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  • 2017/1/19
審議会“いじめが自殺の一因”

ことし8月、東北町でいじめを受けた中学1年生が自殺した問題で、町の教育委員会が設置した専門家などによる審議会は、いじめが自殺の一因とする報告書をまとめました。
ことし8月、東北町で中学1年の男子生徒が自宅の小屋で首をつって自殺し、生徒の部屋から「いじめがなければ“もっと”生きていた」などと書かれたメモが見つかりました。
この問題で町の教育委員会が設置した専門家や有識者による審議会は、メモの内容を検討したり関係者から話を聞いたりして調査を続け、26日、最終の報告書をまとめました。
報告書では、生徒は、一部の生徒から「汚い」と言われていたほか、ばい菌扱いされたり机をたたかれたりするいじめを受けていて、いじめが自殺の一因であるとしています。
その上で、繊細でこだわりがあるといった生徒本人の特性や、小規模な小学校から規模の大きい中学校へ進学したことによる環境の変化など、さまざまな背景が複合的に関係していたとしています。
一方、今回の問題では、生徒が家族や同級生などに死をほのめかし、学校側も把握していたのに、適切に対応できていなかったとして、再発防止に向けて、教職員が生徒の自殺の
サインに適切に対応できる力を身につけることなどを提言しました。
審議会の荒谷国人会長は、最終報告書について、「デリケートな部分もあり非常に難しい審議だったが、亡くなった生徒や遺族のことを考えて、中立公正、慎重に議論した」と話していました。
自殺した中学生の自宅には、東北町の教育委員会の幹部が訪れて、遺族に報告書の内容を説明しました。
生徒の母親は、取材に対して「いじめ以外にも原因があるという報告書の内容は納得のいくものではない。こちらの考えをまとめて年明けにも再調査を求めたい」と話しました。
また、生徒が通っていた学校の校長は「死という言葉に対する勉強不足や認識不足があり、SOSのサインであると気づけなかった。
二度と生徒に悲しい思いをさせないよう、報告書を参考に、地域や関係機関との連携を密にしながら、全職員で対策を取っていく」と話していました。
東北町教育委員会の漆戸隆治教育長は「報告書の内容を踏まえ、命が失われたことを反省しつつこの問題に向き合い、生徒の心のケアを含めて対応していきたい」と述べました。
その上で、遺族に説明した際の反応については、「一部に意向と若干違うニュアンスの記述があるということで、納得していないと受け止めた」と話しました。
2016年12月26日 19時34分

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