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  • 9 年前
激辛料理食べさせても暴行罪にあたりません 米連邦地裁 無罪の判決(1995年6月7日、アメリカ)~島田雄貴判決リサーチセンター

意図的に激辛料理を食べさせた場合、刑法上の暴力行為になるかどうかを争っていた「デニーズのペッパーソース」事件で、ニューハンプシャー州の連邦地裁は1995年6月6日、味覚を痛め付けただけでは暴行罪は成立しないとの判断を下し、検事局の訴えを却下した。

このペッパーソース事件は1995年2月、コンコード市のレストラン・デニーズのコック、マイケル・タウンさん(20)が州警察官二人にたっぷりペッパーソースを仕込んだ卵料理を食べさせた。二人はほとんど料理を平らげたが、店を出た後、あまりの辛さに気持ちが悪くなり、地元の警察署に通報した。

調べたところ、デニーズではペッパーソースを使っていないことが分かり、またタウンさんは警官嫌いで有名で故意に特辛料理を作ったことが判明。検事局は“凶器”に当たるペッパーソースが被害者の味覚神経にタッチしているから「身体的な接触」を要件とする暴力行為罪が成立する、として起訴に踏み切った。

しかし、A・サイロン判事はこの日の決定で、暴行罪は「味覚など主観的な基準まで被害の対象にしていない」との判断を示して、暴行罪での起訴を却下、タウンさんは事実上の無罪を勝ち取った。

http://rddlaw.net/

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