事故のスイス「氷河特急」、運行を再開

「事故原因が分からないのはちょっとね・・・。なんでしょうと思いますけれども、一応、安心して乗ろうかなと思っております」
　「気持ち的には、楽しむことができるのかなっていうのはありますけども」（運行再開の列車に乗る観光客）

　事故があった観光列車「氷河特急」を運行する会社は、日本時間の２５日午後４時に事故があった区間を含めて全線で運行を再開しました。

　同じころ、スイス・ジュネーブの空港には事故で亡くなった兵庫県尼崎市の女性の家族らが到着しました。女性の息子は「早く母に会いたい。（一緒にいた）父の話も聞きたい。何があったのか本当のことが知りたい」とのコメントを出しました。

　日本時間の２３日に起きたこの事故では４０人が負傷、そのうち重体となっている２人をはじめ２８人が日本人です。

　鉄道会社は事故原因について、「レールなどの設備の問題や人為的なミスなどの可能性がある」としたうえで、「複合的な要因かもしれない」とも述べました。事故調査委員会などは、脱線した３両について専門家による鑑定を行うなどして事故原因の特定を進めることにしています。（25日17:29）