00:00今週は脳卒中についてお伝えしています今日は無症候性脳梗塞と大脳白質病変脳の画像検査を受けたら症状がないのに指摘されて心配になったという人もでも焦らないでこれは過励と共に誰にでも起こりうること脳卒中の理論です
00:30リスクを減らす日常生活を送っていれば多くの場合は問題ありません どのようなことに意識をしていけば良いのか
00:40気をつけた方が良い場合とは詳しくお伝えします 教えてくださるのは最新の脳卒中治療ガイドライン改定に携わった井口康幸さんです
01:00今週は脳卒中についてお伝えしています今日は無症候性脳梗塞大脳白質病変についてです あまり聞き慣れないんですけれどもそもそもこれらはどんな状態のことなんでしょうか?
01:16はいまず無症候性脳梗塞は症状が出ていないものの脳内の細い血管が詰まっている状態を言います そして大脳白質病変というのは脳心部の大脳白質
01:31主に神経繊維が存在している部位なんですけれどもそこに主に血流が不足したことで生じた変化のことを言います
01:39ということ気づかないうちに脳梗塞になっていることがあるということですよね 井口さんこれ結構心配ですよね
01:47はい これらは特にmri検査を受けた時に指摘されることが多いです
01:53脳の血管が詰まっているなどと聞くととても不安に思う方も多いと思うんですけれども実はこれらの多くは過励によってよく起こる現象なんですねどういうことなんでしょうかはい過励とともに血管は年を取っていって硬く脆い状態になっていきますそうするとおのずと血管が破れたり症状が出現しない場所に脳梗塞ができることがあるんですね
02:21むやみに焦るのではなく症状を伴う脳梗塞や脳出血を発症しないよう適切な対応を取ることが大事です
02:33今日の豊かな人生の処方箋こちらです脳の血管の衰えのサインリスク低下の鍵は高血圧対策
02:43画像で見えてしまうとどうしてもご治療しないとって感じてしまう人も多いと思うんですけどどうなんでしょうか?
02:54まず血管の壁というのはざるのように小さな穴が開いているんですねそこから栄養をやり取りしたり老廃物をやり取りしたりしているんですがその穴が少しだけ大きくなってしまってその隙間から血が漏れ出てしまうというようなイメージなんです
03:12最近ではMRIの性能が良くなってきているのでこのような以前では分からなかった細かい病変も分かるようになってきましたこれを治してほしいという患者さんがいらっしゃいますがこれは肌のシワやシミと同様に過励とともによく起こることで完全に治すことはできませんということはもうそれが見つかっても何もしなくてもいいっていうことなんですか?
03:42実はそういうことでもないんです無症候性脳梗塞大脳白質病変などが見つかったら血管自体が年を取ってきている差異になりますそのまま放置しておくと今後の脳卒中のリスクも上がり脳の細胞に必要な酸素や栄養が運ばれなくなることで記憶障害や歩行障害などの症状が出る脳血管性認知症脳血管性認知症脳血管性脳血管性脳血管性の
04:12パーキンソニズムにつながる場合もあります大切なのはこれをきっかけに血管をこれ以上悪化させないよう生活習慣をはじめとした対策を行うことです脳の状態を確認するために一度指摘された後は頻繁に脳の画像検査を受けた方がいいんでしょうか?
04:35場合によります画像については脳梗塞を引き起こす原因を調べた方がよいものもありますそれがこちらのMRI画像です脳の外側の白い部分が脳梗塞つまりこれは脳の表面この部位に脳梗塞があるということになるんですけれどもこれは注意が必要です実は脳の表面の血管
05:05必出紙というんですけれどもこれは直角な枝分かれが少ないので血栓が流れ込みやすいんですね もしかするとその脳梗塞は心臓から
05:19脳梗塞の血管からあるいは太い脳の血管からの血栓が流れ込んでできた可能性が考えられるわけですもしそのような場合には次は重大な脳梗塞を引き起こすリスクが高いということになります
05:35この図のあるように表面に白い部分がある場合には専門医にさらに詳しく調べてもらうことをお勧めします
05:45無症候性脳梗塞や大脳白質病変と指摘されたらどう対処したらいいのか新しいインターネットサービスNHK-1にも詳しく掲載しています画面左上のQRコードまたはインターネットからぜひアクセスしてみてください
06:02ほかの画像でもご説明いただけますかはいまずこの画像では側脳死という脳の部屋のそばに白っぽい霞のような変化その周りに雪をまぶしたような変化これが大脳白質病変ですはい時間がたつと白い霞のような変化は広がって次の写真のようになることが多いのです
06:29つまりその部分の血流が不足しているということになります 次は出血箇所を詳しく写すことができる画像なんですけれども
06:41小さな黒い塊がたくさんあります いわゆる微小脳出血です
06:48このような場合は何に取り組んだらいいんでしょうか まず脳卒中に大きく関わっている高血圧を防ぐための生活改善を
06:59指導するそれが重要になります高血圧とは具体的に上の血圧が140以上下の血圧が90以上である状態のことを指します この状態が続くと血管に圧力がかかり続け脳卒中のリスクが高まります
07:19まずは自分は高血圧なのかどうか過去に検診で指摘されていないかを振り返ってほしいです
07:29特に高血圧を指摘されている場合は自分の血圧を自宅で測る習慣をつけた方がいいそうです
07:37家で測るときは診察室で測るときよりさらに低い数値 上が135下が85で高血圧なんですが予防となるとさらに低い値
07:51診察室では上が130未満 家庭では125未満を目標にしてほしいとのことです
07:59少なくとも朝夜2回安静にしてから測定し 血圧手帳に記入をしてかかりつけ医と共有することが大切です
08:11測るときはぜひ腕に巻くタイプのものを使って図のような正しい姿勢で測ってください
08:18そして大事となってくる生活習慣で気をつけること どんなことになりますでしょうか
08:25大切なのはこちらです
08:28減塩バランスの良い食事をアルコールに注意 禁煙適度な運動体重の管理質の高い睡眠です
08:42では一つずつ見ていきましょう まずは減塩とバランスの良い食事ですね
08:48高血圧における最大の課題は 食塩の過剰摂取です
08:53特に日本人は食塩による影響を受けやすいです
08:58厚生労働省が公表した日本人の食事摂取基準でも
09:04食塩摂取量を1日6g未満に抑えることが推奨されています
09:09ただ6gとはかなり厳しいです
09:13かなり薄足を目指さなきゃいけないということですけれども この減塩のために具体的にできることはどんなことがありますか?
09:21ラーメンやうどんそばの汁は飲まないようにするだし香辛料などを使うのもよいでしょうそして不足値がちな野菜果物も積極的に摂ってくださいカリウムは食塩の排せつを促しますただし腎臓の機能に注意してくださいそして習慣的な飲酒は血圧を上げますほどほどの飲酒をおすすめします
09:51日本高血圧学会のガイドラインでは1日のアルコール摂取量を男性では例えば日本酒であれば1合ビールなら中瓶1本ウイスキーならダブル1杯女性はそれよりも少ない量に抑えることを推奨しています
10:11そしてたばこを1本吸うとニコチンの作用で交換神経が刺激され血管が収縮しますこれによって血圧と心拍数が上昇します
10:27そして長期的な喫煙は血管を傷つけることで動脈効果が著しく進行し血管は固く狭くなり高血圧そのものの発症リスクが上昇します
10:41とにかく禁煙することがそして運動ですけれども具体的にどれくらいしたらいいんでしょうか
10:52血圧管理の基本となるのはウォーキングジョギングサイクリング水泳などの有酸素運動です
11:00目標はややきついと感じる中等度の強度で1回30分以上週に合計150分以上とされています
11:10移動を徒歩にしてみたりだとかエスカレーターを使うんじゃなくてなるべく階段を使ったりするようにするなどして日常生活で取り入れていくと良さそうですよね
11:20そして肥満というのもやはりよくないということなんですね
11:25体重と血圧の関係は非常に明確で体重が1kg減少するごとに血圧は約1mmHg低下するという研究の報告もあります
11:39日本高血圧学会のガイドラインではBMIを25未満に維持することを強く推奨しています重要なのはただ痩せればよいということではありません過励によって筋肉量が減少します運動体制も低下するため適度な運動で筋肉の量も維持したいところです
12:03そして睡眠これも大切だということなんですね睡眠不足は夜間から早朝にかけての血圧を十分に下げることができず1日を通した平均血圧を上昇させてしまいます可能な限り規則正しい生活リズムを確立させてくださいそしてストレスも血圧を上昇させますストレスをためない生活も心がけてください
12:32その他に何か意識した方がいいことってありますか高血圧だと分かったら早いうちから高圧剤などの必要な薬を使用することが重要です高圧薬は血管に対するアンチエイジングドラッグです薬を飲む場合は多剤併用に注意してください処方薬の飲み忘れ飲み間違いの原因になります
13:02そうしますとすでに高血圧というふうに分かっている場合はやはり薬も使用しながらそして生活習慣の改善を行っていくということですねはい他にも脳卒中のリスクにつながる高血圧以外の原因がないかについても考えた方がいいでしょう
13:32慢性腎臓病これらも脳卒中のリスクになることが分かっています 感染症の予防も脳卒中の予防のためにはとても大切です
13:43そしてもう一つ脳梗塞でもお伝えした心房細胞も大きなリスクになります手首に指を添えて脈をチェックした時に規則的なリズムでなかった場合例えばトントトトトトントントンのような時には注意してください
14:04今日は無症候性脳梗塞大脳白質病変について伺ってきましたこれが見つかったらまずは高血圧を防ぐための生活を心がけるということが大切ということがよく分かりました井口さん最後にメッセージをお願いいたします
14:22これらは過励とともに血管が硬くなっていくことで誰にでも起こる現象なんですね
14:29目や目に焦る必要はございません ただ脳の血管が年をとってきているということなので脳卒中のリスクである高血圧対策を意識した生活を今回の番組で心がけるきっかけになればと考えています
14:45今日ご紹介した内容は今日の健康テキスト12月号にも詳しく掲載されています 番組と合わせてご覧ください
14:54井口さんどうもありがとうございました