00:01I'm going to kill you
00:03I'm going to kill you
00:05I'm going to kill you
00:08I'm going to laugh
00:10Who is me?
00:12Who is me?
00:14The fire is filled with fire
00:16I'm going to kill you
00:20You are going to get me
00:21You are going to get me
00:22Who is the voice of me?
00:54時より僕は空っぽで話す言葉とはいい距離感君との日々には嘘はないけどそれでもどっかごまかして無意識のうちに器用になってなんで今日だって寄りかかり方がわからないや身動きが取れない
00:56遺命のby meの檻の中打ち破れLiar傷つくのが怖いか砕けたその先で僕を笑うどこの誰が僕をかばえるんだ空に溢れるフライヤー揺らいだ矛先に君は迷う
01:26今の君の声は誰の声なんだ打ち破れLiar傷つくのが怖いか砕けたその先で僕を笑うどこの誰が僕をかばえるんだ空に溢れるフライヤー揺らいだ矛先に君は迷う今の君の声は誰の声なんだ
01:46制服デートってやつですなんでまた急にデートみたいなことはやめたほうがいいと聞いてたけどなそんな昔のことは忘れてしまったよ今日じゃないとダメなの
01:50?明日のことはわからないカサブランカかよ
02:05あのね気づいたの私たちが互いに高校生なのは今しかなくて10年後にどれだけ求めてもこの今は戻ってこないんだってだから制服デート?
02:30いつか我慢できずにそういうことを言い出すのは俺の方だと思ってたよ何も知らなければ私は幻の女のままで君の前からふっと消えられたのにな幻の女か君のクラスに行った日の夜眠れなかったんだ
02:50だからカラカラ振って缶の中に残ってるドロップの数を確認するみたいに理由を考えたそれで最後に心の蓋を外してみたらコロンって答えが出てきたのああただの高校生西野アスカとして君と青春してみたかったんだって
03:01例えばこういう例えばなら試してみる時間と理由は残されていると思わない
03:08?そっかアスネーって思ったよりも俺のこと気に入ってたんだ知らなかったの?
03:27私はずっと前から君のことが大好きなんだよまずは高校生っぽい遊びでもする
03:40うんデートで分けていいのは夏の日のチューペットだけえ
03:49?そうやって2年越しで手紙のやり取りをするんだけどもしも君と私だったらどんな言葉を交わすと思う?
04:05で、近い近いはぁ君はもっと平然としているのかと思ってたよ憧れの先輩との初デートドギマギしない男がいるのなら教えてほしいな慣れてるでしょ
04:11?女の子とのあの程度の距離感は慣れてねえよアスネーとのああいう距離感は
04:13ん?ねえ、君は気づいてる
04:31?素敵な後輩との初デートでドギマギしない女の子もいないんだよん
04:38?実はこういうとこ初めてなんだそうなの?
05:03うちって母が中学、父は高校の教師で結構厳格なのお祭りで食べ物を買うのもダメこういう場所に来るのもダメ屋台の大雑把な焼きそばや丸々焼きをラムネで流し込む美味しさを知らないなんて人生の半分は損してるねそれって君がこの間七瀬さんとしたことじゃんかうん
05:12だけど、本当は遠い昔に一度だけ連れて行ってもらったことがあるのご両親に
05:14?さあ
05:19ねえ、教えてこう
05:21?あれ
05:27?えっと…んー…だー
05:28!こうだってば
05:33!よし…それで…次は?
05:39うっ…うっ…あとは…まっすぐ突き出すだけだよこう
05:55?そ、そんな感じ…初めてにしては悪くないよちょっとコツ掴んだかも見ててね
06:03うんうっ…ん…うっ…うっ…うっ…うっ…アスネ
06:04!ネクタイ
06:05!ネクタイ
06:06!しめて
06:06!え?ん
06:25?うっ…うっ…うっ…うっ…うっ…うっ…
06:28うっ…うっ…責任取ってあげようか
06:30?ハロキリ
06:42?うっ…もうちょっとおんびんに…じゃあ…君の歌を聴かせて…あれがいいなぁ…ん
06:49?俺のことを思い出すって言ってた曲だね正確に言うと…あの頃の君を…ね
06:53?俺が野球を辞めて腐っていた時期…
07:22そして…この人に初めて出会った…去年の秋…自分の精一杯を捧げていたものが両手から滑り落ちて…どうしようもなくやるせなさと行き通りを覚えていた…あの頃…アスネーは…俺がずっと憧れて手を伸ばしていた…月そのものみたいに見えた…誰かの目や…誰かの鶴さや…誰かの弱さや汚さなんか相手にしないで…自分が信じた道を当たり前のように歩く…
07:33もしもこんな風に荒れていたのならば…こんな風にならなかったのに…例えば…こんな会話をした…
07:45格好良く生きるために格好悪くならなきゃいけない時…どうすればいいんだろう…君にとっての格好悪いが…外から見ても格好悪いとは限らないよ…
08:02野良猫が近所のおばあちゃんに…こび売って餌をもらっていたら…格好悪いと思わない…違うよ…野良猫であり続けるために…そうしているの…そのうち思い出すよ…きっと君なら…
08:11例えば…こんな会話をした…どうせ裏切られるのなら…最初から信じなければいいと思う…
08:39どうせの数に反比例するように…人生はモノクロになっていくんじゃないかな…美しく生きられないのなら…死んでいるのと大した違いはない…か…そっちの方が…ずっと君らしいよ…例えば…こんな一筆線をもらった…君へ…言葉には力があると思っています…
09:09心が疲れている時は…自然と染み入るような音楽と共に…どうか君の隙間を埋められるピースが見つかりますようにと…願いを込めて…アスカ…故郷を離れ…憧れの町へと旅立つ歌…どんなに遠く離れても…いつだって帰って来られる場所はここにあるよ…同じ空の下からあなたのことを思っているよ…そんな風に祈りながら…
09:27俺がそうしてもらったように…借り物の言葉とやり方だけど…今のアスネーに…届くように…ねぇ…ちょっとらしくないこと聞いてもいいかな…お
09:28?君には夢がある?
09:45去年まではメジャーで活躍する野球選手…ごめんなさい…やっちゃった…当面はそうだな…新しい夢を見つけることが夢…かな…
09:46明日ねーわ…待って…聞いてもいい
09:54?うん…言葉を届ける仕事に就きたいの…小説家ってこと?
10:06一読者でありながら…本を作ることに携われる…小説の編集者になりたいんだ…編集者…?
10:34小さい頃からいろんな物語と言葉に囲まれていたの…勇気をもらって…支えられて…たとえ私のヒーローには手が届かなくても…それに近いものに触れることはできた…ちょっと分かる気がするな…だからね…そういう物語を生み出して…届けるためのお手伝いがしたい…こういうのってチープかな…つまり…その…
11:02単純に本が好きだからそれに関わる仕事に就きたくて…なんかぼんやりしてるというか…安易というか…アスネーは引き目を感じているんだ…誰もが納得できるような…できれば劇的でドラマチックな…この年になってまだ…夢を語るに足る根拠が必要なんじゃないかと…それは…十分夢を追いかける理由になるんじゃないかな…
11:12そっか…ありがとう…本当は少し自信がなかった…東京は編集者を目指すために
11:20?うん…私って普通の人たちが当たり前のように経験していることを…経験してなかったりするから…
11:29多分それは…とても正しい夢への一歩目なのだと思う…私がこの街を大好きで大嫌いって言ったの…覚えてる
11:31?うん…
11:45私…ずっとここにいる自分は簡単に想像できるんだ…副大に行って…手堅く就職して…まだ名前も知らない誰かのお嫁さんになるの…
12:01田舎町に染まっていく自分が怖い…じゃあ…決意が固まりつつあると言ってたのは東京だ…その答えは…もうちょっとだけ保留にしておきたいかな…そっか…
12:09ん?ん
12:12?ん
12:16?ん
12:27?俺も小説家を目指すって言い出すかもよそしたら担当編集者は私だかもね
12:56東京に出た私が…ある日君がペンネームで書いた小説を見つけるの…素敵な物語にさめざめ涙して書籍化を打診したら…打ち合わせ場所に君が現れる…まるでおとぎ話だ…おとぎ話みたいな現実だってあるんだよ…本当は…すぐ近くに…アスネ!
12:57なぁに?東京に行くなら…それまでにここでしか見られないものをもっと見よう…ここでしかできない会話をして…ここでしか流せない涙を流そう…遠くに離れても…心はいつだって…この場所に帰って来られるように…
13:17うん…うん…
13:42この場所に帰ってくる…この場所に帰ってくる…この場所に帰ってくる…
13:44あ…特別な日って
13:47?好きな男の子とデートするとか
13:58?ないない…ゆうこ、私のことなんだと思ってんのさ…可愛い女の子だけど…マジな顔で言われると反応に困る…ねえ、どう思う?
14:22普通にないっしょ…はるだし…なんだとこらぁ…はいはい…どうせ旦那も同意見でしょ…すいませんね…ちんじくりの色気なしで…いや…はるの女の子らしい格好を見てみたいぞ…うぅ…というわけでゆうこちゃん…べっぴんさんにしてあげて…かしこまり…ちょ…ちょっと…待って…
14:23はいはい!注目
14:25!見て見て
14:27!開けるよ
14:28!はる!ちょ
14:30!待って!はずいから…あんま…見ないで…ゆうこマジック
14:39!やっぺぇ
14:40!はるじゃないみて
14:41!どうした!どうし
14:50!なんで?やっぱ私は男っぽい格好の方が性に合ってるよ…ぶっちゃけ自分でも…
14:53はる!すごくきれいだ…はぁ!?あんたここぞとばかりにからかって…いや…ほんとに似合ってるよ…や…やめて…あと…ちょっと…なんだもん…せっかくだから買っちゃいなよ
15:10!く…買わないの
15:21?く…こ…へへへ…
15:30ほ…ん…ん…そういえばさ…あんたって西の先輩のこと好きなの
15:40?へへへ…くっ…くっ…くっ…くっ…あ〜あ〜…ほれ口元付近しよい…あ…おい
15:41!マジなのかよ!
15:44落ち着けよ。何だって急に。
15:49何回か河川敷で見たんだよね。親しげに話してるの。
15:53あんたのああいう顔って他で見たことないからさ。
15:54おいサク!
15:56ちょっと黙ってろ。
16:06去年、俺が野球部辞めた直後に偶然知り合った人なんだよ。
16:09みんな気を使って理由とかは聞いてこなかっただろ。
16:13だってサク、何も話さないってオーラムンムンだったぜ。
16:17弱ってるのを見せたくなかったんだよ。
16:18優子なんて毎日泣きそうな顔してたしさ。
16:23だってあの頃のサクいつもと全然違ったもん。
16:28何も教えてくれないし、どうやって接したらいいかわからなくて。
16:33その優しさが嬉しかったし、聞かれてもはぐらかしていたと思う。
16:34みんなは俺にとって日常だったから。
16:40だけど、やっぱりどこかで吐き出したい気持ちもあったんだ。
16:42その相手が西野先輩だったってこと?
16:48あの人は俺にとって非日常だったんだよ。
16:52なるほどね。
16:59悪かったなサク。さっきは熱くなった。
17:00いつものことだろ。
17:02ちょ、ひどくねえ。
17:05なあ、カイト。
17:11お前から言い出さない限り、俺は何も知らないってことでいいんだよな。
17:24知らねえのかよ、サク。
17:29誰かが用意どんのピストルを撃たなきゃ、レースは始まんねえんだ。
17:36スタートラインで構えてないと、合図があっても走り出せない。
17:41このレースでそこに立つ権利があるのは、最初から一人しかいないぜ。
17:42熱くなるのは得意だろ。
17:45熱苦しい男は流行んねえの。
17:53なあ、お前って俺のこと好きなんだな。
17:56お前らのことかな。
17:57はずいぞ、今の。
17:59ふっ。
18:03じゃあな、サク。
18:04じゃあな、カイト。
18:17あっ。
18:21よっ。
18:26明日、三者面談をするんだがな。
18:28福井に決めたそうだ。
18:29ちょっと、クラゼン。
18:31えっ。
18:31国語の教師を目指すんだとよ。
18:37まあ、福井で生きていくなら間違いのない選択だ。
18:41たぶん、何かあって身動きが取れなくなっているんだ。
18:44だとしたら俺の役割は。
18:46東京へ行きたいんでしょ。
18:49小説の編集者になるために。
18:53やっぱりか。
18:56ここの鍵を渡したときに言っただろう。
19:01誰よりも自由で、誰よりも不自由なお前に預けると。
19:03もう一度よく考えてみろ。
19:05うん。
19:18誰よりも自由で不自由。
19:22俺はその正解に触れることができるだろうか。
19:25どうして行っちゃうかな。
19:27行ってほしそうにしてたからだよ。
19:29二人とも。
19:30何か俺に話せることはある?
19:36両親、特にお父さんが堅くなに反対してるの。
19:38東京に進学すること?
19:41編集者を目指すことも。
19:48どうせ話し合っても無駄なら、早いうちに気持ちを切り替えたほうがいいかなって。
19:53ほら、福井にいればいつでも君とデートできるしさ。
19:57そんなデートは死んでもごめんだな。
19:59今のアスネーはらしくないよ。
20:04私らしさ…か。
20:08それは君が私に重ねていた幻なんじゃないかな。
20:14確かに俺は、この人に自分の理想を押し付けていたところがあるのだろう。
20:18言ったでしょ。君は私を美化しすぎてる。
20:22だけど、たった今確信した。
20:25どうせ、君にがっかりされるなら。
20:29何、何?
20:33グダグダうるせえよ。何が幻の女だ。
20:39何よ。自分の理想を押し付けて勝手に憧れて。
20:41最後は幻滅?
20:44それは君が一番嫌っていたことじゃないの。
20:46違うね。
20:50そもそも俺は、この場所でそうやって愚書のれになりながら、
20:53子供たちを笑顔にしていたあんたに目を奪われた。
20:58最初からこの憧れは地位に足がついているんだよ。
20:59そんなの偶然。
21:02そうだよ。偶然だから偶然じゃない。
21:04別に俺の目があろうがなかろうが、
21:09あんたは最初から自由で優しくて強いんだ。
21:12違うよ。私がそう荒れたのは。
21:16明日姉は、いろんな言葉を俺に届けてくれた。
21:17心の穴ぼこを埋めてくれた。
21:24そのあんたが、どうせなんて言葉を簡単に使うなよ。
21:31人生が、モノクロになっていく。か。
21:36幻想の押し付けと憧れの違いは、正直まだよくわかんねえ。
21:44ただ一つ確かなのは、きっと俺はアスネーのいいところをアスネーよりもずっとたくさん言えるってこと。
21:50それじゃダメかな。
21:59やっぱり君って人は、どこまで行っても私のヒーローなんだね。
22:05アスネーが俺のヒーローなんだよ。
22:06あっ。
22:08あっ。
22:09あっ。
22:10あっ。
22:11あっ。
22:11あっ。
22:11あっ。
22:12汚い。
22:13だから言ったの。
22:16かける前に言おうね。
22:18意外と反射神経鈍いんだ。
22:20あっ。
22:27舞い上がった水滴に、光の粒が軟反射して、キラキラとこの瞬間を彩っていく。
22:33あの日に帰るように、明日へと向かうように。
22:38ねえ、君のこと、抱きしめてもいいかな。
22:43ほっ。
22:45体操服ある?
22:46ない。
22:47俺もねえよ。
22:49どうやって帰ろうか。
22:51風に惹かれながら。
22:55それはまあ、悪くない。
22:58美しく生きられないのなら。
23:01死んでいるのと大した違いはない。
23:03君のようにやってみるよ。
23:07ラムネの便に浮かんだビー玉みたいに。
23:09今のアスネーらしくやればいいよ。
23:16言葉を届ける仕事に就きたいなら、まずはアスネーの言葉をお父さんに届けるんだ。
23:17ふっ。
23:26二人で歩いた後には、まるでヘンゼルとグレーテルみたいな道しるべができていく。
23:29この人はもう大丈夫だと思った。
23:32そう思っていた。
23:38左耳の約束。
23:39左耳の約束。
23:39左耳の約束。
23:40左耳の約束。
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