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  • 2025/5/8

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ニュース
トランスクリプション
00:002004年8月13日起きてはならないことが沖縄で起きました
00:09アメリカ軍の大型輸送ヘリコプターが沖縄国際大学の校舎に激突したのです
00:19ボボーンという音が聞こえてヘリコプターが中にくるくる回っていったんです
00:28すごい爆発音と炎が上がっていて
00:41普天間基地を離陸した輸送ヘリは
00:44太平洋上で訓練を終え帰還する途中でトラブルに見舞われます
00:50機体が揺れ制御不能となったヘリはそのまま沖縄国際大学に突っ込みました
01:04乗員3人が重軽傷
01:06幸い夏休みだったため民間人の負傷者はありませんでした
01:12けれど衝撃で飛び散った無数の破片が近隣の住宅街に降り注ぎ
01:22その被害は実に50カ所以上にも上ったのです
01:31住民を危険にさらした大事故にもかかわらず
01:34アメリカ軍の手で直ちに封鎖されてしまった事故現場
01:54日米地位協定によって日本の警察や消防の立ち入りは禁じられました
02:04住民は行き通ります
02:10アメリカ軍は7日にわたって現場を占拠
02:15機体のみならず周辺の土まで回収していきました
02:21事故の恐怖を伝えるのは燃え残った当時事故を間近で見たという沖縄国際大学教授の照谷博之さんにはつらい記憶がよみがえったそうです
02:45宮盛のですね1959年のですね6月30日が起きたあの事故をやはり思い出しますね
02:53こういう事故というのは本当に悪夢でしょうね
02:56今から59年前悲劇は現在のウルマ市で起きました
03:04アメリカ軍のジェット戦闘機が飛行中のエンジントラブルで爆発し
03:12宮盛小学校に墜落炎上したのです
03:16木造校舎を焼き尽くしたこの事故で
03:24小学生11人を含む18人が死亡
03:29重軽傷者は200人を超えています
03:33アメリカ統治下の沖縄で起きた最悪の事故でした
03:40後に公表されたアメリカ軍による調査報告書は2000ページに及びました
03:55事故の経緯を次のように記しています
03:59F-100ジェット戦闘機は整備直後の試験飛行でカデナ基地を離陸
04:07ところが
04:08直後にエンジントラブルを起こし
04:12パイロットは燃料タンクと爆弾50キロを海上に投下
04:17直ちに基地へ引き返します
04:21それは着陸態勢に入ろうとする直前でした
04:26右の翼に異常が発生
04:29機体はバランスを崩し本来のルートを大きく外れます
04:35この時機体後部から突如燃料が噴出
04:41次の瞬間
04:43パイロットはすぐさま脱出しましたが
04:50無人の機体は時速400キロのまま地上へと降下していったのです
05:01民家を投げ払いながら
05:04宮盛小学校に撃突
05:05木造校舎は全焼しました
05:12さらに機体の一部が奥にあった校舎の窓を突き破ります
05:19無残に破壊された教室
05:24一帯は文字通り火の海になりました
05:29機体がえぐっていった道筋は
05:33空からもくっきりと見ることができます
05:36整備直後の戦闘機がなぜ
05:43アメリカ軍によれば
05:47原因は整備不良
05:49つまり整備そのものが甘かったのです
05:53当時F-100はスーパーセイバーとも呼ばれ
06:00世界初の超音速戦闘機として
06:03大きな注目を浴びていました
06:05しかし一方で
06:09トラブルを起こすことも多かったのです
06:13沖縄の事故の3年前には
06:17アメリカの空軍基地で
06:19着陸間際にコントロールを失い
06:22機体が大破
06:23導入から5年間で
06:28F-100は500件以上の重大事故を
06:32引き起こしていました
06:33宮盛小学校4年1組の担任だった
06:40新里律子さん
06:42今までに聞いたことがない
06:46すさまじい拷問を忘れることができません
06:50新里さんがいたのは
06:58平屋建て校舎の端にある教室でした
07:02ちょうど子供たちに
07:08ミルクを配ろうとしていた時でした
07:10大地が揺れるような衝撃があり
07:15窓の外に目もくらむ炎が
07:19吹き上がったといいます
07:20慌てて駆けつけた親たちは
07:41統治国の理不尽に
07:43唇を噛んだのです
07:46学校に駆けつけた親たちは
07:51怒りに震えました
07:53現場はアメリカ兵の手で
07:57封鎖されていたのです
07:59子供たちの安否よりも
08:03軍の機密が優先されていました
08:05事故直後
08:09懸命の消火活動を行ったのは
08:11付近の住民たち
08:14ところが
08:15進化後の写真を見ると
08:19まるで現場から住民を追い出すような
08:22アメリカ兵の壁が作られています
08:25まだアメリカの統治下にあった沖縄の
08:43それが現実でした
08:47イハハルヨさんは
08:53事故で小学6年生の息子
08:56マサユキさんを奪われました
08:58兄弟の面倒をよく見る
09:02高校息子だったそうです
09:05校舎2階の教室の窓を突き破った
09:12機体の一部
09:13教室にいて
09:17後頭部に致命傷を負った
09:19マサユキさんは即死状態でした
09:22賠償金をめぐる交渉で
09:27イハさんが受け取った
09:28アメリカ軍の回答書が残っています
09:31要求額およそ3万6千ドルに対して
09:36アメリカ側の回答は
09:402500ドル
09:42わずか14分の1でした
09:48なんで沖縄の子供たちは
09:53このぐらいの値段しないですか
09:57私そのぐらいだったら
10:00受け取らないって
10:01頑張ったからよ
10:03私に銃を受けるわけさ
10:06殺せと言って銃を捕まえて
10:10首にこんなことにしたことがある
10:12はい殺せ
10:14できるなら殺せてとやったよ
10:16遺族たちは
10:19泣く泣く回答を飲んだのです
10:23今年の夏も
10:29例年どおり
10:31墜落現場に建てられた平和の鐘が
10:34子供たちの手で鳴らされました
10:37悲劇が
10:42二度と繰り返されぬよう
10:45なのに平成の30年間
10:51沖縄でアメリカ軍が起こした事故は
10:55690件に上っています
10:58真传がしました
11:00年を信じて
11:02見てくれてありがとう
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