プレイヤーにスキップメインコンテンツにスキップ
  • 1 日前
トランスクリプション
00:01親よい子だねんでしな
00:06漫画 日本昔話
00:39夢をたぐればほろほろと
00:44花も心浮かぶ焼き目
00:50人の情けな幸せを
00:59そっと囲んだ
01:04かさじそ
01:40美しい夏の夜空
01:43天の川を挟んで一際輝く二つの星があります
01:49県牛星と織姫星
01:53一年に一度七夕の日に出会うというこの二つの星に
01:58ついては
01:59こんなお話が語り伝えられているのです
02:05昔ある村にミケランという名前の一人の若者が住んで
02:10おりました
02:11ミケランは毎日山へ行っては薪を取ったり
02:15畑を耕したりして暮らしていましたが
02:19ある日畑仕事の帰り道
02:22不思議なものに出会いました
02:24なんだべこれは
02:27おお衣じゃ
02:29なんという美しい衣じゃ
02:33それはミケランが今までに見たこともないような美しい衣でした
02:39ミケランはその衣がどうしても欲しくなって
02:43衣をかごの中に入れ家へ持って帰ろうとしたのです
02:47
02:50あのもし
02:51ん?
02:54はーてー
02:55誰か俺を呼んだかの
02:57はい
02:59私があなた様をお呼びしたのです
03:03誰じゃ
03:03わしに何の用じゃ
03:06どうか私の羽衣を返してください
03:10羽衣?
03:11はい羽衣です
03:12その羽衣がないと私は天へ帰れないのです
03:19私は
03:20天に住む女です
03:23下界の女ではありません
03:26今日も友達とこの沼に降りてきて
03:29水浴びをしていたのですが
03:31ついついあまりに楽しいので
03:33時を忘れてしまい
03:36私だけ取り残されてしまったのです
03:41どうかお願いです
03:43私の羽衣を返してください
03:46私は羽衣がないと天へ帰れないのです
03:50羽衣じゃと?
03:52そんなものわしは知らんぞ
03:55ミケランは
03:57今さら自分が羽衣を隠したとも言えず
04:00とうとう知らぬ存ぜぬで
04:02押し通してしまいました
04:07そして天へ帰れなくなった天女は
04:10泣く泣く下界に残り
04:12ミケランの家に行って
04:14一緒に暮らすようになりました
04:18それから何年かが経ちました
04:22天女は七夕という名で
04:24下界の生活にもだんだん慣れてきました
04:28七夕それじゃ行ってくるよ
04:31あらミケランお弁当
04:33あ、そうだ忘れてた
04:36二人はとても仲の良い夫婦でした
04:40ある日のこと
04:41ミケランが畑へ出た後
04:43七夕は旗を折っていました
04:55あ、あれは羽衣
04:59やはりあの人が隠していたのだわ
05:05羽衣を見ると七夕の心は
05:07はや天上人のそれと変わりました
05:12一方畑から帰ってきたミケラン
05:15いつものように家に明かりがついていないので
05:19不審に思いました
05:21あ、七夕
05:23あ、羽衣
05:28ミケランは羽衣を見て
05:30すべてを理解しました
05:32七夕はどんどんどんどん
05:34天に上りながらこう言いました
05:37あなた
05:38もしも私のことを恋しいと思いなら
05:41わらじを千足
05:43千足編んで
05:44竹の下に埋めてくださいな
05:47そうすればきっとまた
05:48お会いすることができます
05:51きっと
05:52そうしてくださいね
05:54七夕
05:55七夕
05:58七夕は高く
05:59天上へ帰っていってしまいました
06:03ミケランはとても悲しみました
06:06そして次の日から
06:07さっそくわらじを作り始めました
06:10昼も夜も夜も昼も
06:13ミケランはわらじを編み続けました
06:19あ、寝てしまった
06:23二百六十五、二百六十六
06:26まだ二百六十七足か
06:33それでもミケランは
06:35一生懸命わらじを編み続け
06:38ある日のこと
06:39とうとう千足のわらじを
06:41竹のこの周りに埋めたのです
06:46これでいいんじゃろうか
06:49七夕が去るとき言ったように
06:52周りにわらじを埋めた途端
06:54竹はどんどんと大きくなり
06:57ぐんぐんぐんぐん空高く伸びてゆきました
07:01そうか
07:02これを登っていけば
07:03七夕に会えるのか
07:05ミケランは大きくなった竹を
07:07登り始めました
07:09竹はどんどんどんどん大きくなり
07:11ミケランはさらにさらに登ってゆきました
07:16そして
07:17もう少しで天に届くというところで
07:20七夕
07:22七夕
07:24ミケランは七夕に早く会いた一心で
07:28わらじを九百九十九足しか埋めていなかったのです
07:32あと一歩というところで
07:35どうしても天まで手が届きません
07:37おい七夕
07:41その時七夕は天の上で旗を織っていましたが
07:45もしあの人では
07:48雲の上から覗いてみるとやはりそれは恋しい夫のミケラ
07:52ンだったのです
07:53あなた
07:54あなた
07:55七夕
07:57七夕
07:59七夕はさっそく手を伸ばしミケランを雲の上
08:03へと引き上げました
08:09あなた
08:10七夕
08:11会いたかった
08:13その時
08:15何やら妙な男が
08:17雲の間から顔を出しました
08:20七夕の親父様だったのです
08:24お父様
08:25誰じゃその男は
08:27はい
08:28私の夫ミケランです
08:30ミケランと申します
08:32初めてお目にかかります
08:35ふむ
08:36
08:37お主は下界で何をしておられた
08:40はい
08:41畑仕事や山仕事でございます
08:45ふむ
08:45それならちょうどよい
08:47ちょっくらこれをやってもらおう
08:49七夕の親父様は
08:52自分の娘が下界の男と結婚したのが面白くありません
08:57それで何とかしてミケランを困らせてやろうと考えました
09:02あなたどこへ行くのですか
09:04ふむ
09:04お父様に三日のうちに畑に種をまくように言われて
09:08
09:08これから畑へ出かけるのじゃ
09:14ミケランは
09:16三日間で畑に種をまき終わりました
09:20やれやれ
09:21ほっとひと安心
09:23
09:24一息ついておりますと
09:26親父様が現れました
09:29ミケラン
09:31はい
09:31わしは畑になぞ種をまくとは言うとりませんぞ
09:37それ向こうの田んぼにまけと言うたんじゃよ
09:41へえ
09:42そんな
09:45ミケランはもうがっかりです
09:49その時この様子を見ていた七夕は
09:52なんとか夫を助けようと鳩に頼みました
09:55さあ
09:56お前の仲間を呼んできておくれ
10:00そして畑の種を田んぼへまき直しておくれ
10:05鳩はさっそく仲間を呼び集めました
10:20そして畑の種をついばむと
10:28みな一斉に田んぼの上へと飛んでゆき
10:33空から種をまき散らしました
10:35こうして種のまきかえはあっという間に終わりました
10:41うーん
10:42見事じゃ
10:44どうもありがとうよ
10:47うーん
10:48なかなかやりおるわい
10:51いまいましそうにそう言った親父様は
10:54今度はもっと難しい仕事を言いつけました
10:58それは三日三晩ウリ畑の番をせよというのでした
11:02ウリ畑の番をしているとものすごく喉が渇きます
11:07でもウリを食べると大変なことが起こるのです
11:13決してウリを食べてはいけませんよ
11:15くれぐれもウリに手を出さないよ
11:19七夕はああ言ったが喉が渇いて仕方がない
11:23一つだけならいいだろう
11:25一つだけ
11:26ミケランは我慢しきれなくなってとうとうウリに手を
11:30出してしまいました
11:32ミケランだめ
11:34あっという間にウリの中から水があふれ出て
11:38ゴーゴーと流れ始めました
11:43ミケラン
11:45こうして二人の間はみるみる引き離されてしまいました
11:50そして川を挟んで向かい合う二人の姿が
11:54ケンギュウ星とオリヒメ星となり
11:57二人は一年に一度親父様の許しを得て
12:01七夕の日にだけ会うことを許されたそうです
12:05今でも二人は天の川を挟んで美しく輝いています
12:25おいてけ
12:27おいてけ
12:33おいてけ
12:45昔々ある国の城下においてけぼりと呼ばれるお堀が
12:51ありましたそうな
12:52このお堀には水の寄せ合う淀みがあって
12:58その淀みに日暮れ時には鯉や船が
13:02それはそれはたくさんぎちぎちと集まってきて
13:07釣り糸をたらせばいくらでも釣れましたそうな
13:11ところがその鯉や船を釣って帰ろうとすると
13:16お堀の水の中から決まって
13:19おいてけおいてけという気味の悪い声がしましたそうな
13:27おいてけ
13:31それでも魚を持って帰ろうとすると
13:34その声はだんだんと大きくなってついには
13:39おいてけ
13:46あたりに響き渡る大声になりましたそうな
13:50大抵の人は釣った魚も釣竿もおっぽらかして
13:54逃げてしまいましたそうな
14:00そんなことがたびかさなって
14:02人々はこのお堀のことを
14:05おいてけぼりと呼ぶようになり
14:07誰もよりつかなくなりましたそうな
14:23ところがここになんとも気の強い鳥様がおりましたそうな
14:30野郷は丸に一文字
14:33そう商売は魚屋でありましたそうな
14:37お前さん行かないでおくれ
14:43べらぼうめ
14:45おいてけぼりが怖くて魚がやってられるかい
14:49大申しでおいらが釣ってこようじゃないか
14:52前と後ろのたらいっぱいおいてけぼりの魚を釣ってこ
14:56ようじゃないか
15:01女房や仲間が止めるのもきかばこそ
15:05おいてけぼりのお堀端にやってきましたそうな
15:17いいタイミングで金が鳴るじゃねえか
15:21おいらが怖がってると思ってるな
15:25お会いにくさまだい
15:28ちっとも怖がねえ
15:30ちっと行って釣ってくるからな
15:39ちっとちょっと行ってな
15:40釣ってくるからな
15:41怖がねえんだ
15:43へへ
15:47行くぞー
16:09いや釣れるの釣れないの
16:12ほんの一時の間に数え切れないほどの
16:16鯉や船がわらわらわらわらわら釣れましたそうな
16:25ざまみるり
16:29釣った上においらゆっくり煙草まで吸ってきたのさ
16:35あとで仲間や女房にこう自慢したいばっかりに
16:39とっざまは焦る心を無理に抑えて一服つけましたそう
16:43
16:50でもなぜか火をつけるのを忘れていましたそうな
17:09もうこんな時刻かそろそろ引き上げるかな
17:22おい敵
17:28おい敵
17:30おいら何も聞こえねえ
17:32サイラー
17:34おい敵
17:39おい敵
17:43うるせえやうるせえや何が何でも女房や仲間に
17:46見せてやるんだい
17:47サイラー
17:52重い魚を担いでとっざまは死に物狂いで走りました
17:56そうな
17:57そしてやっとあの気味の悪い声が聞こえないところまで来ましたそう
18:02
18:03サイラー
18:06サイラー
18:20デラボーめいおいらが釣ったおいらの魚さ置いてけった
18:25って置いていくもんかい
18:40サイラー
18:44サイラー
19:04サイラー
19:06サイラー
19:06サイラー
19:08サイラー
19:11サイラー
19:15サイラー
19:23サイラー
19:37私に売ってくださいな 裏ねー
19:40女房や仲間に見せる家は誰にも裏ねー 誰にも
19:45裏ねー
19:46どうしても嫌かい 裏ねーとらうるねー
19:52どうしてもかい どうしても
19:57どうしてもかい どうしてもだ
20:04これでもかい
20:21せっかくの魚を放り出して トッツ様は逃げに逃
20:26げましたそうな
20:27その逃げ方は後で思い出しても 自分ながら死にた
20:31くなるような
20:31恥ずかしく情けない 逃げ方でありましたそうな
20:36夢中で逃げるうちにやっと 夜泣きそばの明かり
20:40を見つけましたそうな
20:46おやじ 水くれ 水
20:51息を切らしてますね お客さん
20:53出たんだよ あれが あれが出たんだよ
20:58あれがじゃ分かりゃせんよ だがもしかすると あれっていうのは
21:02こんなやつじゃありませんでしたかね
21:06そう言いながらおむむろにあげた おやじの顔は
21:09これものっぺらぼうでありましたそうな
21:13トッツ様は腰を抜かしてしまいましたそうな
21:17一方 夜泣きそばの屋台は おやじもろとも ぺか
21:22りと消えましたそうな
21:28腰を抜かしたトッツ様は 仕方なく手で走って帰りましたそう
21:32
21:32その姿もまた後で思い出すと 死にたくなるほど恥ずかしい
21:37ものでありましたそうな
21:39それでも よろよろと我が家に帰り着きましたそうな
21:49おや お前さん 変な帰り方だね
21:53べ べらぼうめ これがまともに帰ってこれるかい
21:57出た 出たんだよ あれが
22:00あれがじゃ分かりゃしないよ でもお前さん出たというのは もしか
22:05して
22:09も もしかしたら ここ ここ こいつも
22:15もしかして出たというのは こんなやつじゃなかったのかい
22:23やっぱしっ
22:29どういうわけか 女房までのっぺらぼうになってしまって
22:33とうとうトッツ様は 気を失ってしまいましたそうな
22:40おいてけ おいてけ
22:52おいてけ
23:08おしりをだいした こいっとうしょ
23:12ゆうやけ こやけで またあした
23:17またあした
23:21いいな いいな いいな いいな 人間でいいな
23:28おいしい おやつに ごかかごはん
23:32こどものかえりを まってるだろうな
23:36ぼくもかえろ おうちへかえろ
23:40ぜんぜんぜんぜん ごりがいて バイバイバイ
23:45いいな いいな いいな
23:49人間でいいな
23:52みんなでなかよく ぽちゃぽちゃおふろ
23:56あったかいふとんで ねむるんだろうな
24:00ぼくもかえろ おうちへかえろ
24:04ぜんぜんぜん ごりがいて バイバイバイ
24:08ご視聴ありがとうございました
コメント

お勧め