00:00奈良焦燥
00:291300年間、司法の数々を守り続ける宝庫の扉が開くのは、年に一度だけです。
00:45それに合わせて行われるのが、奈良国立博物館の焦燥陰天。
00:54我々が宝物を間近に見ることができる唯一の機械です。
00:5977回目の今年は、初出賃6件を含む67件の宝物が出賃されます。
01:14騎士を感じるものが、こうやって間近に見れることが、とても貴重な機械だと思って、毎年楽しみにしています。
01:21ロストテクノロジーって言われているものだったりとか、昔はどうやって作ったのかなっていう、感動とかよりも本当にどうやって作ったんだろうっていう不思議な感じがしました。
01:32古の宝物は、天平の人々の暮らしや美意識を伝え、今もなお、我々の心をつかんで話しません。
01:47簡単に作れるものではないと思うんですよ。
01:50ですので、やはり身分の高い人が作らせたということで、本当に貴重ですね。
02:01最新の分析により、今回、新たな一面も明らかになりました。
02:07同じものを、いろんな時代の人が見ていて、それが記録として残っているっていうことが見れるっていうのは、
02:17宝物というのは、やっぱり素晴らしいなって思います。
02:23個性豊かな宝物の魅力を紐解きます。
02:27東大寺の北、小僧院に納められている宝物。
02:50語る上で外せないのが、正武天皇と、その妻、光明皇后の存在です。
02:57756年に、正武天皇が亡くなった際、
03:05妻の光明皇后が、夫ゆかりの品を、東大寺の大仏に納めました。
03:12これが、小僧院宝物の始まりです。
03:18まずは、正武天皇が愛した宝物を見ていきましょう。
03:27直径30センチほどの鏡。
03:32平らでん灰の遠鏡。
03:36宝庫に伝わる鏡の中でも、特に保存状態が良く、
03:41当時の輝きを今に伝えます。
03:43注目すべきは、世界中の貴重な素材が、
03:50ふんだんに使われた背面。
03:53一面を白く覆う裸電には、
03:56南の暖かい地域で採れる夜光貝が使われています。
04:00上部にある花の中心には、
04:07南の海に生息するウミガメの甲羅が使われています。
04:13その周りを、珍しい赤の琥珀で囲みます。
04:17赤みがあり、透明感の強い琥珀は、
04:26ミャンマーなど一部の地域でしか採れませんでした。
04:33文様の隙間は、2種類の宝石で埋め尽くされています。
04:38中央アジア産のトルコ石と、
04:41アフガニスタン産のラピスラズリです。
04:47鏡の素材から、塔で作られたとされています。
04:54当時、最高峰の技術を誇る塔から、
04:57剣刀師が持ち帰ったと考えられています。
05:05鳥毛天書の屏風
05:08六線の屏風は、
05:11正武天皇のそばに置かれていました。
05:17下地に型紙を当て、
05:20染料を霧状に吹き付けることで、
05:23白抜きにして、文字や草木を表しています。
05:30文字の一部は、
05:32生地や山鳥などの羽でできており、
05:36その上から金箔を散らした跡も残っています。
05:39書かれているのは、
05:46君主に対する忌ましめの言葉です。
05:52愚かな人に任せれば、
05:54政治は乱れ、
05:56賢い人を使えば、
05:58民が親しむ。
05:59ヤマンやキキン、
06:05戦などで乱れた八世紀。
06:09正武天皇は、
06:10この屏風を身近に置き、
06:13自らを立していたのかもしれません。
06:20正武天皇が使った刀、
06:23漆塗りの鞘の五条刀です。
06:28一見、杖に見えますが、
06:30中には長さ60センチほどの刃が仕込まれています。
06:39儀式などに使われていました。
06:47持ち手には、
06:48貴重な鷹の革と、
06:50造毛が使われています。
06:53さらに鞘尻の金国まで、
07:01銀で細かな唐草紋が表されています。
07:09この刀は、
07:10宝物の中でも特別な品です。
07:14正武天皇居合の品を記した目録、
07:18国家陳法帳。
07:19太刀と呼ばれる刀が、
07:25100奉納されたという記録があります。
07:29しかし、
07:30宝庫に現存するのは、
07:32漆塗りの鞘の五条刀を含めた、
07:35わずか3つです。
07:37私は、
07:39や、
07:41すばらに、
07:42ここでの奥に彼らが、
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