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  • 10 年前
用水路2年半で68人死亡か
用水路への転落事故によるとみられる患者の救急搬送の出動件数が岡山県内でこの2年半の間に922件にのぼり、68人が死亡、111人が重傷を負っていたことがNHKが行った消防へのアンケート調査で分かりました。
専門家は「行政が用水路の危険について周知した上で住民とどこが危険なのか一緒に点検することが必要だ」と指摘しています。
県内では用水路への転落事故が相次ぎことし8人が自転車などで用水路や側溝に転落して死亡していますが、歩行者や重傷の人の数などは調査が行われておらず実態はわかっていません。
NHKでは県内の14の消防に平成25年4月から2年半の間に用水路への転落によるとみられる患者の救急搬送への出動件数やけがの程度などについてアンケート調査を行いすべての消防から回答を得ました。
その結果、県内で用水路に転落したとみられる出動は平成25年度は364件、昨年度は402件今年度も半年で156件あり、この2年半では922件となりました。
このうち68人が現場や病院で死亡していたほか3週間以上の入院が必要だった「重症」の人は111人に上り入院が必要な「中等症」だった人も245人いました。
NHKではことし9月に県内のすべての自治体に対してもほぼ同じ期間を対象にアンケート調査を行いましたが死者数は17人、けがをした人数は51人にとどまり、実態は自治体が把握しているより大幅に深刻となっていることがわかりました。
これについて交通問題に詳しい岡山大学の橋本成仁准教授は「まずは危険だということを行政は住民にきちんと伝えるべきだ。その上でどこが危ない場所なのか行政だけではわからないので地域と一緒に点検していく必要がある」と話しています。
2015年12月01日 13時46分

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