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御宿かわせみ 第2シリーズ 第4話

平岩弓枝による同名小説をドラマ化したシリーズの第2弾。江戸の大川端にある旅籠「かわせみ」を舞台に、武家を捨て旅籠を営むるい(真野響子)と、その恋人・東吾(小野寺昭)が仲間たちと共に事件を解決していく。出演は真野、小野寺の他、山口崇、田村高廣、河内桃子、花沢徳衛、結城美栄子、大村崑、塩屋智章ら。

#邦画
Transcript
00:00目を閉じて 私に触れて 祭り林が終わるまで
00:24指先でなどる愛が 今過去の川を ゆっくり下ってゆくわ
00:39あなたはいつも 悲しみを笑い流してくれた
00:50私の手を引いて 壊れかけた橋を 渡ってくれた
01:02ひととき思い出 見つめ合い あなたとの愛を 皮盛り重ねたい だから
01:16だから だから
01:26目を閉じて 私に触れて 祭り林が終わるまで
01:39目を閉じて 私に触れて 祭り林が終わるまで
01:57目を閉じて 私を絞って つととって 箏は速い
02:17ええええええええ
02:32クソドグイキュッター
02:34家でおります
02:40いずれのご家中ですから
02:43もしやお屋敷に賊が忍び入ったというのではございますないな
02:46いいやおい行こう
02:48お待ちください待ち方の支配は受けぬわう
02:54ちゅっなんて言い草で
02:57やられたんですぜありゃ
02:59おそらくな
03:00ヌスットに兵られてもああやって届けようともしれんだからあったく
03:04捕らえた品よりも屋敷の名前が出る方が怖いんだろうさ
03:08これじゃあヌスットは捕まりませんぜ
03:11困ったもんねえ
03:22トウゴ
03:24おめえは下な
03:25本庄の親父殿のところまで行ってきてくれ
03:29麻生殿の親父系ですか
03:31おい
03:35一体何のご用でしょうか
03:37うん
03:39いいじゃ分かるよ
03:42姉上
03:48姉上
03:52麻生殿のご用というのは七江殿のとのことですか
03:56えっ
04:00七江とトウゴさんを一緒にするというようなお話はもう済んだことではございませんか
04:05七江にもトウゴさんにはルイさんという方がいるということを私からちゃんと言ってあります
04:12申し訳ございません
04:14七江のことではございませんから安心していってらっしゃい
04:20いってらっしゃいませ
04:22いってらっしゃいませ
04:23うん
04:24おんなふう
04:40いってらっしゃいませ
04:41うん
04:47トウゴさん
04:49おおゲンさん
04:51お供します
04:52えっ
04:53おめつけ役は麻生玄右衛門殿お屋敷へ東吾と堂々するように
04:57神林様から言い付かりました
04:59そうかい玄さんが一緒だって言うんなら
05:02何ですか
05:03えいやいや
05:05ああまた七重さんとの話で呼び出されると思ったんですね
05:09あれはもう済んだ話だよ
05:12しかし七重殿は東吾さんを好きだったんでしょう
05:14沖縄君
05:23いらっしゃいませ
05:25父がお待ちもしておりました
05:30どうぞ
05:33父さんの罪の人だ
05:43
05:43いえこっちのことです
05:53よく来たよく来た
05:55いやいや挨拶などは無気にせ
05:58いや早速だよ
06:00あの
06:00近頃しきりと本庄界隈の大名屋敷が
06:06盗賊どもに押し入られて
06:08困ったものよ
06:10いかに天下太平のようとは言いながら
06:14侍どもが腰抜けだから盗人にまで馬鹿にされて
06:17入られた屋敷は一つや二つではない
06:22軒並みだ
06:24もっとも恥を知っているらしいから
06:28盗人に入られても届け出る大名は一つもない
06:32確たる数は分からんのだが
06:36大名も腰抜けだが
06:39盗人を未だに捕まえられずにいる役人どもも情けない
06:44お言葉ではございますが
06:46大名屋敷は町方の支配ではありませんので
06:49そんなことは言われんでも分かっとる
06:51分かっちゃいるが
06:53おい東郷
06:55支配違いだからといって
06:58盗人どもを野放しにしておいて
07:01よいという方はあるまい
07:03はいおっしゃる通りです
07:05支配違いを承知だからこそ
07:08道の神ではなくてお前に
07:11お前にこうして頼んであるのだ
07:13捕まえてくれ
07:15はい
07:17大名屋敷は入りやすいし至って仕事もしやすい
07:23そう盗賊どもは言ってるそうですよ
07:25部屋数が多くて中にいる人間が少ない
07:28おまけに奥へ侍が入ってこないし
07:30兵を乗り越え一旦屋敷の中に入ってしまうと
07:33思うがままに仕事ができると
07:35せせろ笑ってるのすと見て私は知っておりますが
07:38またお大名の屋敷が荒らされてるんですかい
07:42あの宇野の旦那今おっしゃった
07:45大名屋敷は仕事はしやすいって言ったら
07:48ねえひょっとしてそれ
07:50野脇のサブの一味じゃござんせんか
07:52野脇のサブ
07:54へえ
07:55もう15、16年も昔のこってすが
07:58そういう族がいましたんで
07:59聞かしてくれそいつの話を
08:01まだ庄司の旦那が
08:03バリバリしてらっしゃる頃の話だから
08:06若旦那覚えてらっしゃるかどうか
08:09いや名前も聞いたことがねえな
08:11どんな族だったんだ
08:13いつも5、6人の仲間がいまして
08:15手引きをするのはおこしょう基地って野郎です
08:18おこしょう基地?
08:19ええおこしょうに化けたり
08:20時には腰太に化けたりして
08:22大名屋敷に潜り込みますので
08:25そして奴らは仕事をいたしますので
08:38おこしょう基地か
08:40女みたいな野郎だったんでしょうねえ
08:43捕まえたんじゃなかったの?
08:45基地の奴が逃げられちまいまして
08:47基地の手引きで盗みに入ったのは
08:49野脇のサブともう一人
08:51原八この原八ってのは
08:53侍上がりで腕が立ちやす
08:55それから井之助に松基地
08:57こいつが見張り役で
08:58盗んだ品物を金に買える役してたのが
09:01達三郎これが一味です
09:03そのうち誰々が捕まったんだい?
09:05ええ
09:06頭分のサブと
09:08それから井之助に松基地です
09:10奴らが御用になったな
09:12五老中青山下助の神様の屋敷へ盗みに減ったとき残って
09:16鳥親は庄司の旦那でしたよ
09:19まあ父親が
09:22捕まった三人はどうなったんです?
09:24ああね、小遣っ腹にずらっと首に並べて
09:26お仕置き
09:28逃げた三人はどうしたんだ?
09:30さあ、それからどうなったもんか
09:33いまだに捕まったったい話は聞いていませんから
09:36玄さん
09:38こりゃ、ことによったらその三人が
09:40今度の大目嵐の盗賊かな
09:43とそりゃ、手引きはおこしょう吉だ
09:54確かに手引きはおこしょう吉
09:57カスケの言ったそいつだろう
09:59被害に遭った屋敷地は判りをしたように
10:02神山の女中が一人に姿をおけしてるって話だ
10:06そうですか、やっぱり
10:08ええ
10:0915年前に野脇の一味があらしまった大名屋敷
10:13洗い出してみたんだが
10:15ふーん
10:17これね
10:23荒らされているのは
10:25神田橋内、桜田、霞ヶ関、小石川
10:30今度の時は仕事場にしている本庄深川の屋敷は
10:36一つもありません
10:38ええ、それだよ
10:39一度入った屋敷では手引き役のおこしょう吉
10:42顔を知られているから
10:44もう役には立たねえよな
10:46それで今度は本庄深川へ繰返したってわけですか
10:49ふーん
10:51不容易にそう決め込むなあ、ぶねえが
10:55まあおそらくはその検討だろうと
10:58俺も目星はつけていたんで
11:01では、狙う屋敷は本庄深川と的を絞って見回ることにいたします
11:07うん、そうしていいんですかね
11:26おい、銀さん
11:29大将です
11:30無理しちゃいけねえ、どうしたんだい?
11:32少し差し込んできやがって
11:34ああ、そりゃいけません
11:36何食べしたことね
11:37だめだ、だめだ
11:38おい、銀さん、医者呼んできてくれ
11:39ええ
11:40俺は銀さんをそこの番屋に連れてって寝かしとくから
11:42お一人でよーごたんすか
11:43大丈夫だ、お前は早く医者を
11:44行ってきます
11:46ええ、うねさまが?
11:48ええ、ひどいなやつ出して
11:50うーうーなって寝てらっしゃる
11:52かんぼやしの若だなが月っきりで看病ね
11:55まあ
11:56まあ、そういうわけだから
11:58当分来られないからっておことづけ
12:00どうもありがとう
12:01いいえ、まあね、好きでもないのに
12:05サバの味噌煮なんか召し上がるからいけないんですよ
12:09うねの旦那はああいう気のいいお方だから
12:11出されたら食べなきゃ悪いと思って
12:12無理して食べたってんですけどね
12:14あ、あ、ここでお出しになったんじゃ
12:17うちじゃ当たるようなものをお出しいたしません
12:20ああ、そう、そりゃ
12:22えええ、そりゃもうこちらじゃないって
12:24私もね、はなっからそう思ってましたよ
12:26あ、きっとうねさまのところばあやさん
12:30あの人が似たんだ、ねっ
12:32どんどんどんどんどんどんどんどんどんどん
12:39パスケさん
12:40あ、お出かけですか
12:41ええ、魚さまのお見舞いね、ちょっと
12:43どうぞお気をつけなすって
12:45行ってらっしゃいまし
12:48行ってらっしゃいましに
12:49サバって当たると怖いんですよね
12:51あ、よけなこと言ってるんで早いとこしたくしねえか
12:53早いとこしたくしていいか
12:54はーい
13:05ごめんくださいまし
13:15姉上様がお見舞いに
13:23お借りなさいまし
13:42お借りなさいまし
13:43いかがでした
13:47若旦那には多めに聞かれなかったんで
13:53お借りなさいまし
13:57かすけさん
13:58うん
14:23ごめんくださいまし
14:27八堂でございますな
14:28入るんじゃねえ
14:29え?
14:30あの八堂でございますよ
14:31八堂はわかってるが
14:32入っちゃいけねえ
14:33けどわからんなあ
14:34もう3日もずっとそうやって
14:35詰めたらしちゃうんでしょ
14:37毒ですよ
14:38お借りな
14:39お借りなさい
14:40八堂でございますな
14:41入るんじゃねえ
14:42え?
14:43あの八堂でございますよ
14:44八堂はわかってるが
14:45入っちゃいけねえ
14:46けどわからんなあ
14:47もう3日もずっとそうやって
14:49詰めたらしちゃうんでしょ
14:50毒ですよ
14:52わからんなまで
14:53体が壊してしまったんじゃ
14:54俺のことは心配いらねえから
14:57帰ってくれ
14:58原さんの病気
15:01太刀の良くねえ病気かもしれねえから
15:03食い物商売のお命に移った日にはおごとだ
15:06え?
15:07それより
15:08例の盗人のはどうした?
15:09え?
15:10そんなことなんでござんすもんね
15:11妙な販売式でござんして
15:14ウネの旦那があざらっとと同時にね
15:16ピタッと
15:17どっからも盗人にヘロレットって
15:19お代名方の噂が聞かなくなっちまったんださ
15:22なに?
15:28ローラー
15:32ルボ小さい
15:46爪球
15:49それが何か
15:51勇気を見て
15:54おい原産のとこ上げだ
16:04また大御様 ウネ様もいらっしゃいまし
16:09お嬢様
16:10お嬢様
16:12若旦那
16:14ウネの旦那もうすっかりお許しいんですか
16:17心配かけてすまなかったな
16:18八三も伝授も徳松も付けくる手はずになってるからな
16:22おーるい 回帰祝いだ 盛大にやっては作れ
16:25はい
16:25やーい おきりちゃん
16:28しかし不思議です
16:37あら 何が
16:38私が倒れてから大名嵐が成りを潜めてるってのはどう思うかしません
16:42いやいや そんなきっとね 旦那に義理立てしたんですって
16:46じゃあ旦那のご病気は治ったというのを聞いて今夜あたり
16:50えぇ 馬鹿なことはやめえよお前
16:53あのね 馬鹿なことって世の中にこれほど馬鹿なことが出ないだろうって話があるんですかね
17:00おや どんな話
17:01実はね 幽霊が殺されたって話よ
17:06やしてくださいよ 親分
17:07人が殺されて幽霊になったって話のは分かりますけど
17:10なんで幽霊が殺されなきゃいけないんですか
17:13そこなんだ おきさん 馬鹿な話だったよなさ
17:16そうじゃねえか その話を
17:17はい ではお求めに応じまして
17:20うん うん
17:22一石申し上げます
17:24よいよ 待ってました
17:26へぇ 浅草の橋場に一軒のお釣り木な量があったと申しません
17:34橋場の量とくりゃあさし詰め 吉原のおいらんが出養場にでも来そうな道具立てだな
17:38原さんが腹くだしで熱してたんじゃ似合わねえよ
17:41はっはっはっは
17:43責任していけませんよ
17:45はい 緊張 緊張
17:46おいらんじゃなくはせんだね
17:47岡旦那のおっしゃる通り病気がしのおかみさんの養生を
17:51のためにもとね
17:53岡旦那の貸席で柳ってうちの旦那がこしろえたもんだったね
17:57それでどうしたんです
17:59ねえ 船の旦那がタオルに去った先月のせい
18:02おかみさんのおれんさんというあたが亡くなった
18:06ふうまあ
18:08深川の店は客商売って事があり
18:10まあ津屋もトグレーも橋場の量で亭帳に営んだあと
18:14二なぬかの晩に
18:17旦那の枕元へ
18:19ヒュー
18:24ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
18:26出たのかい猶霊が
18:28出ました
18:29分かった
18:30旦那さんにおめかけさんがいて悔しいってんのおかみさんが
18:34のちがうちがう
18:35そうじゃないんですか
18:36じゃあ何死んでてきたんです?
18:38おかみさんの幽霊は
18:39無心にね来たん
18:42え?無心?
18:45幽霊がだんだんところへ無心に来たってんですよ
18:47何の無心だい
18:49生前大切にしていた
18:50梅芝模様の子袖
18:52あれに未練が残っていくところへ行かれませんから
18:57あの子袖を
18:59ねえ旦那出しておくれな
19:03旦那は恐ろ恐ろその着物を出してやるてえと
19:09幽霊はさも嬉しみにそいつを持つてえと
19:12どれどれどれどれどれどれどれ
19:15かき消すようにいなくなっちまったってんですかね
19:19女ってのは欲が不敬な
19:22たかが小袖一枚のために
19:2410万億度から舞い戻って狂ってんだから
19:26そんなにお気に入りの小袖なら
19:29おかんの中に入れてやればよかったじゃありませんか
19:31うんそれで何だろう
19:33あくる朝母大寺行ってみるてえと
19:36おかみさんの白木の墓標に
19:38ふわーっとそいつがかかっていた
19:41かつけさんには悪いけどね
19:43墓に肝のがかかってなかった
19:44その代わりね
19:453日経ってまた夕霊が出たってんですよ
19:48えまた
19:48おかみさんの夕霊ですか
19:50うーん
19:51何時に来たんです
19:52やっぱり無心に来たんだよ
19:54何を無心に来たんだい
19:56別婚の口とはあの35時のかんだしね
19:58出してあげたの?
19:59いえいえいえ
20:01まさすがの旦那も今度はちょいとおかしいなと気がついてね
20:04よしよし
20:06今出してやるから待っておいでと言いながら
20:10幽霊の影がうっすらと映っている
20:12障子のそばへ寄ってって
20:15いやー
20:17障子の動け湧き出しを突っ込んだんだ
20:20幽霊が悲鳴上げてぶっ倒れたか
20:21悲鳴はどうではありませんがね
20:23廊下へドタッと人が倒れて
20:25障子を開けて明かりをつけてみるってと
20:27方向人で大きくって薄めは
20:29湧き出しにつかれて死んでましたよ
20:31大きくって人が
20:33おかみさんの幽霊に化けて
20:35小袖だの口だのかんざしだの
20:37目立ったってわけですか
20:39幽霊の正体見たり枯れおばなさ
20:42はははは
20:44なわい
20:45え何だ
20:46おきっ子はひと月で殺された
20:50ひと月で死んだって気がして
20:52何が気になるってのかい幽霊さん
20:56なんだったら明日
20:59端場へ行ってみるか
21:01いい気持ちだな
21:15暑い暑いと言っても
21:19夏も終わりですな
21:21なあ
21:22この分だってことじゃ
21:24秋が来るのは
21:26ええかもしれませんね
21:28かんばやしの若旦那
21:33いい方でございますね
21:35まあ口じゃ好きでもない
21:38サバの味噌煮なんと食べて
21:40当たるだなんて
21:40どじだ
21:41まぬけだなんて
21:42ひどいことおっしゃってますけどさ
21:44うねの旦那がね
21:46ついてらした十日もの間
21:47ずーっとつきっきりで
21:49ねえ
21:49できませんよ
21:51ねえ
21:52兄弟だった
21:53あまではできるかどうか
21:54寝は優しい人だから
21:56お医者様が来ましてね
22:00あら
22:00これはひょっとすると
22:02悪い病気かもしれないって
22:03そう言ったら
22:04悪い病気で
22:04うつるといけないからって
22:05若旦那がおっしゃいましたね
22:06まあ
22:07ばあやさんもじいあさんも
22:08いえわざざ
22:09川から飛んでった
22:10あたくしたちまで
22:11旦那の部屋から
22:12恩出して
22:13旦那の体を
22:14こう抱えるようにして
22:16何度も何度も
22:18あなた
22:18川屋へ連れてって
22:20上げなさったんですよ
22:21若旦那が
22:22病気の時には
22:23ええ
22:24私にも
22:25いつも優しくしてくれる
22:27ええ
22:27神林の奥様がね
22:29若旦那まで
22:30病気になりやしないかと
22:31ご心配あそばして
22:32あのお屋敷からね
22:33代わりの人を
22:35差し抜けなさったんですよ
22:36でも若旦那は
22:38うーん
22:38源さんは
22:39このあたしが
22:40そばについてて
22:40やるのが
22:41一番気兼ねがないんだからって
22:43あなた
22:43とうとう
22:44帯もとかずに
22:45夜も寝ないで
22:45ぜーっと
22:47ええ
22:48はあ
22:49あうねの旦那には
22:51あんないいお友達が
22:52いらっしゃるんだなって
22:53うちの人まで
22:55目赤くして
22:57喜んでましたよ
22:58お願いします
22:58おい
23:02お花さん
23:03え?
23:04こんなところで油売ってていいのかよ
23:05店の方はどうしてるんだい
23:06あ店?
23:08今日はお休み
23:09噛ま直してもらってるから
23:11うーん
23:11じゃあ
23:12いただかしてよ
23:13うん
23:15ごひんぱいなく
23:17これは
23:26貸石柳の主
23:29安兵衛でございます
23:31この度はとんだことで
23:34お騒がせ申しまして
23:36愛すぎません
23:37うちの奉公人の仕業と
23:41分かっておりましたら
23:42決して
23:43脇差しでつくような
23:44真似はしなかったんで
23:45ございますが
23:46ご承知と存じますが
23:49近頃この辺りには
23:51太刀の良くない
23:52盗人が出ると
23:53聞かされておりましたもので
23:55うん
23:56死んだ大きくの
23:58始末はどうしました
24:00はい
24:00身寄りの者が参りまして
24:03遺骨を引き取っていきました
24:05まあ
24:06金で済むことでは
24:07ございますまいが
24:08供養のために
24:11大分のことはいたしまして
24:12そいつは地等価しかねえかい
24:15何がおかしいんでございましょうか
24:20大きくは幽霊に化けて
24:21小袖を盗み
24:22串かんざしを取ろうとして
24:24殺されたんだ
24:24いちいち金をやるには
24:27及ばねえと思うがね
24:28そりゃまあ
24:29さようでございますが
24:31殺さないでも
24:32暇をやれば済みましたこと
24:34家内の餅中のことではあり
24:37大きくのと申しますより
24:40家内の供養にと存じまして
24:43はい
24:43大きくの親元ってな
24:46須崎の漁師で
24:49助けと申す者の娘と聞いております
24:52安兵衛というのは
24:59ケンさん
24:59以前ありゃ侍じゃねえか
25:01どうしてですか
25:02片木の旦那が
25:04脇差しを持ち出して
25:06幽霊を一つ切ってなんか
25:07手がいかねえよ
25:08しかし安兵衛は
25:10近頃あたりを荒らし回ってる
25:12盗人かもしれないと思った
25:13そう言ってましたよね
25:14盗人がいてなら
25:15なおさら手迎えなんとしねえものだ
25:17品物やって
25:18おとなしく帰ってもらおうとするのは
25:19常識だろうぜ
25:20金がねえわけじゃねえしね
25:22うん
25:22どうする
25:23ああ
25:24どんな高価なものにしろ
25:25たかが女の髪の道具だ
25:27怪我をしちゃつまらねえと
25:29まず考えるのが当たり前だろう
25:31
25:32おめでした
25:33確かにあの柳の詩人って人は
25:36武家のデザート聞きましたよ
25:37ぜひもう古い話ですがね
25:40先代の詩人が死んだ後
25:42今の安兵衛って人が
25:44お上さんの向こうに来たんだってね
25:46うん
25:4610年前の話ですが
25:48浪人だったんじゃありませんかね
25:50柳亭貸し席は流行ってんのかい
25:53まあまあってとこでしょ
25:55特にいいとも悪いとも聞いてませんから
25:57安兵衛が
25:58何です
26:00いや
26:00妙に着物座っていたのも
26:03武家の出だと言うなら不思議はねえが
26:05それだけ着物座っていた男が
26:07なぜ幽霊の正体確かめてから着かなかったか
26:10それだけがちょっとな
26:12なるほど
26:13前に小袖を騙し取られて
26:16腹立ち紛れにやったんだと言うんだろうが
26:19お菊の親元を洗ってみましょう
26:24皆さんは大丈夫かい
26:30いつまでも病人扱いにしないでください
26:32
26:34初速な
26:35電事と特末も一緒だった
26:37どうしたい
26:38殺されたお菊の親元
26:40特末が調べてきてこない
26:42ああ
26:43先日はご苦労だったな
26:44先の漁師の助けに会えたかい
26:46ええ
26:47間違いなくお菊は自分の娘だって
26:49助けはそう言って
26:51旦那に嫌えて死んだのは娘の心違いが元なんだから文句は言えない
26:55柳の旦那を恨んだりもしていない
26:56助けはそう言っていました
26:58そうかい
27:00安兵衛の話に嘘はなかったかい
27:03俺の勘も外れたな
27:06顔が外れたってやつと
27:08侍崩れの原発もしかしたらあの安兵衛じゃねえかと考えてみたのさ
27:12ええ
27:13安兵衛が原発だとしたら
27:15玄産が患いついたと同時に大名嵐が止んだのも納得がいく
27:20ちょちょっと待ってください若旦那
27:22安兵衛が原発だったとしたらどう納得がいくんです
27:27大名嵐が病んだのは玄産が患ったからじゃねえ
27:31手引き役のおこしょう騎士が死んちまったせいだ
27:33父さん
27:34それじゃあ父さんは殺されたおきかおこしょう騎士だった
27:39そう考えてみたんだが
27:41先の漁師の娘に間違いないってことになっちゃう
27:45この読み筋じゃ捨てざわならねえ
27:57若旦那
28:06若旦那よろしくお願いしますか
28:08おうへってくれ
28:09お許しは出たよ
28:11へつくんな
28:11へえごめんくださよし
28:14なんだ八三役が見えたの
28:17おう何かあったのかい
28:19それはそのどうも腑に落ちねえ話なもんなんで
28:23若旦那のお耳に入れたもんかどうか
28:25勝負さんと相談に来たんじゃないですかね
28:27足山一応お耳に入れたほうがいいんじゃねえかってそう思いまして
28:31どんな話か言ってみてくれ
28:33実は本庄の麻生をけへんよさ
28:35ん?本庄の親父殿がどうしたってんだ
28:39仏様をお買い求めになったってんで
28:41なに?
28:43妙な話でけしょ
28:44こいつは全く腑に落ちねえや
28:47年はとっても新人心なんざけほどもねえあの爺様が
28:51仏様を買い込むとはな
28:53あっさにでも当たったのかな
28:55しかもその仏様てえのがただものじゃねえんだそうで
28:59金無垢の仏さん
29:00金無垢だと?
29:03へえ
29:04なりはちっちゃうんですけど中まで金なんですから
29:06からつぶしにしたっていいねでしょ
29:09おまけにその仏様入れてあるお寿司てえものが
29:12またこれ結構出しなもんなんだろうねえ
29:14なんとかいう職人の自慢も最悪でねえ
29:17こっちの畑でも四五百類はするって話ですねえ
29:20ほんとなのかしらねえ
29:22ほんとにも嘘のお嬢さん
29:24家庭で評判のお目つけ役
29:26あそぼげえもん様が
29:28そんなものをお求めになるっていうことが
29:31腑に落ちませんやねえ
29:32しかも出入りのものに
29:34ご利益新たかなる仏様であるから
29:36心眼の水のあるものは遠慮なく参景に参ると
29:39お殿様自身
29:41ご不意帳遊ばしてるってんですからねえ
29:43日頃の麻生様には似合うねえ
29:45どういうことになったんだろうと
29:47まあ話を聞いてこっちはもう
29:49きつねつまるとあいたいなこの字でね
29:51あれ?
29:53何だんな
29:54何ですよ
29:55あなたまで暑さに当たって
29:57頭もどうかしちゃったっていいんじゃないでしょうね
29:59心配するな気は確かだ
30:01じゃあ何がそんなにおかしいって言うんです?
30:03あれえらい大名屋敷を荒らしまる盗賊が
30:05なりを潜めて動かねえもんだから
30:07本庄の爺様しびれきらして
30:09するって言うと
30:13金木の仏様は盗賊とおびき寄せるための
30:16そうだよおとりだ
30:18え?
30:19じゃあ自らあの噂を広めておいて
30:21俗に取るのよこいって
30:22そうでなくてもあの親父殿が
30:24仏様など買い込むものかよ
30:26でもそうなると
30:29そうですよ
30:30麻生様のお屋敷は
30:32ご家来しもそう多くはねえし
30:34お殿様はもうお年ですしね
30:35あとは下のお嬢さんの
30:37七重様だけ
30:38息子が誘いに乗って押し込んできてこら
30:41え?え?え?え?え?えことにならんせえこら
30:43松園
30:43はい
30:44すぐに玄さんに知らしてこい
30:45はい
30:45麻生の屋敷の周りに見張ってくれと
30:47そうしさ
30:47行ってあげてくださいまし
30:51さあ
30:54うん
31:05焦るなよそいつ
31:09焦ってみたところで
31:13俗はいつあられるか分からしねえんだ
31:14焦ったら無駄につかれて
31:16いざという時
31:17存分の働きができなくなるぞ
31:20はい
31:20どっか
31:29ご視聴ありがとうございました
31:59ねえ
32:03バントさん
32:04本当に仏様を盗みに現れるんだろうか
32:09もう3日になります
32:13現れるよ
32:16ああ間違いねえ
32:18だって向こうも商売人だもの
32:21こっちが思うようにうまく引っかかってきてくれるかどうか
32:24商売人だからこそ
32:28罠と知りつつ盗みに入ってみようって気になるもんなんだ
32:31野明のサブを御用にした時だって
32:36商事の旦那と二人で
32:39幾晩へおっぴして張り込んでいたか分かりやしねえ
32:42この先幾晩も
32:46お嬢様のあの寂しそうなお姿見てなきゃならないんですかね
32:50あああああああああああ
33:11ご視聴ありがとうございました
33:41飛ぶ
33:42はいよ
33:49近くで艶があるらしいや
33:59
34:00うん
34:11おやすみなさい
34:41浅尾様、もうお休みでございますか。起きてくださいませ、浅尾様。
34:46今、開ける。静かにしてくれ。
34:50想像し、何だと言うんだ。
34:52おやし口から煙が。
34:54いえ、あれ、あのように、火が。
34:56はじだぞー!
34:59はじだー!はじだー!はじだー!はじだー!
35:02はじだー!はじだー!はじだー!
35:04一大事でございます。
35:05うろたいろな、すぐに火がかり。
35:07はっ。
35:08決して隣へ燃え撃ちさせるなよ。
35:10なのえ!
35:12ここにおります。
35:13ぶつまえ。
35:14かしこまりました。
35:15油断致しな。気をつけろよ。
35:17はい。
35:18お疲れ様でした。
35:28お疲れ様でした。
35:32お疲れ様でした。
35:33お疲れ様でした。
35:38あんたんだん。
35:39手がおするぞ
35:41手がなどさせられるか
36:09貸席柳の主安部
36:17やっぱりおめえだったな
36:20
36:20俺の勘に狂いはなかった
36:23ええそうだろう原発
36:25死ね
36:28野明のサブの手下で
36:34侍上がりの原発は
36:35なかなかの使い手と聞いていたが
36:38噂ほどではないようだの
36:42クソー
36:47ドウゴ様
36:50出てくるぞ油断するの
37:08はい
37:10トウゴ
37:26これで全部か
37:28逃げた三人は原さんが捕まえてくれました
37:31そうか
37:32そうかそうか
37:35来ない
37:35はい
37:36武行所に使いを走らせ道の心に言うてこい
37:39賊は東方で取り押さえたによって
37:42お手数ながらお手割りが願いたい
37:44人数到着次第門内より解き放す
37:48門前取りでございますな
37:50これ勤わしい
37:51早い行け
37:52はっ
37:53下町無業所
38:05かんばやし道の神殿 ただいま着当
38:08かいもつめがいましょう
38:10かんばやし道の神殿
38:25大関者を召し取りに三条を捕まつ
38:29ご苦労でござる
38:31
38:32はい
38:33たね
38:36ごめん
38:38ご視聴ありがとうございました
39:08ご視聴ありがとうございました
39:38ご視聴ありがとうございました
40:08ご視聴ありがとうございました
40:38ご視聴ありがとうございました
41:08ご視聴ありがとうございました
41:38ご視聴ありがとうございました
42:38ご視聴ありがとうございました
43:38ご視聴ありがとうございました
44:08ご視聴ありがとうございました
48:38ご視聴ありがとうございました
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