00:00愛の劇場
00:30ここで過ごした時間はたった3年余り
00:34けれどその3年は私の人生の中でとても大きな場所を占めている
01:00お母さん
01:02始まりは今から14年前
01:30お母さん寒くない?
01:38うん
01:40大丈夫
01:42そうだ
01:44いいこと教えてあげようか
01:48何?
01:54音がした
02:00なんで?なんでなるの?
02:03なんでだろうね
02:05お母さんも原理はよくわかんないんだけどね
02:10この浜にはね伝説が残っている
02:14伝説?どんな?
02:17琴姫っていうお姫様の伝説
02:23琴姫はね
02:25寮に寝たまま帰らない恋人を持って
02:28この浜で琴を引いてたの
02:32そしてそのまま死んでしまった
02:36琴姫が死んだ後
02:38この浜の砂はその恋人を持って泣くようになったんだって
02:49お母さん
02:51琴姫に焼き餅焼かれちゃったのかな
02:55焼き餅?
02:57掃除
03:13アン、なに?
03:17この歯までね、告白したらその願いは叶わないんだって
03:23覚えておきなさい
03:26告白?
03:28アンにはまだちょっと早かったかな
03:35行こっか
03:43その前にあそこ行こ
03:45あそこ?
04:01おっきいね
04:03世界最大の砂時計
04:05高さ5.2メートル、砂の量1トンか
04:091年ってこんなに長いのね
04:14長くなんかないよ、たったこれだけだよ
04:18長いわよ
04:21この1つ目の砂が落ちる頃には
04:25こんなことになるなんて思っても見なかったもの
04:43すごいすごい、ねえ見て見て
04:46上を温めると下に落っこちて、下を温めると止まるんだって
04:53どこ?
04:54ほら
04:55無理やり流される時間
05:05なんか嫌ね
05:07母は、時間を止めたかったのだと思う
05:16母は時間を止めたかったのだと思う
05:30その時はわからなかったけれど
05:33今になって
05:34あの時私も一緒になって
05:36砂を止めておけばよかったと思う
05:39本当に時間が止まるわけではないと
05:42わかっていたとしても
05:45ご視聴ありがとうございました
06:15ご視聴ありがとうございました
06:45子供のように素直に甘えられた
06:53今も思い出す
06:58砂を蹴る二人の靴
07:03清潔で美しく健やかな毎日を目指す
07:08カオオト
07:08ご覧のスポンサーがお送りします
07:12ご視聴ありがとうございました
07:20一番小さいのにしてね
07:22やったー
07:23ねえお母さん
07:39おばあちゃんってどんな人
07:40おばあちゃんってどんな人
07:41んーそうねー
07:46厳しくて強い人
07:48いやだなー苦手なタイプかも
07:53うまくやったー
07:55うまくやったよねー
07:57これからずっとお世話になって くんだから
08:00きっと
08:03お父さん迎えに来ないの
08:05待ってろって言ったんだよね ここでここでお父さんのこと
08:11待つんだよねー
08:13遅くなるから行こう
08:20ねっ
08:24お母さん
08:31うわーレトロー
08:37ねえお母さん一つ聞いていい?
08:39何?
08:40プリクラルーンってのは
08:42会うわけないじゃない
08:46じゃあコンビニは?
08:55じゃあじゃあじゃあ
08:56病院は?
08:57本屋は?
08:58スーパーは?
08:59ない
09:01小学校は歩いて30分の所にあるから
09:05え?
09:06学校まで30分も歩くの?
09:08しょうがないじゃない
09:10他に方法がなかったんだもん
09:12信じられない
09:14信じられない
09:22お母さんお母さんってのは?
09:24何?
09:25どこまで行くの?
09:26どこまでっておばあちゃん家?
09:29でもこの辺に家なんかないよ
09:31あるの
09:33だって
09:35も、もしかして
09:40あれがおばあちゃん家?
09:45いい感じ
09:47うん
09:51ちょっと待ってよ
09:53最初で最後だけんね
09:59最初で最後だけんね
10:13あんたたちお客じゃないんだけん
10:16こうやってお茶出してやるの
10:18最初で最後だけん
10:20勝手に家出て
10:23勝手に結婚して
10:2513年ぶりにやっと帰ってきたかと思ったら
10:28このざまかね
10:31事業に失敗して
10:34借金こさえて
10:36女房子供捨てて
10:38挙句の果ていなくなって
10:40はっ
10:42いい加減な男だと思うちょった
10:46こげんことなって
10:47子供がかわいそうだがね
10:50狭い街で
10:52これからどげんこと言われるか
10:56私、何言われてもいい
11:00私、かわいそうじゃない
11:04お父さん、いい加減なんかじゃない
11:06私たちスライドなんかいない
11:07って言われたけん
11:08ここに来たんだろうが
11:10二人でよう東京では生きていけられんけん
11:12帰りたくもない田舎に帰ってきたんだろうが
11:15来てくれるんだもん
11:16お母さんに約束したんだもん
11:18迎えに来てくれるんだもん
11:21みわ子
11:23本当のこと言っとらんかね
11:27あれだけ負けん気があれば大丈夫
11:30本当のこと教えてやりなさい
11:40あの子、あんたに似とらんね
11:48これからどげするつもり
11:50うちにはあんたたち食わしていく余裕はないけんね
11:53分かってます
11:55分かってます
11:57なんか仕事を探します
11:59お母さんには迷惑をかけないようにするから
12:03遅いと思ったら
12:05これから一人で子供を育てていかねはいけんときに
12:16干渉に浸ってる暇はないけんね
12:19あんはあんた一人が頼りなんだけん
12:23あんたはしっかりせんといけんのだけん
12:27分かっとるね
12:53お母さん
13:14なんだ
13:16起きてたんだ
13:18うん
13:23田舎ってずいぶん静かなんだね
13:29え?
13:31あ
13:33静かすぎて眠れなかった?
13:36うん、ちょっとね
13:40初めてだもんね、田舎
13:43ごめんね、こんなとこ連れてきちゃって
13:48お母さんのせいで
13:49あんにまで窮屈な思いさせちゃって
13:55本当にごめん
13:57お母さんのせいじゃないよ
13:59お父さんの会社がうまく行かなかったんだから
14:02しょうがない
14:03お母さん
14:13私、頑張るね
14:15お父さんが迎えに来てくれるまで
14:19絶対に頑張る
14:20お母さん
14:25お母さん
14:27二人で頑張ろうね
14:32お母さん
14:33お母さん
14:37お母さん
14:39お母さん
14:40お母さん
14:54よかった
15:01あんがいてくれて
15:02ほんとによかった
15:03お母さん
15:04お母さん
15:06お母さん
15:08お母さん
15:09お母さん
15:13お母さん
15:15お母さん
15:17お母さん
15:18あ、寒い
15:26あん?あらま、まだ寝とったかね
15:31おはよう、あやの、おはようございます
15:34何がおはようございますかね
15:36心当たりでこんな受験まで寝てるな
15:38寝たきり老人か赤ん坊ぐらいなもんだけどね
15:41本にだらしない
15:44なりかけの人に言われたくない
15:47ん?何か言ったかね?
15:49いえ、何でもありません
15:51分かったらシャンシャと起きなさい
15:54はい
15:55声が小さい
15:56はーい
15:57ほら、こっちもちゃんと畳む、ほら
16:01はい
16:08くそ、くそばばあ
16:11あん?
16:13起きたらいいもんが待ってる
16:23あれ?お母さんは?
16:25うん?仕事探しに行ったよ
16:28もう?
16:29あんたもさっさとご飯食べて
16:32はいはい
16:33お手伝いでしょ
16:34分かってます
16:35あん
16:37今日は特別お手伝い免除してあげる
16:40は?じゃあいいもんって?
16:43都会では滅多に見られんもの
16:46見られないもの?
16:48すごい
16:54真っ白だ
16:55足跡もない
16:57誰も歩いてない
16:58すごいすごい
17:00あん
17:05すごい
17:07真っ白だ
17:08足跡もない
17:10誰も歩いてない
17:12すごいすごい
17:30ただ、しょうがの
17:31味方巨大さ
17:48・・・
17:51取られ
17:52大人
17:55実!
17:57うさじ
18:03かわいい
18:07危ない
18:11ちょっと助けてよ
18:18こっちが先だ
18:27いっちゅうあがり
18:30信じられん
18:44なんで人間がかかるかよ
18:46私だって信じられん
18:48どうして道を歩いてたら罠にかかんなきゃいけない
18:50うまい
18:53どこから来たかよ
18:55しゃべりカードが変だっけ
18:57いやあの変なのはあなたの方ですけど
19:01そぎゃんことない
19:02おまえが変だ
19:03もしかしてあんたんちってテレビないの
19:08ニュースとかドラマって見たことないの
19:10標準語って聞いたことないの
19:12見たことないの決まってる
19:14それはテレビの中のことだ
19:18信じられない
19:20一人で雪遊びしてるやつに言われたくない
19:24見てたんだ
19:26クマやイノシシの罠もあるけん
19:32キーチキで帰るよ
19:34ちょっと
19:38それ私にくれるんじゃないの
19:44はっ?
19:46バカ言え
19:47これ今晩のおかずだけん
19:50おかず
19:51食べるってこと
19:53この辺ではイノシシだって引っかかってくんけん
19:56ダメ
20:00放せ
20:05放せ
20:06放せ
20:07ダメ
20:08何するかい
20:14ダメだよあんな可愛い人たち食べちゃ
20:16可愛くてもなんでも貴重な食料だが
20:20貴重でもなんでも食べちゃダメ
20:22え?
20:23え?
20:24え?
20:25なに?
20:26なに?
20:27なに?
20:28何だもんな
20:30え?
20:31え?
20:32え?
20:33なに?
20:34え?
20:35え?
20:36え?
20:37え?
20:38え?
20:39え?
20:40え?
20:41え?
20:42え?
20:43え?
20:44え?
20:45え?
20:46え?
20:47え?
20:48え?
20:49え?
20:50え?
20:51え?
20:52え?
20:53え?
20:54え?
20:55え?
20:56え?
20:57え?
20:58え?
20:59え?
21:00え?
21:01え?
21:02せーわないわ
21:04雪がときたら見つかるけん
21:21簡単だけ
21:21俺らの足跡あるとこさわせばいいんだけ
21:25おやすみなさい
21:55ありがとう
22:00あの
22:07それ逃しちゃってごめんなさい
22:12また捕まえるけいいわ
22:15お前が二度と外で歩かんかったら済む
22:20は?
22:21罠にかかるアホなんかお前ぐらいしかおらん
22:24は?
22:25くっそ
22:27ちょっと
22:32バーカ
22:35ごめん
22:44ごめんじゃないだ
22:46どっちがバカかよ
22:49それがダイゴと私の出会いだった
23:00最悪の出会い
23:02お前が一人の出会い
23:04覚えてますか
23:08彼が脅いで
23:12ずっと隣にいてくれると
23:18幸せにする
23:22大丈夫だよと
23:26抱き寄せながら
23:30言った
23:32それから十四年
23:37二人の間には
23:40いろんなことがあった
23:42泣き
23:45笑い
23:48許しあった十四年間
23:50巡り合い
23:53すれ違い
23:53また巡り合い
23:56すれ違い
23:57それでもやっぱり
24:00心だけは離れることができなかった
24:02二人の十四年は
24:08この場所から始まった
24:11素直に甘えられた
24:15今
24:17お父さん私たち知ってたの
24:20ひどいよ
24:21清潔で美しく健やかな毎日を目指す
24:25買おうと
24:26ご覧のスポンサーがお送りしました
24:28バイバイ
24:30ご視聴ありがとうございました
24:34ご視聴ありがとうございました
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