小沢氏強制起訴へ、陸山会事件とは
  • 14 年前
民主党・小沢元代表に対し再び出された検察審査会の「起訴すべき」という議決。政界を揺るがせた事件は、東京地検特捜部の処分を市民から選ばれた審査員がひっくり返すという思わぬ展開となりました。

 小沢氏の資金管理団体が2004年に入手した土地の購入費などを政治資金収支報告書に記載していなかったとされる今回の事件。特捜部は今年2月、元秘書で衆議院議員の石川知裕被告、同じく元秘書の大久保隆規被告、池田光智被告ら3人を政治資金規正法違反の罪で起訴しました。一方、小沢氏本人については関与が疑われたものの、今年2月に「嫌疑不十分」で不起訴処分としていました。

 しかし、特捜部が出した処分について妥当かどうかを審査していた東京第5検察審査会は今年4月、小沢氏に対し全員一致で「起訴相当」、つまり、「起訴すべきだ」という議決を出しました。特捜部は小沢氏を再び聴取したうえで改めて「不起訴」としたものの、東京第5検察審査会はメンバーを入れ替えて新たな態勢で審査に当たりました。

 「私も逃げません」(民主党・小沢一郎元代表〔先月2日〕)

 先月の代表選の最中、「私は逃げない」と公言していた小沢氏。

 検察審査会は再び「起訴すべき」とする議決を出しました。今後、裁判所が指定した弁護士によって強制起訴されることとなった小沢氏。被告となって立つ法廷で何を語るのでしょうか