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  • 1 日前

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テレビ
トランスクリプション
00:22日本を代表する映画スター 高倉健さん
00:26一途に生きる男を演じ続けてきました
00:31俳優生活45年 今年70歳を迎えました
00:43どうやったらそんな人になれるんですかね
00:49いい人に出会うっていう
00:52そのことが
00:57きっとあなたの人生にすごい大事なことかなと
01:06この春高倉さんにとって203本目の出演となる映画が
01:11完成しました
01:14若くして戦場に散った特攻隊員の思いを綴った作品
01:19です
01:24トップスターはどのような思いでスクリーンの前に立
01:27ち続けているのでしょうか
01:29今夜は高倉健さんへのインタビューです
01:43ホタルという最新作が出来上がって
01:47まもなく公開という時期なんですけども
01:51今のご心境は
01:58ちょっと寂しいんですかね
02:00そうですか
02:04不思議なんですけどちょっと寂しいんですよね
02:08それで非常に機嫌が悪くなるんです
02:10この終わる時
02:14毎作品そうなんですけど
02:22あのーなんていうんですかね
02:27まあ宿命なんでしょうけども
02:30一生懸命こう何ヶ月か集まったスタッフが
02:33みんなまたバラバラになっていきますよね
02:36そのことだと思うんですね
02:39本当に濃密な時間を
02:41皆さんと過ごした後の寂しさ
02:44だと思います
02:54高倉さんの最新映画ホタルです
03:01高倉さんが演じる漁師山岡は
03:04かつて特攻隊員でした
03:07戦友が死に
03:08自分だけが生き残った辛さを引きずりながら
03:11戦後を生きてきました
03:14これ一番じゃ
03:16俺の本当の名はキムソンジュだ
03:20山岡の戦友金山は
03:22朝鮮半島の出身者でした
03:28婚約者を残し
03:30特攻隊で飛び立った戦友
03:33金山さんのところに出てきた
03:37戦後その女性と結婚した山岡は
03:40戦友の残した言葉を伝えるため
03:43金山のふるさと韓国へ向かう決心をします
03:51俺たちが何にも言わなかったら
03:57金山将位はどこにもおらんかったことになる
04:06あの言葉も
04:08あの思いも
04:17ホタルは高倉さんが初めて
04:20自ら映画化を持ちかけた作品でした
04:252年前
04:26かつて特攻隊の基地があった
04:29鹿児島県知覧町を訪れた高倉さんは
04:32千枚にも及ぶ特攻隊員の遺影を目にしました
04:38若くして死んだ彼らの思いを映画で伝えられないか
04:42高倉さんは同行していた古畑監督に気持ちを伝えました
04:50その憎まれ役の悪役の司令官を自分がやっても
04:56その若い人たちのこの戦争で死んでいった
05:00若い人たちの思いというものを残したいなというふうなこと
05:08は言ってました
05:09まずはそういうことから始まったんじゃないかなと思います
05:16山岡が戦場に飛び立つ特攻隊員の思いを語る
05:25シーンです
05:29最後は笑い顔まで見せて
05:36あの笑い顔が
05:42泣き笑いだったのかどうか
05:46おじさん今でもわからん
05:57初めて高倉さんが言い出した一言で作品が始まったわ
06:02けですよね
06:03今まで203本お出になってらっしゃいますけども
06:08そうですね
06:10言い出しっぺでは確かにありましたけども
06:15途中で何度も僕はおじけづいて
06:19やっぱりこんな重いテーマののはやめようって何度も言った
06:22んですけども
06:29どこかで今やらなければいけない
06:32それともご自身にとってこれはやりたい役がそこにあるという
06:36ふうに思えたんでしょうか
06:40今回はやっぱりやらなきゃいけないんじゃないかなというふうに
06:44思いました
06:48何をやらなければいけない
06:56やっぱり今の日本があるこういう人たちがいて
07:07この国のために命を捨てていったということは
07:15やっぱりどこかで僕らがこういう仕事を何十年もして
07:19ますから
07:25ちょっとしなければいけないのかなというような話をしたんですね
07:34何かその若くして命を失った人たちのこうなんかこう
07:41あれですか無念
07:44そうですね無念な思いですよね
07:56足も冗談言えねえ性分ですよ
07:5925歳の時に映画界にデビュー
08:01俳優高倉健の名を一躍トップスターの座に押し上
08:05げたのが人狂映画でした
08:35ギリア人情のためなら
08:36命も投げ出す男高倉健
08:41このポスターを描いた横尾忠則さんも
08:44高倉さんが演じる男の姿に熱狂した一人です
08:49背を向けて
08:52映画館から出てくるときはみんなスモール高倉健じゃない
08:55ですか
08:58そういう気分になって出てくるっていう
09:00それだけでも勇気を与えられるしね
09:05何か自分の生き方の
09:10立たさなきゃいけないとか
09:12そういった反省も込めてですね
09:16出てきて
09:19また次に見に行くっていう
09:22同じ映画何度も見ましたけどね
09:27肉体的にも精神的にも非常に強そうだってことが
09:30これはヒーローの第一の条件ですけれども
09:34それだけじゃなくてね
09:36何かちょっと不器用そうな感じでしょ
09:40それから口下手そうな感じでしょ
09:44なんか器用には立ち回れそうにないっていう感じですね
09:47こういったところは
09:49一般庶民にとっては
09:50まことにその
09:52我が家をいたりっていうようなところがあるんじゃないですかね
09:55自分も口下手だし器用じゃないけれども
09:58だけでもああいうヒーロー
10:00本当のヒーローってのはそういうもんなんだと
10:03高倉健さんが演じてみせるとね
10:06俺も捨てたもんじゃないっていうね
10:09ユーサー!ほら見てみろほら!ユーサー!
10:13人狂ブームが去った後も
10:15高倉さんの演技に多くの人たちが共感しました
10:24一途な思いを胸にひたむきに生きる男
10:35高倉健さんは
10:36懸念のない実直な男の姿を演じ続けました
10:47高倉健さんといえば
10:48男の中の男
10:51男らしい男性
10:53として必ず名前が
10:55上がってくる存在なんですけども
10:58その観客のイメージに応え続けるっていうのは
11:03ご自身大変だったんではないですか?
11:08男の中のめめめしいとこやりたいですね
11:14本当にやりたいですか?
11:17めめめしいのはそんなにやりたくないですね
11:21嫌いなのはやっぱりできないですね
11:24はい
11:26ご自身としても演じてらっしゃる男性像っていうのは
11:31好き?
11:31ええ
11:33主人公が好きにならないってことはできません
11:37はい
11:39本当のできる俳優さんっていうのは
11:44思いながらそれができなければいけないのかなとも思うんです
11:48
11:50僕はやっぱりその
11:52そういうアカデミックな訓練を受けてませんから
11:55身をよじりながらやるしかないなと思って
11:57ここまで来ちゃったらこれでいくしかないなと思ってますけど
12:01本当は同じことは何十回でも何百回でも
12:04舞台の上でキャメラの前で
12:07きっとできなければいけないんだと思いますけどね
12:09僕はもう一回しかできないよね
12:15その後はもうなんかなぞってるっていうふうに
12:26高倉さんも本当に45年間203本
12:34映画のスターとして活躍を続けてこられたのは
12:39何がエネルギーになってそれを継続することができたんですか?
12:49自分ではよく分からないですけども
13:00やっぱり誰かを好きになるっていうことが一番やっぱり強い
13:07と思います
13:10相手の女優さんとかそんなことだけではなくて
13:15やっぱり別れるのは辛いと思う人に出会うという
13:20そのことがきっと一番自分の怠け心に
13:30無知が入るのかなというふうに今でも思いますけども
13:36僕はやっぱり自分で一番ピッとするのは
13:39好きなスタッフに見つめられる時やっぱり
13:43ブルブルっとしますよね
13:51それは本当にもう口に出して言ってもなかなか分かってもらえ
13:56ないと思いますけど
13:56自分が心で感じることですから
13:59鳥肌が本当に立つんですね
14:02鳥肌っていうのはメイクアップさんでは絶対できないと思いますけど
14:05ゾグっと鳥肌がしっかりしなくちゃいけないっていうふうに
14:09鳥肌がゾグゾグっと立たない時はやっぱり
14:15なんかなあなあでやってる時は
14:17あんまり心に残る仕事にはならないという気がとてもしますね
14:24だからそういう人にいつも見つめられていれば
14:28かなり年取ってもできるんじゃないのかなというふうに思いますけど
14:39スタッフ
14:4270歳を迎えた今も役作りにこだわり続ける高倉
14:47さん
14:5330年以上にわたって高倉さんと映画を共にしてきた古畑
14:58監督は
14:59最近になって高倉さんの演技に変化が現れ始めたと感じ
15:04ています
15:06前から目が潤むとかそういうことはあったんですけどね
15:15でも最近は潤んでたのがポロリとこぼれちゃうっていうのはね
15:24決してここで泣くんだと思ってね
15:30泣ける俳優さんではないと思うし
15:32きっとそれだけ思い入れっていうんですか
15:37思い込みね
15:38役に対するが強くなっているんだろうというふうに思いますけど
15:46今も変われるっていうことが素晴らしいって私は思います
15:51変化が起きているっていうことは
15:54ずっと同じじゃなくて
15:56だからいまだに変化しているわけでしょ
16:02っていうことはいろんな心とかなんか柔らかいからも
16:05変われるんだったら変われちゃうっていう
16:07それが素晴らしいなって思いますけど
16:11まだ変われるんじゃないかっていうか
16:14余分なものいらないんだったら捨てちゃおうよって思えるっていう
16:17心が素晴らしいなって思いますけど
16:43今まで耐えて耐えて絶対涙を見せなかった人が
16:47例えばポップ屋の中で成長した娘が帰ってきますよね
16:52その後で涙を見せたり
16:56俳優としての表現
17:00俳優としての自分の姿勢に
17:03変化が出てきているんでしょうか
17:14涙って目薬を目キャップさんがさして
17:17涙が出なくても出ているように
17:20映画やそのドラマの場合はそういうこともできますよね
17:25出すつもりがなくて困ったと思っても出ることがあるんでね
17:33ただその涙を見せない男としてね
17:38ずっとこうそのイメージを作ってこられたのか
17:43本当の自分とは一世を隠してきた高倉さんが
17:47今は演じる時にもっとストレートに表現されることを
18:02そうでしょう
18:06あんまり意識はしてないんですけども
18:10ただ一本一本やらせていただく作品が
18:14とても重くなっていることが事実ですね
18:17これから50本も60本も絶対できるわけない
18:20もしかすると今回の作品が最後かもしれない
18:24というふうにも思いながらやってますから
18:28人間の寿命ですか
18:33持ち時間みたいなものを感じる時期になってきているのかもしれない
18:37ですね
18:39それはどこかで無意識のうちにきっと感じているのかもし
18:44れません
18:55俳優という仕事はとても僕は嫌な仕事だと思って
18:59でも生きていくためにこうしかないと
19:02好きな俺と女の子と一緒になるには
19:05一緒に暮らすのには俳優しかないと思ってなったんですが
19:13今でもお金は欲しいですけども
19:16どこかで何か
19:24それだけ追い求めていると後悔するぞというのが
19:27この何年間かちょっと出てきたよね
19:32それはもう休みをとって
19:35世界中どこへ行きたいと思えばどこへでも行けて
19:38いいホテルで泊まっていいレストランで飯を食っていって
19:42何かそういうことが考えなくても
19:45メニューの値段表を見なくても飯が食えるように
19:48何かいつの間にかなってしまって
19:50乗る飛行機はファーストクラス
19:53たまるホテルもいつもスイートって
19:55自然のようになってますけども
20:16やっぱりこの仕事をやってきてよかったと思えることは
20:19そういうことではなくて
20:22鳥肌に立つような感動をした時に
20:26良かったなって自分で
20:31それと嫌な仕事だなと思っていたのが
20:46もしかすると人の小説や音楽とまた違う
20:53本当に映画でなければできない
20:58ある思いを伝える
21:02ジャンルなのかなと
21:06どこかでちょっとそういう気が起きているのかもしれません
21:20ホテルを終わられたばかりなんですけども
21:23これからは例えばどういう作品に出たいと思いますか
21:30今まだ頭の中は何にも考えていないですね
21:35もう嫌でも風切りの日が来ますから
21:39その日が一番いつも辛くなる日なんですけども
21:44どこかで
21:51いい風に吹かれたいというふうに思いますよね
21:54いい風に吹かれたい
21:56いい風に吹かれていたいですよね
22:05なんかやっぱりあの
22:07あんまりきつい風にばかり吹かれていると
22:10人に優しくなれないですね
22:24いい風に吹かれるためには
22:26自分が意識して
22:27いい風の吹きそうなところへ
22:30意識して
22:32自分の体とか心を持っていかないと
22:35じっと待っててもなかなか吹いてきませんから
22:38吹いてこないというのはよく分かってきましたね
22:44やっぱり俳優として
22:48ずっとやっていきたい
22:53いいですか?
22:55何か鳥肌が立たなくなったら
22:57やっぱりやめなきゃいけないなと思ってますけども
23:01鳥肌が何か立つ間は
23:05やっていきたいですね
23:07そう思います
23:11一つ一つの質問に丁寧に
23:13自分の言葉を選びながら答えてくれた高倉さん
23:17じっと黙って考えているその横側は
23:20まさに映画の中に出てくるケンさんでした
23:24俳優高倉健は
23:25小田豪市ご自身に近づいているのではありませんかと聞いた
23:30ところ
23:30小田豪市よりも高倉県の方がはるかに長くな
23:34りましたから
23:34どっちが本当の自分なのだか分からなくなってきていますと
23:39話していました
23:41クローズアップ現代
23:42今週はこの辺でお別れです
23:54ご視聴ありがとうございました

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