日本戦闘機、ロシア爆撃機が日本海を横断後に緊急発進

日本とロシアが日本海およびオホーツク海上空で同時に航空作戦を報告。地域監視の緊張が再び高まる中での動き。

2025年10月24日（金）、日本防衛省は、オホーツク海上空で日本の領空侵犯の疑いが発生したため、航空自衛隊北部航空方面隊の戦闘機が緊急発進（スクランブル）したと発表した。

発表によると、航空自衛隊（JASDF）の戦闘機は直ちに離陸し、対象機の識別と監視を実施。日本政府は「領土の防衛および国民の安全を確保するため、24時間365日体制で即応態勢を維持している」と強調した。

一方、ロシア国防省（Минобороны России）は、長距離航空部隊所属の戦略爆撃機Tu-95MSが日本海上の公海上空で11時間以上の計画飛行を実施したと発表。

同省によると、爆撃機はロシア航空宇宙軍（VKS）のSu-35SおよびSu-30SM戦闘機による護衛を受け、飛行の一部区間では他国の戦闘機と遭遇したという。

また、ロシア側は「すべての飛行は国際的な空域利用規則を厳格に遵守して実施された」と強調し、北極、北大西洋、太平洋、黒海、バルト海などでも定期的に同様の任務を行っていると説明した。

両国政府はいずれも「定例的かつ防衛的な活動」であると説明しているが、これらの動きはアジア太平洋地域における軍事活動の活発化という背景の中で発生している。

専門家は、ロシアの戦略的飛行と日本の迅速な対応が、両国の高度な警戒体制と即応能力を示していると指摘している。

出典：日本防衛省（X @jointstaffpa）／ロシア国防省（Telegram @mod_russia）