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00:00私にやらせなさい!
00:05予備校の夏季講習の帰り道
00:09疲れたねー
00:12ねぇ、もうクタクタだよー
00:15あら、今帰りかしら?
00:17私も散歩のキロだったの、奇遇ね
00:21会長!
00:22高音ちゃんじゃん!
00:242人とも疲れているんだったら、どこかで休憩でもしていかない?
00:29あ、それじゃあさ、よく行くファミレスあるんだけど!
00:38大丈夫かな?
00:40会長、基本的に誰に対しても強い感情は出さないのに、この間の公園では…
00:50いらっしゃいませ
00:52エリー、あんたよく飽きずに来るね
00:56えへへ、今日は予備校の帰りなんだー
00:59ふーん、で、ご注文は?
01:02とりあえず、山盛りポテトにドリンクは3つでー!
01:06かしこまりましたー
01:08今日はあと1時間で上がるから
01:10はりおかーい
01:12あの店員さん、知り合い?
01:14うん、同じ高校なの
01:16ここだけの話、ポテト特盛りにしてくれるんだ
01:20それでこのファミレスにしたのね
01:22私のおごりってことで、みんなで食べよ!
01:26いいの?ありがとう!
01:28ごめんなさい、私炭水化物控えてるから
01:31あー、そうだったんだ、ごめんね!
01:34てか、タカネちゃんめっちゃスタイルいいもんねー!
01:40ね、予備校の感想は?
01:42あー、うん、復習や苦手な科目の指導もやってくれてるから
01:48なんとかついていけてません
01:51そう
01:53あとは、エリちゃんが同じクラスだから
01:56あんまり緊張しなくて助かったかな
01:58あ、それ私も!
02:01てかさ、まさか高校生になって
02:04また一緒に勉強するなんて思わなかったなー
02:08小学生の頃はよく一緒に宿題してたけどさ
02:11へぇ、白田くんは女の子と勉強するのが好きなのね
02:19えっ
02:20この間も勉強を教えてほしいって
02:23私の家に押しかけてきたものね
02:26両親不在の状況にもかかわらず
02:29あ、あの時は!
02:30そうなんだ!
02:31やっぱタカネちゃんって、昔も今も頭いいんだねー!
02:36ふっ
02:37あの頃タカネちゃんがいてくれればなー
02:40結局宿題放り出して、二人で遊んでた記憶しかないよー
02:46どうかしらね
02:48私がいたとしても、白田くんの飽き性は手に負えなかったかもしれないわ
02:53この間だって
02:54勉強に集中できないから気分転換させろって
03:00猫のコスプレを強要してきたのね
03:02えっ、いやあれは会長が!
03:04えー楽しそう! ハロウィンだったの?
03:07ハロウィン?
03:08そうだ!今度みんなで勉強会しようよ!
03:11そのままお泊り会とかさー
03:13えっ、あ、勉強会だけならいいかもね
03:17おー、いいじゃん!
03:19昔はよくお泊り会したじゃん!
03:22エリーさん、それは非常に危険な提案よ
03:27だって、その後彼、大雨で帰宅できないことを言い訳に
03:33一泊した上に、羅針を晒した私を押し倒してきたんだから
03:38ちょ、逆でしょ! あれは雷で!
03:41雷が何か!
03:43羅針って何?
03:45よかった!触ってない!
03:47あ、あの、会長、どこか調子が悪いんじゃ、ピリピリしてるというか
03:54気を張るのも当然でしょ?
03:57過去の純粋な白田君しか知らない彼女に
04:01現在のあなたがいかに欲にまみれた卑劣感か、網を開いているのだから
04:06いや、半分くらい捏造じゃないですか!
04:09あら、そうかしら?
04:12記憶に疎後があるようだけれど、少なくとも耳を傾ける価値はあるでしょ?
04:19今の白田君をより理解しているのは彼女より私なのだから
04:25あっ!
04:26いや、でも…
04:31それじゃあ、また!
04:33エリーさん、白田君の言動には十分注意してちょうだいね
04:37まだ言ってる!
04:39あ、タカネちゃん、ちょっと話せないかな?
04:42かまわないけど…
04:44コウちゃん、また明日!
04:46予備校でねー!
04:47う、うん…
04:50なんだろう…
04:52会長とエリちゃんを二人きりにして大丈夫だろうか…
04:56何かしら、話って…
04:59ごめんね、タカネちゃん、気づかなくて…
05:02何のこと?
05:04私がコウちゃんのことが好きでちょっかい出してないか心配で予備校まで見に来たんだよね
05:10あっ!
05:11な、何を言っていたいか!
05:13私またやってたよね!
05:15コウちゃんとの昔話を楽しそうに話しちゃって…
05:19ほんとごめん!
05:20嫉妬させちゃったよね!
05:22ま、待ちなさい!
05:23推論に推論を重ねて…
05:25でも安心して!
05:27コウちゃんのことは全然そういう感じじゃないし、私恋人いるから!
05:32そ、そうなの?
05:35うん!
05:36てか、私としてはコウちゃんよりもタカネちゃんの方が…なんちゃって…
05:41は?
05:43エリー、お待たせ…
05:46あっ!お疲れさまー!
05:48じゃあ、私帰るね!
05:50タカネちゃんも気をつけて帰ってねー!
05:52え、ええ…
05:55あら、何? 待っていたの?
06:10渋谷駅前の銅像みたいな顔して…
06:14ハチコウですか、僕は!
06:16えっと…何を話してたんです?
06:20シロタ君がいかに性欲の権下であるかの講習会…
06:23冗談ですよね!
06:25冗談よ!
06:26サマツなことしか話していないわ!
06:29そ、そうですか…
06:32まあ、おしなべて言うなら…
06:35彼女のことを邪推しすぎていたと分かったくらいかしらね?
06:40うん…
06:42エリー、あんた…あの人のことタイプでしょ!
06:46うわっ! バレンさん! 大丈夫だよ!
06:49ただの友達だからー!
06:52そうだったわ…
06:54この間、エリーさんから余った奴を押し付けられたのだけれど…
06:59えっ、そうなんですか?
07:01ちょっと遊んでいかない?
07:03えっ…
07:06より多く水風船を当てた方の勝ち!
07:09勝者は敗者に一つ命令ができる…
07:12というのはどうかしら?
07:14う、本当にやるんですか?
07:16なに?
07:17エリーさんとはできて、私とはできないというの?
07:20い、いや…そういうわけじゃ…
07:23会長が相手じゃ、真面目にやったって勝てないだろうけど…
07:32でも万が一にも、会長をずぶ濡れになんてできないから…
07:37当たらないように…
07:40えっ…
07:42えっ…
07:44えっ…
07:45やるじゃない、シロタ君、先制されてしまったわ…
07:48いや、今の当たりに…
07:50あら、嫌だわ…
07:52どうしました?
07:53ブラが透けてしまったわ…
07:56テクニシャンで狙ってやったの?
07:59いや、すいません…
08:01って、あれ…
08:02このシチュエーションどこかで…
08:05そうだ、エリーちゃんと遊んだときに…
08:08でもあのときは確か…
08:10ブラが透けたどころじゃなかったんだよな…
08:13あ、で…
08:14あ、で…
08:17何?
08:18その心ここにあらずな表情は…
08:21まさか…
08:23スケブラ以上の経験を…
08:25あのとき彼女と…
08:27えっ…
08:28会長…
08:29あのときエリーちゃんのこと…
08:30最初から見ていたのか…
08:33えっ…
08:34別に…
08:35そ、そんなことは…
08:36もう少し絶戦を演じてもてあそぶつもりだったのに…
08:45つい瞬殺してしまったわ…
08:50それじゃあ…
08:51会社にどんな命令を下そうかしら…
08:54お、お手柔らかに…
08:57そうね…
08:59よし、それじゃあ…
09:02汗をかいたから…
09:05舌で舐めとってもらおうかしら…
09:07はっ…はっ…はっ…はっ…はっ…
09:09なんですかそれ…
09:10あっ…
09:11これもあのときのシチュエーションに似てるような…
09:15もしかして…
09:16あの日の出来事を意図的に再現しているんじゃ…
09:20あの…会長…
09:22僕が進路を軽く考えて遊んでたこと…
09:25まだ起こってます?
09:27なぜ起こる必要があるの?
09:29あなた…
09:31今は進路については真摯に取り組んでいるじゃない…
09:35なら…そんなアブノーマルなことじゃなくても…
09:39ここ公園ですし…
09:41それに僕が舐めるなんて…
09:43汚いし…
09:45大丈夫よ…
09:47ここには私たちしかいないし…
09:49それに汚くなんてないもの…
09:52あっ…
09:54帰ったら消毒するから…
09:56ならやめたほうがいいんじゃないですかね!
09:58何?
09:59女性に首筋のアイスを舐められるのは良くて…
10:02自分が舐めるのは嫌なの?
10:04やっぱり根に持ってる…
10:06いや…そういうわけじゃ…
10:08なら粛々と遂行なさい…
10:10ぐ…首筋の汗で…いいんですか?
10:16はぁ?
10:17誰が首筋と言ったの?
10:19よくご覧なさい…
10:21首に汗なんて書いてないでしょ?
10:23おっ…
10:24例えば…
10:25服の下…
10:26脇の下とか…
10:28胸元…
10:29お腹…
10:30それと内股…
10:31なめるならこの辺りかしらね…
10:32特別に一箇所選ばせてあげるわ…
10:34全部無理ですねぇ…
10:35まったく…
10:36本当は全部行きたいくせに…
10:37本当にむっつりね…
10:39それなら強制的に全身… と命じてあげてもいいのだけど…
10:41ほ…本当にやらせるつもりなのか…
10:44コート決めたらテコでも動かない性格で…
10:46何?
10:47何?
10:48何?
10:49何?
10:50何?
10:51何?
10:52何?
10:53何?
10:54何?
10:55何?
10:56何?
10:57何?
10:58何?
10:59何?
11:00何?
11:01何?
11:02何?
11:08比較的セーフなところを選ぶしかない…
11:13じゃあお願いするわ…
11:15は…は、はい…
11:18あの選択肢ならおなかが一番普通かと思ったけど…
11:22冷静になれば全然普通じゃない!
11:26エリちゃんの時は受け身だったけど…
11:31受け身だったけど、これは自分から能動的に会長のお腹を…
11:38そんなに見つめられたら余計に汗をかいてしまいそうなのだけど…
11:43す、すいません!
11:46会長の肌、透き通るようで、いい香りで、この肌を伝う水滴を…
11:55さあ、早く…
12:11お疲れ様、ペロタ君。なかなか上手だったわよ。
12:16ああ、それと念のためもう一度言っておくけれど、なぜこんなことを…なんて深く考えないことね。
12:24最近シロタ君を構ってあげていなかったから、相手をしてあげた。
12:29それだけの理由なのだから。
12:33まあ、でも、今日の体験が刺激的すぎて…
12:39あの子との公園での記憶を上書きしてしまったら、ごめんなさいね。
12:45僕はこの時、会長の動機の確信めいたものを聞いた気がしたが…
12:52シロタ君?
12:56シロタ君!?
12:58その記憶は熱にやられ、渦巻く視界と共に消えていった。
13:03ま、待っていなさい!すぐ無かったことにしてあげるから!
13:07夏休みの最終日。僕たちは県内のレジャー施設を訪れていた。
13:24なかなかの家計じゃない。
13:27僕も初めて来たけど、いいところですね。
13:31前日のこと。予備校の夏季講習期間を終えた僕のもとに、会長からメッセージが届いた。
13:39心ゆかしにはちょうどいいわね。さあ、行きましょう。
13:46うん。夏季講習が終わったら、その後は会長が勉強を見てくれる。
13:54特にお礼はいらないって言ってたけど…。
13:58それでも、何らかの形で恩返ししたい。
14:01ここの予習もしてきたし、会長をもてなしてゆっくり楽しんでもらうぞ!
14:07どこから回る?希望があるなら聞いてあげるわよ。
14:12ああ、それなら飲み物を買ってから回りませんか?
14:16すぐそこにテイクアウトできるカフェがあるんで。
14:19そうしましょうか。
14:21ああ、そういえば偶然なのだけれど…。
14:25そこの店のドリンクチケット2枚分、知り合いからもらっていたの。
14:30感謝のさい。一杯ご馳走して…。
14:34買ってきました。ブラックでよかったよね。
14:39ダイキンは?
14:41ああ、僕のおごりってことで。
14:43今日誘ってもらったお礼です。
14:55今日はバニララテの気分だったの。
14:58クローゼットなら主人の一番望むものを指して持ってきなさい。
15:04ほら、このチケットを恵んであげるわ。
15:07あ、あ、はい。
15:16何をボサッとしているの?早く吐かせなさい。
15:20え、あ、はい。
15:22会長から物陰に移動してくれた。
15:26こんなこと滅多になかったような…。
15:29次はどうしましょうか。
15:32この先に北欧雑貨のお店があるらしいんで、覗いてもいいですか?
15:37ええ、いいわよ。
15:38あ、ここみたいですね。
15:44あ、ここみたいですね。
15:47へえ、かわいらしいわね。温かみがあって。
15:51本当ですか?
15:52よし。
15:53すいません。ちょっとトイレに。
15:54ええ。
15:55あなたは何か目ばしいものはあった?
15:58木彫りのコースターとか、いいなと思いました。
15:59会長も、さっきのぬいぐるみ気になってませんか?
16:00いいえ、別に。
16:01え、あなたは何か目ばしいものはあった?
16:05木彫りのコースターとか、いいなと思いました。
16:08会長も、さっきのぬいぐるみ気になってませんか?
16:11いいえ、別に。
16:13え、あなたは何か目ばしいものはあった?
16:18木彫りのコースターとか、いいなと思いました。
16:22会長も、さっきのぬいぐるみ気になってませんか?
16:25いいえ、別に。
16:27え?
16:28かわいらしいとは言ったけれど、必要ないわ。
16:32ぬいぐるみを眺めるなら、鏡を眺めていたほうが、よほど心安らぐもの。
16:38あ、すいません。
16:40実はさっき、今日誘ってくれたお礼ってことで、
16:44会長にプレゼントとして…
16:48あの、会長?
16:58あなたから施しを受けるくらいなら、逆に私が恵んであげるわ。
17:03木彫りのコースターよね。
17:05なぜ!?
17:07良かれと思ってだったんだけどな。
17:10ほら、次はどうするの?
17:14あ、じゃあ…
17:16ここ、ボートに乗れるみたいなんですよ。
17:19僕、乗ったことないんですけど、よかったらどうです?
17:23ま、あなたが乗りたいのなら…
17:26気持ちいいですね。なんというか、浮遊感が…
17:32そうね。思ったより乗り心地がいいのね、ボートって。
17:37あれ?会長のボート初めてなんですか?
17:42いろいろ経験豊富だから、乗ったことあると思ってました。
17:46な、私にだって、初体験のことくらいあるわよ。
17:50悪い?
17:52い、いえ…
17:54そんなことより、小着手変わってあげるわ。疲労困敗の様子を見るのも不愉快だし。
18:01いや、まだ大丈夫です。
18:03ちょっと!私が変わってあげると言っているのだから!
18:07う、ほんとに!?大丈夫です!
18:10う、う、う…
18:15ううっ…
18:17ううっ…
18:18ほ、会長!
18:19うっ…
18:20うっ…
18:21え…?
18:23うっ…
18:25Oh, I'm so surprised. I just jumped on my feet.
18:31No, it's clear that I'm not going to.
18:34I'm not going to be able to use this skill.
18:37I'm not going to be able to use this skill, but I'm not going to be able to use this skill.
18:47What?
18:49I'm going to ride the boat before I was going to do it.
18:52What? What? What?
18:54全く。
18:56あ、あの、会長、何を?
19:01何じゃないわよ。何をほうけた顔をしているの?
19:05ほら、次はどこを回りたいの?
19:08もたもたしていたら一日が終わってしまうでしょ?
19:11えっと、そうじゃなくて…
19:14何で自分で拝抵…
19:17えっ?
19:18ああああ…
19:19ああっ
19:20こ、これはあなたが愚鈍だから待ちきれなかったのよ
19:24私の手を煩わせずにも申請なさい
19:27す、すいません
19:28会長をもてなすつもりだったのに
19:32なんかどんどん不機嫌にさせてる
19:35何がいけなかったんだろうか
19:38すいません
19:43なんか余計なことをしているみたいで
19:46違うわ
19:48Oh, so I don't know. You're because of me. You're just trying to keep me on the other side.
19:55You're just going to leave me now, and you're going to leave me now.
19:59Oh?
20:01When I got to give up, I'm going to give up.
20:05Oh.
20:07I've got to give up.
20:10I'm going to give up.
20:12Oh.
20:14Can you tell me that you were going to be weird at the time of the会長?
20:22What?
20:24What?
20:25What?
20:26What?
20:27What?
20:28What?
20:29What?
20:30What?
20:31What?
20:32What?
20:33What?
20:34What?
20:35What?
20:36What?
20:37What?
20:39What?
20:40What?
20:41What?
20:42What?
20:43What?
20:44What?
20:45What?
20:46What?
20:49What?
20:50What?
20:51What?
20:52What?
20:53What?
20:55What?
20:57What?
20:58What?
21:00If you,
21:01昨日の夜明日はこうしたら会長は喜んでくれるんじゃって考えて実践してそれだけでも僕は楽しめてますから
21:12You're not going to say anything like that.
21:19I've been saying anything!
21:21That's why, I've been looking for a lot to see me as well.
21:29I don't know...
21:36Really?
21:42Oh, it's so sweet.
21:50So, let's put a plan on your words.
21:56You'll enjoy it, right?
22:02So, I'll tell you...
22:12I love you, too.
22:42I can't believe you.
22:45I'm so sorry.
22:51Let's do it.
22:54I'm so sorry.
22:57I'm so sorry.
23:00I'm so sorry.
23:05I'll just do it.
23:07...
23:09...
23:18...
23:21...
23:25...
23:27...
23:31...