- 18 時間前
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テレビトランスクリプション
00:00日本を代表する映画俳優健さんが国民的大スターに飛躍したのは一本の映画がきっかけだった
00:46ハンカチ高倉が使った台本が残されていたそこには直筆の書き込みがあった日付地名その意味とは
01:06監督山田洋司も驚いた
01:14まだ妻は待っていてくれるのか
01:22高倉が演じたのは罪を犯し景気を終えて戻ってきた不安を抱える男
01:31自分のセリフではないおかえりにも線が引かれていた
01:39共演した武田哲也が感じたものとは
01:46県さんにとって心境地だったんじゃないですかね
02:01俳優高倉健が残した台本から
02:09幸せの黄色いハンカチにかけた男の決意を読み解く
02:17よっ待ってました
02:41映画俳優高倉健がスターへと上り詰めたのは30代の頃
02:51数々のヤクザ映画で人狂の世界に生きる強い男として大ヒット作を連発していました
02:59運命の分岐点は1977年10月1日
03:09映画幸せの黄色いハンカチが公開された日です
03:17県さんが演じたのはそれまでのヤクザ役とは全く違う
03:22不器用で弱さを抱える普通の男
03:26意外なその姿はファンを驚かせ深い感動を与えました
03:34第一の視点は監督山田陽次
03:41すでに映画男はつらいよシリーズを19作もヒットさせていた山田監督にとっても
03:50ケンさんとの出会いは運命的なものだったといいます
03:54同じ1931年生まれの2人
04:00魂が響き合うアナザーストーリー
04:04ケンさんっていうのは男が惚れる男だね
04:14だから撮影中もねふと気が付くとスタッフ男のスタッフがみんなボーッとしてケンさん見てる
04:23僕も素敵だな素敵だなと思いながら撮ってたわけで
04:27山田陽次の名作幸せの黄色いハンカチ
04:34監督が見た高倉健の覚悟とは
04:39高倉が自らの演技を語った貴重な映像がある
04:48主人公が好きにならないと僕はできません
04:53本当のできる俳優さんっていうのは
04:59思いながらそれができなければいけないのかなとも思うんですが
05:05もうやっぱりその
05:07そういうアカデミックな訓練を受けてませんから
05:11身をよじりながらやるしかないなと
05:14ここまで来ちゃったらこれでいくしかないなと思ってます
05:17自らを不器用な俳優だという高倉健
05:24台本に何を残していたのか
05:30この映画の脚本も書いた山田陽次
05:40書き込まれていた日付
05:55それは高倉の誕生日だった
06:01兄と妹がいるのも高倉自身と同じだ
06:08高倉健
06:13本名小田五一は1931年2月16日
06:20福岡県の築宝丹田の一角で生まれた
06:25炭鉱で働く父は気性が激しく
06:32この土地特有の川筋肥の男そのものだった
06:39地区法で育った高倉は貿易省になるつもりで
06:46東京の大学に進学
06:51だが卒業後
06:53就職難で空に困り
06:56芸能プロのマネージャーになるため
06:59面接を受けた
07:05この容姿が東映の重役の目に留まり
07:09俳優にスカウトされた
07:12すると24歳でいきなり主役に抜擢
07:21人狂映画でヤクザを演じると
07:27人気に火がつき
07:30東映の看板俳優へと上り詰めた
07:35生涯残した205本の映画のうち
07:40実に183本は東映でのものだ
07:45多い年は1年で13本
07:49役作りを考える間もなく
07:55同じパターンを演じることに限界を感じていた
08:05一方同い年の山田洋司はこの頃ある歌に心を惹かれていた
08:13ドーンっていう歌詞が歌ったフォークソングをね
08:19非常にあの頃ヒットしてて
08:21その歌詞の内容はこんな内容なのよっていうのは
08:25僕の馬翔千恵子さんにたまたま聞いたのね
08:28聴いた瞬間にそんな映画できないかなと思ったね
08:31その歌とは
08:34トニー・オーランド&ドーンの
08:37幸せの黄色いリボン
08:40こんな物語を歌っている
08:43ケーキを終えた男が妻に手紙を書く
08:51もしまだ自分を愛しているなら
08:55歌詞の木に黄色いリボンを一つ結んでおいて欲しいと
09:01そして家に着くと
09:05この歌から山田が思いついたのが
09:20幸せの黄色いハンカチだった
09:26主人公の優作は
09:28弾みで人を殺め
09:30ケーキを終えて故郷に戻ってくる
09:34炭鉱労働者
09:36妻は自分を待っていてくれるのか
09:42心に激しい不安と弱さを抱えた男だ
09:47山田がこの役にヤクザばかりを演じていた
09:55高倉を選んだのには
09:57訳があった
09:59なかなかこれっていう人がいなかった時に
10:07僕のスタッフが高倉健という名前をね
10:11出したんですね
10:12健さんのヤクザっていうのはね
10:15目が違うのね
10:17真剣なんだね
10:19この人本気で芝居してるなという
10:21いい格好してるんじゃなくて
10:24それがねちょっと他の範囲と違うなということがだんだん分かってきて
10:29それで思い切って交渉してみようじゃないかって
10:35この時高倉は古巣東映を離れ
10:42新たな道を模索していた
10:44そんな中での山田からのオファー
10:522人は運命的な出会いを果たす
10:56その日のことは僕よくくっきりと覚えてますね
11:02あの健さんはね
11:05当時まだ珍しかったんだけど
11:08ブルーのジーンズの上下を
11:11おしゃれな服だなと思って
11:15それで旅館の部屋でね
11:18僕は
11:19頭に描いてたストーリーを話したの
11:23そしてこういう映画を
11:26主役を
11:27あなたにやっていただきたいんだけど
11:30いかがですかって言ったら
11:32健さんはね
11:33私は体をいつ開ければいいですかって
11:36そんだけですよ
11:39マネージャーも誰も使って
11:41ここないわけ
11:42即答で引き受けた高倉は
11:46帰り際に
11:49長身の健さんが靴を履いて
11:52スッと立ってね
11:54僕の顔を見て
11:56山田さん
11:58今日はうれしい日です
12:00と言ってね
12:02一礼して
12:03出て行ったの
12:05俺もとってもうれしかったね
12:08わあこの人
12:10喜んでやる気になってくれたんだ
12:13っていうね
12:14高倉も
12:16山田との出会いに
12:19興奮していた
12:20ドキドキするって言うんですか
12:25胸がときめくと言うんですかね
12:28あの山田さんが
12:31どうして僕に
12:32という気持ちでした
12:35だがヤクザではない
12:43普通の男を演じるのは
12:45容易なことではなかった
12:48例えば
12:51会いたいなーって言葉がある
12:53セリフがある
12:54会いたいなーって
12:56ケンさん言うわけですよ
12:58で僕はね
12:59もうちょっと
13:00優しい気持ちになれば
13:02会いたいなー
13:03なーって語尾が上がるんじゃないか
13:06それで随分苦労したんね
13:09だけど
13:10そうかケンさんは今まで
13:12会いたいな
13:13うまいもん食いてえな
13:16という言い方はしたことなかったんだろう
13:19そんな高倉はいかにして役作りに挑んだのか
13:26ある決意が台本の書き込みから読み取れる
13:31メモは少ないけども
13:36よーく読んでるっていうのは分かるな
13:39うん
13:40重ねちゃったんだ
13:44飯塚資格好暮らしで生まれたんだろうって考えたんだね
13:50兄妹がいると自分と同じ誕生日同じ家族同じ筑豊を故郷に持つ男高倉は主人公優作に自分の生い立ちを重ねて演じようとしたのだ
14:12ここは大事だぞっていうところにちゃんと赤い
14:19これは馬将さんのセーフだよな
14:22そこにセーフ赤線が引いた
14:24これどういう意味かな
14:27幸せの黄色いハンカチの舞台は北海道
14:34高倉が演じた男は武田哲也と桃井香が演じるカップルと出会い
14:453人で旅を始める
14:50妻を演じたのは
14:52梅将智恵子
14:58妻の
14:59おかえりというセリフにも
15:02高倉は線を引いている
15:10自分のセリフではないがなぜか何度も
15:19役者はみんな孤独だからね
15:22家に帰ったらあの女房子供がいてさおかえりという風な役ってやったことないわけでしょ
15:26ケンさんね
15:28そういう人だからこそ
15:30このセリフに
15:32何てかな
15:33大事だなと思ったんじゃないかな
15:38山田は男はつらいよシリーズでトラさんを演じた
15:46厚見清と高倉健には
15:49俳優としての生き方に共通点があるという
15:54厚見さんはちゃんと家庭があって
15:58すてきな奥さんとお子さんたちがいるんだけども
16:01厚見さんが生きてる時は一切
16:03僕たちには家族の話はしなかったし
16:06楽しい旦那が待ってるようじゃ
16:10いい芝居はできないって
16:12厚見さんは思ってたね
16:14多分ケンさんもそう思ってんじゃないかしら
16:16俺が結婚して子供がいてたくさんいてね
16:24お帰りといてみんな迎えてくれるような
16:29そういう生活は俺はすべきじゃないっていう風な思いがどっかであったんじゃないかな
16:36そういうものは観客は匂いとして受け取るわけですよ
16:43高倉健という人の人生
16:44この人の障害
16:47共演した武田哲也は
16:52台本に線が引かれた
16:55お帰りの意味を
16:58高倉本人から聞いていた
17:00今度のこの映画のテーマは何だと思うっていう
17:07ケンさんはその時に本当に熱を込めて
17:12今度の映画のテーマはな
17:15ただいまなんだ
17:16玄関を開けてただいまって言うと
17:21奥からお帰りっていう
17:24それが幸せなんだっていう
17:27ご自身もねプライベートで離婚とか体験なさってたんで
17:32扉を開けるとお帰りの声が待ってるっていう
17:35そのことをねやっぱねちっちゃい声で
17:39なんかやっぱしみるっておっしゃってましたよね
17:42高倉は28歳の時
17:47人気絶頂の歌手
17:49エリ千恵美と結婚した
17:52だが幸せは続かず
17:5740歳の時に離婚
18:00遺語
18:05独身を貫いた
18:07妻が言う
18:14お帰りへの憧れ
18:16自らの思いを役に重ねて
18:20お帰りの合図
18:22黄色いハンカチを見上げた
18:26最後に黄色いハンカチを
18:34スッと見た時の
18:36このクローズアップね
18:37なんか撮影してて
18:40僕まで涙が出たもんね
18:42うん
18:43ただ黙ってじっと見てるだけなんですけどね
18:48別に顔しかめるわけでもないし
18:51大げさにこんなことするわけでもない
18:53ただ黙ってるだけなんだけども
18:56だけど黙ってるケイさんの顔がいいんだよな
19:03うん
19:04ユーサー
19:08ユーサー
19:09ユーサー
19:10ほら見てみろ
19:11ほらユーサー
19:12ほらユーサー
19:13ほら
19:14なんだか分かる?
19:17私は
19:18これはちょっとあってじゃないの
19:25見事に普通の男を演じ切った高倉は
19:45第一回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞
19:55幸せの黄色いハンカチは作品賞監督賞など6部門で最優秀賞を獲得した
20:05以後高倉は自らが納得する役だけを選び
20:14ひたむきに生きる男を演じ続ける
20:17そして日本中の心を震わせる国民的な俳優となっていく
20:26幸せの黄色いハンカチで山田陽次監督が大切にしたのは笑いの要素です
20:42その重要な役割を担った人物が第二の視点
20:48共演者武田哲也
20:53フォークグループ開演隊のメンバーでした
20:57なんとこの映画が俳優初挑戦
21:04怖いもの知らずだった武田哲也は体当たりの演技で天下の健さんに挑みましたそこで目にしたものとは粒の新人が見た大スターの知られざる素顔に迫るアナザーストーリー
21:24健さんの価値があんまり分かってなかったんですよね
21:31関係者の人が来てびっくりしてましたけど健さんの前でタバコ吸うやつ初めて見たっておっしゃった
21:37ものすごい不安だったろうと思うんですよね
21:41こんなこんな青年で大丈夫なのかっていう
21:45新人武田哲也が見たこの映画に挑む健さんの思いとは
21:55幸せの黄色いハンカチは高倉健
22:03武田哲也桃井香里
22:07三人の旅を描くロードムービーだ
22:11大スター高倉にとって新人二人との組み合わせは初めての経験
22:21およそ一ヶ月に及ぶ三人の撮影は物語の順番通りいわゆる順撮りで行われた
22:31桃井香里と私って同年代で監督から怒られる
22:39二人とも中途からなんか自信なくしちゃって
22:46その時に誰も相談相手がいないもんだから
22:52車の中にいる健さんに
22:53なんで雇われたんですかね僕たちは
22:57あとは何か言いながら堂々と愚痴るわけですよね
23:00そしたら健さんがやっぱりあの低い渋いい声で
23:05俺は二人見た時
23:07いい人選ぶなと思ったよって言いながら
23:11嬉しかったですね
23:14新人の武田たちを励ましていた高倉
23:21その様子を監督の山田は
23:28それとてもうれうれしいねそういうのね
23:33影で励ましてくれるということがね
23:36健さん女子的に座って後ろに武田哲也君と桃井香里ちゃんが
23:43北海道でボール車に乗っていつも移動しながらきっとね
23:47いろんな話を中でしてたんじゃないかな
23:50それは哲也君や香里ちゃんにとっては
23:53とても大事な時間だったんじゃないかと思いますよ
23:57撮影は中盤を迎え
24:02武田が必死に演じていると
24:04僕が髪を食べすぎて下痢するっていう
24:09そこのところの山田さんの叱り声って忘れませんよね
24:14なぜ笑わそうとするんだっていう
24:18これは君にとって悲劇なんだ
24:21君が笑いながらやってどうするんだっていう
24:25必死になって走るんですよ
24:28お尻を押さえてね
24:30武田は何度もNGを繰り返しながら
24:36真剣に演じた
24:37その時高倉が
24:41どっかのタイミングで健さんが笑ったんですよね
24:47それやっぱ監督が見逃さないんですよね
24:51すぐ後に本番行こうっておっしゃったんですよ
24:54相田
24:55またクソしたくなっちゃった
24:58何がおかしいんだ
25:01バカ
25:01笑うな
25:03笑うな
25:07それまで見せたことのない
25:14高倉の自然な笑顔
25:17武田の地の演技が高倉の意外な一面を引き出した
25:23私のこうなんか失礼な態度が好きだったんでしょうね
25:29なんか
25:29なんか楽しかったんでしょうね
25:33そういうのがこう
25:35健さんの中から
25:38別種の高倉健を
25:40描き出す
25:42あれになったんじゃないですかね
25:43高倉は
25:46高倉は
25:46後に
25:47こんなことを語っている
25:49映画作りは
25:53チームプレイですよね
25:55そのチームのカラーによって
25:58映画の色付けができる
26:01その中に
26:04僕も一つの色として入っていく
26:07新人たちの演技によって
26:13新たな一面が引き出されることを
26:16楽しんでいたのだ
26:19撮影も終盤
26:27武田は
26:28この映画にかける
26:30高倉の凄みを目の当たりにする
26:33それは
26:36あの
26:38クライマックスシーンだ
26:40山田洋次監督が
26:45黄色い旗の向こう側は
26:49青空でないとダメだっておっしゃって
26:52キャメラ回さないんですよね
26:54毎日あそこの単獣に行って
26:58ハンカチボーッと眺めてて
27:01こっちは寒いから
27:03単獣のおばさんに部屋借りて
27:05桃井と二人で温まって
27:07男高倉健はもう
27:10キャメラの横に立って
27:11これから黄色いハンカチに歩き出す
27:14そこのバミリの位置に立ってるんですよ
27:17何日か続いたんですよね
27:19そのバッテンの位置で
27:20ずっとスタートの声待ってるんですよ
27:24それで健さんとこ行って
27:28寒いっすから温まったらいいっすよ
27:30バカだから
27:34健さん一言
27:37今高いと言うとちょっと気持ちが切れちゃうかもしれないから
27:41俺はここでいいやって言いながら
27:43そういう俳優さんでしたよ
27:46自分は不器用な俳優だと考えていた高倉
27:53その瞬間
27:58自分が感じたままに演じることを
28:02何よりも大切にしていた
28:05本当は同じことは何十回でも何百回でも
28:11舞台の上でキャメラ前で
28:13きっとできなければいけないんだと思いますけどね
28:16もう一回しかできないよね
28:21その後はもうなんかなぞってるっていう風に
28:25ところが大事なラストシーンで竹田は
28:331日か4日目かな
28:36雲が割れてきたって言うんですよ
28:39あの健さんを見送るって後ろ姿
28:42台本読むと書いてありますね
28:462人の目には涙って
28:47ハンカチ見たんですけど
28:49涙が全く出てこないんです
28:52毎日見てたもんだから
28:55まいったーと思って
29:00これしばたきするんですけど
29:01出てこないんです
29:02もう潤んでなきゃいけないのに
29:03台本には顔をくしゃくしゃに
29:08と書かれていたが
29:10竹田は涙が出ない
29:13その時
29:15健さんが
29:17くるっと振り返って
29:20これでロケ終了するけど
29:24東京帰っても
29:27暴飲暴食とか慎んで
29:29長いロケだったけど
29:31ほんとお疲れさん
29:32お前たちと2人で
29:35一緒でさ
29:36楽しかったぜ
29:37って言いながら
29:38なんかこう
29:40拍手をしてくださったような
29:41記憶があるんですよ
29:42涙がコントロールできない
29:46っていう新人に向かって
29:48小さくプライベートで
29:50握手をしてくださった
29:54別れの言葉を述べてくださった
29:56高倉の
29:59別れの言葉
30:01そして
30:03このシーンが生まれた
30:06このシーンが生まれた
30:19ご視聴ありがとうございました
30:49映画が公開された後竹田は意外な人から食事に招かれた高倉健の母だった
31:00コンサートで行ったりなんかすると寄ってくださいってお家まで行かせてもらったりなんかしたことがあって
31:10その時も黄色いハンカチの話題だったんですよ
31:15お母様がご覧になってものすごく喜んでおられたっていう
31:22健さんが案内映画で普通の働く人を懸命に演じられたのは脇にいた2人がよかったからだって
31:32それでご飯を食べに来てくださいって言われたんですよね
31:37高倉にとって最愛の母高野
31:44ヤクザ映画で切り合う息子を見てもっといい役をやらせてもらえないのかと長年憂いていた
31:57それが健さんはすごく心で痛かったみたいで
32:08健さんはもしかするとお母さんに見せたかったんじゃないかなと思ったんですよね
32:15この感動のクライマックスシーンのロケ地は北海道夕張
32:29ケンさんを一目見ようと撮影現場には地元の人々が押しかけました
32:40第3の視点はそんな夕張の人々
32:44映画作りを陰で支えた人々にとって
32:49この映画のロケ地はその後の逆境を乗り越える希望の象徴となっていきました
32:55映画俳優高倉健が黄色いハンカチに乗せて運んだ幸せは
33:05今も私たちの心の中に深く息づいています
33:09北海道夕張
33:17クライマックスシーンのロケ地となった場所には
33:24映画のロケセットが再現され
33:27幸せの黄色いハンカチ
33:30思い出広場となっている
33:334月から11月のオープンの時期には
33:41毎年およそ2万人が訪れる
33:46夕張の人気観光スポットだ
33:50この広場の管理に携わる
33:58金沢信也
34:00幸せの黄色いハンカチの映画のロケセットを保存して
34:06残そうということから始まったんですね
34:10幸せの黄色いハンカチという映画と
34:12それから高倉健さんというのは
34:14もう決して忘れることのない
34:19本当にシンボル的な作品であり
34:22それから俳優さん
34:24そういった意味でも夕張市民にとって
34:28ここは本当にシンボル的な場所でもあります
34:31高倉健が夕張の人々に残したものとは
34:39かつて日本有数の炭鉱の町として栄えていた夕張
34:51ところが幸せの黄色いハンカチが撮影された
34:5970年代以降
35:01炭鉱の閉山が相次ぐ
35:061990年
35:09すべての炭鉱が創業を終えた夕張は
35:13産業の転換を迫られた
35:17炭鉱から観光へ
35:22夕張市は新たな観光施設を次々と建設した
35:29だが巨額な借金を抱えたまま
35:38バブル経済が終焉し
35:40財政が逼迫
35:42そして
35:452006年
35:48法の適用を受けた財政再建団体となり
35:52夕張の財政は破綻した
35:55最盛期には11万人を超えていた人口は
36:026000人台にまで減少
36:04多くの観光施設が取り壊された
36:13しかし
36:16幸せの黄色いハンカチの広場は
36:19残された
36:21撮影当時
36:28高倉健は
36:30夕張の人々とも親しく触れ合った
36:33その思い出は
36:41今も人々の心に宿る
36:45高倉たち俳優とスタッフが宿泊した
36:50元旅館の女将
36:52宇治家和子
36:55ロケに入ってからは
36:58毎晩2時3時
37:00帰ってくるの
37:02夜
37:03ロケに行って夜ね
37:05夕ご飯済んでからまた出かける
37:08帰ってくるのが2時3時
37:11帰ってくると
37:12鮭の
37:14お茶漬けっていう
37:16他の人はみんなね
37:19それぞれお部屋に入るんだけど
37:21ケンさんだけはここにいて
37:24ちょうどうちの子供たち
37:25中学生と高校生かな
37:27それ相手に一生懸命おしゃべりしてました
37:30映画俳優で
37:35誰一番好きなの?
37:37っていう娘たちに
37:39子供だから正直で
37:41アランドローンって
37:43そうするとアランドローンには
37:46高倉賢もかなわんもな
37:48そう言ってね
37:50お部屋の話してね
37:52おしゃべりしてね
37:54なかなか部屋に行かないで
37:58なんていうか
37:59家庭の雰囲気をね
38:02なんか
38:02味わってるというか
38:05ロケはいろいろある夕張で撮ってるけど
38:10そこまでいろんな趣味に発揮してないというか
38:14接してないから
38:15でも高倉賢さんは
38:17そういうところを
38:18いろんな場所での存在感を
38:22そこに残していってるんだと思うの私
38:24やっぱり
38:25だから人間関係が
38:27こんなに
38:28ねえ
38:28賢さんのことを
38:30やっぱり思い出し
38:32やっぱりまた映像も見たいと思うのは
38:35そこにやっぱりね
38:37作ってきた夕張に
38:39置いてきてくれた
38:41残してくれた
38:42財産かな
38:43みたいなのは思いますね
38:45私はやっぱりね
38:46映画の中で
38:49幸せを追い求める男を演じた高倉は
38:54夕張の人々の心の中にも
38:58また
38:59たくさんの幸せを運んでいた
39:05心に残るもの伝えていきたいものを残してくれて
39:13ゆうばいにとっても
39:15県産にとっても
39:16一つの財産だったかもしれないけど
39:19ゆうばいにとってはもっともっと大きな財産だし
39:21いや確かにね
39:22もうそこで
39:23そうやって
39:24キレイハンカチ
39:26観光として
39:28もう
39:29いやそこでハンカチは残したよっていうね
39:31うん
39:32これはもう
39:34私に再生に向けて
39:36キレイハンカチで
39:37頑張ったぞっていうね
39:39夕張の人々は
39:45苦境の中にあっても
39:47県産から受け取った思いを胸に
39:51この広場を守り続けている
39:55そして今
40:03ここには
40:05多くの人々が全国からやってくる
40:09思い思いのメッセージを残していく
40:19幸せの聖地
40:22高倉健が
40:41映画に込めた幸せへの願いは
40:45未来へと受け継がれていく
40:52幸せの黄色いハンカチ以降
41:04高倉は
41:06作品を選び
41:08自らが納得できる役だけを演じた
41:12年とともに
41:16作品は厳選され
41:18数も減っていく
41:20遺作となったのは
41:24205本目の
41:27あなたへ
41:287年間ものブランクがあった
41:32晩年の高倉は
41:36何を考え
41:38何を演じようとしていたのか
41:41最後の17年を
41:47共に過ごしたパートナー
41:50小田
41:52タカ
41:53作品を選ぶという
41:59その基準が
42:01高倉の中には
42:02なんか明確なものが
42:04あったみたいで
42:06一行でも自分の金銭に触れるものがあれば
42:10それを手掛かりにということで
42:13こう役をきっと自分の中に取り込んでいくんだと思うんですね
42:17今日読むって言った時には
42:20もう本当にシーンっていう状況を整えて
42:24もうカタッともカチッともとしないように
42:28シーンっていう状況を作りました
42:312014年
42:35高倉は
42:36206本目の作品を選び
42:40撮影に向けて準備をしていた
42:43だが
42:454月に
42:46病であることが分かった
42:49これですね
42:51タイトルは
42:59風に吹かれて
43:01高倉の役は
43:06妻に先立たれ
43:08山で暮らす漁師
43:10一人の少年を預かることになり
43:16男の生き方を示していく物語だ
43:20金銭に触れたっていうところは
43:28こういう風な
43:30このセリフを言いたいがために
43:37役柄を作っていくっていう
43:39それは少年に向けたセリフ
43:44文とは自分が持っている器のことだ
43:49大きければいいわけでも
43:53小さければダメなわけでもない
43:56大事なのは
43:59自分の器がどんなものかを知ることだ
44:04高倉は
44:09この役を演じることなく
44:12世を去った
44:14映画俳優
44:18高倉健
44:20不器用だが
44:23一途に生きる男を演じきった
44:27生涯だった
44:29いいな
44:35生きてるのがいいな
44:36っていう
44:36そういうのに出たいって
44:38いつも思うんですよ
44:39ご視聴ありがとうございました
44:44ご視聴ありがとうございました