00:00愛の劇場
00:30鮮烈な思い出となって残っている
00:32初めて見た世界一の砂時計
00:37厳しくて口の悪いおばあちゃん
00:43お父さんいい加減なんかじゃない
00:45私たちスライドなんかいない
00:47って言われたけんここに来たんだろうが
00:49お母さんに約束したんだもん
00:51迎えに来てくれるんだもん
00:53そして雪の日
00:55初めて出会ったダイゴ
00:57危ない
01:01一丁上がり
01:05ないの
01:07何が
01:08砂道家
01:10砂道家
01:11ここに来る土家にお母さんに買ってもらったのに
01:14ないの
01:15あ
01:27ありがとう
01:29お前が二度と外出歩かんかったらすめ
01:35罠にかかるアホなんかお前ぐらいしかおらん
01:40くっそー
01:43ちょっと
01:45バーカ
01:48ごめん
01:53ごめんじゃないが
01:55だいごう
02:01あんたの第一印象は最低だったよ
02:05まあその後もそんなに変わってはいないんだけどね
02:09なにこの魚めっちゃおいしい
02:27カレー
02:29欲しカレー
02:30カレームシなんかね
02:34全くこの頃の子供は
02:36せっかく褒めてあったのに
02:40無意して褒めてくれんでもいいがね
02:42第一そのめちゃってなんかねめちゃって
02:45めちゃっていうのはすごくっていう意味です
02:48ちなみにめちゃ最悪っていうのは
02:51すっごく悲惨っていう意味です
02:54うん
02:55それおばあちゃんのこと
02:56あ
02:58お父さんいつ迎えに来てくれるんだろうね
03:02お土産買ってきてくれるといいな
03:04めちゃ楽しみ
03:07はいはい
03:09そりゃあよございましたね
03:11おばあちゃんもあんたたちがおらんようになったら
03:13めちゃうれしい
03:16じゃあお母さん
03:18あんのことよろしくお願いします
03:20お願いしますって
03:22仕事が決まったの旅館の仕事
03:25隣町なんだけどね
03:27この際贅沢言ってられないでしょ
03:29決まっただけでもありがたいと思わなくちゃ
03:34でももっとゆっくりした方がいいんじゃない
03:37この前お母さん東京で無理して倒れて
03:40もう平気よ
03:41でも
03:42本当に大丈夫
03:43分かった
03:45じゃあ頑張ってね
03:47うん
03:48じゃあその間あんはいい子にしててよ
03:51いい子って幼稚園児じゃないんだから
03:54そうよね
03:55そうよね
04:01泣きたくて
04:04暗い人影に
04:08隠れ進みないが
04:14ほぼ
04:16ほぼ
04:17ほぼ
04:19広い肩に持たれて
04:26二つの大きな手で
04:32温められると
04:36なぜか子供のように
04:40素直に甘えられた
04:45今も思い出す
04:51砂を蹴る二人の靴
04:55清潔で美しく健やかな毎日を目指す顔を
05:02アリコジャパンとご覧のスポンサーがお送りします
05:05どうやってやめろ
05:08退屈だね
05:12やっぱりまたダラダラしとった
05:16そりゃ暇があったら手伝いなさい
05:19はい
05:20ん?
05:24何?
05:25お使い
05:27了解
05:28ラップ台所洗剤
05:31牛乳こんにゃく
05:34スーパーないんじゃなかったっけ
05:37ないよ
05:38じゃあどこで?
05:40北村
05:40北村?
05:42うん
05:42それどこにあるの?
05:44枝の町
05:45枝?
05:55やっぱりレトロ
05:57あそこだ
06:03こんにちは
06:09はーい
06:11あの
06:14あんちゃん?
06:18あんちゃんでしょ
06:20はい
06:21やっぱりねー
06:24みまこと目元が似ちゃうの
06:26いつ帰ってきたの?
06:27昨日?
06:28今日?
06:28来たね?
06:29飛行機?
06:30あー
06:31お母さんは元気?
06:32おばさんも大変だけど
06:34手元に置いとけばひと安心だわね
06:36入って入って
06:37お菓子でも食べてって
06:39おばさん
06:40おばさん
06:40お前がすげえ
06:43まくしてたでて
06:44あんちゃんがびっくりするわ
06:47おじさんもおばさんも
06:53お母さんのこと
06:53よーしちゅるけ
06:55困ったことがあったらいつでもくりゃええが
06:58はぁ
06:59うーへへへ
07:00あー
07:01うーりー
07:02それはお兄ちゃんのだけ
07:04構ったらいけー
07:05うーりー
07:06今度は何したかよ
07:08へへへへ
07:09はぁ
07:11お前
07:12なに?
07:13だいごあんちゃんのこと知っとるの?
07:17だいご?
07:20あん?
07:25こいつバカだ
07:26うーん
07:31ねえ
07:32なんかさ
07:33下手玉しい家族だよね
07:34うちの店は
07:36母ちゃんの元気が有りだけ
07:38あんちゃん
07:39ゆっくりしてけーだ
07:40はい
07:41ありがとうございます
07:42はい
07:43だいご
07:44行ってくるけ
07:46おう
07:47行け
07:49うーっ
07:50うーっ
07:51ねえ
07:53お父さん
07:54何の仕事してる人なの?
07:55仕事してる人なの?
07:56父ちゃんは店の仕入れはハイタチはして、普段は農業やってる。
08:02冬は山に行ってイノシシとったりするけん。
08:06イノシシ?
08:08あんちゃん!今夜はイノシシなべだけ!あんちゃんも食べていかんかね!
08:13イノシシ…ですか?
08:15本当はミワちゃんも呼びたいとこだけど、仕事ならしょうがないね。
08:20ミワちゃんもよー!頑張れわー!
08:27おい、お前ら何しとる?
08:33あの、あんた東京から戻ってきた子?
08:36いや、戻ってきたっていうか、お父さんが迎えに来るまでちょっとお世話に。
08:41迎えに来る?
08:42何?
08:43聞いた話と違うけん。
08:45違う?違うって。離婚されたって聞いたよ。
08:49離婚?誰が?
08:51あんたんとこのお父さんとお母さん。
08:54俺はお母ちゃんから聞いた。お父さんが借金作っておらんようになったって。
09:00私は悪いことして捕まったって聞いたよ。
09:04いい加減にしなさい。
09:06だってお母ちゃんが。
09:08お父さん悪い人なんかじゃない。
09:11私たちのこと捨ててない。
09:14絶対に戻ってくるんだよ!
09:25待ってよ!
09:27待って!
09:29最低バカ!
09:31この街にはプライバシーってものはないの?
09:33良質とか思いやりっていうものはないんですか?
09:36人の噂話する以外楽しみはないんですか?
09:39どうせあんたもあの子たちみたいに私のお父さんのこと秀内父親だって思ってるんでしょ?
09:48俺はお前の父さん知らんけん。分からん。
09:54けど、もし嘘なら堂々としとればいいが。
10:00誰が何言おうと堂々としとればいい。
10:04信じたいなら信じればいいが。
10:07もともと信じるっていうことは、人が簡単に信じられんものを信じ通すことだけ。
10:14って、この間、担任の先生が言っちゃった。
10:19そう。そっか。そうだよね。
10:30何?
10:31見りゃ分かるだろ。飴。
10:34飴?
10:35やるけん。
10:40ありがとう。
10:42売りは機嫌が悪いとき、飴をやると機嫌が治るけん。
10:46あっ。
10:50これもやる。
11:04あんた、人のこと赤ん坊と一緒にしてんの?
11:08無理、赤ん坊じゃないけん。3歳だけ。
11:10同じことなの。
11:13待ちなさいよ。
11:14馬鹿だいが。
11:15人のことを勝手に呼びしてにするなよ。
11:17ねぇ、だいぼ。
11:18だけん、勝手に。
11:21私、お父さんのこと信じるね。
11:25信じる。
11:27うん。
11:31これ、ありがとう。
11:34これを。
11:40返せ。
11:43返せ。
11:45逆番の。
11:47返せ。
11:51返せ。
11:53俺を。
11:54返せ。
11:59返せ。
12:01やばい。
12:03やばい。
12:05やばい。
12:06やばい。
12:08やばい。
12:09ただいま
12:27ただいま
12:32まったくどこまでお使いに行ったかね
12:35あんたに任せとったら買い物一つで日が暮れてしまうわ
12:39ドーナツ作ってやるけ?持ってきなさい
12:45はーい
12:46あそこにけたたましいおばさんおったでしょ
12:52うん、ごっつい感じのおじさんもいて
12:55あ、あ、あ、あ、あ、あ、濡れたまんまストーブに当てるとね
13:03赤切れになったりしもやけになったりするの
13:06ほら
13:07うん
13:08おばあちゃんって意外に優しいんだね
13:13意外とはなんかね、意外とは
13:17自分で拭く
13:20おばあちゃん、何やってんの?
13:28うん、仕立ての仕事をねまた始めようかなと思って
13:33仕立て?
13:35うん
13:35孫と初めて迎える正月だけん
13:38ちゃんと準備してやりたいけんね
13:41おばあちゃんとして初めて孫にお年玉も焼いたい
13:48おばあちゃん
13:54うん?なんかね
13:57おばあちゃんって意外にいい人
14:00だけど意外は余計だが意外は
14:05ここには意外といい人多いんだね
14:09私友達ができるような気がする
14:14おばあちゃん
14:19なんかね
14:21私誰が何を言おうとお父さんのことを信じてるからね
14:27お母さんも私もお父さんが迎えに来てくれることを信じてるからね
14:33あったかい
14:39うん
14:44このドーナツも意外にうまいやん
14:47ほんとに
14:49意外は余計だ
14:51意外は
14:52ただいま
15:06遅くなりました
15:09おかえり
15:10あ
15:14どうなって作ったんだ
15:17田舎の道って暗いわね
15:23足元もろくに見えやしない
15:27宮古
15:30安に本当のこと話しなさい
15:34あの男が離婚届を置いて逃げたのは事実だけん
15:41あんたと安は捨てられたんだけん
15:45分かってます
15:47あんにつまらん期待させてはいけん
15:50帰ってかわいそうだけん
15:54分かっとるね
15:57これからは
15:58あんたがちゃんとせんといけんけん
16:01父親の分までちゃんとせんといけんけん
16:05分かってるってば
16:06分かってます
16:35ご視聴ありがとうございました
17:05ご視聴ありがとうございました
17:35ご視聴ありがとうございました
18:05その前に出してこようかと思って
18:07離婚届け
18:10そっか
18:12それがいい
18:14犯人はいつ
18:16帰ってから
18:19宮古
18:20今から話しなさい
18:26その方があんた楽だけん
18:29迷いがなくなるけん
18:34おはよう
18:36お母さん
18:58あん
19:05何
19:07ごめんね
19:09お母さん
19:13嘘をついてた
19:15え?
19:16お父さん
19:21お父さん迎えに来ない
19:21迎えに来ないの
19:27もしかして
19:34本当に離婚したの?
19:38でもお父さんそんなこと一言も
19:45お父さんね
19:46お父さん
19:49離婚届け置いてどっか行っちゃったの
19:54お父さん何にも言わなかったけど
19:58お父さん
20:00私たちとさよならしたいってことなの
20:03だから
20:04だから
20:05だから
20:06辛いだろうけど
20:10二人で力合わせて
20:11お父さん
20:13私たち捨てられたってこと
20:18お父さん
20:19私たち捨てたの
20:23お父さん
20:24私たち捨てたの
20:26お父さん
20:27お父さん
20:28私たち捨てたの
20:29お父さん
20:31お父さん
20:34ひどーや
20:53ひどーや
20:58ひどーや
21:03つかいわ
21:33ご視聴ありがとうございました
22:03これが私と藤君との出会い
22:20大吾が悲しんでいる私を笑わせてくれる人なら
22:23藤君はそっと泣かせておいてくれる人だった
22:28あの頃から
22:35たぶん今も
22:38全然変わってない
22:45お前と同じ
22:48藤君
22:53なんで
22:54そろそろ来る頃かなと思って
22:57そろそろって
22:58私誰にも言ってないよ
23:01行こう
23:02行こうって
23:03同窓会始まるよ
23:06そう
23:0812歳の私は泣いてばかりだった
23:1326年の人生で
23:16一番辛い一年だったと思う
23:20その一年を
23:21静かな安いさで
23:23見守ってくれた藤君
23:25そして
23:27この一年を
23:30その後に続く十数年を
23:33溢れる温かさで支えてくれた大吾
23:36懐かしい人との再会は
23:41懐かしい昔を思い越させる
23:44辛く
23:46悲しく
23:48青く切ない昔を
24:01何?
24:02う?
24:03何でもない
24:05ここには
24:14すっごいイケス感の息子がおる
24:17みわ子が?
24:18お母さんどうか来たの?
24:20仕事場で倒れたって
24:22清潔で美しく
24:23健やかな毎日を目指す
24:25花王
24:26有子ジャパンと
24:27ご覧のスポンサーがお送りしました
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