宮城・仙台市でエネルギー政策意見聴取会/発言者に東北電力社員で紛糾

  • 12 年前
福島第1原発事故受け、宮城・仙台市でエネルギー政策意見聴取会(FNN)

福島第1原発の事故を受け、エネルギー政策の見直しを行っている政府は、市民の声を聞く意見聴取会を15日、宮城・仙台市で行った。
意見聴取会には105人の市民が参加したほか、細野豪志環境相も出席した。
政府は2010年時点で、26%となっている電力の原発依存度を2030年までに、「0%」、「15%」、「20~30%」とする3つの選択肢を示し、抽選で選ばれた9人が意見を述べた。
0%支持者は「手に負えるテクノロジーでないとわかってきた。土に埋めるしかない。そういったものに、これからもつきあっていくのかというのが理由」と話した。
15%支持者は「将来に日本全体にとって何が必要かという観点から、政府として責任ある政策を示すべきと考える」と話した。
また、発言者の中に東北電力の社員が含まれたことについて、一部の参加者からは怒号が発せられ、会場は一時騒然となった。
(07/16 06:27 仙台放送)

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発言者に東北電社員、エネルギー聴取会(TBS Newsi)

 政府が今後のエネルギー政策について全国で意見を聞く意見聴取会が被災地・仙台市で開かれ、運営の方法などをめぐって紛糾する一幕がありました。

 「プレゼンテーションの間は静粛に」(細野豪志 原発担当相)
 「やらせではないのか」(傍聴者)

 紛糾したのは、9人しかいない発言者の中に東北電力の社員が選ばれていたためで、進行が一時中断しました。聴取会は、2030年の原発依存率などを決めるにあたり、国民の声を反映させるのが目的で、東日本大震災の被災地では初めての開催となりましたが、傍聴した人からは疑問の声が聞かれました。

 「私も意見表明に応募したが落選した。(発言者が)ちょっと少なすぎる」(傍聴した人)

 一方、細野原発担当大臣は、発言者に電力会社の社員がいたことについて、次のように述べました。

 「抽選ですので(発言者に)いろんな人が入るのは避けられない。個人の意見が出てくるような形が一番良いのかなと」(細野豪志 原発担当相)

 政府は、全国11都市で聴取会を開くことにしていて、来月1日には、原発事故が起きた福島県でも開かれます。(15日20:35)

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