NNNガマフヤー遺骨を家族に 沖縄戦を掘る
  • 9 年前
2015.6.21 日テレ NNNドキュメント’15

沖縄戦の死者は民間人を含め20万人以上、しかし遺骨となって発見されても、自分の墓に帰れる人は少ない。鉄の暴風と呼ばれる猛攻撃のなか、兵士も沖縄の民間人も、身元を示すものを身に着けないまま最期を迎えているからだ。戦後70年、遺骨を掘り起こし、家族の元に帰そうとする「ガマフヤー」(沖縄の方言で「ガマ(壕)を掘る人」)がいる。具志堅隆松さん(61)は33年前からボランティアとして遺骨収集に取り組んできた。しかし厚生労働省が行う遺骨のDNA鑑定で身元が判明したのは日本兵の4遺体だけ。具志堅さんは、政府や県に「希望者は誰でもDNA鑑定できるようにすべきだ」と訴える。遺骨が発する声なき叫びに耳を傾けて欲しい… 戦後70年目のガマフヤーの願いだ。