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00:00江戸はですか 今日から始まるシリーズ大江戸
00:15今江戸を巡る新たな発見が相次いでいます
00:21これは江戸城ですね
00:25江戸の街並みを写した150年前の写真の音が
00:33誰も見たことがない 超高精細の音が大量に見つかったのです
00:40まるで失われた江戸の街が目の前に現れたようです
00:46よみがえる江戸の風景 最新の技術で色をつけ立体化してみると
00:54ご覧の通り 鉛色の瓦屋根の街並みが広がっていました
01:03江戸の人口は100万以上 ロンドンパリを超え世界最大の都市でした
01:13一体なぜ アジアの片隅の日本に世界一の大都市が生まれたのでしょうか
01:22オリンピックを前に大改造が進む東京
01:28謎を解く鍵が地下から次々と見つかっています
01:35これは当時の水道施設
01:40江戸の地下には木製の水道管が網の目のように張り巡らされていました
01:48そして地上にも水路のネットワーク 大量の物資を載せた船が行き交っていました
01:59東京のルーツとなった世界一の巨大都市 江戸
02:08その知られざる姿に迫るシリーズ大江戸
02:15第1回は巨大都市建設のドラマです
02:24人口6万ほどの田舎町だった江戸が どのようにして100万人の大都市になったのか
02:36神秘的ですね
02:38謎と不思議に満ちた江戸へ
02:42さあ 時を越えた冒険の始まりです
03:06東京都大江戸
03:20僕は駆け出しのフォトグラファー
03:24追いかけているのはオリンピック・パラリンピックを前に変貌を続ける東京だ
03:33今 東京では町の大改造が進み
03:38前代未聞の規模で地下が掘り返されている
03:49あちこちの工事現場で 東京のルーツである江戸の町の跡が見つかっていた
03:58これが江戸のど真ん中の江戸遺跡と呼ばれている江戸時代遺跡を調査しているところなんですよ
04:05江戸遺跡というのはどういったものなんですか
04:08江戸時代の人々の生活の痕跡が土に埋もれていますので
04:13それを今掘り出しているところです
04:18東京駅の東側にあたるこの場所は
04:22江戸時代は多くの庶民が暮らしていたという
04:45こちらは青いガラスのかんざし
04:50女性が歯に塗ったお歯黒の壺
04:58江戸の庶民の愛用品が次々と出土していた
05:06すぐ近くからは庶民の住まい長屋の跡も見つかっている
05:13およそ25坪
05:17今の小建て住宅なら1世帯だけが住むような広さに
05:218世帯
05:2330人以上が暮らしていた
05:26かなりの人口密度だ
05:31このちょっとした電波を掘ってもですね
05:343トンから4トンぐらいは出土物が大量に出てきます
05:39それだけ人口密度が高かったということだ
05:43当時としては世界最大の人口100万人といわれた大都市だった
05:49世界の中でも最大の大都市
05:53それ知らなかったですね
05:57人口100万
06:00江戸はどうやって世界一の都市になったんだろう
06:10純喫茶お江戸
06:17家康くんあっての江戸の町
06:20いやいやいやいや
06:22江戸を世界一の町にした最大の功労者は
06:25三代家光に決まってるから
06:28それは聞き捨てなりませんね
06:30吉野さん初代家康くんがいなかったら
06:33江戸の町の範囲はなかったんだから
06:37もうマスターって本当に単純
06:40あの
06:42いらっしゃい
06:44コーヒーは一つ
06:46かしこまりました
06:48あとちょっと聞こえたんですけど
06:50江戸が世界一っていうのは
06:52あなた江戸に興味があるの
06:55最近ちょっと江戸に関心がありまして
06:58嬉しいですね
07:00江戸が世界一っていうのは
07:02私が教えてあげる
07:07いい?
07:09江戸時代の半ば
07:11江戸の人口は100万以上だったの
07:15ヨーロッパの大都市だった
07:17ロンドンやパリの人口が5、60万
07:21約倍だ
07:23で江戸が爆発的に成長を遂げ
07:26世界一になった功労者といえば
07:30わしじゃ
07:32えっ
07:34誰?
07:36江戸を世界一にしたのは
07:39この徳川家康じゃ
07:41違う
07:43家光よ
07:45えっ
07:47気にしないで
07:49マスターはね
07:50感情が高ぶると降りてきちゃう人なのよ
07:53降りてきちゃう?
07:55わしが江戸の街を起こすのに
07:59どれほど苦労したことか
08:04家康が起こした江戸の街
08:07その知られざる姿が最近明らかになりました
08:12発見の舞台はなんとオーストリア
08:17我が博物館の聖域にご案内しましょう
08:22ここに眠っていたのは江戸の街を映した写真の根が
08:29150年ほど前に日本を訪れた
08:32この国の写真家が持ち帰ったものでした
08:36最初は信じられませんでした
08:39調査を重ねて
08:41ようやくこれが江戸の風景だとわかったんです
08:48オーストリアで見つかった根がは270万以上
08:53江戸の街を国名に捉えて
08:57江戸の街を国名に捉えた根がが数多く発見されるのは
09:02極めて稀なことでした
09:07去年7月
09:09日本から東京大学などの研究チームが現地に乗り込み
09:14本格的な調査を行いました
09:20根がを詳しく調べ
09:22撮影日時や被写体を突き止めようというのです
09:30研究チームが注目したのはこの一枚
09:35江戸城の南に広がるブケ屋敷を映し出した写真です
09:44この写真は江戸の街を捉えた最古の写真
09:48ブケ屋敷それから大名屋敷畑本屋敷がつぶさに映されていて
09:53非常に貴重な江戸の街並み研究の手がかりになります
09:59江戸の街を映した最古の写真
10:04ひしめくようにブケ屋敷が立ち並び
10:08人口密度の高さが伺えます
10:15研究チームを驚かせたのは写真の鮮明さです
10:20暮らしの様子が細部まで映し出されていました
10:38こちらは船が行き交う神田川
10:42川の奥木の家が密集する集落は現在の秋葉原周辺です
10:52江戸の中心日本橋です
10:56木造の橋を拡大してみると
10:59立ち止まった人々が珍しそうにカメラを眺めています
11:06本当に昨日撮った写真であるかのように
11:09非常に細かいところまで高精細な画像が詰まっている
11:13そこを拡大してみることによって
11:16いろいろな情報が取れるというところが一番の魅力です
11:24失われた江戸の風景を伝える貴重な写真
11:31建築や都市の専門家の助言をもとに
11:34最新のデジタル技術で建物を立体化し
11:38色付けをしました
11:44150年の時を越え蘇った江戸の街
11:52鉛色の瓦屋根がどこまでも続いています
11:58街並みに統一感があり計画都市のように見えます
12:05こちらは江戸城
12:08後に火事で失われた三重の矢倉が映っています
12:14建物を支える石垣が奥までずっと続き
12:19堀には水が豊かに称えられています
12:25徳川将軍家の母大寺 象城寺
12:30この門も空襲で焼け今は残っていません
12:37門を守る水の神 龍の彫刻が色鮮やかです
12:48日本中から人や物が集まり世界最大の都市だった江戸
12:55一体江戸はどのようにして築かれたのでしょうか
13:04それを知るのはこの人 徳川家康
13:12家康が初めて江戸にやってきた時
13:16そこは湿地が広がる小さな田舎町でした
13:21良いところだ
13:28もともとは三河の国を治めていた家康
13:33江戸への国害は時の最高権力者 豊臣秀吉の意向でした
13:40どれりゃええとこらしいわ
13:44江戸がですか
13:47そりゃ三河もええところだよ
13:51ほんでも江戸はまっとええところと聞いとるでよ
13:56それほどまでにですか
14:01で どうで 江戸に行ってもらうちゅうも
14:06承知いたしました
14:09あ そうかそうか
14:13悪いの 家康殿
14:20まっこと 江戸はいいところだでよ
14:28江戸は良いところだ
14:32江戸は良いところだでよ
14:38良いところだでよ
14:47くそ 秀吉が実力者である殿を煙たがり
14:52こんな平気地まで飛ばしたのだ
14:55そんなこと 殿が一番わかっておられる
14:59しかし この十年後
15:03家康は天下分け目の関原の戦いに勝利
15:09そして 江戸に幕府を開きます
15:13この地の将来性に気づいていたとも言われています
15:19天下は この徳川の者と相なった
15:26江戸の大改革が完了
15:29天下に轟く最強の者とするのじゃ
15:37当初は人口六万ほどの田舎町だったという江戸
15:43それが なぜ世界一の大都市になったのでしょうか
15:51手がかりは家康の子孫
15:54松平家が治めた島根県にありました
16:00謎だった家康の構想を示す餌が見つかったのです
16:11その名も 江戸はじめ酢
16:16いや 綺麗ですね
16:20発見した 仙羅よしひろさんです
16:26ここにその家康の江戸ジョンズがあったのかということで
16:30本当に驚きましたし 感動しました
16:36これは いわば江戸初期の都市計画の図面
16:41江戸拡大の秘密が読み取れます
16:46まずは町の中心 江戸城
16:50黒い輪郭線を手がかりに超高精細のCGとして江戸城を立体化します
16:59まるで迷宮のように入り組んだ内部
17:04そこには侵入した敵を迎え撃つ罠が張り巡らされていました
17:12将軍が陣取る大天守の周りは小天守で固められ
17:18難攻不落の作りとなっています
17:24しかし都市計画で本当に注目すべきは城の周り
17:31町の拡大を可能にする画期的なアイディアが練り込まれていたのです
17:37それは豊かに水をたたえた掘りでした
17:43この江戸城では全く新しい掘りの作り方が発明されていて
17:50それがそのお城を起点として螺旋状に掘っていくという
17:57今までのなかった都市の掘りの作り方です
18:01仙羅さんが指摘する螺旋状の掘りとはこの部分です
18:07城の周りを二周しています
18:13螺旋状の掘りにどんな意味があったのでしょうか
18:21江戸の掘りの成り立ちを40年後に
18:26研究してきた陣内秀信さんです
18:32皇居の周りの掘りを特別な許可を得て調査しました
18:39一番重要な江戸城を守るお掃りですから
18:45実際に間近で見るとさらに迫力がすごいですよね
18:50掘りの本来の役割は城の防衛
18:55しかし江戸の掘りにはさらに重要な機能が秘められていました
19:02当時2幕半の掘りは
19:07掘りの中に入っていた石垣が
19:12掘りの中に入っていた石垣が
19:16埋められていました
19:20江戸の街を描いた浮世絵の多くには掘りと
19:25荷物をはじめた掘りがありました
19:30掘りの中に入っていた石垣が
19:35掘りの中に入っていた石垣が
19:40掘りの中に入っていた石垣が
19:44江戸の街を描いた浮世絵の多くには掘りと
19:49荷物を運ぶ船が描かれています
19:54そう最も重要な掘りの役割は水運でした
19:59防御と水運のルートを兼ねた螺旋状の掘り
20:04それが100万年の誕生に深くつながっていたのです
20:0930年後の地図と比べれば
20:14一目瞭然です
20:19螺旋状の掘りが大きく3周に伸びるとともに
20:24街の面積は5倍以上に達していました
20:29浮世絵の担当者は「都市がどんどん発達していっても
20:34その掘りをずっと延長していけばいいということになりますから
20:39無限に拡大していくことができるということになります
20:44人口が増え土地が足りなくなっても
20:49螺旋状の掘りの先端を伸ばしていけば
20:54その周りの土地を新たに開発できます
20:59掘りによって街を生む画期的なアイデア
21:04江戸の発展を見据えた家康の都市計画でした
21:09巨大都市江戸誕生の第一の鍵
21:14それは街の中に張り巡らされた
21:19螺旋状の掘りだったのです
21:38本来街の守りに使う掘りを
21:43水温の大動脈に転用しようというアイデアは優れものでしょう
21:48鉄道やトラックがない時代
21:53陸路で物を運ぶとなると馬がメインになるけど
21:581頭の馬が背負えるのはせいぜい100キロ程度
22:03でも水路なら小舟だって1000キロ以上は余裕で運べるわ
22:08江戸の港に届いた商品が
22:13数時間で店先に並ぶんだから
22:18今の宅配便も顔負けだ
22:23ちなみに家康の時代に江戸の人口は15万まで成長したの
22:28ちょっとずつパリやロンドンに近づいてきたんですね
22:33これで江戸の街を水の都にするという
22:38本当にすごいのはアイデアを出した人より
22:43それを実現した人でしょ
22:48だって家康は実際に作ってないし
22:53では誰が作ったというのだ
22:58一体どこの誰が江戸の街を
23:03誰が江戸の街を作ったか
23:08江戸を発展させた堀を空から見てみましょう
23:13螺旋状の堀の一部は
23:18今も皇居の周りに残っています
23:23堀の全体像を知るために
23:28最新の測量調査を行いました
23:33レーザーを地上に反射させ
23:38起伏をくまなく記録していきます
23:43それをもとに堀の周りの地形を立体的に再現すると
23:48意外にも江戸には
23:53標高差30メートル近くもの凹凸があったことが
23:58明らかになりました
24:03ちなみに水の都市といえば
24:08どちらの市街地も標高5メートル以内の平坦な土地に
24:13築かれています
24:18一方こちらは当時の江戸
24:23急な坂道と水をたたえた堀が共存する
24:28世界にも稀な都市でした
24:33江戸の堀は大きな標高差を克服して築かれ
24:38水を上から下へと巡らせながら
24:43街全体に水路のネットワークを作っていたのです
24:48起伏の激しい土地に
24:53水の都を築く空前のプロジェクト
24:58それを誰がどうやって実現したのでしょうか
25:03手がかりを探してやってきたのが
25:08江戸の南東にある日比谷堀です
25:13堀の周りを固めるように
25:18石垣が隙間なく積まれていました
25:23この石こそが小さな田舎町だった江戸を
25:28世界一の大都市に変えた
25:33第二の鍵でした
25:38実はここ海だったんですよ
25:43それを大胆に埋め立てをしながら
25:48堀を残してそれで今のような空間にして
25:53すごい土木工事です
25:58この一帯は家康による
26:03日本史上空前の埋め立て工事で生まれた土地です
26:08江戸の多くは埋め立て地や湿地
26:13軟弱な地盤に堀を作るには強固な石垣が必要だったのです
26:18推定で100万戸を超える
26:23大量の石が使われました
26:28木と紙の町と言われる江戸ですが
26:33実は石の町でもあったのです
26:39江戸建設の謎を解く鍵が石垣にあるんですよ
26:44石垣を細かく観察すると見えてくるんです
26:49黒印というものが秘密を解く暗号なんです
26:54あれもしかして黒印ですかね
26:59あれもそうですかね
27:03さまざまな黒印は
27:08石垣を築いた全国各地の大名家の印
27:13江戸建設の盾役者は侍たちだったのです
27:18誰がどこを築いたのか
27:23NHKが開発した世界最高性能のテレビカメラで
27:28石垣を探し
27:33黒印を撮影しました
27:38超高精細の画像で石垣を拡大
27:43小さな黒印も逃さず捉えられます
27:48こちらの堀は熊本の大名を
27:53加藤家が築いたことが明らかになりました
27:58こちらは島付け
28:03そして脇坂家
28:08調査の結果全国の大名
28:1340以上の黒印が見つかりました
28:18この江戸の土台造りで大きな活躍をしたのが
28:23丸に中の印の細川家でした
28:28世界一の都市をどのように建設したのか
28:33細川家の貴重な資料が見つかりました
28:3815年にわたる膨大な工事の記録です
28:43江戸の建設が老いえの存亡を賭けた戦いだったことが
28:48浮かび上がってきます
28:53天下大平の江戸時代になりますと
28:58牛たちは戦って手柄を立てて
29:03戦争が始まった
29:08細川家も将軍に対して
29:13死と奉公することによって安泰になることがあります
29:18この現場は非常に大事だった
29:23江戸建設の影に
29:28侍たちの苦闘がありました
29:33大きさから天下武神と呼ばれる江戸の建設
29:38戦がなくなった大平のよう
29:43侍たちにとって天下武神は
29:48手柄を立てる新たな戦いの場でした
29:53細川家も一丸となって
29:58この使命に挑みます
30:03この不振で功績を挙げられれば
30:08細川の名を天下に轟かすことができます
30:13じい
30:16行為に
30:24侍たちが目指したのは江戸から100キロ離れた伊豆半島でした
30:34江戸を石の町に変える大量の石を確保するためです
30:54江戸時代の石切り場です
31:03模様のようになっています
31:08すごい神秘的ですね
31:15神殿のような巨大な洞窟
31:21大量の石を切り出し続けるうち生まれた不思議な空間です
31:28山道
31:33結構急な山道ですね
31:38そして山奥の別の石切り場には
31:43これ中って書いてある印がありますね
31:48細川家の刻印です
31:53この後はこれがですね
31:58石を割った後ですね
32:03まず穴を開けてその後に錆というものを打ち込んで石を2つに割る
32:09手で割るわけですね
32:13すごいロールファイですね
32:16石は伊豆岳で170カ所以上見つかっています
32:23死形を一変させるほどの莫大なエネルギーが江戸の土台作りに注がれたのです
32:39重さ30トンを超えるものもあった巨石の運搬
32:47その道中にも大きな困難が待ち構えていました
33:02伊豆近海の石の輸送ルートで潜水調査が続いています
33:16水深およそ20メートル
33:21何かが見えてきました
33:26大量の屋根瓦です
33:31刻まれていたのは三葉葵
33:36徳川将軍家の門です
33:40別の場所では大量の石材
33:45記録にあるだけで200層近くが沈没
33:50多くの侍が犠牲になりました
33:56見えました
34:00あんなのがあるとは思わなかった
34:05嵐によって公開中に沈んだという可能性が高いと考えられている
34:12江戸の街の建設は徳川幕府の威信をかけた史上名台だった
34:19天下無神に関わった全国の諸大名など
34:25プレッシャーがかかっていたことが想像できる
34:30江戸時代の江戸たちの闘い
34:35江戸時代の宗教
34:40江戸時代の宗教
34:45江戸時代の宗教
34:50江戸時代の宗教
34:54維持がなければ侍ではない
34:58江戸建設の時代に記された
35:01武士の精神です
35:06命がけで江戸に運んだ巨大な石
35:12いよいよ江戸の都市計画の中心となる
35:16螺旋の堀の建設が始まります
35:21誰がどこを建設するか
35:25工事の区割りはなんとくじ引きで決められました
35:43引き当てたのは幸橋
35:46現在の新橋周辺です
35:49海を埋め立てた地盤が弱い最悪の航空でした
35:54なんと幸橋
36:01幸いとは名ばかり不幸いな結果に
36:08このままでは細川家はくたびれてしまう
36:15藩主細川忠敏の言葉です
36:20日本のくたびれは
36:23闇もすまじき候
36:27日本の疲弊は止むことがない
36:31江戸建設が日本中の負担になっているという嘆きでした
36:38大名たちを苦しめた巨大事業
36:43細川家の資料からは現在のお金で
36:4750億円を超える出費を強いられていたことが
36:51明らかになりました
36:58それでも一丸となって工事を続けます
37:08みんなのがんばりでこのゆるい地盤をなんとか固めました
37:14この分では上さまの御見聞には間に合うかと
37:19そうか
37:21無理はするな
37:23はい
37:30お主
37:33雨男だろう
37:43雨男だろう
38:09細川家を追いや取り潰しに
38:12天皇は我らを見放したか
38:27皆の者
38:29安全でない
38:32部下
38:34必ずや道は開ける
38:37何の
38:39細川家はこんなことぐらいじゃ
38:43まだまだ
38:45怒られはせんぞ
38:49何だ
38:58ここは戦いの場
39:01再び石を積み直します
39:10そして時の将軍
39:13徳川家光の見聞の日
39:22見事じゃ大義であった
39:26ありがたきおこと
39:30殿の人力の賜物かと
39:34調子がいいの
39:39江戸建設を新たな戦いの場とした侍たち
39:46大量の石で水の都を築いたのは
39:50侍たちの意地でした
39:57ついに完成した螺旋状の掘り
40:02水辺には百を超える菓子
40:06市場が生まれ
40:08全国から物が集まります
40:12牙の材木
40:14日本橋の魚
40:16小網町の米
40:21さまざまな物資や食料は
40:24さらに水運によって江戸の隅々に運ばれます
40:31こうして江戸は
40:34多くの人が暮らせる町になったのです
40:41石造りの堀を基盤にした
40:44巨大な物流のネットワーク
40:47これが世界一の大都市
40:51江戸誕生の第二の鍵でした
40:58江戸の町を作ったのはむしろ
41:00地方の侍たちだったんですね
41:03実際に侍が作った堀を基点として
41:06江戸の町が一気に広くなったことがよくわかるわ
41:09いやいや、大切なのは広さだけじゃないよ
41:13現代の東京の主要な町が生まれたことこそ
41:16重要なんだ
41:19天下無神で江戸の人口はどれくらいになったんですか
41:2515万だったのが40万くらいまで増えたらしいわ
41:30ついにパリやロンドンに並んだんですね
41:34うちのコーヒー普通に使ってるけど
41:38代金もらえるんだろうね
41:40江戸っ子はやまなこと言わない
41:42じゃあこのまま順調に100万人都市になるんですか
41:46江戸が世界一の都市になるためには
41:49どうしてもクリアしなければならない
41:52大きな問題があったの
41:54大きな問題?
41:56これだよ、飲み水さ
42:00急激な人口の増加で江戸は深刻な水不足になったんだ
42:06その時救世主が現れた
42:11マスター、ずいぶんカッコつけてるけど
42:14それこないだ私が教えた話よね
42:16あとそれ僕の水なんですけど
42:21オリンピックに向けた東京の工事現場で
42:25100万都市、江戸の謎に迫る新たな発見がありました
42:34あれは?
42:35あれ江戸時代の井戸なんですけど
42:38あれ実は地下を通してずっと水道管をつなげて
42:43それで水をここまで運んできている
42:49発掘された木製の井戸
42:55地下で木をくり抜いた水道管につながっていました
43:03江戸中に水道管のネットワークが広がってたんですね
43:07もう張り巡らされてたんですか
43:09そうです
43:11この地下の水道ネットワークこそ
43:14100万都市、江戸誕生の第三の鍵でした
43:20当時世界に類を見ない巨大水道も
43:28そこには独自の技術が盛り込まれていました
43:32例えばこの掛け火
43:36起伏の激しい江戸で谷を越えて水を届けます
43:42こちらは増す
43:44低いところから高いところへ水位を上げて
43:48水を流すことができました
43:54人口が急増し
43:56深刻な水不足に陥っていた江戸
44:00さらに拡大するためには水道の整備が不可欠でした
44:08この江戸の水道ネットワークを築いた盾役者が
44:13水道武行、稲忠春と忠勝の親子でした
44:21二人は江戸に水害を起こしてきた利根川の流れを
44:26江戸から太平洋に移した
44:29治水工事のスペシャリストでした
44:33江戸の水道建設の記録、浄水器
44:38稲親子が手掛けた巨大プロジェクトが描かれています
44:45多摩川の上流から延々と43キロ
44:51大地を削り水を引く前代未聞の大工事
45:01この浄水路がなければ江戸は100万年になれませんでした
45:07水を巡る侍たちのもう一つの戦いが始まります
45:38お言葉ですが信長様
45:40この江戸にとって浄水がすぐにでも必要なことは
45:44お主にもわかっておろう
45:48上様、すぐに必要ではありませんか?
45:54すぐ必要じゃ
46:00上様が幼いのを良いことに好き勝手言いよって
46:05だからあの狸の言うことにも一理あるのだ
46:10しかし
46:12浄水土木をこの稲家がやらず
46:15誰がやるというのだ
46:18しかし工事の難しさは想像を絶するものでした
46:24太郎様
46:26おう、何だ
46:32水が全部消えちまう
46:35まさに水を食う土、水クライドです
46:38ここから先の水路は無理かと
46:43すぐに道筋を変え
46:45水クライドを裂け水が流れるよう道筋を立てるだけのことであろう
46:49お主らの励みが足らんのではないか
46:54上様
46:56励め
47:01水路建設を阻んだ水クライドの正体は
47:06小石が重なり水はけが良い歴層だと考えられています
47:14水クライドを裂け新たなルート探し
47:19問題は起伏の激しい地形でした
47:25水は一度谷間に落ちると再び上げることは困難です
47:32谷を裂け高さを維持する必要がありました
47:39当時の技術を駆使してルートを見つけました
47:48その傾きは10メートル進んでわずか2センチ
47:54奇跡の勾配と呼ばれています
47:598ヶ月をかけ気づいた浄水路
48:04果たして水は流れるのか
48:15江戸の命運がかかっていました
48:18流れろ
48:49浜川から江戸に引かれた水は現在の夜露で地下に潜り
48:56水道ネットワークを通じて町の隅々まで届きました
49:02懸案だった水不足は一気に解消します
49:08江戸っ子は水道の水で産湯を使う
49:13江戸の人々は水道を利用した
49:17当時世界最先端の暮らしができるようになりました
49:27稲親子が手掛けた浄水路には今も水が流れ続けています
49:32この水は不毛の大地だった江戸の西側をも潤し
49:37一大農業地帯へと変えました
49:42そこで作られた農作物も江戸の人口増加を支えました
49:49巨大都市江戸誕生の第三の鍵だった水道ネットワーク
49:55江戸の人々は江戸の人口増加を支えました
49:59巨大都市江戸誕生の第三の鍵だった水道ネットワーク
50:04それを完成させたのも侍の意地でした
50:09堀と水道
50:14水の力で急速に拡大した江戸の街を
50:19人々はこう呼ぶようになりました
50:24大江戸
50:29大江戸
50:34江戸
50:39江戸
50:44江戸
50:49江戸
50:54江戸
50:59江戸
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