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Transcript
00:04My mother is called the top of the淡島歌劇団
00:46I've got you, you've got me,最後まで進んで
00:54Only night we can wish on a star 光の先へ手を伸ばし続けた
01:05big tree 誰かの目には it's a day tree All the stars that shine brightest burn out the
01:13fastest 僕ら越えてゆける
01:24誰も知らないtomorrow 心の声だけfollow駆け抜けたい
01:33夢と未来 重なるようにOh, it's my pleasure
01:59三冠日なんかに作文を読み上げる場面があるとわざわざそんなことを書いてね後ろに並ぶお母様方からはぁなんてため息混じりの声が聞こえるんだよ母のファンだったと公言する人もいたから
02:20僕は母と違って役者の才能はなかったです子供の頃から歌や踊りを教わっていたけど不得意でね好きで続いたのは日本舞踊だけかなねえあんた
02:26本書いてみなさいな 本正月だったかな
02:4019歳くらいでこたつでみかん食べながらだらーっとテレビかなんか見てた時だからポカーンとしちゃって母はそういう人なんだよね
02:46突拍子もないというか急に結論から話すタイプ
03:12お父さん駅前まで車出してなんだ急に空想や作文は昔から好きだっただけどそれは母に見せたことはほぼなかった母はとても多忙だったし僕は祖父母に育てられたも同然でそれが自然なことだから
03:30うちの中に母がいるってことのほうがレアだもん子供の自分はそれなりに寂しかったと思うんだけどでも母は僕の母である前に女優夏木歌子だったからね
03:43僕は作文にたくさんの嘘を書いた夏木歌子がうちの中で見せるお茶目な姿
04:01両妻賢母の肩にはまらないだけど時折見せる家庭的な一面完璧すぎても嫌味になるしガサツすぎても好感度が下がるでしょこの塩梅が難しいんだけど腕が鳴るのよ
04:24その後も僕の創作活動は止まらなかった物語の主役は全て母でだけどもちろんクラスメイトには秘密学芸会の台本は全て僕に任されたので僕の筆はどんどん乗った
04:48作文コンクールに出された我が家の食卓という作品は美談になりすぎない美談にほんの少しのユーモアをまぶして最優秀賞をとってしまった全国紙に写真が載り夏木歌子の息子とわかると週刊誌では母と一緒に紹介された
05:17僕の作り話に母は巻き込まれたわけだからね帰ったらどれだけ叱られるかとヒヤヒヤしたけど母は怒らなかったと言って褒めてくれるわけでもなかった大学に入ると義曲もどきのものを書いて同人誌にまとめたりしたそれでも自分が脚本家になるとは考えてなかったな
05:41僕はずっと母の幻影を追いかけてたようなものだしねそれを形にすることである意味満足してしまっていたからだからなんてことない一言なんだけどねえあんた本書いてみなさいな母が背中を押してくれたんだよね素敵です
06:01僕は本当は母のようになりたかった僕が書く母の姿は全て僕自身のことだった華麗な歌子も妖艶な歌子もお茶目な歌子も
06:18なりたい僕の姿だったただいまああパパおかえりなんだ出かけるのデートだよおばあちゃん余計なこと言わなくていい行ってきます
06:44あんた今日取材だったってうん母さんのことたくさんしゃべったどうせいつものあることないこといやいや割と真面目に打ち明け話僕の父は僕が五十の時に亡くなったそれまで父と二人で暮らしていた母が
07:06僕らと暮らしたいと言った母が父のことをとても愛していたこともそんな母が心細くなったことも僕は母のことなど何一つ知らなかったことを知ったお母さんお昼何にします
07:13?ああ昨日は何を食べたかしらやった冗談ばっかり
07:38妻や娘たちと談笑する様やいわきや花に水をやる老婦人の姿はなかなかお茶目で愛らしいそれでもふと考えるここにいるのはかつて僕が描いた空想上の母を演じる夏木歌子なのではないかと
08:02僕は永遠に夏木歌子を追いかけてしまうあった…嘘みたい…夢みたい…
08:21自分の番号が…ゆうかりちゃんあったよーあ…ないなんてゆうかりちゃん…なかった…
08:30私の番号…なかった…
08:44どうしよう…立ち直り方がわからない…私たち2人とも受験スクールで優等生と呼ばれていて
08:57この世界に絶対はないけど2人は大丈夫だと思ってるなんてそんなプレッシャー与えたらダメだねでもきっとシロ先生もそうおっしゃるよはい
08:59!頑張ります!私も正直そう思ってただって私はシロフミコの娘シロフミコレッスンスクールの優等生
09:37そんな考えていたせいだろうか母のことは家の中でも先生と呼んだ指導に当たった先生方も孔子混同することはなかった…はずでももうそういうことじゃない私は落ちたんだ淡島受験というふるいからこぼれ落ちたんだ
10:00ごめんね、サーちゃん何が…気まずいよね、この帰り道そんなこと…あるけど…サーちゃんは合格してよかったそれは本当にそう思ってるよユカリちゃん…そう思ってるか
10:01?本当に?
10:13我ながら疑わしいけど、今はそう言うしかないだって、そう言うしかないじゃんごめんなさい
10:20!私が余計なことを言ってぬか喜びさせるような孔子にあるまじき発言でした
10:27ねぇねぇ、そんな…傷口に死を塗り込まないで…落ちたのは、カナエちゃんのせいじゃないでしょ
10:32?うん…この人の実力不足…うん…どうする、ユカリ
10:33?紹介状書こうか?
11:01ん…いわゆる、コネ枠がないわけではないパイプはあるそれだって、絶対ではないだろうが…シロフミコの娘に生まれて…どうせあいつもそのコースに乗るのだろう…そんな風にやっかまれる私…しかし、努力と実力でそれらを跳ね返す私…
11:14でも違ったんだ…サーちゃんにはある花が、私にはない…そんなことは、私も知っていた…お父さんに似ちゃったから
11:30!なんだ、ユカリ…あっ、違う…違う…なんでもない…なんてね…淡島のこと聞いたよ…残念だったな…うん…お父さんごめん…
11:54お父さんのせいじゃない…お母さんも言ってた…私の実力不足…優等生だけど、特別優秀じゃなかった…ユカリちゃんが生まれたころから見てるからね…無意識にひいきめで評価してたのかも…先生、そんな言いにくいことをはっきりと…
12:05ごめん…でも本音…こんな甘さは残酷でしかないし…シロ先生ならおっしゃらないことよ…反省しています…
12:24そうかな…そうかも…母の存在は、鼻先にぶら下がった、見えない人参だったかもしれない…同じような境遇の子は他にもいて、その特別な環境から逃れるために、家へやってきた子もいる…
12:53それがサーちゃん、森久保サオリちゃん…ユカリちゃんは偉いよ…サーちゃんによく言われた言葉だった…私は周りにいろいろ言われるのが嫌で、ここに入ったから…私はただ、ぬるま湯に使っていただけ…きっとどこかでどうにかなる…
13:10そう思ってただけだよ、サーちゃん…どうにかなると思って、どうにもならないっていう…今頃ようやく現実を知った、大バカ者だよ…ユカリちゃん、どうする
13:21?まだ頑張る気持ちはある?これも残酷な言葉…来年また、頑張らせてください…
13:37噛んだ唇から血が噴き出しそう…私は多分後悔する…それでもそう言うしかなかった…
13:56あきらめるまで、あがくしかない…あきらめるまで、あがくしかない…あきらめるまで、あがくしかない…シロ・フミコの娘としてではなく…
14:20滝本ゆかりとして彼女は美しい人だった誰よりも目を引いてこういう人がスターになるのだと確信した
14:50《私は祖母に憧れていた美しい祖母に》《私もおばあちゃんみたいになれる?》《なれるわよきっと》
15:16あんたは少しお直しが必要だねせめて瑠璃子にでも似てくれればよりによってあのキツネ目の男に似るとはね素材が悪いとは言わないけど花がないわ私は祖母に憧れて
15:26あの人すてき本当だきれい
15:36岡部さんだって名前聞いてきちゃった
15:37やるわねあんた
15:39おっといけない
15:40やるわねあなた
15:45そうでしょもっと褒めてもよくってよ
15:46まあすごいですよ
15:53美しいその人は岡部恵美さんと言った
15:56イブキカツラ子と言います
16:01寮では隣の部屋になるので何かあったら相談してね
16:02ありがとう
16:10私はただ彼女と仲良くなりたかった
16:17祖母の面影を持つ美しい彼女に認められたかった
16:24祖母が彼女を見たらどんなにか羨むだろう
16:29それでも彼女は彼女で祖母とは違う
16:35しかし祖母を思い起こさせる
16:41だからこそ彼女に肯定してほしかった
16:45だめだわちっともうまくならない
16:51そんなことないわよこの間の眠りの森の美女の魔女役よかったわ
16:52私が悪役顔だからよ
16:55何それおかしい
17:00魔女は十分美しい人よ
17:03いぶきさんも美しいわ
17:13いつかいつか同じ舞台に立ちましょうね
17:24頭角を表したのは地味な地味なクラスメイト
17:30私のような親の骨もない平凡の塊のような子
17:37だけど美しい声を持っていたわ
17:46彼女がお芝居を始めるとその場がしんと静まり返るの
17:56だからみんな本当は分かっていた それはただの嫉妬だってことを
18:02今度の合同授業やっぱり岡部さんがメインみたいよ
18:08でもさ相手役は大野田さんだって
18:15嫌だちょっとやめなさいよ言っちゃなんだけどふつり合いじゃないねえ
18:30いぶきさんがいいんじゃないそれか穂坂さん私じゃ無理よそれじゃあねえ小野田さんの演技を見たこともないのあなたたちの誰よりも上手なのに
18:44外見のお直しだけじゃないわ あんたは芝居にも花がない
18:47お母さん
18:51役者の進化は見た目の良さだけじゃないからね そんなことは当然
18:56でも花よ
19:06客席の視線をあんたにだけ向けさせる表現力 あんたにはそれが足りない
19:14その後の感情を思い出せない
19:23何もかももうどうでもよくなり ガカイしてしまったのだ
19:38私のすべてが私のすべてがおはよういぶきさん
20:04みんなで彼女を無視しよう
20:08誰かが言い出したわけではない
20:12暗黙の了解だった
20:17岡部恵美はどんどん孤立していった
20:25淡島歌劇団にコネのある生徒の一人は 岡部恵美の配役を阻止した
20:32岡部恵美は空気となった
20:38やがて空気ですらなく そこに岡部恵美の気配はなかった
20:47憧れと称賛は憎しみの原動力となった
20:52リーダー格は伊吹勝良子
20:56祖母はかつてのスター女優
21:00母も淡島出身のエリート一家
21:05伊吹の取り巻きに個々の人格はなく
21:07言われるがまま 岡部をなじった
21:14それはとても巧妙で卑劣な行為
21:21歪んだ感情が常識になると
21:25違和感を抱く者はいない
21:34ねえ熊田にずいぶん悲喜されてるみたいだけど
21:38あんなの相手に少女でも捧げたの
22:03田畑さんあなたは淡島に入って後悔したことはある?
22:08田畑さんあなたは届かない
22:16鏡に深い涙を吹き夢を打てた
22:19あの場所には
22:27自分を抱きしめてあげられない
22:30悔しさプライドが
22:33部屋を交差してた
22:40大事な時間が奪われていく
22:42諦めず
22:47潰した理想の道を
22:49今歩いて
22:53あの頃以上に
22:56満たされた私で
23:00思い出に会いに行くよ
23:06さよならの中でも
23:11それぞれ理想を
23:14積み上げてたんだ
23:16夢焦がれた
23:18あの日々は
23:21ほど遠いみたい
23:25だけどまだ
23:29未来に沿っておくよ
23:32これからの私を
23:34楽しめるように
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