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  • 2025/5/23

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ニュース
トランスクリプション
00:00国際報道2025です
00:11今日お伝えする主な内容はこちらです
00:15多様性の推進をやめるべきだなどとして
00:19名門ハーバード大学への圧力を強めてきたトランプ政権
00:23女性菌の凍結などに続き
00:28今度は留学生の受け入れをできなくすると発表しました
00:32日本を含む外国からハーバード大学に留学できなくなるほか
00:38在学中の留学生も他の大学に転出しない限り
00:43アメリカでの滞在資格を失うとしています
00:46アメリカで最も長い歴史を持つハーバード大学
00:52世界140以上の国と地域から1万人余りの学生と研究者を受け入れていて
01:02日本からも学生110人、研究者150人が在籍しているということです
01:09数多くのリーダーを輩出してきた名門大学に対し
01:16トランプ政権のさらなる圧力が襲いかかりました
01:20アメリカの国土安全保障省は22日、ハーバード大学に対して
01:30留学生を受け入れる機関としての認定を取り消すと発表
01:34外国人の学生は新たにハーバード大学に留学できなくなり
01:40在学中の学生についても他の大学に転出しなければ
01:45滞在資格を失うと説明しています
01:47ハーバード大学がキャンパス内で暴力や反ユダヤ主義を助長したことや
01:55中国共産党と協調した責任を問う
01:59この措置は全国のすべての大学と学術機関に対する警告だ
02:05また農務長官は資格を回復したければ
02:13留学生が関わった抗議デモやルールに違反する行動について
02:18過去5年間の記録をすべて提出するよう
02:22改めて要求しているということも明らかにしました
02:25ハーバード大学はどう対応するのか
02:33アメリカABCは
02:35ハーバード大学はどう対応するのか
02:55アメリカメディアは大学の重要な資金源となっている
03:07留学生からの授業料収入を断つことも
03:10政権側の狙いにあると伝えています
03:13大学は今夏休み中
03:17留学生たちへの衝撃は計り知れません
03:25対立を深めるトランプ政権とハーバード大学
03:50留学生に大きな影響を与えるまでに至る
03:53これまでの経緯を振り返ります
03:54まず去年ガザ地区への攻撃に対する学生らの抗議デモが相次ぎ
04:00その際にユダヤ人の学生が嫌がらせを受けたケースが報告されたことから
04:05政権側は
04:06反ユダヤ主義的な差別から学生を守ってこなかったと主張
04:12そして今年3月
04:14総額を予想90億ドルの助成金などを見直すと発表したんですね
04:18これに対し大学側は
04:21政権側が助成金を出す条件として
04:25学生の取り締まり強化
04:27また多様性の推進をやめることなどを要求してきたと明かし
04:31これを拒否したと発表しました
04:34その直後政権側は
04:36見直すとしていた助成金の一部を実際に凍結したと明らかにしました
04:42さらに今月トランプ大統領は
04:45ハーバード大学の税制上の優遇措置を取り消すと表明
04:49大学側は取り消す法的根拠はないと反論していたんです
04:55それではワシントン市局の市原記者に聞いていきましょう
05:00市原さん異例の措置と言えますけれども
05:03トランプ政権がそこまでする理由は何でしょうか
05:06政権の求めに従わなければ徹底的に追い込むという姿勢の表れだと思います
05:14これまで政権側が学生の取り締まりの強化などを求めても
05:20他の大学と違いハーバード大学は
05:23大学の独立や自由を守るとして屈しなかったため
05:26さらに大学を窮地に追い込んだ形です
05:30トランプ政権の主張
05:32窮地に追い込むという主張は分かるんですけれども
05:35そもそも政府が留学生の受入れ機関の認定を取り消すという
05:40受け入れでさせないようにするということは法律上できるんでしょうか
05:43政権側は取り消す権限もあるという考えです
05:48そもそもアメリカではテロ事件をきっかけに
05:52留学生について登録する国土安全保障省のプログラムがあります
05:56そして受け入れる大学側は政府の認定を受ける必要があり
06:01政権側が取り消すこともできるという主張です
06:05一方ハーバード大学側は非合法だとしていて
06:10すでに訴訟を起こしました
06:11市原さんそして視聴者からも質問が寄せられています
06:17世界から違いを超えて優秀な人材を集めてきたことも
06:23アメリカの力の源だったように思います
06:26それを排除するというのは長期的に見れば
06:29アメリカの衰退につながると思いますという声です
06:34市原さん今後頭脳流出につながるんでしょうか
06:37アメリカ国内でも同様の懸念が広がっています
06:42留学生を支援する団体も留学生たちは交渉の道具ではない
06:48グローバルな競争力に深刻な影響を及ぼすとして批判しています
06:53そしてもう一つ気になるのが優秀な人材を数多く排出してきた
06:59ハーバード大学にこうした措置を取ったということは
07:02他の大学も対象になるんでしょうか
07:05なり得ると思います
07:08国土安全保障省が声明で
07:11この措置は全国のすべての大学と学術機関に対する警告だとしているからです
07:17市原さんVTRでは不安を口にする留学生もいましたが
07:23実際にどんな影響が出ているんでしょうか
07:25はい影響はデータにも現れています
07:29入学手続きをする新たな留学生が減っていると回答する大学院が
07:344割を超えているという調査結果も先月出ています
07:38アメリカ人の学生や研究者すら
07:41外国に学びの場を求める人が増え
07:44優秀な人材を獲得するチャンスと見ている国もあります
07:48ハーバード大学がどこまで政権からの圧力に耐え
07:53大学の自治や学問の自由を守りきれるのか
07:56世界が状況を見守っています
08:01さてこちら画面の左側にQRコードも出ていますが
08:04番組では皆さんの声を募集しています
08:07この後もしばらくQRコード出続けますので
08:10ぜひこちらから国際ニュースの疑問や質問をお寄せください
08:14トランプ関税に世界が揺れています
08:24中国の李強首相は明日
08:27主要な貿易相手である東南アジアの国々へ
08:31インドネシア、マレーシアを訪問し
08:34経済貿易分野を含めた協力拡大を確認する見通しです
08:39なぜ今東南アジアなのか
08:42中国がアメリカとの間で一時100%以上の関税を掛け合う事態となったことも
08:48影響とも言えるんです
08:50何が起きているのでしょうか
08:52米中の貿易摩擦の影響で先月の中国からアメリカへの輸出額は
08:59去年の同じ月と比べて21%のマイナスと大幅に減少しました
09:05一方で中国からの輸出が急拡大したのが
09:10こちら東南アジアなんですね
09:12アセアン10カ国向けの輸出は20%増加
09:17中でもインドネシアは36%増加しています
09:22東南アジアの多くの国は
09:26中国との経済面での協力には前向きな姿勢ですけれども
09:30地元の産業への打撃を警戒する声も出ています
09:34今月インドネシアの首都ジャカルタで開かれた展示会
09:41ジャカルタ最大級の会場に
09:46所狭しと150のブースが並びました
09:49出展者の多くが中国企業です
09:54近年中国から安価な製品が大量に流入
09:59トランプ関税の影響で
10:03さらに多くの中国製品が入ってくるようになりました
10:19一方出展した中国企業は
10:26アメリカとの貿易摩擦が続く中
10:49中国企業はインドネシアに積極的に打って出ようとしています
10:53中国東部石膏省ギウ
11:01およそ7万5000の業者が出展する
11:11世界最大級ともいわれる卸売市場があります
11:15化粧道具の製造・販売を手掛けるソンビンさん
11:27およそ160カ国に製品を輸出しています
11:35輸出の10%はアメリカ向けでしたが
11:41今回インドネシアの展示会に初めて参加しました
11:452億8000万の人口を抱える
12:11インドネシア市場に正気を見出したソンさん
12:14輸出先の多角化を進めたいとしています
12:19一方インドネシアでは
12:39中国の輸出拡大に不安の声も上がっています
12:43インドネシアの繊維法製業は
12:47これまでも安価な中国製品との競争にさらされてきました
12:51現地の団体は去年までの2年間に60社が倒産
12:57解雇された人は25万人に上るとして
13:00中国製品の流入が主な要因の一つと見ています
13:04法製業の中心地の一つ西ジャワ州
13:10小さな工場を訪ねてみると
13:14経営者のナンディーさん
13:30主に国内企業から生産を受注してきましたが
13:34取引先の倒産が相次ぎ大幅な売上の減少に見舞われてきました
13:39中国製品との価格競争に苦戦しているといいます
13:50こちらの中国製の子供用パジャマ
13:57価格は日本円にして220円ほど
14:01ナンディーさんの会社が作った場合は
14:05およそ2倍になるといいます
14:07ナンディーさんはトランプ関税の影響で
14:15さらに深刻な状況に追い込まれると懸念を強めています
14:19窮地を乗り切ろうとショッピングサイトを立ち上げ
14:49地元の業者と協力して販売しましたが
14:52半年近くで売れたのは最初に集めた商品の3割ほど
15:08国庫の柵で路上販売も始めました
15:21オンラインで売れ残った商品をさらに安い値段で売り
15:30収入の足しにしようとしています
15:32ジャカルタ市役の吉田市役の吉田市役の
16:02吉本市局長中国総局の多名医記者に聞きます
16:05まずは吉本さん
16:07産業の死を待つだけというナンディーさんの言葉からも
16:12設立さんが伝わってきましたけれども
16:14インドネシア政府の対策はないのでしょうか
16:17インドネシア政府も産業界からの要望を受けて対策を打ち出しています
16:24去年緩和したばかりの通貫手続きを再び厳しくする準備を進めています
16:30ただ安い中国製品の流入を懸念する声が上がるのは
16:36インドネシアだけではありません
16:38タイでも国内企業の売上が奪われると懸念する
16:43メーカー団体の幹部の声が伝えられていまして
16:47中国製品の流入を懸念する声が広がっています
16:50中国製品の流入を懸念する声ということです
16:55一方の中国ですけれども
16:57多名医さん
16:57この各国の産業界からの不安の声に対応するつもりはあるのでしょうか
17:03中国は貿易の拡大は一方的なものではなく
17:10相互の利益になるとアピールしていくはずです
17:13中国にとってアセアン10カ国は
17:17ここ数年アメリカを上回る輸出先で
17:20トランプ政権と対峙する中で
17:22その関係極めて重要になっています
17:25先月行ったインドネシアとの外相会談で
17:29中国側は輸入についても拡大する意向を示しています
17:33習近平国家主席も先月
17:36ベトナム、マレーシア、カンボジアを訪問していまして
17:40今後も相手国のメリットも強調しながら
17:43関係強化を進めるとみられます
17:45こうした中国の対応を受けて
17:50インドネシアと中国の関係は
17:52今後どうなっていくのでしょうか
17:54インドネシアと中国との経済連携が
17:59ますます深まる可能性があります
18:01去年就任したプラボウ大統領が
18:05初めての外国訪問先に選んだのは中国でした
18:08インドネシアにとって中国は
18:12輸入元としてもまた輸出先としても
18:15圧倒的に一位の貿易相手国です
18:17こうした中
18:19中国に次ぐ第二の輸出相手国である
18:22アメリカのトランプ大統領は
18:24インドネシアに32%の相互関税を打ち出したわけです
18:28インドネシアからアメリカへの
18:32主要な輸出品の一つが実は異類で
18:34メーカーは国内では中国製品の流入などで
18:38苦境にあるのに
18:40輸出も難しくなれば
18:41さらに厳しい状況に追い込まれかねません
18:44アセアには他にもトランプ政権から
18:48高い相互関税を課されている国があります
18:51今後の中国の対応次第では
18:55アセアンと中国との経済的な結びつきが
18:58さらに強まる可能性もありそうです
19:01再び中国のタメイ記者に聞きます
19:05中国の李強首相は
19:07インドネシアの後には
19:08マレーシアを訪問するということですけれども
19:11そこではどんな外交を展開するんでしょう
19:13李首相はアセアン10カ国
19:19そして中東のペルシャ湾岸6カ国との
19:22首脳会議に出席します
19:24この枠組みでの首脳会議は初めてです
19:28アメリカを除いた多国間の枠組みを重視する中国としては
19:32トランプ政権を念頭に連携を呼び掛けたい考えです
19:36中国の専門家は次のように指摘します
19:39習近平国家主席は
20:06昨日はフランスのマクロン大統領
20:08今日はドイツのメルツ首相と電話会談し
20:12世界経済の秩序や自由貿易を守ろうと連携を呼び掛けました
20:17中国はアメリカとの対立の長期化を見据えて
20:21アメリカ以外の国々に連携を呼び掛ける動きを
20:24強めていきそうです
20:26ここからは毎週金曜日にお伝えしているボイストゥボイス
20:33皆さんから寄せられた声に正面からお答えします
20:37今週はこちらの声をご紹介します
20:40そしてもう一人
20:55世界各国の首相大統領は
20:59皆ムヒカさんを見習ってほしいと声を寄せていただきました
21:03日本国内からもムヒカ氏を惜しむ声が届いていますね
21:07そうですね
21:07ウルグアイのムヒカ元大統領といえば
21:11この世界で一番貧しい大統領という
21:14ニックネームで知られていますよね
21:1713歳に89歳で亡くなりました
21:20どのような人物だったのか簡単に振り返ります
21:2313日89歳で亡くなりました
21:26どのような人物だったのでしょうか
21:29まず知られるのはその質素な生活ぶりです
21:322010年から5年間大統領を務めた際も
21:35生活は変わりませんでした
21:37大統領皇帝ではなく
21:39自宅の農場での生活を続け
21:42報酬のほとんどを貧しい人のために寄付していました
21:45そして一躍世界に知られるようになったきっかけが
21:492012年の国連の会議での演説です
21:53大量消費社会をこう批判しました
21:56ポブレノエスエルケティネポコ
21:59シノケベラデラメンテポブレシェルケネセシッタ
22:04インフィニタメンテムンチョ
22:07イデシェアイデシェアイデシェアマシマ
22:10行き過ぎた物質主義や資本主義に継承をならし
22:15本当の豊かさとは何なのかということについて
22:17一石を投じたというわけですね
22:19欲望に支配されるのではなくて
22:22今あるものに感謝をする
22:23樽を知るという言葉を思い出しました
22:26そうですね
22:272年前に自宅を取材したNHKの
22:31前サンパウロ市局長の木村さんに話を聞いてみました
22:34木村さんはですね
22:36自宅では電化製品も最小限で
22:39古い家具や食器、暖炉などを大切に使い続けて
22:43自然を生かした生活が印象的だったと話していました
22:47言葉通りの生活を送っていたようですね
22:50ムヒカ氏は今の経済発展は持続可能ではないという考えから
22:56大統領の任期中に再生可能エネルギーへの転換を進めました
23:00その結果ウルガイでは今では
23:03風力や太陽光などの再生可能エネルギーで
23:06電力のほぼ100%を賄うまでになりました
23:10持続可能な社会のモデルとも言われるようになったんです
23:14ムヒカ氏は地球規模の環境問題に
23:17警鐘を鳴らしてきたわけですけれども
23:19残念ながら世界ではムヒカ氏が目指した世界に
23:22逆行するような動きが続いていますね
23:24そうですよね
23:25アメリカは地球温暖化対策の国際的な枠組み
23:29パリ協定からの離脱を表明しました
23:31自然災害は増え続け
23:34温暖化は改善の兆しすら見えていません
23:37これは特定の政府や国の話だけではなく
23:42私たち一人一人が向き合うべき課題です
23:44ムヒカ氏は2016年に来日した際に
23:48このように述べていました
23:49魔法が変えてくれるなんて思えないでください
23:54町の人と一緒になってすることによって
23:57望みが叶うのです
23:58ムヒカ氏は最後にどのような言葉を残していたのでしょうか
24:04去年11月ウルガイの地元首都の最後のインタビューでは
24:08このように語っていました
24:09私の生きている時代には実現しないだろうが
24:14人類がもっと良い世界を作れると夢見ている
24:1889歳でその生涯を閉じたムヒカ氏から
24:22次の世代に託されたメッセージのように感じます
24:26番組では皆さんからの疑問やご意見
24:30引き続き募集しています
24:32毎日本当に多くの声をお寄せいただいています
24:35ありがとうございます
24:36全てを紹介できずに心苦しく思っています
24:40少しでも取り上げられないかと
24:42番組のXのアカウントでも紹介させていただいています
24:45ぜひそちらもご覧ください