00:00おやよいこだねんでしな
00:06漫画 日本昔話
00:39夢をたぐればほろほろと
00:44花も心浮かぶ焼き目
00:49人の情けな幸せを
00:59そっとたくんだ
01:04かさじそ
01:42昔 あるところに長福山という山があってな
01:47この山のてっぺんにはいつも雲がかかっておって
01:52恐ろしい山んばがすんどるという話じゃった
02:01そしてこの山のふもとにほんのひとにぎりほどのちっちゃ
02:05な村があったそうな
02:11ある年の十五夜の晩のこと
02:14村のしゅうがみんな外に出てつけ見をしておったそう
02:17な
02:18そうすると
02:38この恐ろしい声は
02:40ひとばんじゅうそうさけびつづけて山のてっぺんへ
02:44かえっていったそうな
02:56山んばが子供を産んだてや
02:59そうだてな
03:00やっぱり山んばおっただな
03:03村のしゅうは長福山を見上げて恐ろしげに話
03:06しあったが
03:08とにかく殺されてはたまらんと言うので
03:10みんなちびーっとずつ米を出しようて山んばへのお
03:14祝いの餅をついたそうな
03:19ところでこの餅誰が持っていくだで
03:23餅はつきあがったが山んばのところへ届けるなどと考
03:27えただけでも恐ろしい
03:32そうだ
03:34いいことがあるのかもやすとこんどこに頼んべ
03:36カモヤスとゴンロクというのは村一番の乱暴者で通
03:41っておった
03:47なんだなんだみんな青い顔してぞろぞろ来やがって縁起でもね
03:51なあゴンロク
03:53せーとめよカモヤス
03:55あの山んばが餅ついてこいと
03:59なあねえ餅じゃと餅がどうした
04:03おめえら餅ぐらいつけねえのかよどいつもこいつも
04:06力なしばっかり揃えやがって
04:08よしオーラがいっちょ餅ついてやろう
04:11それがその餅はついただが山んばのところへ届けてくれね
04:17えかと
04:18なに届ける
04:20餅つくだけじゃねえの
04:23そんなこと言ったってなゴンロク
04:25うんそうそう
04:27オラたち道知らねえもんな
04:30そうそう道知らぬもんねえ
04:34道さえわかってるやなあ
04:37うんだ道さえわかればわけねえど
04:40そうだ杉山の大晩場に聞いてみるべ
04:43大晩場なら道知っとるかもしれねえだど
04:47杉山の大晩場というのは村一番の年寄りでこの辺のこと
04:52なら何でも知っておった
04:54みんなは大晩場のところへゾロゾロと出かけたと
04:58のう杉山の大晩場よ
05:00じっちゃな
05:02山んばのところへ餅持っていくだが
05:04かもやすもゴンロクも道知らねえとだだこね
05:08るだよ
05:10道知らねえったっていけねえことはねえべよ
05:13そりゃ二人が臆病風に吹かれてそう言っとるだけよ
05:18よっしゃわしが一緒に行ってやるべ
05:22晩場がんだ今時のわけえもんなどにはまだまだ負けねえ
05:28よ
05:28なんと驚いたことに村一番の大都市より杉山の大晩
05:34場が道案内を買って出た
05:41それにしてもだらしないのはかもやすとゴンロク
05:44よほど山んばが怖いと見えて日頃の勢いはどこへ
05:47やら
05:48ぶるぶる風営通しじゃった
05:57そのうち山は夕暮れ
05:59あたりはだんだん暗くもなるし少々風も出てきた
06:03なんだか生温け風が吹いてきただな
06:09そのうちものすごい強い風が吹き始めた
06:17もうちまなか
06:32それにしてもなんたらだらしのねえ連中だべ
06:36だども弱ったのを
06:39餅持ってかねば村の主が食われるし
06:42わし一人では運べんし
06:44とにかく山間の餌
06:47行くだけ行ってみるべ
06:50大番場はそう決心すると
06:52暗い山道をよいせよいせと登って行ったと
06:56やっとこさてっぺんに着いたときはもう夜じゃった
07:03あれが山間の家かや
07:07さすがの大番場も体が震えた
07:09なんといっても山間の家をこの目で見たのは
07:12杉山の大番場が初めてじゃった
07:17ごめんくだされ
07:20山間様
07:25誰だわしを呼ぶのは
07:29ふうふう元の村からやってきただ
07:32おそうじゃったかそりゃ骨折れじゃったの
07:38中へ入れや
07:42火を助けよ
07:44真中で休んでいけれや
07:47子産んだばかりで散らかっておるがの
07:51どうしたでや
07:54あれは
07:56うん
07:57ああ
07:59ゆんべ産んだ子じゃ
08:01まるというんじゃ
08:03まるんだかわいいべ
08:05ゆんべふもとへ使いに出したが迷惑かけなんだかや
08:11ゆんべ嵐の中で吠えとったのがこの子で
08:16やまんばの子じゃ生まれりゃすぐ飛んで歩くさ
08:19もちゃどうした
08:20あんまり重いんで山の途中へ置いてきただ
08:25まる起きろや
08:30山の途中に村の種のついた餅があるで
08:34行って取っていこう
08:48なんとまたまげたこと
08:49やまんばの子供はゆんで生まれたばかりだに
08:52もうこんなお使いをしよるとは
09:01うまそうな餅じゃで
09:04まるゆわかせ
09:06なんと恐ろしい親子じゃ
09:13にえだろ
09:14みんなで食うべ
09:15うん
09:27はいごちそうさま
09:29じゃあやまんばやわじゃそろそろ帰らしてもらいますけ
09:33えでねえのゆっくりしていけや
09:37んだどうも
09:38ああいやそのどうしてもというわけではね
09:42そうかそうかそんならもうちょっといていけろや
09:53こうして大ばんばはやまんばの家でいろいろ世話
09:57をしたそうな
09:58まるのこもりやせんたく飯の世話から拭き掃除
10:02すまねえな弱っとるでよ
10:05そして20日と1日も世話をやいたそうな
10:09のやまんばやわしがここに来てもう21日になるで
10:14そろそろわし村へ帰らんとの
10:18創業に立ったか悪かった
10:21いろいろ世話になったの
10:24そうじゃ
10:30これやるべ
10:32みごとなにしきじゃ
10:35もちのれいじゃ
10:37村の衆にもわけてやれ
10:41まる
10:42ばんばが村へ帰るでおくってあげろ
10:45とととんでもねえ
10:47おら一人で帰れるで
10:49いや
10:51ぐはっはっは振り落とされんようにな
10:55また遊びに来いや
11:06一方村の方ではもうてっきり大ばんばはやまんば
11:11に食われたと思うて
11:12葬式まであげとったそうな
11:19どなたか死んだんでや
11:21いや
11:22幽霊
11:23これこれ幽霊ではねえど
11:26こうした足もちゃんとついとるで
11:28うわー
11:30ええがったな
11:31やまんばはそりゃ恐ろしかったが
11:34なかなか優しいとこもあったでや
11:38これおみやげじゃ
11:41そのにしきはふしぎなにしきじゃった
11:45じぶんのところにはちょっとしかのこさなんだが
11:47つぎのひにはちゃーんともとどおりにふえとって
11:50きってもきってもへらなんだそうな
11:54それからというもの村のしゅうは冬になっても風ひとつひか
11:58ず
11:58みんなげんきじゃったと
12:01やまんばが山のてっぺんから村のしゅうを守ってく
12:05れたんだと
12:07ちょうふくやまというやまがあった村のはなしゅうな
12:27むかしむかし
12:29みののくにのやまおくに
12:32それはもうたいそうおくぶかいやまおくでしたが
12:36ひとりのたいへんきだてのいい息子と
12:39ながくとこにふしているびょうきのちちおやとが
12:43ふたりっきりですんでおりました
12:47むすこはまだとしゅうはもいかないおさないこどもでした
12:50が
12:51はたらけないちちのかわりに
12:53まいにちやまへでかけてはたきぎをひろい
12:56それをおかねにかえてくらしをたてているのでした
13:05よいしょよいしょよっくらしゅっと
13:09とうさんおはようけさは気分どうだい
13:15うーん
13:18いわすぐごはんにするからねもうちょっと待っててよ
13:23うーんすまないね
13:31さあおかゆがたけたぞ
13:35ぼくをやまへでかけてくるからね
13:37さめないうちにたべてて
13:42うーん
13:43うーんすまないの
13:46それじゃあちょっくらいってきまーす
14:04むすこはとてもせいかくのあかるいげんきな
14:07こどもでした
14:10朝はくらいうちからおきてこうしておとうさんにしょくじの
14:14よういをしてあげ
14:16やまにはいるとたきぎをとるかたわら
14:18おとうさんのからだによさそうなやくそうをとったり
14:22たにがわでさかなをおったりするのでした
14:26そしてしょいこにたきぎをいっぱいつんでやまをおりるころ
14:29はもうゆぐれ
14:32みののやまやまはとっぷり日がくれるのでした
14:46そして晩ごはんをたべるといちにちのつかれがど
14:49ーっとでて
14:51ごはんのあとかたづけもそこそこにぐっすりね
14:54こんでしまうというまいにちでした
15:12おいこらおなかをまるがしではかぜをひくぞな
15:20わしがげんきじゃったらのう
15:27おとうさんはとしはもいかないむすこのくろうをおもうと
15:32ふびんでなりませんでした
15:42おとうさんぼくきょうはふたつみっつむこうのやま
15:52へはいるよ
15:53ふたつみっつむこうのやまじゃと
15:55うんもうちかくのやまにはたきぎがなくなってしまったんだ
15:59じゃがそんなおくのほうのやまじゃとけわしうておま
16:04えにはまだまだむりじゃぞ
16:05なにへっちゃらだい
16:08あぶないことがなければええがのう
16:11うーん
16:12ちちおやのしんぱいもよそに
16:14そのひむすこはげんきよくふたつみっつむこうの
16:18おくのやまへとでかけていきました
16:34でもたきぎはおもったほどおちていませんでした
16:47やまはさすがにけわしくなんしょなんしょのれんぞくでした
16:59むすこはどんどんどんどんやまおくへとあし
17:03をふみいれていきました
17:09でもやっぱりたきぎはあまりひろえません
17:14それにきがついてみればもうすっかりゆううれでした
17:18むすこはおもいきってそのひはやまでのじくすること
17:22にきめました
17:25いちにちのやまあるきでむすこはすっかりつか
17:28れていました
17:29ふといきのねもとにごろりとよこになると
17:33いつのまにかふかあいねむりのなかにおちていました
17:43どのくらいじかんがたったでしょうか
17:45やまのよるはひえこみがはげしく
17:47むすこはあけがたになってふとめをさましました
17:56はっはっあくしょんうううさむい
18:01そのときです
18:03どこからともなくなんともいえないいいにおいがただよってき
18:07ました
18:09いいにおいだなんのにおいだろう
18:11むすこはそのにおいにさそわれるかのように
18:15ふらふらとやまのなかをあるきはじめました
18:19こういうきりがいっぱいたちこめています
18:27こういうきりのためあしもとのみえなかったむすこは
18:31あしばをふみはずしてふかいたにぞこへとてんら
18:34くしてしまいました
18:52かわだ
18:53ふしぎなことにさきほどのあまいにおいはますますつよ
18:57くにおいってくるようでした
19:00むすこはおもいきってかわのじょうりゅうをた
19:03ずねてみました
19:04そして
19:10そこにはおおきなたきつぼがあって
19:14まるでゆめのようにうつくしいにじがかかっていました
19:20そしていいにおいはそこからにおいってくるようでした
19:25このかわのみずが
19:35あまいようなおいしいようななにやらみようなあじがします
19:40むすこはこんどはてにすくってひとくちのんでみました
19:45からだじゅうがぽっぽとあつくなりなにやらげん
19:48きがでてくるようなきがしました
19:52これならとうさんのびょうきにきくかもしれないぞ
19:58むすこはたきのみずをひょうたんにいっぱいつめ
20:01ると
20:02いそいでおとうさんのまついえへとかえりました
20:06とうさんただいま
20:08かいったか
20:09ゆうべはどうしたのじゃなにかあったかとしんぱいした
20:12ぞな
20:13それよりとうさんこのみずのんでみてよ
20:16やまのたきでくんできたんだけど
20:18なんだかとってもいいにおいがして
20:22みず
20:23おもしろいあじがするよ
20:25なあ
20:28はやくはやく
20:43さけじゃ
20:46さけ
20:49まちがいなくさけじゃよ
20:51さけがたきなんぞにながれとるわけがねえ
20:55だってぼくほんとにやまでくんだんだよ
20:59はあ
20:59ふしぎなこともあるもんじゃなあ
21:03でもほんとうだったのです
21:05きっと
21:06おやをたすけていっしょうけんめんのこんこうむすこのため
21:09に
21:10山の神様がおめぐみになったのかもしれません
21:22ふわあ
21:27あれ父さんがいないぞ
21:30父さんがいないよ
21:32父さんどこ
21:36どこ行ってたのこんなに朝早くから
21:39まだ布団で寝てないとダメじゃないか
21:43それが今朝はどういうわけかえらく気分が良くての
21:47ちょっくらその辺を散歩してきたんじゃよ
21:51父さん昨日のお酒が効いたんだろうか
21:55どうやらそうらしいの
22:02父さんうわー
22:04父さんが元気になったよ
22:07父さんが元気になったよ
22:10わーいわーいわーい
22:13酒はよろずの病の薬とか
22:16お父さんの病気にお酒はとてもよく効いたようです
22:21こうして高校息子が見つけた不思議な滝のおかげ
22:25で
22:25お父さんの病気は非一日と良くなり
22:29数ヶ月もするとすっかり元通りの元気なお父さん
22:32に戻りました
22:35そしてこの高校息子とお父さんのことはすっかり国中に
22:39有名になり
22:41あの不思議な滝も関心な息子が年老いた父を養った
22:45滝というので
22:46養老の滝と名付けられ
22:49いつまでも人々に語り継がれることとなりました
23:04くまのこみていたかくれんぼ
23:08おしりをだいしたこいっとうしょ
23:12夕焼け小焼けでまた明日
23:16また明日
23:19いいないいな
23:24人間でいいな
23:28おいしいおやつにご飯
23:31子供の帰りを待ってるだろうな
23:36僕も帰ろう
23:38お家へ帰ろう
23:40全然で無理がいてバイバイバイ
23:45いいないいな
23:48人間でいいな
23:52みんなで仲良くぽちゃぽちゃお風呂
23:56あったかい布団で眠るんだろうな
24:00僕も帰ろう
24:02お家へ帰ろう
24:04全然で無理がいてバイバイバイ
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