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  • 18 時間前
ひまわり  第41話

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トランスクリプション
00:00全てはNHKで
00:30街の影がなだれてゆくよ
00:38手のひらの上に太陽を乗せて
00:47心の暗はがり照らし出しておくれ
00:58Dreaming girl 雨上がりの少女
01:07Dreaming girl 君とめぐり逢えた
01:14素敵な奇跡
01:18Dreaming girl
01:28ごめんください
01:31赤松さん
01:33なんで弁護士になりてんだ
01:36純一郎のやつの真っ向からの人差しにぐさり
01:40初夢どころか眠れぬ夜を過ごした
01:43のぞみ嬢ちゃんでありました
01:51赤松さん
01:56なんだ
01:57君か
01:59風邪ですか
02:00みりゃ分かるだろ
02:03すいません起こしちゃって寝てください
02:06言われなくたって寝るよ
02:13お邪魔しました
02:15あのお餅持ってきたんです
02:17うちでついたお餅
02:18あ流しに置いときますんで
02:21おい
02:23いいからほら入れ
02:34俺安心してそこに座れ
02:41大丈夫ですか病院には行ったんですか
02:46俺は病院と銀行は嫌いだ
02:52じゃあ私何か温かいものでも作ってきます
03:01いろいろあるじゃない
03:09はい
03:13出ますよ
03:18おやすみ中すいません
03:19あの赤松先生は
03:21あ今はちょっと
03:26なんだあんたらか
03:27先生やはり先日お話しした状況に
03:32あさって4日
03:33株都庁と同時に知見も動き出すという話です
03:37私には関係ない
03:38そんなことおっしゃらずにお願いします
03:41会長は先生のご活躍を存じ上げてまして
03:44ぜひともと言ってるんです
03:46言ったと思うが
03:48私は町医者みたいなもんだが
03:51離婚と増収賄はやらん
03:54着資金の一部です
03:56しつっこいな
04:02私が何で離婚と増収賄をやらんか
04:05教えてあげようか
04:09本人に全く反省がないからだ
04:17また改めて伺います
04:23こんでー
04:27
04:28餅持ってきたって言ったな
04:31雑煮作るか
04:33
04:33よし
04:37大丈夫なんですか風
04:39
04:40頭に血がのぼったらな
04:42寒気なんか吹っ飛んじまったよ
04:45よーし
04:47君より俺の方がうまいっていうところ見せてやろうかな
04:53やった
04:56あのーずっと一人だったんですか
05:00おー
05:03母に聞きました
05:06赤松さんと達也の産んだ人のこと
05:09あーそっか
05:11まだ弟には話していませんけど
05:15遥か昔のことだ
05:16ちょうど今の君ぐらいの頃かな
05:20もう弁護士になってたんですか
05:23その頃はまだ検察に行った
05:26検察
05:27
05:27検事さんだったんだか
05:30こう見えてもな
05:30俺は検事志望だ
05:33じゃあなんで弁護士に
05:34なんだっけね
05:36すいません
05:38恋人に聞かれたんです
05:39なんで弁護士になりたいのかって
05:43君の恋人に答えられるほどの理由もないが
05:47まあ逃げたんだな
05:49逃げた
05:53学生運動って知ってるか
05:56あ、昔のニュースで見たことあります
05:59ヘルメットかぶって
06:00買いなくしてデモするやつでしょ
06:03ああ
06:04俺や君のお母さんが
06:06ちょうど君くらいの頃だ
06:08まあ大抵の大学生は
06:11かぶれてた
06:13はい
06:14俺はあんなことで
06:16何かが変わるもんかって
06:18否定的に見ていたんだが
06:20いや天の弱というか
06:22冷めてたんだな
06:23ところが
06:24検察に入って
06:27運動してる奴らを
06:28捕まえる方に入ったんだ
06:31そしたら
06:32起訴された奴の中には
06:34俺の知ってるのがいっぱいいたよ
06:37
06:38そいつらね
06:39何百回も言われた
06:42大生の犬になりやがって
06:44お前には理想がないのかってな
06:47俺は
06:49アホかと思ったよ
06:52リンチして人殺しをして
06:54何が理想だって
06:57俺は意地になって
06:58むちゃくちゃ働いた
06:59
07:00上にも褒められて
07:01出世もした
07:02
07:04虚しくなった
07:06突然
07:07本当に虚しくなった
07:09いやもちろん
07:10検事の中にも
07:11いっぱい立派な人はいるよ
07:13しかし俺は
07:15ただ意地で出世したいだけの
07:17何の理想もない
07:20偽物検事だったんだ
07:21うん
07:22うん
07:23それで
07:24やめた
07:26それで
07:26就職した
07:28普通の会社に
07:29ああ
07:31しかし
07:31これがな
07:33どこへ行っても
07:34元鬼検事の赤松さんだ
07:36ええ
07:37かといって
07:38履歴書のいらないような職場で
07:40働く自信もなくってな
07:43まあ
07:46どっかで大卒
07:47元検事の勲章に
07:49寄りかからずにはいられなかったんだろうな
07:53それが嫌で辞めたのによ
07:57結局その勲章が邪魔になって
07:59弁護士になった
08:01
08:02食うために
08:03ある法律事務所に就職をした
08:06はい
08:07ああ
08:08まあ
08:09本音を言や
08:10食えりゃいいっていう気持ちだったんだが
08:13そこで
08:15ある冤罪事件の弁護団に
08:17加わるように命じられた
08:19いや
08:20マスコミも取り上げる事件だったので
08:22興味本位で
08:23弁護団の末席に参加したんだ
08:26裁判を続けていくうちに
08:30世の中には本当に冤罪事件があるんだな
08:32っていうことを知ったんだよ
08:37まあ
08:38青臭い言い方をすりゃ
08:40弁護士っていう仕事は
08:42人の心を救う仕事だっていうのを知った
08:46その時俺は
08:47初めて弁護士になった
08:50心を救う
08:52医者が人の命を救うなら
08:55弁護士は人の心を救う仕事だ
08:58まあ以来
08:59俺が仕事を引き受けるポイントはただ一つ
09:02被告でも家族でも
09:04誰かの心を救うことができるか
09:07ただそれだけだ
09:11心を救う
09:13おい
09:14いい気になるなよ
09:16こんな話をしたからといって
09:17弁護士になるの賛成したわけじゃないんだぞ
09:20分かってますよ
09:25さっきの人たちかしら
09:27追っ払いましょうか
09:29赤松は風邪で死んだと言ってれ
09:33はい
09:36こんにちは
09:37なんだ
09:38そういうことか
09:40おい
09:41来いよ
09:43君の姉さんも来てるじゃないか
09:46姉さん?
09:49達也
09:50姉ちゃん?
09:52来てたのか?
09:53達也こそどうしたの?
09:56弁護士目指せって言ってんならさ
09:58やめてもらおうと思ってる
10:00自分のやりたいことも決まってない人に
10:02口出しされたくないわね
10:03やめとけよ
10:05まだ19歳なんだぞ
10:06まだこれから何をしていいのか分からん
10:09それよりも
10:10お、雑煮ができたんだ
10:11一緒に食べていく
10:13雑煮ですか
10:14いっそ鍋にしませんか
10:15二枚に蟹持ってきたんです
10:18その蟹、どこの蟹だ?
10:20越前蟹です
10:20何を袋が送ってきたんです
10:25隠しの矢だから、今言っとく
10:28何?
10:29赤松さん、お母さんの大学時代の友達って言ったでしょ?
10:33うん
10:35それは本当なんだけど、もともとはお父さんの友達だったの
10:41へぇー
10:43それで、達也を産んだお母さんと婚約してたの
10:51へぇー
10:53意味分かる?
10:56ああ、つまり、あれだろ?
11:00親父は、あの人の恋人を寝とって、俺を仕込んだってわけ
11:04だろ?
11:06すごい言い方ね
11:07間違ってないだろ
11:10まあね
11:13うーん、なんかあるような気はしてたけど
11:16へぇー
11:19恨んでないのかな?
11:21え?
11:23親父のこと
11:25そうね
11:27おい、できたぞ
11:29はい
11:33恨んでなんかいないよ
11:36でも、ショックだったでしょ?
11:38ん?
11:39まあなぁ
11:41もしかして、ケンジさん辞めたの、それも原因だったりして?
11:46それは考えすぎだ
11:48恨んでないなんて、信じらんないな
11:51いや、まあ、その時は殺してやりたいと思ったよ
11:54でも、俺にも
11:58あ、座れよ
12:00別に内緒話してるわけじゃないんだから
12:04そう
12:05俺にも原因はあった
12:06どういうの?
12:08その女
12:09ああ、つまり、君を産んだお母ちゃん
12:12いや、愛してなかったんだ
12:13え?
12:15いや、もちろん結衣の馬で交わしたぐらいだから、愛してると思
12:18った
12:19でも、本当は愛していなかった
12:26ああ、他に好きな人がいたんだよ
12:30そんな
12:31二人と付き合っていたわけじゃないんだぞ
12:33俺はそんなモテる男じゃないからな
12:36いや、もともと、決まった相手がいたんだよ
12:40片思いってやつだ
12:42うーん
12:43で、まあ、他の女を好きになれば、その人のことが諦められる
12:47かなと思って
12:48まあ、君のお母さんと付き合ったというわけだ
12:52色の白い、よく笑う女でな
12:54ああ、これはいいなと思って、婚約したんだ
12:59そうだったんですか
13:02いや、君のお母さんには話したわけじゃないんだけど、まあ、俺がどういう気
13:07持ちでいるかということは、気づいていたんじゃないかな、だから、俺の親父と
13:13できちゃったっていうの?
13:14そうよ、それじゃ復讐じゃない
13:17そりゃ、うちのお父さんも悪いと思うけど
13:20どっちが悪いって言うわけじゃない
13:25そうかしら
13:28どっちも悪いんじゃないかしら
13:30え?
13:31だって、お父さんと達也のお母さん、結局は赤松さんを裏
13:36切ったわけでしょ、うちのお母さんや、私や、それから達也を
13:40苦しめたわけでしょ、それなのに、どっちが悪いわけじゃない
13:44じゃ、済まされないじゃないかしら
13:46姉ちゃん
13:49恨んでないなんて、綺麗事だと思うわ
13:53じゃあ、恨めばいいってのか
13:56悪いことは悪いの、悪い人は悪いのよ
14:01君がどう思おうと勝手だが、もう一度言っておく、弁護
14:04士になるのはやめろ
14:06え?
14:08行動を見て悪いと決めつける奴に、人の心は救えん
14:12そうかしら、私、悪いと認めた上で、なんで悪いことしちゃ
14:17ったのか、考えるのが弁護士だと思うわ
14:19いいか悪いか、白黒をつけようっていうのがおかしいって言ってる
14:23んだよ
14:24世の中には、善人と悪人しかいないなんて決めつける奴に、
14:28絶対いい弁護士にはなれん、やめちまえ
14:32いやです
14:33何?
14:35私、なる、自分のやり方で、いい弁護士になるわ
14:43絶対になってみせるわ
14:45あたたた、とうとうこんな宣言しちまって、これじゃ引っ込みは
14:51つかねえじゃありませんか

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