新型ジェット機「Son of Concorde」、ニューヨーク〜ロンドン間を3時間半で飛行予定

アメリカの企業Boom Technologyが開発した超音速ジェット機「XB-1」、通称「Son of Concorde」は、最近のテスト飛行で音速に近い速度を達成し、高度7,000メートルで924 km/hのスピードに到達しました。

このテストは、超音速の航空輸送を復活させるための一連の飛行試験の一部であり、ニューヨークとロンドン間のような大西洋横断の高速フライトを実現し、現在の平均8時間の飛行時間をわずか3時間半に短縮することを目指しています。

この進展はBoom社にとって重要な一歩であり、2003年に引退した旧型のコンコルドに代わる安全で迅速な移動手段を提供することを目指しています。

Boom社の超音速旅客機「Overture」のプロジェクトには、American AirlinesやUnited Airlinesといった企業が支援しており、テストフライトの結果、Mach 1.7に到達する見込みです。これにより、ニューヨーク〜ロンドン間の飛行時間が最大20%短縮され、80人までの乗客を高度18,000メートルで運ぶことが可能となります。

さらに、ニューヨーク〜ロンドン間の時間短縮に加え、ニューヨーク〜ローマや東京〜バンクーバーなどの路線も約4時間半で結ぶことが期待されています。

Boom社は、Overtureのエンジンが2025年にテスト段階に入る予定だと発表しましたが、商業運行の開始時期はまだ公表されていません。Boom社は、安全かつ迅速な超音速の航空輸送によって大陸間移動の所要時間を大幅に短縮し、航空業界に革命をもたらすことを目指しています。

動画: Instagram @boomsupersonic