高知 女児を暴行死の疑い 母親逮捕 2016年11月08日

  • 7 年前
女児を暴行死の疑い 母親逮捕
去年10月、高知市の市営住宅で、生後10か月の長女に暴行を加えて死亡させたとして41歳の母親が傷害致死の疑いで警察に逮捕されました。
母親は、「覚えていません」と容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、高知市の無職、吉本みゆき容疑者(41)です。
吉本容疑者は、去年10月、当時住んでいた高知市長浜の市営住宅の部屋で、生後10か月の長女、あんずちゃんに暴行を加えて死亡させたとして傷害致死の疑いが持たれています。
警察の調べに対して、母親は、「覚えていません」と容疑を否認しているということです。
母親は、去年10月14日、長女の異変に気づき、長女が通う保育所を通じて消防に通報しましたが、すでに心肺停止の状態で病院で死亡が確認されました。
警察は、当時、部屋にいたのは母親と長女の2人だけで長女が頭の中を出血して死亡していたことから、母親から事情を聞くなどして長女が死亡したいきさつを調べていました。
その後の警察の調べで、長女は、揺さぶられたり、柔らかい物に投げつけられたりして頭の中を出血した疑いがあることがわかったということです。
警察は、母親が何らかの方法で長女に暴行を加えて死亡させた疑いが強まったとして、8日、逮捕しました。
母親は、長女が死亡したあと、情緒が不安定になっておよそ7か月間にわたり措置入院していて、長女が死亡した当時の状況を覚えていないと供述しているということです。
今回の事件では、児童相談所の対応について、ことし3月、専門家で作る委員会が「安全を最優先に考えて介入すべき事例だった」とする報告書をまとめています。
報告書は、大学教授や弁護士などで作る県が設置した委員会がことし3月にまとめました。
それによりますと、中央児童相談所は、去年2月、母親が情緒不安定だったため、長女を児童福祉施設で預かる措置を取りました。
その後、育児について親族や行政の支援があることなどが考慮され、5月に在宅での支援に切り替えました。
ところが、6月に近所の住民から「母親のどなり声や子どもの泣き声が聞こえる」と児童相談所に通報が寄せられました。
調査の結果、身体的な虐待は確認出来なかった一方で、母親の育児能力が低いとして、7月に「ネグレクト」と認定しましたが、在宅での支援を続けていました。
その後、8月と9月にも長女が通う保育所から長女の体にあざがあるという情報が寄せられました。
3月の報告書では、一連の対応について「乳児であることも踏まえると、安全を最優先に考えて介入すべき事例だった」と指摘しています。
その上で、近所の住民や保育所からの通報を受けた際に一時保護を決断すべきだったとしています。
2016年11月08日 18時02分


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