっと読み解かないと分からないですけど
00:34これを返してくださったっていうのがすごい嬉しかった
00:38そこには解散させられた後も赤木さんが苦しめられていた実態が
00:45答えられないものがあるのか、裏があるのか
00:50国の会計検査に対し、嘘の説明をするよう強いられていたのです
00:57さらに、財務省が4月に開示した文書の一部が欠落していた問題についても
01:10新たな事実が政治との関係を裏付ける文書の存在が明らかになりました
01:199000ページの文書から新たに浮かび上がる森友問題の闇
01:31徹底検証です
01:33森友学園が小学校の建設用地として大阪の国有地を取得する取引をめぐって起きた
01:46決裁文書の改ざん問題
01:49学園の名誉校長を務めていた安倍元総理大臣の妻、昭恵氏の名前が消されるなど
01:57いくつもの改ざんが行われました
01:59当時何があったのか、財務省が今月新たに開示したのが
02:05赤木俊夫さんが取りまとめていたとみられるこちらの内部文書です
02:09森友学園に国有地が売却された2016年6月の取引に関する文書
02:172017年2月に8億円の値引きが発覚した後
02:22安倍元総理や財務省が国会で追及を受けていた頃の国会対応の文書
02:29その直後から行われた改ざんに関する文書
02:34さらに会計検査員が値引きが適正だったかを調べた検査に関する文書もありました
02:41合わせて8825ページに及ぶ文書の中に含まれていたのが
02:48俊夫さんが手書きで残したこちらのノートです
02:52そこには雅子さんが知らなかった内容が記されていました
02:57今回開示された9000ページ近い文書
03:06妻の雅子さんが裁判で訴え5年越しで開示されました
03:14この量を自分で控えて持ってたんだろうなと思うと
03:21これは残しておかなければいけないと思ったんだろうな
03:25その中に含まれていた手書きの赤木ノート
03:32雅子さんも初めて目にするものです
03:38夫が何に苦しんでたのかをとにかく知りたいという1年です
03:44夫は何を書き残していたのか
03:50注目したのは記録を始めた日付です
03:56一番最初の書き始めが2017年の4月12日になっているんですけど
04:04もうこの時には改ざんをした後なので
04:082017年4月12日
04:13俊夫さんが会計検査院の実地検査を初めて受けた日です
04:19国有地の8億円の値引きが発覚し
04:24決裁文書の改ざんが行われた後のことでした
04:288億円の値引きは適正だったのか
04:34財務省と近畿財務局は会計検査院から
04:39学園側との交渉記録など内部資料の提出を求められました
04:44国会の要請で行われたこの検査は
04:51当時大きな注目を集めていました
04:54その科学が合理的であればこれは問題ない
04:58当然会計検査院が独立した機関でありますから
05:03しっかりとこれはですね検査をする
05:05俊夫さんは検査院からの厳しい追及や生々しいやり取りをノートに書き残していました
05:15これ多分ね会計機関かなと思って
05:21何を残そうとしてたのかっていうのを知りたいので
05:28夫の書いたものに字を自分で赤いペンで振っていって
05:35夫の気持ちを追いかけてる感じで
05:38もうだんだんだんだんだん字がもう乱れがひどくなっていくので
05:45検査院から繰り返し指摘を受けていたのが値引きの妥当性です
05:538億はね引きすぎで素敵かな
05:598億って何回か出てきますもんね
06:028億は引きすぎ
06:07どういう見方をしても
06:121億3000万になり得なかった
06:15会計検査をめぐっては
06:21財務省が学園側との交渉記録などは存在しないとして
06:26意図的に提出していなかったことが
06:29これまでの調査で分かっています
06:31検査の前国会では
06:36今回開示された文書からは
06:56検査員への不適切な対応が進められた
07:00詳しい経緯が初めて明らかになりました
07:04検査員の実地検査を前に
07:12財務省から近畿財務局に送られたメール
07:16近畿局閣議
07:20今後外部に提示する可能性のある文書セット案を送ります
07:26不要なものを抜いております
07:31検査員に極力資料を提出しないよう
07:45主導していたのは財務省本省でした
07:48それに対し近畿財務局は
07:53不信感や抵抗感を示していました
07:56資料が全てカットされている状況で
08:02この資料で会計検査員への説明は
08:06到底できない状況まで書類が削られています
08:10提出する資料が限定され
08:18このままでは説明できないと訴える近畿財務局
08:22検査で求められる資料は提出すべきだと伝えていました
08:27余分な資料を議員に提示するリスクは
08:34十分理解するところですが
08:36議員対応と会計検査員への提示文書は
08:41別物として整理することが必要ではないか
08:45現場としてご指示通りの処理はできません
08:50結局組織の方針は覆ることがないまま
09:00対応を迫られた俊夫さん
09:02検査員から記録がないことを厳しく追求されていました
09:09既存の手続きが端折られているように見える
09:18作成していないのか
09:21答えられないものがあるのか
09:26裏があるのか
09:31俊夫さんは決裁文書の改ざんを強いられただけではなく
09:36その後の検査員への対応でも
09:39嘘を重ねることを余儀なくされていたのです
09:42もう本当に悩み悩んでいたのは
09:50こういうことだったんだなというのが分かりました
09:53本当に嫌だったんだと思います
09:57本当に嫌だったと思います
09:59そして検査員の実地検査が終わった4月20日
10:07雅子さんは気になる記述を見つけました
10:10こっちに刑法258条って書いてるんですけど
10:18公用文書聞き罪を定めた刑法258条
10:29そして刑事告発について定めた刑事訴訟法239条
10:35この刑事訴訟法は何人も告発できるって書いてるので
10:42家で言ってたのは自分は犯罪者だ
10:46犯罪行為に手を染めてしまったっていうのを言ってたので
10:52改ざんしか頭になかったのに
10:54それ以外にもいっぱい嘘つかないといけないことが
10:59会ったっていうのを知った時は
11:02もうああそんなにつらいもんしてたんだと
11:07そりゃもう死にたくなるよなって思います
11:11思いましたね
11:13会計検査の3か月後
11:18俊夫さんはうつ病と診断され
11:21休職を余儀なくされました
11:23爆発し爆発
11:31そうじゃそうじゃ爆発し
11:36ちょっと楽になるかもしれない
11:38ええよみかん投げてもええよ
11:43皿割ってもええよ
11:46ちょっとすっきりするよ皿割ったら
11:53怖かった何が起きてるか分かんないから
11:57もうあんなに明るい人間だった
12:00あんな明るい人がもう人間壊れちゃって
12:04壊れるところを真横で見てたので
12:09翌年の2018年3月7日
12:16俊夫さんは自宅で一人命を絶ちました
12:20その直前
12:24自宅のパソコンに残していた四季です
12:28抵抗したとはいえ
12:32関わった者としての責任をどう取るか
12:36ずっと考えてきました
12:38事実を公的な場所でしっかりと説明することができません
12:46みんなに迷惑をおかけしました
12:51さようなら
12:56組織は誰のために何を守ったのか
13:05自分たちは辞めたくても
13:10上の立場の人がやるぞって言ったら
13:15もうやらざるを得ない
13:18これをどうにか世の中に伝えないといけない
13:23夫は世の中に残しているのに
13:25私がストップしたらダメじゃないかと思う
13:29情報開示する中で
13:31何でこんなことが起きたのか
13:34こういうことが二度と起こらないようにするためにも
13:38今やっていると思います
13:40ここからは大阪放送局の福田デスクとお伝えします
13:47会計検査員への当時の対応について
13:51今回私たち財務省に問いました
13:53すると不適切で問題のある対応だったとした上で
13:58赤木敏夫さんという高い志と倫理観を持ち
14:03真面目に職務に精霊していた方が
14:05公務に起因して自死するという結果に至ったことについて
14:09心よりお詫びを申し上げるとともに
14:12慎んでお悔やみ申し上げますという回答でした
14:16このように当時問題だったという認識を示していますけれども
14:21今回どんなことが他に分かったんでしょうか
14:23今回開示された文書の中からは
14:26近畿財務局の職員が財務省本省の方針に
14:30抵抗している最中に
14:311年を超えて保有する面会記録は存在しないという
14:35本省幹部の見解を財務局内で
14:39共有するメールも見つかりました
14:40前後のメールのやり取りを見てみますと
14:43たとえ記録が残っていても
14:45ないものとして対応するよう
14:47財務省本省が念押ししていたことが伺えます
14:50会計検査員はその後
14:53検査結果を国会に提出しているんですけれども
14:56値引き額が適正だったのかについては
14:58必要な資料がなく検証が十分に行えなかったとして
15:02報告書には盛り込まれませんでした
15:04都省さんたち現場の抵抗を押し切ってまで
15:08嘘の説明をするよう指示した財務省の対応というのは
15:11極めて不適切だったことが
15:13改めて浮き彫りになったと思います
15:14今回開示された文書には
15:17改ざんに関するものもありましたけれども
15:20その改ざんをめぐっては
15:22この8億円の値引きが発覚した直後の
15:262017年2月17日
15:28国会で安倍元総理が
15:30私や妻が関わっていたら国会議員も総理大臣もやめると発言
15:36その後決裁文書に政治関係者の記載があることが
15:40財務省内で問題視されて
15:42当時の佐川理財局長が
15:45改ざんの方向性を決定づけたとされています
15:49ただ近畿財務局で
15:51この改ざんが始まるまでの10日間
15:54この間に何があったのか
15:56その詳細は明らかになっていません
15:58そこで私たちは
16:00この改ざんに関する文書から
16:04当時のメールを抜き出して
16:06時系列でこちらに並べました
16:09福田さんここから見えてきたということって
16:11どういうことなんでしょうか
16:12改ざんに関するメールというのはあったんですけれども
16:16そのほとんどが2月26日以降
16:18つまり近畿財務局で改ざんが始まった後のやり取りでした
16:23しかし安倍元総理大臣の答弁から
16:26改ざんが始まるまでの10日間の記録はほとんどなく
16:29いつ誰が改ざんの方針を決めたのか
16:32詳しい経緯というのは分かりませんでした
16:34この期間の文書が存在するのか
16:38今後開示されるのかを財務省に聞いたところ
16:40現時点では確定的なことは申し上げられませんが
16:45今後とも作業を進め
16:46法令に則り誠実に開示してまいりますと回答しました
16:50そして番組では前回4月に開示された
16:55国有地の取引に関する文書の中で
16:58政治と接点があった時期の文書が
17:01欠落している問題を指摘しました
17:03今回このうち3つの文書が
17:06新たに開示されたんですけれども
17:08今も49の文書は欠落したままです
17:13そこに何が記されているのか
17:15内容が見えてきました
17:17今回開示された文書に含まれていた
17:2421ページに及ぶ資料
17:274月に開示された
17:311から382の投資番号が振られた文書が
17:36ほぼ時系列でリスト化されています
17:39それぞれの文書の概要も記載
17:46欠落文書に何が書かれているのか
17:51おおよその内容を
17:54うかがい知ることができます
17:55一つ一つ確認すると
18:0249の欠落文書のうち9件が
18:06政治家が関係するものだったことが
18:09分かりました
18:10リストで確認できただけでも
18:19登場する国会議員の名前は4人
18:23リストとともに閉じられていた文書には
18:30学園から陳情を受け
18:33議員側が国有地の取引について
18:36財務省側に問い合わせた内容が記されていました
18:39残る40の欠落文書には
18:45何が書かれているのか
18:47実はそのうち12の文書が
18:53NPO法人が行った裁判によって
18:56開示されていたことが分かりました
18:58政子さんに開示された文書は
19:05財務省が検察に任意で提出したものが
19:09対象となっています
19:10一方NPOは
19:14財務省内の打ち合わせや
19:16協議の記録などを
19:18幅広く開示するよう求めていました
19:20NPOに開示された文書には
19:28森友問題への関与が指摘され
19:31刑事告発された
19:32財務省や近畿財務局の幹部が
19:36登場しています
19:37本日午後に
19:43業務課長説明を
19:45了しました
19:46このメールは
19:49学園側への対処方針について
19:52幹部が報告を受け
19:54了承していることを示すものでした
19:57刑事告発された幹部が
20:03重要な意思決定に関わっていたことを
20:06検察に隠そうとしたのではないか
20:08NPOの代表は
20:11そう指摘します
20:13局長とか心理室長が
20:17方針について関与しているとか
20:19あるいはそれについて了解をしているとか
20:21何か具体的に指示をしたというような
20:24内容が多く
20:26検察に任意提出された文書からは
20:28欠落をしていると
20:29財務省側が
20:30いろいろと提出にあたって
20:32選別をしていた可能性があるということが
20:35伺われると
20:36本来であれば公共的な組織なので
20:39もっと正直にかつ公正に対応するということを
20:45すべきだとは思うんですけども
20:46結果的にそこに守るべき指摘利益が発生しちゃったと
20:51欠落した49の文書のうち
20:56残る28件には何が記されているのか
21:00リストなどを手がかりに内容を確認したところ
21:0546番は学園の理事長が
21:09昭恵氏とのスリーショット写真を示した日の文書
21:12昭恵氏に関連がある文書が
21:16少なくとも4件あったことが分かりました
21:19314番
21:22昭恵氏が学園で講演を行ったことを
21:26近畿財務局の内部で情報共有した文書
21:30そして昭恵氏が学園を訪問した別の日
21:45学園の教育方針に共感し
21:50涙したという記事についての文書も
21:53欠落していました
21:54さらに312番森友学園が現地にて自鎮祭を実施と書かれたこの日
22:06映像を入手し確認してみると昭恵氏から祝電が届けられていました
22:17皆様の夢と思いの結晶である小学校の春光を楽しみにしております
22:26名誉校長内閣総理大臣夫人
22:31安倍昭恵様であります
22:34なぜ49の文書は欠落しているのか
22:50本当に敏夫さんの執念を感じるんです
22:56このメールのリスト
22:59できるだけ何かを残そうとされたんだと思うんです
23:03政子さんの弁護団は
23:07俊夫さんが取りまとめたとされる開示文書に含まれていた
23:12一通のメールに注目しました
23:15国有地売却をめぐる問題が明るみになる前の
23:222017年1月11日
23:25近畿財務局の担当者の間で買わされたものです
23:30大切なことは森友学園を守ることではなく
23:43財務局が総理に関係あるものに
23:48弁益を与えたという風評を立てさせる材料を
23:52与えないことにある
23:54このやりとりの1ヶ月後
23:59問題が初めて報じられた日に
24:02財務省本省から財務局に送られたメールには
24:06確認しましたところ
24:10本件につきまして
24:12総理秘書官補に情報提供をしているとのことです
24:17財務省側は早い段階から
24:23安倍元総理大臣との関係が取り沙汰されることを意識していたのではないか
24:29政子さんの弁護団はそう見ています
24:33財務省内では早い段階から安倍元総理の存在を意識していたことが伺いましたけれども
24:58まだ欠落文書の全容は明らかになっていないですよね
25:02財務省はどう考えているんでしょうか
25:04財務省は欠落の理由について
25:07政治関係者に言及しているものが多くを占めていると推認され
25:12大部分は記録を廃棄した過程で欠落したと考えられると説明していますが
25:17多くの疑問が残されたままとなっています
25:20文書は本当にどこにも存在しないのか
25:23今後開示する予定があるのか
25:25財務省にはより丁寧な説明が求められていると思います
25:29この森友問題
25:30政子さんが裁判で訴えてから文書が開示されるまで
25:345年の歳月がかかっている
25:35そして欠落の問題
25:37そして情報開示の姿勢など
25:39様々な問題が見えてきていますね
25:41そうですね
25:42VTRにあった刑事告発された幹部の関与を
25:46検察に隠したかったのではないかという専門家の指摘については
25:50財務省は当時検察の捜査に全面的に協力しており
25:54財務省が告発対象の幹部などの関わりを示す資料を
25:59検察に任意提出しなかったことはないとしています
26:02ただ財務省の情報開示の姿勢には不透明な点が多くあるんです
26:074年前
26:08敏夫さんが手元で取りまとめていた赤木ファイルと呼ばれる
26:12518ページの文書が開示されたのですが
26:15この時は今回開示されたノートなど
26:18敏夫さんが他にも膨大な資料を取りまとめていたことは
26:22一切明らかにしていなかったんです
26:23これについて雅子さんは
26:26なぜあの時全て開示しなかったのかと疑問や怒りを口にしていました
26:30また雅子さんの弁護団の一人は
26:33文書の開示を求めても記録がなかったことにされてしまう
26:38そもそも文書があるかどうかも答えない
26:40現在の情報公開制度には限界があるのではないかと指摘していて
26:45情報公開のあり方が改めて問われていると感じました
26:48今後財務省は8月に他の職員の手控えの文書を開示するとしています
26:54私たちは引き続き検証を続けていきます
26:57失礼します

お勧め

44:21
PRO11
2025/6/2