法務省、死刑執行の「刑場」初公開
  • 14 年前
初めて公開された死刑を執行する「刑場」。連行された死刑囚が最初に入るのはこの「教誨室(きょうかいしつ)」です。仏壇が据えられていて、死刑囚は遺言を書くことができ、教誨師による教誨を受けます。

 そして、廊下に出て次に向かうのは「前室(ぜんしつ)」。“控えの間”です。ここにも正面に仏像が置かれています。死刑囚は、ここで拘置所長によって「死刑執行」が言い渡されます。

 実際には死刑囚は目隠しをされ、手錠をはめられます。そして、隣の部屋に移るとそこは「執行室」。死刑囚が首にロープをまかれ、絶命する場所です。

 2006年12月以降、この部屋で17人に死刑が執行されています。天井には滑車があり、実際には直径およそ3センチのロープがかけられます。床にある踏み板はおよそ1メートル四方。首にロープをかけられた死刑囚は、この踏み板がはずれ、下層部に落下することになります。