東日本大震災の被災遺児は1500人になっている。阪神淡路大震災の3倍以
上にのぼっており、残された子どもたちがどんな環境に置かれているのか詳し
くはわかっていない。
海音ちゃんが家族と暮らしていたのは宮城県の荒浜地区で、東日本大震災の
ときに学校から帰る途中に 友達の親に助けられて無事だった。海音ちゃんの
母とお姉さんはそれを知らずに車で海音ちゃんを迎えに行っていて津波にのま
れてしまった。海音ちゃんは家族との楽しかった思い出ばかり話しており、遺
骨を前に泣いた時から人前で涙を見せなくなっていた。
海音ちゃんは少しずつ家族を失くした気持ちを話すようになり、海音ちゃんと担
任の先生がやりとりしている日記帳で、亡くなった家族の事が初めて書かれて
いる。学校のマラソン大会の出来事だった。
「もうダメ、走れない」と思いました。そのときこんな声がした。
「がんばれ、かのん」ママの声です。
「そうそう、うちの分までがんばれよ」お姉ちゃんの声です。
「がんばれ、かのん。津波に負けないおまえが負けるわけがない」パパの声がしました。
そのとき私は心の中でおもいました。
「うちがんばってるから、応援おねがいね」
「楽しかったけど、ちょっと今一人になったことが悔しいです」
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