00:07菊五郎さん、さすが似合いますね。
00:11ちなみに浅草寺にはお参りに来られているんですか?
00:19若手の頃にお正月は浅草の公会堂で花形歌舞伎というのがありまして、
00:23その時には必ず浅草寺さんにお参りをさせていただいて、
00:24公演をしておりました。
00:35私の父、四代目菊五郎が菊五郎襲名の檻にはここでお練りをさせていただきましたし、
00:40浅草は歌舞伎にとってはとてもゆかりのある土地でございます。
00:46今回は東京を代表する観光名所、浅草寺。
00:52およそ1400年の歴史を誇る都内最古のお寺といわれています。
01:00そんな浅草寺を8代目尾上菊五郎さんが訪れ、歴史や魅力を探っていただきます。
01:08菊五郎さん、よろしくお願いします。
01:37菊五郎さん、お線香に火をつけてますね。
01:42ということは、浅草寺といえば名物のあれですね。
01:45やっぱり。
01:49でも、この浅草寺で煙を浴びるのはなぜなのか。
01:57菊五郎さん、聞いてみてください。
02:03浅草寺というのが、浅草寺の前にはあるんですけれども、あれはどういう意味合いがあるんでしょうか。
02:06浅草ですから、お線香を焚いております。
02:26観音様に良い香りをお供えするということで、お参りする前にまずお線香、良い香りをお供えして、それがいつの頃からかお供えした煙のお下がりを頂戴するということで、悪いところが治る、痛いところが治るとかですね。
02:53頭にやると頭が良くなるとかそのようにも言われるようになっておりますがじゃあ頭にたくさん浴びて頭良くなるように私も膝が痛い時は自分でちゃんと膝になってないそうですかご住職様もはいやっておりますので西暦628年創建東京最古の仏教寺院である浅草寺
03:19今回尾上菊五郎さんが普段は見られない境内を巡り菊五郎ゆかりの品に出会います5代目菊五郎さんによって明治16年にご奉納頂きました初めて見させて頂きましたそして文化財修理の技術に驚きます
03:37こちらの建物は修理の今解体作業していますからあっよくないこれは大丈夫です難しいえ難しいですねえ
04:07こちらはどういう場所なんでしょうかあの絵馬を展示してある絵馬堂と申します絵馬堂はい二百数十点の絵馬が残っておりましてその代表的なのを展示している絵馬堂と申します
04:21こちらに約30点展示しておりますこちらのあの絵馬堂も開放した時もあるんですが今は修復作業しておりますので一般公開はできておりませんがあの1400年の
04:39折には2028年には庭を含めてこちらもまた皆さんにご覧頂ければというふうに思っております 普段は入れない絵馬堂に絵馬というとこういう小さい絵馬を思い浮かびますけれども大きいですよね
04:42はい でもね馬の絵と描きますよね絵馬というのははいはいそもそも昔はその生きた馬をお寺に奉納することはご利益のあるということと言われておりましたがそれがやがて木で掘った馬になり馬の絵を描いたものを収めるようになっておりますよく今でも神社さんなどでお求めになるのはそういう五角圏それは馬小屋を意味しております
05:08へぇー なるほど
05:40あっサワイチ坪坪のお芝居のやつもそうですね本当にあの歌舞伎にちなんだ絵馬を多くご奉納いただいておりますじゃあ本当に演じられた時にそうですねあの観音様のご利益を頂戴したくて本堂に収めて掲げるということもありますけれどもちょっとうがった見方しますとそこでまた洗練をされているのかなと
06:10わあなるほどなるほどうわこれもすごいな牛若丸と便慶はいこちらは大きい絵の具は使わずにその本物の木とラデンと漆でできておりますはいすごい大きいなすごい一つ一つ見入ってしまいますねあっ一つやなはい一つやなはい一つやなはいそれがいいですねうんですけどねきけどねえとしでいい
06:17菊五郎さん、これ歌舞伎に関係ある絵馬なんですか?
06:44五代目菊五郎が制定いたしました新婚演劇十種という音声のゆかりの演目を10個集めたものを制定したんですけれども、その演目の一つ、一つ屋ですね。一つ屋は一軒家に住む老女が宿泊する旅人をあやめ、金品を奪う、それを諌めようとする娘との話。
07:03私の祖先ももちろんこれを多分見ていたでしょうし今実はこの演目の資料ですとか脚本が絶えてしまっているのでいずれこれを復活させていただきたいなと思っている作品ですね
07:20いやーびっくりとしましたぜひまた復活をさせていただきたいと劇場にこの絵馬を飾りながらすごいですねさらに菊五郎さんが感激する絵馬があったんですよね
07:29こちらは5代目菊五郎さんによって明治16年にご寄進いただきご奉納いただきました
07:30初めて見させていただきました
07:52茨城は音谷小野江菊五郎家の老家芸、新古演劇10種の一つ。平安時代に京都を荒らし回ったとされる鬼の茨城童子とその右腕を切り落とした渡辺の綱の物語
08:20舞台にこれを掲げてあってそしてその舞台が終わってから戦争時に奉納されたというふうに記録にありますはいまだ私茨城を手掛けたことがないんですけれども近い将来これを演じてみたいと思っておりましてそうですかぜひその時には明治16年の時のように舞台にお持ちいただいてですね
08:43ぜひこの絵が迫力がありますねこの右手をこの妖怪茨城さん妖怪ですかお化けですかの逃げ手を取られたけどもそれを取り返して逃げる姿のこの筆の勢いというか非常に素晴らしいものがありますよね
09:11こういうのをご覧になってご自分がこうもし演じられることがあったら少しこうイメージとかそうですねはいとても自分が演じる時の参考それからこれだけの迫力を持って多分五代目菊五郎も演じたと思いますので自分が演じる際には腕を持って逃げる時の迫力というのはそうですねなぜならと思います
09:20絵馬堂では傷んでしまった貴重な絵馬の修復も行われています
09:25今はこれ何の作業されてるんですかね
09:42絵の具が板の上に乗っていますがちょっとこうして横から光を当てると結構この絵の具の厚みがこう いただけると思いますがだんだんこの絵の具がこのプレート上にポロッと落ちていってしまうことになってここは一列も全部落ちてしまってますね
09:45はい 定期的にこの薄落止めをしてこの接着を図ってやるというような作業をしてだんだんとこの煮河が枯れてきてしまって接着力が失われてそして絵の具が落ちてしまうということになるのでこの補充を煮河の補充をしてやるということ大事だと思います
10:28まさにこの一点一点細かく手作業でされるんですね 木が遠くなる作業ですねいやーすごい続いて菊五郎さんが向かったのは庭園こちらがベンボーイの庭園でございますが約350年前にこぼ練習によって策定されたと
10:58であの今から約10年ほど前から大改修をしております一般では公開されてないですよねあの時を定めて公開することもありましたが今改修工事のこの10年間は開封しておりませんで大概の方はお入りになってないので初めてお越しになった方は浅草にこういった庭があるんだということでみんな驚かれますのでびっくりいたしましたもういや本当浅草ということを忘れてしまいます
11:27本当にそうですね境内から一歩入ってまいりますと雑踏の中からこの静けさがありますスカイツリーができたらどういう景色になるのかなと思ったんですが逆に五重の塔とちょうど水位になっていい景色かなと思いますが確かにそうですねうーんまさに伝統と未来じゃないですか伝統と未来ですね伝統と未来という言葉が正しいですね
11:42このお庭それぐらい古いということは将軍徳川将軍とかもこの地を訪れたりもしたんですかねまさにそうですね江戸時代においては一般公開もしておりませんで
12:00将軍様がおなりの時にはこちらの伝統院でお休みになっておそらく庭もご覧いただきじゃあその伝統院様今から行くところは将軍様がお休みになるところではおなりの浅草にお越しになった時には
12:22お休みいただく場所でありましたこの建物は電報
12:45そもそも1700年代の建物でありましたが一番この客殿としてよくできてるのが1820年頃が一番良かったという記録がありますので今は分成年間の時代に戻しての修復作業を行っております。
13:03お初めて見ました菊五郎さんのヘルメット姿やはりたたずまいがいいと何でも似合っちゃうんですね案内してくれるのは文化財建造物保存技術協会の田村さんです
13:31ここも開けたてができないぐらい歪んでましたけれどもこの木はまっすぐなったんですか?そうですね実際建物も歪んでる材料自体も癖があるというところがありますので癖があってあまりにも癖が強すぎるものは直しようがないものは取り替えるんですけどもこういったものも比較的癖はなく建具を入れた時に建具の稼働に支障がないものはこのままも持っています。
13:44今細かく木をはめてらっしゃるんですけれどもあれも傷んでるところを修復。そうですね。
14:03釘を刺されたりなんなりで修理するにあたってこういうふうな見た目がちょっとやっぱり見苦しいなっていうところをこういった穴のところに木を埋めて全体をなじませて取り付いた時に見苦しくないようにするというところの作業で木の部分に手当てして埋め木をしている作業になります。
14:27こちらの建物は修理の今解体作業しています。すごい。この屋根の上に瓦が1枚1枚乗ってこの建物だと大体全部で8000枚ぐらいの瓦があります。それを1枚1枚外して今は選別していくというような作業になります。へぇ。今これどういう作業をされているんでしょうか。
14:53一回屋根から下ろした瓦を1枚1枚確認して使える瓦使えない瓦という判断をしていきます。今のあのちょっときれいな音っていうのは材料としたらあの全然いい材料なんです。なんと8000枚の瓦で見た目は使えそうなものを一つ一つ叩いて検査していってるんですね。
15:17逆にちょっとダメな音ってあります。ちょっと割れてるんですか。隙間があるような感じがしますね。菊五郎さん、せっかくだから叩く音で使える瓦を判断するという職人の技術に挑戦してみましょう。
15:32これは?えっと、途中で音が変わった。から。あ、よくない。
15:49いや、これは大丈夫です。あれ
16:01?途中で音が変わりましたけど。あ、でも大丈夫なんだ。難しい。えぇ、難しいですね。
16:31この建物全体の6棟を見ても同じものは1個もなく同じ時代に建てられてる建物でも木の使い方だとか工法っていうのはやはり独特なものがありますので決めつけで見てしまうとどうしても思い込みの方が勝ってしまって一回そういう意味ではゼロの状態で不思議だなあだとかきっとこれはこの形を応用すればいいんだなあというところは少しずつひも解いて。
16:44こういうやり方できっとこうしたんじゃないのかなというところはいろんなその技能者から教えてもらうことも多いですね。あ、歌舞伎の技術の伝承にも近いところがあるような。あ、本当にそうだと思います。
17:13なんでこういうこの型が残っているのかとか今の感覚で決めつけで見てしまってその型を壊すようなことになってしまうとその先人たちから受け継いできたものを現代で壊すことになってしまうのであくまでもその今おっしゃられたようにこれはどうしてこういうことなんだろうということを考えつつそして今まで句伝で教えてきていただいた経験を踏まえながら紐解いてその役を演じていくと
17:29古いものを頂きつつ今現代に表現を変えてお客様にお見せできるということがまさにこの伝統建築と伝統歌舞伎には息づいているなということを今お話を伺って感じた次第です。
17:55今年1月東京青山のスパイラルガーデンで工芸ミーツ出会いから生まれる形展が開催されました。
18:14人間国宝の森口邦彦さんや室瀬和美さんなど日本を代表する6名の作家の伝統的な作風の作品と挑戦的飛躍的な作品を展示その熟練の技と新たな世界観の広がりに大きな関心が寄せられました。
18:22記念すべき初回のテーマ江戸古門で訪ねた広瀬染工場の広瀬雄一さん。
18:40元々私は江戸古門の文様に惹かれ広瀬さんに着物をオーダーして受け取りの際に江戸古門の歴史や巧みの技を教わったんですがそんな広瀬さんと私富永江がなんとコラボでストールを制作しました。
18:54それがこちら江戸古門の魅力をより多くの人に知ってもらうため広瀬さんが手掛けるブランド古門のストールをベースに型紙や文様を提案させていただきました。
19:01一つ目は爽やかなブルーブレーの地色に色とりどりの花火をデザイン。
19:20特にこだわったのは地色と花火の色の組み合わせですかね。花火の色を一つ一ついろんな色にしてみたいなとも思ったんですけれども、花火の色は黄色と赤紫の2色。
19:38これはですね、春から秋に使えるように、そしてデニムのパンツと白いTシャツ、それにこのストールを着るだけでも様になるような、そんなデザインにしてみました。
20:05二つ目はたくさんある伊勢型紙を見せていただいて、飴柄と糸菊の柄を組み合わせるのが面白くてとても綺麗だなと思って選びました。布地は温かいシルクカシミアなんですが、さらに裏に同系色をダークにした無地を持ってきて、この2枚を縫い合わせてダブルにしました。
20:34ボリューム感が出るので、いろんな服に合わせてさらに様になる、そんなストーリーになっていると思います。こちらも2点を販売しています。詳しくはBS日テレショップへ。富永愛の伝統と未来はTVerとHuluで配信中です。ぜひお気に入りに登録してください。次回は福井県の越前和市。
20:42去年12月、ユネスコの無形文化遺産に登録され、世界中が注目。その真髄極意とは?
20:43もちろんだ。揺らすんだ。きれい!
20:44揺らすんだ。きれい!
20:46きれい!きれい
20:46!きれい
20:46!きれい
20:47!きれい!
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