Category
📺
TVTranscript
00:00BSテレ東 25周年
00:046月7日 日経サタデーニュースの疑問です
00:20それでは早速 今日のゲストをご紹介します
00:23アメリカの政治経済に詳しい マルベニ経済研究所社長の今村隆さんです
00:30よろしくお願いします
00:31国際法のルールを研究している 上智大学教授の川瀬剛さんです
00:37よろしくお願いします
00:38アメリカを中心とした国際政治に詳しい 明海大学教授の小谷哲夫さんです
00:46よろしくお願いします
00:47それでは早速 今日の中ずりを見ていきます
00:525回目の関税交渉を終え 赤沢経済再生担当大臣
00:56先ほど会見を終えたばかりという状況 まさに速報ですね
01:00そうですね もう終わったばかりなので
01:02進展があったのかなかったのか
01:05ちょっとその状況を 今日は中継も含めて伝えたいと思ってますね
01:10はい そして最近よく聞く このトランプはタコ?
01:17これは俗な言い方をすると トランプはいつもビビってるみたいな
01:21そういう表現の略称をまとめたものなんですけども
01:24これがどうやらアメリカの 特に金融業界なんかでは広がっている
01:28ということなんですけども
01:29またこれがいろんな関税交渉に与える 影響も含めて考えてみたいと思います
01:34そして昨日アメリカの5月の 雇用統計が発表されましたので
01:40ここで確認しておきます
01:42景気の状況を敏感に表すとされる 非農業部門の雇用者数は
01:47前の月と比べて13万9000人増えました
01:50市場予想は上回りました
01:52失業率は4.2%で 前の月と変わりませんでした
01:57平均時給は1年前に比べて 3.9%のプラスでした
02:02土俵際で踏ん張ったみたいな 景気交代懸念があったんですけども
02:09そういう数字になったということで
02:11マーケットの方はアメリカの株なんか 交換しているみたいですけども
02:16今村さんどうご覧になりますか
02:17やっぱり13万9000人って 確かに市場予想よりは多いんですけども
02:21その前からのペースに比べば 十分にやっぱり鈍化してきているんですよね
02:24ここはやっぱり明確に 一連のトランプ関数の影響が
02:29おそらく市場が思ったよりは 強くは出てないんですが
02:32やっぱり一定割合出ているという 数字だと思います
02:35失業率はこのままですが 十分良い数字であります
02:38ある意味まだまだ人手不足を むしろ表している状態
02:40平均時給はむしろ逆に上がったような状況
02:44伸び率が上がったような状況でありますけども
02:46国もですから労働の時給は 結構逼迫しているというところでありますよね
02:50ちょっとですからFRBとしては なかなか判断に困る結果だったと思いますね
02:55目先の利下げはないだろうなという方向で 強まっているみたいですね
02:59それからアメリカの方で今話題になっているのは
03:04大言かと書かれていますけれども
03:07先月末までトランプ政権で 看板政策の一つ同時
03:11政府効率化省を率いてきた実業家
03:14イーロン・マスク氏とトランプ大統領との関係が 急速に悪化しています
03:18きっかけはこれもトランプ氏が 重要政策として掲げる減税策です
03:23この減税策にマスク氏は反対を唱えています
03:26トランプ大統領はとても失望している
03:29マスク氏は法案の内幕を知っていたのにと
03:33政権内にいた時には不満を表さなかったと批判しました
03:36さらに予算を節約する最も簡単な方法は
03:40マスク氏への補助金との契約を打ち切ること
03:44マスク氏の持つ企業とアメリカ政府が結んでいる
03:47業務委託契約を破棄する可能性を示唆しました
03:51するとマスク氏は
03:52私がいなければ選挙に敗れていた
03:54なんて恩知らずなんだと非難
03:56さらにトランプ氏を弾劾すべきとの投稿を引用して
04:00イエスと答えています
04:01ホワイトハウス関係者は電話会議を設定して
04:042人の関係改善を図りましたが
04:07トランプ大統領はマスク氏は正気を失った男
04:10話したくないと語ったということです
04:13小谷さんやっぱりというかこういう仲違いが起きましたけど
04:18どうご覧になりますか
04:19そうですね急速に関係が悪化したようですけれども
04:24そもそものきっかけは
04:26NASAの局長の人事をめぐる問題なんですね
04:29これホワイトハウスの人事局長と
04:32マスク氏もともと仲が悪くて
04:34マスク氏が推薦したアイザークマンという局長を
04:38人事局長のゴアという人が潰そうとしたんですね
04:43もともとアイザークマンは民主党に献金をしていたことは
04:48マスクはトランプに説明した上で推薦をして
04:52上院の委員会まで認められたのに
04:56ゴアが先週これを再び蒸し返してトランプに
05:00トランプが忘れていたので
05:03そうなんですね
05:04こいつ民主党に献金したのかということで
05:06これを潰したんですよ
05:07これがきっかけでマスクが怒りだしたんですよね
05:10この先はどうなりそうなんですよ
05:12おそらく和解すると思います
05:14和解
05:14いろんな人が仲介に入って止めていますし
05:18マガの支持層もこの2人は喧嘩してダメなんだと
05:22この2人が仲良くすることがマガにとっていいんだということを
05:26言っていますので
05:26おそらく週明けには仲直りする方向に行くと思います
05:31トランプ政権としてマスク氏を切ってしまうと
05:34何か不都合の点が出てくるんですか
05:36特にスペースXの関係
05:39これは宇宙政策だけではなく
05:40軍事政策にも直結してくる問題で
05:43トランプ氏がまさに進めようとしている
05:45ゴールデンドームというミサイル防衛ですね
05:47これもスペースXの協力なしにはできないんですよ
05:50一方でマスク氏も
05:51昨日の喧嘩でテスラを始めて
05:54株価また下がり始めてますから
05:55お互いに相手を潰し合っている状態ですので
05:58これは和解をせざるを得ない方向に行くと思います
06:31赤沢経済再生担当大臣が
06:345回目の関税協議に臨みました
06:365日にはラトニック省務長官と会談
06:42そして日本時間の今朝
06:45ベッセント財務長官と会談
06:48関税交渉は続きます
06:50これまで合意ができたのはイギリスのみ
06:55各国との関税協議は進んでいません
06:59そうした中
07:02ウォール街で話題になっているのは
07:04タコリロンという言葉です
07:07タコリロンとは
07:09トランプはいつも尻込みするの頭文字を取った造語
07:14法外な関税をかけて反発されると引っ込める
07:18トランプ大統領の言動をからかっています
07:21関税協議が進まない背景には
07:26各国がタコリロンを意識し始めていることがあるという声も
07:31そうしたタコリロンについて記者に質問されたトランプ氏は
07:37またトランプ氏の関税政策は
07:51法的にも限界があるとの見方も
07:53先月28日
07:56アメリカ国際貿易裁判所が相互関税について
08:01大統領権限を逸脱しているとして
08:04差し止めの判断を示しました
08:06今後関税はどうなるのでしょうか
08:11先月追加関税を互いに引き下げることで合意した
08:17アメリカと中国の協議も難航しています
08:21その理由はレアアースの輸出規制
08:26関税の協議の間は規制緩和するはずでした
08:31中国からの輸出が滞っていることに対し
08:34トランプ大統領は5日
08:36習近平国家主席と電話で会談
08:39近く閣僚級の協議を行うことで一致しました
08:43トランプ大統領は中国のレアアースの輸出規制について
09:01問題は解決するとの見解を示しましたが
09:05詳細は明らかにしませんでした
09:08レアアースの問題は日本にとっても
09:13経済安全保障上の懸念材料です
09:16今まさに行われている日米協議には
09:19どう影響するのでしょうか
09:22G7サミットに合わせて開く可能性がある
09:26日米首脳会談での合意を目指していると言われていますが
09:31果たして日米の交渉はどこまで進んだのでしょうか
09:37きょうはこちらの3つのテーマで議論を深めていきます
09:41まずは1つ目、5回目の協議で進展は
09:44ワシントンにテレビ東京、ワシントン支局長のウイさんがいます
09:49ウイさん、5回目の交渉、進展あったんでしょうか
09:53ワシントンから速報でお伝えします
09:58ベッセント財務長官、ラトニック省務長官と
10:015回目となる閣僚級協議に臨んだ
10:03赤沢経済再生担当大臣が
10:05日本時間の午前8時半
10:07こちら、日本大使館で記者団の取材に応じました
10:11赤沢氏によりますと
10:14改めて日本側からは
10:16自動車や鉄鋼、アルミなど
10:18一連の関税措置の見直しを強く求めたということです
10:22また、気になる協議の進捗につきましては
10:25双方の立場を確認し
10:27合意の実現に向けて議論がさらに進展したと
10:31手応えを口にしました
10:33ただ、その一方で
10:35一致点を見出せたかといえば
10:38見出せてはいないとも述べていまして
10:41まだまだ互いに距離があることも伺わせています
10:44ウイさん、なかなか難しいんですけど
10:48この協議の中身については
10:51どういうことが話し合われたか
10:53もう少し明らかになっている面はあるんでしょうか
10:56その点も記者団再三大臣に尋ねたんですが
11:02具体的な中身については
11:04差し控えると繰り返しまして
11:06明らかにはしませんでした
11:07ただ、交渉では日本側から
11:11アメリカで生産された自動車の
11:13第三国への輸出での協力を提案した模様です
11:16トランプ氏が重視する貿易赤字の削減につなげまして
11:21その貢献度合いを関税の税率に反映させたい狙いがあるとみられます
11:27また、アメリカ側の関心が強いとされます造船技術
11:32あるいはLNG、液化天然ガスの開発などでの協力も
11:36模索しているものとみられます
11:38これは合意に向けた今後のスケジュールについては
11:43どう見たらいいんでしょう
11:44日米で今回、精力的に調整を続けることを
11:51確認したということだったんですが
11:53具体的な次の日程は決まっていません
11:56赤沢氏は日々日本に経済損失を生んでいるので急ぐ
12:02けれども国益を守るため
12:04ゆっくり急ぐと従来の主張を繰り返しました
12:08今月中旬のカナダでのG7サミットで調整されている
12:13日米首脳会談で一定の合意を目指す構えではあるんですけれども
12:17赤沢氏はサミットのタイミングまで
12:20協議が続いていることもあり得るときょう指摘しています
12:24以上、ワシントンからお伝えしました
12:26今村さん、ちょっと中継の話を聞くかぎりは
12:32少しこう着感も感じるんですけども
12:34どう見ていますか
12:35アメリカとして見れば一律の10%
12:38それから分野別はそもそも譲る気はないんですね
12:41ただそれに対して日本側は
12:43やっぱり世界最大の対米投資の残高という
12:46この実績、それからこれからも日本企業投資は
12:48増え続けるだろうとこれを手こいんですね
12:50なんとかこれを結びつけて
12:52そうした分野別の関税あたりの引き下げ
12:55あるいは情報に持っていくような政策ということです
12:58懸命に日本側からいろんな提案をされているんだと思うんですね
13:01それに対して5回もやっぱり協議をしているということは
13:04このラトニック、それからベッセンとしてそれぞれやっぱり理解を示していて
13:08それがアメリカの製造業員の復元にもつながるというところまでは理解されている
13:12ただそれを迫ってきた日米の首脳会談での
13:17この大きな枠組みの合意というところまで持っていけるかというと
13:21まだまだその内容がそこまで詰められていないというところで
13:24皆さん非常にこの方向としてはいいんですけれどもという段階だと思います
13:29今、ういさんの話だと自動車を
13:32アメリカ国内で作っている自動車を
13:36第三国に輸出するもので貢献をアピールしようとしているという話もありましたけど
13:40そこもいかがですか
13:41例えばアメリカで今最も輸出している自動車メーカーって
13:46多分ホンダとか現地の日系メーカーだったりするんです
13:50今のビッグスリーってなかなか外に輸出するなんてことまで
13:54インセンティブがなかったりするものですから
13:55そうであれば現地に日本企業を協力して
13:59アメリカからの輸出の拡大ということで貢献できる
14:02それは多分アメリカ側から見ても結構魅力的なんだと思うんですね
14:06川瀬さんいかがですか
14:08そうですね
14:092国間の交渉というのは
14:12トランプさんは非常に多国間のマルチ嫌いということが有名ですので
14:18これはあるEUの元の交渉官が
14:22読売新聞のインタビューでしゃべっていたことなんですけど
14:24ちょっとやっぱり2国間交渉にみな入りすぎて
14:27アメリカの中中にはまっちゃってるんじゃないかということを
14:30私も思いますよね
14:32やっぱりどうしたら
14:33例えば2000年代アメリカの鉄鋼保護主義に対して
14:38これはブッシュ政権の時だと思いましたけど
14:41やっぱり対応する時というのは
14:43WTOの枠組みをうまく使いながら
14:45他国間でやっぱりEUとかカナダとかですね
14:48関係国でやっぱり連携して
14:50アメリカにプレッシャーかけるということをやってたという実績があります
14:53それうまくやっぱりいってるわけですけれども
14:55なぜ今回はですね
14:57どこも2国間でバイデンということにこだわっているのかと
15:02もう少し横のですね
15:04同志国の連携をうまくやっぱり取りながら
15:09アメリカに対峙していくということも
15:11やっぱりそろそろ考えないといけない時期に来ているのかなという感じをしています
15:15確かに相互関税はともかくとして
15:18他に自動車も含めて品目別で横並びで関税かかっているわけですから
15:23それについて言うと連携取らないと
15:26とてもじゃないけどアメリカにプレッシャーかからないような感じもしますよね
15:29おっしゃる通りです
15:292000年代のケースというのはほとんど全部鉄なんですね
15:33そうするとやっぱりアメリカに対して鉄鋼輸出国
15:36これは中国も含めてということですけれども
15:38連携を取って交渉する対抗措置を打つ
15:42状況委員会は止まってますけど
15:44WTOの紛争をかけて続きに枠組みを使うといったことを
15:49考えていかないといけないと思います
15:51小谷さんいかがでしょう
15:52そうですね
15:54今各国が2国間での交渉を重視しているということもありますけれども
15:59とりわけアメリカの同盟国からすると
16:03明らかにアメリカ安全保障問題と絡めようとしていますので
16:07そこをもし貿易でやりすぎると
16:12安全保障面でコミットメントを下げられるという恐れがありますから
16:15そこが怖いというのは実際あると思いますね
16:20特にイギリスは真っ先に合意できましたけど
16:25あれは1期目に交渉をやっていて結論が出なかったんですよね
16:29その交渉のもとに今回できたんですけど
16:32日本は1期目に交渉合意しちゃってますので
16:35日本は特に自動車のところは
16:37貿易脅威結んでるんですよね
16:40しかもそれに違反する形で今回関税かけられてますから
16:44日本としては19年の貿易協定を土台にせざるを得ないんですけど
16:49向こうはこれ完全にリセットして始めてますので
16:51これ5回やってもなかなか立場を埋めるのは難しいと
16:55もう選挙も近づいてますし
16:57そこが難しいところなんだと思うんですが
16:59アメリカ側から聞こえてくるのは
17:02日本もようやく関税をゼロにするのは難しいというのは
17:05分かってきたようだということなので
17:08多分それを前提に今回はそういう話をしたんじゃないかというふうに思います
17:12改めて今日本にかかっている関税の実態を
17:16確認しておきましょう
17:18品目別では鉄鋼アルミへの関税は
17:21今月4日に25%から50%に引き上げられました
17:25日本の基幹産業の自動車には
17:282.5たす25合わせて27.5%
17:31自動車部品には25%の関税がかけられています
17:35相互関税は一律にかけられる10%は現在もかけられています
17:39上乗せ分と言われる14%については
17:427月9日まで猶予されています
17:45それ以外にも半導体や医薬品、航空機、航空部品などに
17:50調査が入っていて今後関税がかけられる恐れがあります
17:54日本としては特に自動車の影響が大きいので
17:57ここで何かの情報を引き出さない限り
18:00全体の合意が結べないんじゃないかなというところはあるんですが
18:04小谷さんちょっと気になるのは
18:05アメリカ側のスタンスとして
18:07そもそもこの相互関税の方の上乗せ分について言うと
18:1310%までは下げる
18:14それについての権限は何か今交渉している
18:18ベッセント氏とかラトニック氏が持っているようにも見えるんですが
18:22それ以外のところはもうそもそもが触らないという方針で来ているんじゃないかというふうにも見えるんですが
18:28そこってどうなんでしょう実態のところ
18:30実際アメリカはこの相互関税の上乗せ部分です
18:34これだけが交渉対象だということでやっています
18:38ただイギリスの例を見ても自動車一定数までは10%
18:43それを超えると25%
18:45これも実態を反映していて
18:47イギリスからアメリカへの輸出がおよそ10万台なので
18:51そこまでは10%ということで
18:53事実上の数量規制にはなっているんですけれども
18:56これをある程度日本にも応用するというのはあり得ると思うんですね
19:00日本の場合100万台以上売っているのでちょっと規模が違いますが
19:04一定数までは例えば10%までという形で抑えることは
19:09日本のアメリカ自動車産業への貢献次第でできるということはあるんだと思います
19:16そのあたりまさに別選と長官じゃなくて
19:19ラトニック市というのは集中的にやっているのはまさにそういうことだと思います
19:23今日はまずラトニック市に会って別選と市に会って
19:27またラトニック市と会っているという状況みたいですけれども
19:30そのあたりの日本の自動車の現地での生産だとか輸出の貢献
19:35そういうものを例えばクレジットみたいにして
19:38そういうもので情報を引き出すという
19:40そういう交渉をやっている可能性が高いということなんですか
19:42そうですね
19:43別選と長官はおそらく相互関税のところを見ていて
19:47他の品目別のところは例外的に
19:52ラトニック市が判断するという
19:55そういう役割分担ではないかと思います
19:57今村さん自動車のところに関して言うと
20:00ただイギリスパターンみたいに
20:02数量規制がかかるというのは
20:04かつて日本で半導体でもあったような
20:07ある意味悪夢で絶対避けたいような方向ですよね
20:10それでしか
20:12例えば140万台のうちの
20:14100万台なら100万台は
20:17その関税がもうちょっと下がるとか
20:19無税になるとかという
20:20そういう方向でしか交渉できないのか
20:22非常にそこは悩ましいですよね
20:25やはりアメリカでこれだけ多くの数の自動車を
20:30現地に作っている実績があるわけなんですよね
20:32これは日本側から見ればこれだけ出しているんだから
20:35もっとこの貢献を認めてほしいということでありますけど
20:37アメリカ側から見ればおそらくもっと作れるでしょうということなんですね
20:41この輸出数量規制ということは
20:44それでもアメリカ市長の視野を維持したければ
20:47現地に来て作りなさいという意味でありますから
20:49現実には80年代には自主規制から
20:52結局日本の主要メーカーがアメリカに出ていって
20:55生産して今これだけの規模を築いているわけでありますので
20:58あの学習効果みたいなのもあると思いますが
21:01逆に日本側からの提案というのはそうではなくて
21:04やはりアメリカの産業の再生ということを考えるのであれば
21:08そういう現地の企業を守るだけでは駄目ですよという
21:11そのアプローチで
21:12それはある程度の理解が得られているんだと思うんです
21:14その方向で流れていった時に
21:16例えば松田だとかスバルみたいに
21:18現地にあまり生産拠点を
21:20それほどは持っていないようなところが
21:21不利になるということは考えられるんですか
21:23はい
21:23ここはですから日本の国内の方で
21:26こうした関税を必ずし守りきれなかったということで
21:29おそらく支援をしていくですとか
21:31そちらでうまくカバーしていくことになると思うんです
21:34それともう一つ気になるのは
21:37このUSスチール日本製鉄の件ですよね
21:39日本製鉄のUSスチール買収
21:43正式な内容を発表されていませんが
21:45日鉄は141億ドルおよそ2兆円での買収などを提示しています
21:50バイデン前大統領が買収中止命令を出していましたが
21:53トランプ大統領は前向きに転じて
21:565日を期限に買収の是非を判断するとしていましたが
21:59動きはまだありません
22:01次の期限はバイデン前大統領が日鉄に
22:04買収破棄証明書を提出するよう命じた
22:076月18日とみられています
22:10ラトニック省務長官は承認は可能だと
22:135日の会員交渉会で語っています
22:15今村さんここは最新の情報というか
22:19情勢どうなんですか
22:20追加で140億ドルのアメリカ側ではありますけれども
22:24それなりのものが出てきていて
22:26これによって安全保障上の懸念って
22:28かなり消えると思うんですね
22:30と言いますのは
22:31アメリカが一番心配しているのは
22:33日本製鉄の中での世界戦略の中で
22:37おそらく競争力がない
22:39このUSティールの工場が閉鎖されるんじゃないかと
22:42そうするとアメリカの安全保障に関わる問題になるということで
22:45前シフィースなんかでもおそらく
22:47結論が出なかったというところなんですけれども
22:49140億ドルも追加投資をする工場を
22:52閉鎖するわけがないでしょうという話になりますので
22:55そこの部分からもでありますよね
22:57100%子会社の方向は何でしょうか
23:00これはもちろん技術の流出のリスクというあたりを考えれば
23:03もちろんそうなんですけれども
23:04アメリカでただ折り合っていくということで見れば
23:08この黄金株は確かにそれなりのアイデアではあります
23:11現実に今ここまで
23:13両者が一応議論していることは認めているわけでありますから
23:16今はこの細部を詰める段階の交渉に入っているんだと
23:20おそらく推測できるところですね
23:22ではCMの後はトランプ関税は法律違反なのか考えていきます
23:28ここからは2つ目のテーマです
23:37トランプ関税は法律違反
23:39こちらについて議論を深めていきます
23:42その前に中ずりでもトランプはタコとありましたけれども
23:46そちらについて
23:46トランプ大統領のことを最近欧米では
23:50トランプオールウェイズチキンアウトの頭文字を取って
23:53タコと呼ぶことが話題になっています
23:55トランプ大統領はいつも尻込みをするという役になるんですが
23:59アメリカ政府の関税政策が2点3点する様子を表すものです
24:03イギリスのフィナンシャルタイムズの
24:05ロバート・アームストロング氏が考案したということです
24:09トランプ大統領は記者からタコと呼ばれていることをどう思うか尋ねられると
24:13私が尻込みするだとそんなの聞いたことがない
24:16二度というような意地悪な質問だと怒りをあらわにしました
24:20ここで再びワシントンのウイさんとつなぎます
24:23このタコという言葉
24:25アメリカでももう定着してきているんでしょうか
24:28そうですね
24:31だいぶ広がってきてます
24:32やはりちょっと事実として
24:35トランプ政権の関税政策
24:36やはりコロコロしているという
24:38コロコロ変わっていくという印象は拭えないところだと思います
24:40まずトランプ氏に批判的な
24:43ワシントンポスト氏というところがあるんですが
24:45そちらの集計によりますと
24:47実際にですね
24:48新規の関税措置
24:50あるいは変更するという政府の発表は
24:53すでに50件以上に上っています
24:56こうした中でアメリカのメディアに加えまして
24:59例えば金融機関のアナリストのレポートなどでもですね
25:03多項理論
25:04多項トレードという言葉が使われるようになってきています
25:07これアメリカ国内でも
25:11だいぶトランプ氏が焦っているなという方向で
25:14伝えられてきているんでしょうか
25:16メディアも大変厳しい論調になってきました
25:22例えばですね
25:247月9日の停止の期限の念頭にですね
25:28政権自らが設定した期限を前に焦っているといった解説ですとか
25:33あるいは目立った合意はイギリスだけに留まっている
25:36こうした指摘が多く見られるようになっています
25:38またここアメリカでもですね
25:41日本同様に値上げのニュースが増えてきました
25:44今日現地6日にはですね
25:46ブルーンバーグ通信が自動車販売店
25:49ディーラーが顧客への新車の配送料
25:52これを引き上げるといった
25:54いわゆるステルス値上げが起き始めていると伝えています
25:58またアメリカの消費の勢いを測る上では
26:01たびたび注目されるのが
26:03世界の小売採用店ウォルマートなんですけれども
26:06そこでは恐竜のおもちゃが38%値上げした
26:11こういったSNSの投稿がいわゆるバズったりしています
26:16こうしたことで最新の世論調査では
26:19貿易完全政策について支持するが35%なのに対し
26:24支持できないは57%に達していまして
26:27大きく上回っています
26:29物価上昇への批判が強まりまして
26:32トランプ氏は政治的なリスクが高まるという可能性も抱えております
26:36小売さんありがとうございました
26:39小谷さんも今中継でもありましたけれども
26:43トランプ氏が焦っている
26:45焦っていることがもうだいぶ国民だとかメディアに
26:48見透かされ始めているってそういう状況なんでしょうか
26:51トランプ氏本人が自分が焦っていると思っているかというと
26:55おそらくそう思っていないんだと思うんですね
26:57自分はディールをしているだけなので
27:00客観的に見た場合にそう見えるというのは
27:03事実としてあると思います
27:05このタコのうちでも
27:07チキンということは非常に英語では
27:10侮辱的な言葉ですよね
27:13これはチキンレースから逃げ出すということですから
27:15これはトランプ氏はかなり感情的にも
27:19強く反発するんじゃないかと思いますし
27:21鉄鋼の税率を50%で上げたというのは
27:26おそらくタコへと呼ばれることへの反発というのは
27:29含まれていると考えられますので
27:31トランプ氏としてはなかなか情報しにくい状況になっているんだと思いますね
27:38これ確認なんですけど
27:39日本人だとタコって言われると余計にタコに反応してしまうんですけど
27:44これは向こうでマガとかそういうものと似たようなニュアンスで
27:48伝えられている
27:49略語ですね
27:51SNSのハッシュタグがついて拡散されているということですね
27:56そしてその流れでですね
27:59ちょっと一つ焦りの中の理由として
28:01この法律論のところが出てきている
28:03そうですね
28:04ここからトランプ関税法律違反という視点で議論を深めていきたいんですが
28:08先月28日アメリカ国際貿易裁判所は
28:13相互関税と国別関税について違法と判断差し止めを命じました
28:17この2つの関税は国際緊急経済権限法
28:22アイーパーを根拠法として
28:24トランプ大統領は大統領令で関税をかけましたが
28:27一審では無制限に関税をかけることは認めていないと判断し
28:32大統領の権限の逸脱だと認定しました
28:35政権側は即日控訴し
28:38交際にあたる連邦巡回区
28:40控訴裁判所一審判決を一時停止し
28:44当面は関税の徴収は続くことになります
28:47また品目別の関税については
28:49根拠法が異なり関税の徴収続いています
28:52これは川瀬さんどう読み解いたらいいんですか
28:56アイーパーに違反しているということについては
29:01これはあれですよね
29:03相互関税が始まるというか
29:05トランプがアイーパーを根拠に関税を引き上げるといった時から
29:09これできるのかなというのは
29:11我々専門家は少し疑問は思っておりましたよね
29:15今回の裁判所の判決というのも
29:19結局大統領に対して
29:21本来アメリカは憲法上関税を引き上げるとか
29:25国際貿易をコントロールするというのは
29:27議会が権限を持っているわけですよね
29:28輸入を規制できるというところまで
29:31アイーパーには規定されているけれども
29:33その関税を引き上げられるというのは
29:36それは大統領の権限じゃないんだというのは
29:39そういう今回は
29:40関税の引き上げもちろん関税と書いてないことも
29:43そうなんですけれども
29:44要は議会が本来持っているべき権限を
29:48何の要は制約も再現もなく
29:50大統領に渡しているというふうに理解するのは
29:53これをやっぱり憲法に反するという
29:55それが大まかに言ってしまえば基本的な考え方と
29:58それからもう一つは国別のあれですよね
30:01移民の問題でカナダや
30:04メキシコにかけている方の関税は
30:06そもそもそのアイーパーが要求しているような
30:08異常な緊急事態というのは
30:11そもそもないじゃないかというような
30:13あとそれから移民の問題をコントロールするのに
30:16関税は手段性がないと
30:18相手に対してレバレッジにはなるのかもしれないけど
30:21手段性がないといったようなことも
30:22判決の中では言っていますね
30:25これ一番知りたいのは
30:26これ控訴するわけですから
30:28最終的には最高裁までいくのかなと思うんです
30:30その間は結局この控訴裁判所の方が
30:33これ取り消すということですから
30:35関税はずっと続くという状況だと思うんですが
30:38最終的にこれはどう決着していく可能性が高いんですか
30:42まずですね
30:43控訴裁判所の間ずっと関税が続くかどうか分かりません
30:47一時停止は6月9日の準備書面までというふうに
30:50一応控訴裁判所の判決も書いてあるので
30:54ということはその6月9日以降に一旦この総合関税等が
30:59なくなる可能性があるんですか
31:01法律上
31:01あるでしょうね
31:02判決によればそういうことなのかなというふうに思います
31:06その後のことはちょっと予想はできませんので
31:09一応その
31:10あれですね
31:12連邦公裁準確裁判所の出している命令では
31:17そういう書き方を増しているということです
31:20最高裁があってどうなるかというのは
31:22これはもう2つ考え方があって
31:241つはニクソンショックの時の1971円の10%課長金ですよね
31:31あれをこのアイーパーの前進の法律が
31:35敵国通商法というのがあるんですけど
31:38これアイーパーとほとんど同じ文言で書かれている法律なんですね
31:44これに基づいてそれはOKだというふうに言った判断があるので
31:48今回もそれに倣って大丈夫だろうという考え方と
31:52もう1つはニクソンの10%課長金と違って
31:57今回はもうとにかくトランプは再現なく関税を上げると
32:01さっき50回ぐらい変わっているという話がありましたけど
32:04自分の権限でいつでも変えられると
32:06ちょっとやっぱりニクソンショックの時の10%課長金とは
32:12状況はやっぱり違うよねと
32:13だから結局最高裁は支持しないんじゃないかという見方と
32:17両方今あるみたいですね
32:19そもそも川瀬さん国際法違反なんですよ
32:23やっていることは
32:24これネクストに出演させていただいた時に
32:274月ですか申し上げましたけど
32:29学生の試験にも出せないぐらい簡単です
32:33こんなもう違反はないです
32:35明らかな違反
32:37素晴らしい
32:39どうしようもない
32:41学生がみんなもうはっきり答えられる
32:45簡単な
32:46みんなAになっちゃうと思います
32:48そうですか
32:49その流れちょっとね
32:50そのWTOについての今の状況ですね
32:53WTOに提訴検討している主な国がこちらです
32:58提訴しているのは中国とカナダ
33:00検討しているのがEU、ブラジル、インドです
33:03日本は対抗措置を発動することを保留するという通報を行っているんですね
33:09これ川瀬さん今カナダとか中国はもう提訴しているんですが
33:14日本のこの流報を通報しているというのはこれはどういうことなんですか
33:20これ提訴とは違います
33:22本筋で言えばWTO協定
33:26紛争会決定続きに従って提訴をして
33:29それで最後まで言って判決が確定してから対抗措置を打つというのが
33:34これはメインのルートなんですけど
33:35これが今ご案内の通り上級委員会がまさにアメリカが自分で止めているわけですよね
33:41ここのようなルートで対抗措置を打つことができないので
33:44ちょっと特殊なやり方でこれは対抗措置の通報をしているんですけれども
33:49これはそういう意味では提訴ということとは違います
33:54ただ自動車関税とそれから鉄鋼アルミ関税については
33:58然るべき時に対抗措置を打つ権利を留保するよという
34:00そういう通報ですね
34:02行使していないけどまだその権限は持っている状態だよという
34:08日本が根拠にしているその協定上の条文では
34:12措置が発動されてから90日以内に何かアクションを起こさないと
34:16対抗措置の権利が消えちゃうわけですよ
34:18なのでそれに合わせてとりあえず対抗措置の権利だけは
34:22留保したいということだと思います
34:24小谷さんこのWTOのところというのは
34:27日本としてどういうスタンスなんですかね
34:30今回ようやくいろいろ政治の世界で質問があってですね
34:35こういう留保を通達しているというところまで
34:39通報しているかここまでは出てきたんですけども
34:41これどうみたいですか
34:43要するに通常の国が相手であれば
34:47国際法国際ルールに則って
34:49日本として国益を守るために
34:51必要な措置を取るということなんでしょうけども
34:53結局今のトランプ政権というのは
34:55法の支配を受け入れていないんですよね
34:58そもそも
34:58そしてもうアメリカ国内も
35:00もう法治国家ではなくなってきていると
35:02言わざるを得ない
35:03今ハンジが政権のやろうとしていることを止めると
35:09これは司法によるクーデターだということで
35:11支持者が騒ぎ出すような社会なんですよね
35:14それもまさに2021年1月6日に
35:17議会の襲撃があったわけじゃないですか
35:18しかも今の最高裁は
35:21大統領が公務中に行った行為については
35:25刑事責任を問わないということを
35:27判断した最高裁なんですよ
35:29これ先何があってもおかしくない
35:31そんな国相手に通常のルールに則って
35:34喧嘩をして安保関係を切られたら
35:37たまらないので
35:38これはもう日本としては
35:39こういう措置を取らざるを得ないんだと思います
35:41今村さんはどうご覧になっていますか
35:43ただむしろこのWTO日本を守らなきゃいけない
35:46立場になってきているんですね
35:47アメリカがここまでこうしたことになってきて
35:49でも他の国との間では
35:51貿易のこうした協議というところで
35:53機能しているわけでありますし
35:54何よりも崩壊させるわけにいかないというところで
35:57むしろそうしたアメリカを前提として
36:00受け入れることはなしにしても
36:02前提としても意識しながら
36:04こうしたものそれから通商体制を守らなければということで
36:08より積極的に動かなければいけない立場になってきている
36:11ということだと思いますね
36:12ではCMの後は電話協議を行った
36:17米中首脳対立は回避されるのか考えていきます
36:20続いては3つ目のテーマです
36:24米中電話協議が行われました
36:26今後を展望していきます
36:28まずはトランプ大統領と中国の
36:31習近平国家主席は
36:325日におよそ1時間半にわたって
36:35電話協議を行いました
36:36アメリカ側の要請で実現したものです
36:39懸案となっていたレアアースの問題について
36:42トランプ大統領は問題が解消されると語りましたが
36:46習主席からは言及はありませんでした
36:49一方アメリカの留学生ビザ規制について
36:52習主席は中国へのネガティブな措置を撤廃すべきだと
36:56強く留学生へのビザの規制緩和を求めたのに対して
37:00トランプ大統領は
37:01中国人留学生を迎え入れることは
37:04名誉なことと語りつつも
37:06審査は必要と付け加えています
37:08その後トランプ大統領は自身のSNSで
37:119日にロンドンで米中貿易協議を開催すると明らかにしました
37:16ベッセント財務長官ラトニック省務長官
37:19グリアUSTR代表が参加するとしています
37:22小谷さん今回はトランプ氏の方から
37:25この電話をかけるというか
37:28そういう方向に動いたということなんですが
37:29どうご覧になりますか
37:30そうですね
37:315月に閣僚協議を行って
37:34一旦緊張状態を下げたわけですけれども
37:38その後貿易の交渉の枠組みを作るということでしたが
37:44数日前トランプ氏がSNSの中で
37:48中国が重大な違反行為を行っていると
37:51これレアアースの輸出規制を緩めていないということだったんですけれども
37:55その後ルビオ長官が中国人のアメリカへの留学ビザ
38:01これを取り消すという方針を出して
38:03これ明確に絡めていたんですけれども
38:05中国に圧力をかけて
38:07何よりもこのレアアースの輸出規制
38:10これをやめさせるために
38:13今回の電話会談につながったということになります
38:16これ結局スイスで一回閣僚会議をやった約束を
38:21お互いが守っていないとそういうことなんですか
38:22アメリカとしては関税率を下げていて
38:28そして次枠組みを作って細かい話をするというところで
38:32当然レアアースの輸出規制
38:34これも中国側が撤回すると思っていたところ
38:37そうなっていないということで
38:39トランプ氏が激怒したというそういう流れですね
38:42今村さんいかがですか
38:43これむしろトランプ氏の方が優しいんですよね
38:47優しい
38:47アメリカの議会から聞こえてくる話ですとか
38:51トランプ政権の中にもいる対中強硬派の言い分からすれば
38:54中国のデカプリングを突き進めればいいじゃないかということで
38:57それをやっちゃうと
38:59結局アメリカ経済に大きな打撃になって
39:02トランプ氏の政権の基盤が揺らいじゃう
39:04トランプ氏としてみれば
39:05そこまで対処交渉から見て判断をして
39:08ここは譲るべきところだというところで
39:10ご自分で電話をかけてということなんです
39:12ただそこについておそらく習近平氏に
39:15ある意味足元を見られている部分があって
39:17というところでありますよね
39:18結構だから政権の内部ですが議会からすれば
39:20なんでそこまで情報をするのかという意識は
39:23まだあると思いますし
39:24でもそれはやっぱりこれから先の中間選挙ですとか
39:28常に政権の安定性を考えたら
39:30ここは譲らざるある意味
39:32対局の判断をしなきゃいけないというところで
39:34むしろトランプ氏としてみれば
39:36そうした総合的な判断をしているところではあるんですけどね
39:39特に直近はレアアースのところで
39:42トランプ氏に対して業界からもいろいろ活力があったと
39:47言われていますけどそこをいかが
39:48レアアースの輸出規制
39:49すでに自動車生産に影響で始めています
39:53鈴木が先月26日から今月12日まで
39:57小型車スイフトの生産を停止します
40:00そしてアメリカのフォードは
40:025月末から1週間シカゴ工場で
40:04SUVのエクスプローラーの生産停止しました
40:07BMWとメルセデス・ベンツは
40:10ヨーロッパで部品メーカーの一部が
40:13稼働停止したことを受け
40:14完成者の生産停止回避に向けて
40:18協議を行いました
40:19トヨタ・ホンダ・日産はアメリカの業界団体を通じて
40:23トランプ政権に輸出規制の長期化による
40:26生産停止の可能性を警告しました
40:29そして中国のレアアースどこに向かうか
40:32レアアースの生産量世界のおよそ7割を占めます
40:36輸出先で一番多いのが日本で
40:382番目がアメリカとなっています
40:40今村さんも実際に生産ができなくなってきているというのが
40:45方々で日本も含めて出てきているということで
40:48これがやはりトランプ氏の電話
40:51焦りにつながったということですか
40:52他こと言われますけれども
40:54皆さんトランプ氏の支持者あるいは
40:56アメリカのためを考えて情報なんですね
40:58ここの部分
40:59それに対してあんなこと言われたということでありますけれども
41:02ただ現実にこれ中国でやっぱり20年なりの
41:04この長期戦略が実っている部分ではありますよね
41:07こうしたところに
41:09こうしたものはそもそも20年前ここまで使われるとは
41:11おそらく想定していなかったところであります
41:13ここにかけて世界のある意味市場を接見して
41:16むしろ威圧なりこうしたことで
41:19これは自国のために活用していくという戦略を
41:22あえて取っているわけでありますので
41:24そこに対抗するならば
41:26これを使わない方向に行くしかないんですね
41:28ただそれには時間がかかるというところで
41:30今はそうした過渡期の
41:32どうダメージを抑えるかというところで
41:35アメリカも含めてやや苦しい戦いになっているということです
41:38一方で中国側はこの留学生のことについては
41:43相当要求をしているように見えるということですよね
41:46はい
41:46トランプ政権は留学に対する厳しい態度を強めています
41:51先月27日
41:53学生ビザ交流訪問者ビザの新規面接の一時停止を指示しました
41:5828日は中国共産党と関係があったり
42:02重要分野で研究をしたりしている留学生のビザを
42:05取り消す方針を表明しました
42:074日にはハーバード大学の外国人留学生を対象に
42:11新規ビザの発給停止の大統領令に署名しました
42:14トランプ大統領は
42:16中国人留学生を迎え入れることは名誉なこと
42:19正しい審査が必要と語っています
42:22川さんこの件については随分
42:25いろいろハーバード中心に大学の件でもあるし
42:29特に中国人の留学生
42:31標的にされているようにも見えるんですが
42:33ここでいかがですか
42:33私実はたまたまですね
42:362023年おととしになるのかな
42:399月から去年の4月まで
42:41ハンタシーハーバードに行ってたんですけど
42:43つい最近向こうにいる友人と話をしたら
42:46いやともう本当についこの間まで君はいたけど
42:49その当時のハーバードとは全く違う世界になっているよ
42:52ということを言われました
42:54学術的な論文や議論をするにも
42:58やはりですね
42:59政権の意向をおもんぱからないと
43:03できないようなやっぱり環境になってきていると
43:06論文のテーマ選び一つにとっても
43:09そこに配慮しないといけないような状況になってきていると
43:12これはやっぱりアメリカのソフトパワーが失われているというのは
43:16これ最後にジョセフ・ナイが意向として残した論文が
43:20フォーリングアフェアーズかですか
43:21出てたと思いますけれども
43:23本当にこれまでやっぱり世界の学問を
43:27社会科学自然科学含めて引っ張ってきた
43:29アメリカの非常に大きな衰退の終わりの始まりですか
43:33という感じがします
43:34小谷さんいかがですか
43:35そうですね
43:37中国人の留学生に関しては
43:40アメリカから技術を盗んでいるということもありましたし
43:44という批判もありましたし
43:46アメリカ国内でスパイ行為を行っているというような批判もあったわけですけれども
43:50今回はましてレアアースの問題と明確にリンクさせて
43:56狙い撃ちでやったわけですけど
43:58それこそ習近平主席の娘さんもハーバードにいたわけですよね
44:03共産党の幹部としてはやっぱり子供をハーバードに留学させて
44:08それを中国に戻して
44:09より中国を強くしたいというのがあるわけで
44:12それをまさに止めようとしたということで
44:15かなり中国がこれはある意味焦ったのではないかなと思います
44:19この米中の電話協議で見ると
44:22トランプ氏の方がこれが終わった後に
44:25この留学生については
44:27ちょっと情報するようなニュアンスの発言してますよね
44:29ところがレアアースについては
44:32習近平氏の方からというか中国側から言及がなかったと
44:36なんか全体の交渉として常に中国ペースのようにも見えるんですが
44:41そこはいかがですか
44:42そうならないようにまさに6月9日ですね
44:47ロンドンで協議をすると
44:50そして1回目に約束した枠組みを作って
44:53この先中国ペースで進まないようにしたいというのが
44:56アメリカの狙いだと思いますけれども
44:58ただこのレアアースの県はもうアメリカのアキレス県ですので
45:02そこをそう簡単に中国が手放すというふうにも思えないですね
45:06最終的にこの米中のところの落としどころというか
45:10今現在お互いが関税を引き下げて
45:13残す部分は残しているわけなんですが
45:15どういうふうにこれからなっていくというふうに見てらっしゃいますか
45:18これ1期目のトランプ政権とは確実に2期目は違います
45:221期目は本当にデカップリングでもいいと思っていたし
45:26何より中国共産党を弱体化させたいというのが
45:291期目の狙いでしたけど
45:31今のトランプ政権は共産党の弱体化は考えていないですし
45:36必ずしもデカップリングを目指しているわけではないと思います
45:40まさに貿易赤字の問題が解消されて
45:45そして技術面でアメリカの優位が保てれば
45:48まさに共存してもいいというのが
45:50今の2期目の政権の考え方だと思いますし
45:53そこである意味勢力権をお互いに認め合うということは
45:58十分あり得ると思うんですよ
46:00その際に台湾が中国の勢力権に残ることを
46:04果たしてアメリカが認めるかどうか
46:06これが今後の焦点にむしろなっていくんだと思います
46:09今村さんいかがですか
46:10明らかに今の台湾もそうなんですけど
46:15トランプ政権の中でやっぱり
46:16政権内者議会も含めて
46:19中国に対してかなり見方がバラバラになってきている
46:22というところは一つあります
46:24トランプ氏は実はそんなにおっしゃるように
46:25台中強硬派でもなければ
46:27本当に実利に多分根差しているというところだと思いますけど
46:30一方でアメリカ
46:33米中の経済のあまりに相互関税が
46:36ここまで緊密になったところから
46:38どう変化させるかというと
46:41難しさが現れていますよね
46:42現実に中国が
46:44例えば中国から輸入を減らそうとすれば
46:47中国の輸入に関わっているビジネスをやっている
46:50皆さんからクレームが大変だということが出てきて
46:52ここで配慮しなきゃいけなくなってくるわけだよね
46:54それが実はトランプ氏の支持者に結びついている
46:56というところもあったりということで
46:57両方がおそらく苦しいんだと思います
47:00中国も実は大きな影響は十分受けますので
47:03ここの部分を打ちつかせるところも
47:05なかなか見えなくなってきての交渉になってきていると思います
47:07あすの日経日曜サロン
47:21ゲストは立憲民主党前代表の泉健太さんです
47:24国会会期末を控え
47:26与野党で駆け引きされている
47:28内閣不信任案や消費税減税の実現性などを聞きます
47:32ぜひご覧ください
47:33ではマーケット情報です
47:356日のニューヨーク株式市場でニューヨークダウは
47:383日ぶりに反発しました
47:40終わり値は443ドル高い
47:4242,762ドルでした
47:44ハイテク比率の高いナスダックは反発
47:47231ポイント高い19,529でした
47:51ニューヨーク外国為替市場の円相場の終わり値は
47:541円25,000円安の1ドル144円80,000から90,000でした
48:00シカゴの日経平均先ものは3万7,990円
48:04日経平均の金曜日の終わり値に比べて250円近く高くなっています
48:09マーケット関係者に6月末の株価の見通しを聞きました
48:13日清基礎研究所の矢島さんは3万8,000円
48:17今後経済は悪化するが株価は一旦最悪期を脱したか
48:214万円台を目指すなら関税交渉の大きな進展が必要
48:26三菱UFJ eスマート証券の河合さんは
48:297月の参院選を控えた神経質な時間帯
48:32関税の行方が上値を抑え
48:34個別物色の株価材料物色の見通しを予想しています
48:433万7,500円です
48:44お二人ともやはり関税の行方がかなり影響を与えるという
48:49そういう予想になっていますね
48:51では来週の予定です
48:53今村さんこれいろいろ経済統計データなども出てきますけど
48:58まず中国の5月の貿易統計
49:01それから11日の5月のアメリカの消費者物価です
49:04これがこの米中の一連のトランプ関税の影響が
49:08その統計に実際に出るかどうかというところなんですね
49:11いろいろとアメリカの米中間の物流が止まっているみたいな話は
49:16かなり言われていますし
49:17コンテナン線が動いていないですとか
49:18これ言われていたんですけども
49:19それが実際の統計上を確認できることになってきますし
49:22特にアメリカの消費者物価の方は
49:25これ現実に前月比で上がり出したりすると
49:28実はトランプ氏にとってもいれば
49:29物価の安定がこの中間選挙に向けても
49:32非常に大きな課題になってきますから
49:34米中両方ともこの現実を見据えて
49:37もう少しお互いにアルミを促すような
49:41それぞれ統計が出てくるかもしれないというところではありますね
49:44では今日はここまでとなります
49:47ゲストの皆さんありがとうございました
50:07ご視聴ありがとうございました